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えむえむえす ~My marriage story~

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The Armed Princess―武装神姫―
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武装神姫のリン
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「朔良」


 あの暑い夏の日……
アタシ、朔良=イゴールとあの男が出会ったのは、もしかしたら偶然じゃなかったのかもしれない。
 これはたった一ヶ月の間の話。
 それでもその出会いはアタシに深い傷を残し、そしてかけがえの無いものをくれた。



 今にして思えば、なぜアタシはタクシーなる交通手段を使わなかったのか。
「あっつー」
 じりじりと照りつける太陽に皮膚を焼かれるような、そんな感覚をまさしく肌で感じながらアタシは汗を拭う。
 異国の血を引くアタシは、純血の日本人に比べて肌が白い。すなわちその分だけ紫外線に対して弱いと言う事。
 髪の毛も他の人に比べて色素が薄く、金髪まで色素が無いわけではないが黒よりは薄い赤毛。肌とは反対に、色素が薄いからこそ頭に熱は篭り難い。
「またそばかすが増えちゃうよ~」
 泣き言を口にしながらも、アタシは帽子を深くかぶる。
 緩やかな下り坂の先には、広大な花畑と海。
 アタシはこの長期休暇を利用して、曽祖父の家へと一人遊びに来ていた。
 家族は今頃機上の人である。毎年恒例の、母方の実家への帰郷。アタシは無理を言ってその帰郷への参加を断った。
 高校三年のこの夏。アタシにはどうしても会いたい人が居たのだ。
「本当にこのあたりに桜田柄今(さくらだ・つかいま)先生が住んでいるのかなぁ?」
 極秘に入手した先生の住所は、確かにこの付近である事を記している。でもそれは完全なものじゃなくて。
 実は親友にも、親兄弟にも秘密にしていたが、アタシは作家の桜田柄今の大ファンである。
 その暴走っぷりが、今のこの行動だったりする。
 ……正しいファンは、いきなりその作家さんの家を訊ねたりはしないもの。
 つまり、アタシは『高校生最後の夏』というのを言い訳にし、非常識な行動に出ようとしている訳である。
 そのためにわざわざ南房総のこの暑い町にやってきたのだった。
「だけど、さすがに暑すぎる……」
 いくら帽子をかぶっていても、このままでは熱中症になってしまう。
 温暖化が進み、亜熱帯と化した日本の夏の暑さは厳しい。
「……どこ見てもお店の一つも見当たらない」
 海沿いに行けばいくらか店舗はあるのは知っている。けど目的地とは方向が違う。
 アタシはぐったりとなりながらも、海へと続く下り坂を横目に再び歩き始めた。
 トボトボと、もう先を見ると言うよりは足元を見ながら歩いている。
 どれくらい歩いたろうか。すでに時間の感覚を失っていたアタシには正確な時間経過が判らない。
 冷静に思い返すと、その時のアタシはかなり危険な状態にあったんじゃないかと思う。
 そういう意味では、その時に目に入ったパチンコ屋とそれと同じ敷地内にあるアミューズメントパークはオアシスと同義であって。
 選択の余地なんてどこにも無く。
 その屋内に入るほかに何も出来はしなかった。



 店内はひんやりとしていた。
 アタシは何よりもまず飲み物を欲していた。
 だからこの店の雰囲気など、まるで気にも留めていなかった。
 ウチの近所にある神姫センターなどのアミューズメントパークは、基本的にフードコートが設けられている。
 だから飲食コーナーが無いアミューズメントセンターなんて見たことも無かった。
 ……と言うより、セツナに付き合って神姫センターに行く以外ではほとんど足を踏み入れた事なんて無かったけど。
 何とか自販機を見つけ、スポーツ飲料を購入。
 ペットボトルを半分飲み干し、やっとの事で人心地付く。
 その時ようやく店の雰囲気に気が付いた。
 いや、別に雰囲気が悪かったって訳じゃない。
 ただ、酷く居心地が悪かった。
 だって、注目されているんだもの。
 今のご時勢、容姿が日本人離れしてる人なんてゴマンといる。と、アタシは認識していた。
 いくら都心から離れていてもそう珍しいものじゃないと思い込んでいた。
 端的にいってしまえば、アタシは異質だった。
 その時だった。
『Winner,刹奈』
 音声と共に壁に設置してあるモニターに文字が躍る。
「せつ……な?」
 それが、アタシの忘れられない夏の始まりだった。






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