マイ
「ん~~~♪ いい場所なのだなん。お日様は照ってるし草の匂いがいい感じだし! 昼寝するには最適な場所なのだなん!」
あたしが飛ばされた場所はデカイ草原だった。
ほらアレなのだ・・・モンゴルとかそーゆー感じ。
今はあんまりにも気持ちいいんで散歩して警戒中なのだ。
『・・・・マイ。幾らなんでも油断しすぎじゃ・・・』
ゲーム機の外にいるハチやんが心配そうに言う。
「問題ないのだハチやん。・・・・だって、もう敵に見つかってるし?」
あたしがそういうと同時に二本のレーザーが、上の方から発射される。
あたしは笑いながら、右手に持った槍ドリルの先端をレーザーに向けてから回転させた。
レーザーはドリルの回転に巻き込まれ拡散して消えた。
「なっ!?」
空の上にいた天使型が驚いてあちしを見下ろしていた。
む、何か気に食わないぞこのポジション。
「お前が対戦相手なのだなん!? あたしは八谷家にあくみょうとどろく ―――――」
「問答無用!!」
と、名乗りの途中で天使型がいきなり撃ってきた。
とうぜんあたしは避ける。
「かちどきくらい上げさせるのだ!! キサマ礼儀がなってないぞ!!」
『暢気に名乗ってるこっちに問題があるんじゃないかな!?』
何を言う!
名乗りをあげるのは男のロマンであると同時に乙女のロマンなのだ!
「ま、今はそれど頃じゃ無さそうだなん」
さっきから物凄い勢いでレーザーの嵐があたしを襲っている。
う~む、あちらさんは機嫌が悪いのだなん。なにかあったのか?
「ハチやんハチやん。あのレーザーを撃てなくする秘策はあるかい?」
『・・・なくもないけど。じゃぁまずは水場を探すんだ。できるなら池がいいな。それと背中のガンバレルを・・・・』
あたしが飛ばされた場所はデカイ草原だった。
ほらアレなのだ・・・モンゴルとかそーゆー感じ。
今はあんまりにも気持ちいいんで散歩して警戒中なのだ。
『・・・・マイ。幾らなんでも油断しすぎじゃ・・・』
ゲーム機の外にいるハチやんが心配そうに言う。
「問題ないのだハチやん。・・・・だって、もう敵に見つかってるし?」
あたしがそういうと同時に二本のレーザーが、上の方から発射される。
あたしは笑いながら、右手に持った槍ドリルの先端をレーザーに向けてから回転させた。
レーザーはドリルの回転に巻き込まれ拡散して消えた。
「なっ!?」
空の上にいた天使型が驚いてあちしを見下ろしていた。
む、何か気に食わないぞこのポジション。
「お前が対戦相手なのだなん!? あたしは八谷家にあくみょうとどろく ―――――」
「問答無用!!」
と、名乗りの途中で天使型がいきなり撃ってきた。
とうぜんあたしは避ける。
「かちどきくらい上げさせるのだ!! キサマ礼儀がなってないぞ!!」
『暢気に名乗ってるこっちに問題があるんじゃないかな!?』
何を言う!
名乗りをあげるのは男のロマンであると同時に乙女のロマンなのだ!
「ま、今はそれど頃じゃ無さそうだなん」
さっきから物凄い勢いでレーザーの嵐があたしを襲っている。
う~む、あちらさんは機嫌が悪いのだなん。なにかあったのか?
「ハチやんハチやん。あのレーザーを撃てなくする秘策はあるかい?」
『・・・なくもないけど。じゃぁまずは水場を探すんだ。できるなら池がいいな。それと背中のガンバレルを・・・・』
「この! 待ちなさい・・・!!」
「待てと言われて誰が待つか!!」
ハチやんから“秘策”を教えてもらってから数分。
あたしは背中のガンバレルを外してひたすら逃げ回っていた。
池は散歩してたときに見つけてたので・・・・あとはプチマシィーンズのガンバレルがどうにかしてくれてる・・・・はずなのだなん。
『マイ、準備は出来たみたいだよ』
「おっけーなのだ。待ちくたびれたのだなん!」
あたしはそう叫ぶと池の方に向かってダッシュする。
とうぜんの如く追っかけてくる怖い天使型一匹。
変な剣から出てくるレーザーは雨あられと降ってくる。とにかく避けまくる避けまくる。
そうして池の傍まで来たあたしは・・・そのまま池に向かってジャンプした。
「なッ!?」
猫型にとって水は大敵。普通水中に入ったらザコになっちゃうのだな・・・・あたしは入らないんだなん。
「げっとライド!!」
水中からちょこんと顔を出していたガンバレルに乗っかる。
そのままガンバレルは全速力で池を泳ぎまわった。
「それがどうしたと・・・・!?」
天使型は叫んだ直後に、あちしがやろうとしたことに気がついたらしい。
でももう止められないのだなん。
「・・・霧・・・いや、水蒸気!? それがどうしたと・・・・!!」
『レーザーってのはさ。“指向性に優れた凄く強い光”の事だよね』
あたり一面は物凄い水蒸気で覆われている。
ガンバレルのエンジンを全開にし、物凄い熱を持ったブースターとエンジンは周囲にあった水を全部蒸発させている・・・らしいのだが、なんだ、あたしにはちんぷんかんぷんという。
「だからそれが・・・っ!!」
『指向性に優れているってことはさ、砕けて言っちゃえば纏まりがいいってことだ。どんなに強力なレーザーも、拡散しちゃえばそれはただの光だからね』
あちしはこっそりと、水蒸気の中天使型の傍に向かって行く。
・・・・とはいってもガンバレルを両手で漕いでるだけなんだけど。
『そして、レーザーが高出力である理由はレンズによって集光されるからだ。見たとこ、その剣にはレンズがないようだけど・・・・大体理屈は同じだろ。さらに、レーザーは光であることはさっき言ったけどさ、“レーザーが進む途中に、反射するものがたくさんあったら”どうなるかな? それも鏡とかじゃなく、完全に光が拡散してしまうほどの細かさと数を持っているとしたら?』
・・・今日のハチやんは何かムズイ事ばっかり言ってるのだ。
まぁそれは良くわかんないからいいとして・・・ようやっと辿り着いたのだ。
この位置なら・・・・!
「・・・つまり、何が言いたいと?」
『用は簡単だよ。蒸発した水は水蒸気となりあたりに立ち込める。つまり・・・・まぁ僕も詳しいことは知らないんだけどね。この状況で起こる事態はわかる。・・・・・・今だ!!』
「うぅぅおぉぉぉぉおおおおりゃぁぁぁああぁぁぁぁぁあああああ!!」
ハチやんの号令と共にあたしは全力で飛ぶ。
その先には・・・・あの天使型がいる!
「なッ!?」
あたしに奇襲に驚いたのか、例の変な剣をこっちにむける天使型。だけど・・・・!!
「え、撃てない!? ―――――きゃああああ?!」
真っ正面からの槍ドリルの一撃が完全に決まった。
あたしは追い討ちはせずに、そのままガンバレルに着地するとまたこっそりと離れる。
一撃離脱戦法なのだなん。
『―――つまりさ、水蒸気のせいでレーザーの光が拡散しちゃうわけだ。アンジェラスちゃん。君には悪いけど、もうレーザーは撃てないよ』
多分ゲーム機の外で悪者顔してるんだろうなぁ。
さて、次の奇襲に備えるとするニャン♪
「待てと言われて誰が待つか!!」
ハチやんから“秘策”を教えてもらってから数分。
あたしは背中のガンバレルを外してひたすら逃げ回っていた。
池は散歩してたときに見つけてたので・・・・あとはプチマシィーンズのガンバレルがどうにかしてくれてる・・・・はずなのだなん。
『マイ、準備は出来たみたいだよ』
「おっけーなのだ。待ちくたびれたのだなん!」
あたしはそう叫ぶと池の方に向かってダッシュする。
とうぜんの如く追っかけてくる怖い天使型一匹。
変な剣から出てくるレーザーは雨あられと降ってくる。とにかく避けまくる避けまくる。
そうして池の傍まで来たあたしは・・・そのまま池に向かってジャンプした。
「なッ!?」
猫型にとって水は大敵。普通水中に入ったらザコになっちゃうのだな・・・・あたしは入らないんだなん。
「げっとライド!!」
水中からちょこんと顔を出していたガンバレルに乗っかる。
そのままガンバレルは全速力で池を泳ぎまわった。
「それがどうしたと・・・・!?」
天使型は叫んだ直後に、あちしがやろうとしたことに気がついたらしい。
でももう止められないのだなん。
「・・・霧・・・いや、水蒸気!? それがどうしたと・・・・!!」
『レーザーってのはさ。“指向性に優れた凄く強い光”の事だよね』
あたり一面は物凄い水蒸気で覆われている。
ガンバレルのエンジンを全開にし、物凄い熱を持ったブースターとエンジンは周囲にあった水を全部蒸発させている・・・らしいのだが、なんだ、あたしにはちんぷんかんぷんという。
「だからそれが・・・っ!!」
『指向性に優れているってことはさ、砕けて言っちゃえば纏まりがいいってことだ。どんなに強力なレーザーも、拡散しちゃえばそれはただの光だからね』
あちしはこっそりと、水蒸気の中天使型の傍に向かって行く。
・・・・とはいってもガンバレルを両手で漕いでるだけなんだけど。
『そして、レーザーが高出力である理由はレンズによって集光されるからだ。見たとこ、その剣にはレンズがないようだけど・・・・大体理屈は同じだろ。さらに、レーザーは光であることはさっき言ったけどさ、“レーザーが進む途中に、反射するものがたくさんあったら”どうなるかな? それも鏡とかじゃなく、完全に光が拡散してしまうほどの細かさと数を持っているとしたら?』
・・・今日のハチやんは何かムズイ事ばっかり言ってるのだ。
まぁそれは良くわかんないからいいとして・・・ようやっと辿り着いたのだ。
この位置なら・・・・!
「・・・つまり、何が言いたいと?」
『用は簡単だよ。蒸発した水は水蒸気となりあたりに立ち込める。つまり・・・・まぁ僕も詳しいことは知らないんだけどね。この状況で起こる事態はわかる。・・・・・・今だ!!』
「うぅぅおぉぉぉぉおおおおりゃぁぁぁああぁぁぁぁぁあああああ!!」
ハチやんの号令と共にあたしは全力で飛ぶ。
その先には・・・・あの天使型がいる!
「なッ!?」
あたしに奇襲に驚いたのか、例の変な剣をこっちにむける天使型。だけど・・・・!!
「え、撃てない!? ―――――きゃああああ?!」
真っ正面からの槍ドリルの一撃が完全に決まった。
あたしは追い討ちはせずに、そのままガンバレルに着地するとまたこっそりと離れる。
一撃離脱戦法なのだなん。
『―――つまりさ、水蒸気のせいでレーザーの光が拡散しちゃうわけだ。アンジェラスちゃん。君には悪いけど、もうレーザーは撃てないよ』
多分ゲーム機の外で悪者顔してるんだろうなぁ。
さて、次の奇襲に備えるとするニャン♪