ハウ
風が吹くビルの間。
ここがビルが並ぶ街ではなく、草が揺れる広大な草原だったらどれだけ気持ちがいいだろう。
僕はバイクのハンドルを握りながらそんなことを考えた。
「ん・・・・と、いけないけない。バトルの途中だったっけ」
そういってバックミラーを確認する。
そこには・・・・・・・・
「えぇい待ちなさいよ! 出会いがしらで即逃げるってどうなの!?」
何か、色の黒いアーンヴァルが僕を追ってきていた。確か・・・ルーナさんだっけ。
色の黒さと相まって結構怖いかも。
今の速度は・・・・時速200km位だろうか。中々にスリリングなチェイスだ。
ブラックホークを走らせながら、僕は隠してあった手榴弾のピンを抜き後ろに向かって適当に放る。
後方で響く爆発音。
止まらずに走り続ける。今のはダメージ目的ではなくただの牽制だ。
「っぷはっ!? い、いきなり・・・・・・・・!」
案の定、ルーナさんは無傷で煙の中から飛び出してきた。
その間に僕はブラックホークから飛び降り、腰のホルスターからカロッテP12を取り出す。
適当に狙いを定め、二挺の拳銃で撃った。
「ッ!?」
ルーナさんは装備された装甲でそれを防ぐ。うん、なかなか反応がいい。
そのまますぐ傍まで駆けて行って飛び蹴りを食らわす。しかしこれも防がれる。
「えぇい小ざかしいマネを・・・・!!」
ルーナさんはそういうと、そのまま上空まで一気に上昇する。
こうなるともう僕には手は出せない。
「はぁ・・・やっとまともに顔を合わせられたわね!」
・・・やばい。アレ絶対怒ってる。
変な武器持ってるから少し様子見ようと思っただけなんだけどな。
「え、えと・・・はじめまして?」
「随分遅いはじめましてですね!?」
確かこの神姫は・・・・本屋でアダルトコーナーに行った神姫だ・・・・・多分。
「全く、いきなり逃げ出すなんて・・・・ともかく! これでもくらいなさい!!」
そういうといきなり大きなレーザーライフルを構え、チャージ無しで撃ってきた。
僕はそれをステップで回避する。
さて、どうしたものか・・・・・・・
『ハウ、聞こえるか。忙しそうだから要件だけ勝手に言うぞ』
と、これからの作戦を考えているといきなりマスターから通信が入った。
僕は上空から撃たれ続けるレーザーを避けながら耳を澄ます。
『つい先程、ノワールが沈黙した。相手は白いストラーフタイプ、背中に背負っている妙な武器でやられた。あの武器は何だかよく判らないが、形状からじゃ想像つかない変な攻撃をする。恐らく、四体全員に装備させているのだろう。あの武器を使われる前にケリをつけるか、いっその事破壊してしまうことを進める』
「――――――――任務了解ッ!!」
僕はそう叫ぶとレーザーを避け、大きくバックステップする。
その勢いのまま、着地点に停めてあったブラックホークに跨るとハンドルを大きく捻る。
大きな排気音が響くとブラックホークはそのまま最高速度で走りぬけた。
「―――――――なっ!?」
『ハウ、速度が速い。相手との距離を一定に保ちつつ、逃げ場の無い長い直線の道路へ誘い出せ。・・・・ノワールの仇をとるぞ!』
マスターの声が響き、風が僕の帽子を撫ぜる。
ノワールはやられた。なら僕が・・・こいつを倒すしかない。
「・・・・・・ヤー! マイマスター!!」
しかし、僕がそういった瞬間。
何か、とても大きな音がした。
ここがビルが並ぶ街ではなく、草が揺れる広大な草原だったらどれだけ気持ちがいいだろう。
僕はバイクのハンドルを握りながらそんなことを考えた。
「ん・・・・と、いけないけない。バトルの途中だったっけ」
そういってバックミラーを確認する。
そこには・・・・・・・・
「えぇい待ちなさいよ! 出会いがしらで即逃げるってどうなの!?」
何か、色の黒いアーンヴァルが僕を追ってきていた。確か・・・ルーナさんだっけ。
色の黒さと相まって結構怖いかも。
今の速度は・・・・時速200km位だろうか。中々にスリリングなチェイスだ。
ブラックホークを走らせながら、僕は隠してあった手榴弾のピンを抜き後ろに向かって適当に放る。
後方で響く爆発音。
止まらずに走り続ける。今のはダメージ目的ではなくただの牽制だ。
「っぷはっ!? い、いきなり・・・・・・・・!」
案の定、ルーナさんは無傷で煙の中から飛び出してきた。
その間に僕はブラックホークから飛び降り、腰のホルスターからカロッテP12を取り出す。
適当に狙いを定め、二挺の拳銃で撃った。
「ッ!?」
ルーナさんは装備された装甲でそれを防ぐ。うん、なかなか反応がいい。
そのまますぐ傍まで駆けて行って飛び蹴りを食らわす。しかしこれも防がれる。
「えぇい小ざかしいマネを・・・・!!」
ルーナさんはそういうと、そのまま上空まで一気に上昇する。
こうなるともう僕には手は出せない。
「はぁ・・・やっとまともに顔を合わせられたわね!」
・・・やばい。アレ絶対怒ってる。
変な武器持ってるから少し様子見ようと思っただけなんだけどな。
「え、えと・・・はじめまして?」
「随分遅いはじめましてですね!?」
確かこの神姫は・・・・本屋でアダルトコーナーに行った神姫だ・・・・・多分。
「全く、いきなり逃げ出すなんて・・・・ともかく! これでもくらいなさい!!」
そういうといきなり大きなレーザーライフルを構え、チャージ無しで撃ってきた。
僕はそれをステップで回避する。
さて、どうしたものか・・・・・・・
『ハウ、聞こえるか。忙しそうだから要件だけ勝手に言うぞ』
と、これからの作戦を考えているといきなりマスターから通信が入った。
僕は上空から撃たれ続けるレーザーを避けながら耳を澄ます。
『つい先程、ノワールが沈黙した。相手は白いストラーフタイプ、背中に背負っている妙な武器でやられた。あの武器は何だかよく判らないが、形状からじゃ想像つかない変な攻撃をする。恐らく、四体全員に装備させているのだろう。あの武器を使われる前にケリをつけるか、いっその事破壊してしまうことを進める』
「――――――――任務了解ッ!!」
僕はそう叫ぶとレーザーを避け、大きくバックステップする。
その勢いのまま、着地点に停めてあったブラックホークに跨るとハンドルを大きく捻る。
大きな排気音が響くとブラックホークはそのまま最高速度で走りぬけた。
「―――――――なっ!?」
『ハウ、速度が速い。相手との距離を一定に保ちつつ、逃げ場の無い長い直線の道路へ誘い出せ。・・・・ノワールの仇をとるぞ!』
マスターの声が響き、風が僕の帽子を撫ぜる。
ノワールはやられた。なら僕が・・・こいつを倒すしかない。
「・・・・・・ヤー! マイマスター!!」
しかし、僕がそういった瞬間。
何か、とても大きな音がした。