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 よし、一撃殺虫ホイホイさんはコナミだ。
 ネットで確認した。間違いない。
 コレで安心。さあ始めよう。



一撃殺虫マヤアさん


 高校教師、斎藤浅葱のマンションにはアレが出る。
 あえてココでその名を上げることもあるまい。
 大抵の人は、タイトルで想像ついてると思うし…。
 断っておくが、浅葱の部屋が汚い訳ではない。
 …って言うか、むしろ何も無いし。
 神姫以外には特に趣味も無い浅葱の部屋は、オールオアナッシングを地で行っている。
 時計、カップ、花瓶など幾つか高価なものがある以外には、何も無いのだ。
 しかし、何が無くてもアレは出るのである。
 某先進国の細菌研究所にある、気密室にすら侵入する連中だ。
 一般レベルのセキュリティしかないマンションでは言わずもがな。
 奴らの侵入は決して阻めない。

 流石の浅葱もアレは苦手だったりする。
 いくら音速の拳を持っていても、浅葱だって女の子だ。
 …女の、子? …かな?
 ………。 
 いくら音速の拳を持っていても、浅葱だって女だ。
 アレは人並みに苦手だったりする。
 だって殴るに殴れないし。って言うか殴りたくない。
 そんな訳で夏場になると、浅葱もアレへの対策としてゴキブリホイホイを購入し、設置するのだった。

 八月某日。
 お盆も過ぎたある日。

 浅葱が帰ってくると、何時も出迎えに来る奴の姿が無い。
 …悪い予感がした。
 こういうときのパターンは2つ。
 何かやらかして隠れているか。
 さもなくば、現在進行形で何かやらかしている真っ最中か、だ。
「ふぅ…。マヤア、出てらっしゃい。マヤア?」
「あ、浅葱ぃ~っ。た~す~け~て~ぇ」
「…? マヤア?」
 小さな声は部屋の隅から聞こえてきた。
 タンスと、机の間の僅かな空間。
 そこにマヤアがいた。

 ―――ゴキブリホイホイに頭を突っ込んで。

「…………」
「あ~さ~ぎぃ~」
 じたばたもがくマヤア。
「………ふぅ。いつかはこんな日が来ると、なんとなく予想はしていました。…しかし、来たら来たでムカつきますわね」
「うわぁ~ん。とにかく助けろ~」
「お断りします。一晩そこで反省なさるとよろしいですわ」
「違~が~う~の~。コレには深~い、訳がぁ!!」
「聞くだけ聞きましょう?」
 机の脇にしゃがみこんでもがくマヤアのお尻を眺める浅葱。
「今日はお部屋の中を探検したさ」
「ふむふむ」
「そして最後にココに来たわけよ」
「なるほど」
「そしてらコレを見つけたさ」
「それで?」
「見てたら何か入りたくなった」
「同情の余地無しですわね」
 一言で斬って捨てる浅葱。
「ちょ、ちょっと待てぇ~。普通入りたくなるものだって。いやホント!!」
「わたくしはなりませんわね」
「ネコはなる~っ!!」
「知ったことではありませんわ。一晩そこで反省なさい。そして一週間ほど近寄らないで頂けますかしら?」
「うわ~ん。浅葱が鬼だ~ぁ!! 悪魔だ、この人でなしぃ!!」
「明後日の朝までそうしていらっしゃい」
 刑罰を24時間追加して浅葱はそこを離れた。
 さあ、お風呂にでも入って疲れを洗い流そう。
 ………疲れの内の9割は、帰って来てからの物の様な気もするけれど………。

 コレは本来そこで終わる話。
 しかし、マヤアは復讐を忘れない神姫だった。





  ―――以下、ゴキブリが嫌いな人に精神的な苦痛を与える恐れのある文章がある可能性を否定できません。
  それでもよい方はお進みください。





 ―――さて、マヤアは考えた。
 アレが出るから、浅葱はゴキブリホイホイを設置するのだ。
 そして、ゴキブリホイホイが設置されていると、ネコはどうしても入りたくなる。
 ようするに、ゴキブリホイホイが無ければ良いのだ。
「うむむ、我ながら頭がよいにゃ~。ネコ賢い♪」
 そうと決まれば早速、部屋中4箇所のゴキブリホイホイを撤去するのだ!!
 頭を突っ込みたくなる誘惑に耐え、マヤアはゴキブリホイホイを集め終えた。
「後はコレを………。はっ!?」
 脳裏に浮かぶ浅葱の声。
(良いですわねマヤア? 次に窓から物を捨てたら………。―――壊します)
 アレは本気だ。
 戦士のカンがそう告げる。
 言い付けは守らなければならない。
「…しかし如何した物かにゃ?」
 捨ててはダメだが、目に付くところにあると誘惑に耐え切れまい。
 実際、今もちょっとヤバイ。
「………はっ!? ついふらふらと………」
 気づけばその入り口に頭を突っ込みかけていた。
「いかんいかん。こんにゃ危険物早く処理しなければ!!」
 誘惑を断ち切り、考えをめぐらせるマヤア。
 ………。
 ………。
 ………。
「―――キター!!」
 グッアイデアが思いついた。
 これぞ正に策士の策。
 ネコ天才!!
 我ながら末恐ろしいですよ?
「要するに、捨てないでも無くなればいいんだわ」
 燃やす?
 ノンノン。前にそれやって怒られました。
 磔デコピン108回の刑は、非常に痛かったので学習済みです。
 絨毯の上で焚き火はしない。
 ネコは賢いのです。
 それより、もっと良い手があります。
「隠しちゃえばオールオーケー」
 そうです。そうすればあたしから見えなくなる上に、浅葱にも処分した事がばれない究極の一手!!
 更にネコ凄い事に隠し場所も同時に思いついたりしたさ。
 浅葱は年に一度、ホウジとか言うのに行くときだけ使うハンドバックがある。
 ホウジには、ついこの間行ったばかりだからあと一年は使わない。
 マヤアは集めたゴキブリホイホイを法事用ハンドバッグに仕舞いこんだ。
「コレで安心。もうバレない」
 ………。
 ………。
 ………。
 果たして、本当にそうかな?
 ソレに気づいたのは、マヤアの鋭敏な感覚器をもってしても奇跡といえた。
 天が言っている。
 マヤア。頑張りなさい、と。
「………奴を見つけてしまったにゃ」
 視線の先にアレが居た。
 別段マヤアはアレに恐怖を感じない。
 だがしかし、浅葱は恐い。
 そして、アレが浅葱に見つかると、浅葱はゴキブリホイホイの効果を疑問に思い確めようとするかも知れない。
 そしたらバレる。
 マヤアが、それを処分してしまった事がバレてしまう!!
 浅葱は怒るだろう。
 つまり。
「アレを生かして置く訳には行かないと言う事にゃのね?」
 ああ、戦士の宿命か。
 マヤアは戦わねばならない様だ。
 ミミズだって、オケラだって、アメンボだって。
 みんなみんな生きているんだ友達なんだ。
「でもアレは例外にゃ!!」
 多分、地球上で一番殺しても良い生き物だと思うし。
「という訳で、Di~e(死ね~)!!」
 愛銃カロッテP12を抜いて発砲するまで0.3秒!!
 流石はマヤア。次元〇介とかと決闘できちゃう早撃ちだ!!
 しかし、アレはそれを避す!!
「馬鹿な!?」
 だが、逃す訳には行かない。
 何しろ命がかかっている!!
「でっとおあらいぶ!! 生き残るのはどちらか一方なのよ!!」
 そして、マヤアは負けられない!!
「くたばれ~っ!!」
 発砲、発砲、発砲!!
 しかし、アレは人類の常識の上を行く。
 ゆえに人と分かり合う事は無いのだろう。
 アレは。
 その翅(はね)を拡げて、…飛び上がった。
「逃すかー!!」
 ダッシュでタンスと机の隙間に入り、両側の壁を交互に蹴って駆け上ってゆく。
 アニメの『Xメン』を見たことある人は、オープニングのウルヴァリンとセイバートゥースのアクションを思い出してほしい。
 左右にそびえるビルの壁を交互に蹴って、夜空へと駆け上ってゆく戦士と戦士。
 そんな情景がマヤアに重なった。
 今、マヤアはヒーローだった。
「当たれー!!」
 タンスの上に出たマヤアは、何処かのMSパイロットのように叫びながらP12を連射!!
 如何でも良いがご近所迷惑甚だしい。
 しかし、必殺の銃弾はアレの翅を掠めただけだった。
「コレを避すか!? コヤツ想像以上に出来る!!」
 叫び射線を確保するために移動。
 邪魔なガレの花瓶(30万円)を蹴り落とし、机の上に着地したアレ目掛けてライダーキック!!
 カササササッ!!
 アレは素早く移動し、置時計の裏に隠れた!!
「ちゃ~んす!!」
 マヤアは、今時EVAのアスカ見たいな悪人面でP12を連射し、障害物ごとアレを撃ち抜こうとする。
 …いや、逆にタイムリーなのか?
 如何でも良い事に行を使っている内に、アレはカササササッと穴だらけになったジャガールクルトの置時計(時価85万円)の影から遁走。
 インテリアとして飾られている絵皿に這い上がる。
「こうなりゃ奥の手だ!!」
 最早マヤアの思考は戦闘モード!!
 サッと背中にやった手で、リボルビンググレネードを取り出す!!
 ―――いや、そんなモン何処に隠し持っていた?
 そんな突込みを入れるものはこの場に居ない。
「往生せいや~!!」
 気合一閃!!
 発射されたグレネード弾が、ウエッジウッドの100品限定絵皿(時価100万円)諸共、アレをこの世から消滅させた。
 マヤアは勝ったのだ!!
「ネコ、最強!!」
 胸張ってVサイン!!
 新たなる英雄の誕生した瞬間だった。

「………昨日の対応は、我ながら大人気なかったですね」
 そう呟いて、浅葱は手にしたビニール袋を見た。
「まあ、今日ぐらいはあの子の好きなケーキ等でご機嫌を取るのも良いでしょう………」
 甘い物好きのマヤアが、全身で喜ぶ姿が目に浮かぶ。
 そうだ、あの子は長年連れ添ったパートナーじゃないか。
 ある意味この世で最も近しい相手なのだ。
「ま、仲直りは早いほうが良いでしょう。あの子は笑っている顔が一番ですものね………」
 そうして。
 浅葱は。
 自分の部屋の、鍵を………。

 ―――開けた。

 おしまえ











































二段オチ

 翌年のお盆前日。
「んぎょえ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~っ!!!!!!!!!!!」
 法事用のハンドバッグの中で蠢く、アレの幼虫の群れを見た浅葱の悲鳴がマンション中に響き渡ったと言う。





 こんどこそおしまえ




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