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えむえむえす ~My marriage story~

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引きこもりと神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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舞い踊る秋──あるいは少女の危機




長かった2037年の夏も、俄に秋の様相を呈してきた。しかしだ、
当代に於いて人々の情熱が冷えていくのかというと、そうではない。
むしろ踊り明かす事で自分達を体現し、エネルギーを発散させる者も
存在する。私・槇野晶と“妹”の神姫達は、今“それ”を見た所だ。

『はい、香耶!皆、いいね!行くよッ!それそれそれそれぇぇっ!!』
『エト!遅れないで、あたい達の“魂”を人に見せつけるんだよッ!』
『は、はいっ!そ、そぉーれっ!!それそれそれっ!……ととっ!?』

その名は東京よさこい。2000年に入るか否か、という所で始まった
一種の“ダンスフェス”とでも言うべき新しき祭りだ。私は本来、全く
この手の催しに興味がなかったのだが……第三十八回を数えた今年は、
神姫を愛するマスターとして、そしてMMSショップの店主として、是非
見ておきたかった事情があるのだ。それが、彼女らのダンスグループ。

『あのエトとかいうジュピジーは危なっかしいな。微笑ましくもあるが』
『でも、後ろで踊ってる人間の皆さんとの統制は、本当見事ですの~♪』
『ダイナミックですよね。生命ではないですけど、躍動感は感じますっ』
『この手のエネルギーを持つのは、生物だけじゃないって事なのかな?』

店の客曰く“神姫と人が共に踊る”とされたグループ。実際、舞台前に
設置された“神姫の為の櫓”には、二十数人からなる神姫達が揃った。
而して彼女らは、一糸乱れぬ……少々危ない所もあったがな……動きを
見せて、人間とのダイナミズム溢れるコラボレーションを知らしめた!
にわかファンも良い所であるが、よさこいとやらも悪くは無い。有無。

「ふーむ、アレだけでも十分満足だ。次を見る為に、少し休むか?」
「うん、少しお腹空いたんだよマイスター……人混みも凄いもんね」
「こんな状況だと、何があってもおかしくないですね……不安です」
「あまり案じても始まらないですの~♪さ、お店を探しますの~っ」

夕闇差し迫る池袋……そう、祭の場は秋葉原ではない!これが拙かった。
私達は店を早めに切り上げて、わざわざ不慣れな池袋まで来ていたのだ。
しかも宣伝になると思い、我が“妹”達に“Electro Lolita”の新作を、
私はそれらをデザインモチーフにした自家用の華美な服を着込んでいた。
自分達の僅かな無防備さに気付かぬままに、私は休める店を探して歩く。
……己の小さな躯が、神姫諸共引き寄せられたのは不意に気を抜いた時。

「む、少々深い路地まで来てしまったか。皆、戻るぞ……うおっ!!」
「よぉう、お嬢ちゃん。可愛いねぇ、お兄さんとちょっと遊ばない?」
「く、は……離せッ!!アルマ、ロッテ!クララ、無事か!……くっ」
「おーお、お人形さんまで可愛くしちゃって~……へへ、溜まらねぇ」

体躯や造形はそう不細工ではない……むしろ、怜悧な雰囲気を漂わせる
その男は、評価をぶち壊しにする邪悪で醜悪な下卑た笑みを浮かべた。
そして私の両腕はしっかりと押さえ込まれ、身動きが取れない。更に、
アルマとロッテが、小声で急変を告げる……視線を逸らせば、クララが
小刻みに震えていた。そう言えば、この娘だけは幾度かHVIFの時に
絡まれた事がある……トラウマとして“心”に棘が刺さっているのか。
──────そうなれば、私の決断は一つだった。これ以外にあるか!

「っ、く……皆、私はいい。お前達だけでも逃げて、交番に行け!」
「そ、そんな事……だめですの、マイスターを傷つけられるなんて」
「そうですよ。そんな事したら、あたし達も……どうしていいか!」
「だが、お前達を破壊される事だけは避けねばならない……頼むッ」
「オラ、いいから大人しくしろ!楽しませてやるっつってんだろ!」

必死に抗おうと試みるが、壁に密着した状況では蹴りも満足に放てん。
國崎技研の香田瀬めが以前指摘した通り、脚に体重が乗らねば微力だ。
従ってそれは、男の下劣な情欲を煽るだけに終わった……のだが、運は
私達を見捨てなかったらしい……路地の入口から、声が掛かったのだ!
男の有り余るエネルギーが、憎悪となって一気に其方へと向いた……。

「よ、オッさん。こんな薄暗い内に幼女を拉致監禁か?最近は物騒だな」
「んだテメェ、邪魔すんじゃねぇ!この娘と遊びに行こうってだけだ!」
「……だそうだが日暮よ、このロクでもない光景を見て貴様どう思う?」

“ホビーショップ・エルゴ”の日暮が、そこにいたのだ。無論、奴めは
池袋在住という訳でもない……だが紛れもなく日暮は携帯電話を手に、
普段通りの笑みを浮かべて近寄ってきたのだ。意外と心強いな、有無。
男が逆上して殴りかかる中で、日暮は私にウインクをする……成程な。

「とりあえずお巡りさん呼んどいたから、派手な事は止めとこうぜ?」
「んだと!?ざけんなテメェ!……オラ、オラッ!逃げんじゃねぇ!」
「逃げちゃあいないさ、でもその娘を離したのはマズったぜオッさん」
「……そう言う事だ!これでも喰らっておくがいいっ!せぁぁっ!!」

男の、一瞬の絶叫。次に『ゲァァァ……』という薄汚い鳴き声が洩れた。
注意が逸れた隙を狙って、私が己の膝を下郎の延髄へと叩き込んだのだ。
膝をガクリと折って男が地に倒れ伏すのと、警官がやってくるのは同時。
私はまず、服の中で怯えていた神姫達を出して……強く抱きしめてやる。

「マイスター、大丈夫です?服、汚れちゃってますけど怪我とかは……」
「心配するな、もう大丈夫だぞ……しかし日暮、何故貴様がここに居る」
「多分晶ちゃんと同じ理由じゃないかな。ほら、さっき神姫が踊ってた」
「よさこいのグループかな?それなら、日暮さんがいるのも納得だもん」
「……礼は言う、だが人を幼女呼ばわりするな!“ちゃん”も止めろ!」
「あはは、マイスター助けてもらったんですし今日は我慢ですの~っ♪」

──────人の繋がり、神姫の絆。改めて、大切かな。







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