さて、そうこうしているうちに日は過ぎて・・・・・・・
「・・・・あのバカ姉。考えたら何時に集合とか書いてなかったじゃないのよ」
「そうだね・・・もしかしたら一日中待たされるかも・・・・」
私と八谷は待ちぼうけを食らっていた。
「・・・・あのバカ姉。考えたら何時に集合とか書いてなかったじゃないのよ」
「そうだね・・・もしかしたら一日中待たされるかも・・・・」
私と八谷は待ちぼうけを食らっていた。
クラブハンド・フォートブラッグ
*
第八話
第八話
『開戦・少年少女と妖しいお姉さん』
「お、私より早くいるじゃないか。・・・何かね、その膨れっ面は」
結局お姉ちゃんがやってきたのは昼を少し回ってからだった。
ふざけんなコンチクショー。こっちは開店と同時に待ってたのに。
久しぶりに会ったお姉ちゃんは変わっていなかった。ジーンズにYシャツ、そしてハンチング帽という出で立ちだ。・・・・畜生、スタイル良いなぁ。
「お姉ちゃんが遅すぎるのよ。全く、何時間待ったと・・・・」
「なら電話したまえよ。携帯くらい持ってるだろうに」
「かけたけど電源入ってないでしょ!」
「・・・・おぉ、充電するの忘れてた」
こ、このバカ姉は・・・・!
私が眉間に青筋を寄せていると、いつの間にかお姉ちゃんは八谷の傍にいた。
「ん? ・・・まさかキミ、ハチヤか? 大きくなったな、見違えたよ」
「え、あ、え、と、お、お久しぶりです。都さん・・・・・」
「改まるなよ。みや姉でいいさ。・・・・しかし随分と大きくなったなぁ・・・・どれ」
「ちょっ!」
そういうとお姉ちゃんは八谷の前に立って身長を測り始めた。
顔! 顔近いってば!! キス五秒前って感じだから!!
「は、はなれなさいよ! 八谷もでれでれしない!!」
「え、あ、・・・・うん」
何かむかついたのでとりあえず引き離した。
「ほぉ? ・・・・ふむ」
お姉ちゃんは何か考えながらしきりに肯いてるし。
これもなんかむかつく。
「もう! とにかく筐体の方へ行きましょ! バトルしに来たんでしょ!?」
「ふむ。それもそうだな。それじゃさっそく行こう」
結局お姉ちゃんがやってきたのは昼を少し回ってからだった。
ふざけんなコンチクショー。こっちは開店と同時に待ってたのに。
久しぶりに会ったお姉ちゃんは変わっていなかった。ジーンズにYシャツ、そしてハンチング帽という出で立ちだ。・・・・畜生、スタイル良いなぁ。
「お姉ちゃんが遅すぎるのよ。全く、何時間待ったと・・・・」
「なら電話したまえよ。携帯くらい持ってるだろうに」
「かけたけど電源入ってないでしょ!」
「・・・・おぉ、充電するの忘れてた」
こ、このバカ姉は・・・・!
私が眉間に青筋を寄せていると、いつの間にかお姉ちゃんは八谷の傍にいた。
「ん? ・・・まさかキミ、ハチヤか? 大きくなったな、見違えたよ」
「え、あ、え、と、お、お久しぶりです。都さん・・・・・」
「改まるなよ。みや姉でいいさ。・・・・しかし随分と大きくなったなぁ・・・・どれ」
「ちょっ!」
そういうとお姉ちゃんは八谷の前に立って身長を測り始めた。
顔! 顔近いってば!! キス五秒前って感じだから!!
「は、はなれなさいよ! 八谷もでれでれしない!!」
「え、あ、・・・・うん」
何かむかついたのでとりあえず引き離した。
「ほぉ? ・・・・ふむ」
お姉ちゃんは何か考えながらしきりに肯いてるし。
これもなんかむかつく。
「もう! とにかく筐体の方へ行きましょ! バトルしに来たんでしょ!?」
「ふむ。それもそうだな。それじゃさっそく行こう」
バトルステージは珍しい混合タイプだった。
この混合ステージは二つのステージを一つにしたものだ。海と廃墟を組み合わせると『廃墟の港町ステージ』になる。今回は『砂漠に埋もれて行く都市』・・・つまり砂漠と都市だ。
「本当にこのステージで良いわけ? 砂漠じゃサラは最強よ」
「当たらなければどうと言うこともあるまいよ。・・・さて、準備はいいかな?」
そういってお姉ちゃんは筐体に肘をついた。
・・・・随分と挑戦的じゃない。
「サラ、八谷、マイニャン、勝つわよ」
「「「当然(です)」」」
私と八谷はそれぞれの神姫の武装をセッティングする。
それが終わり、後は開戦を待つだけとなった。
「サラ、デザートスコーピオンの力! 見せてあげなさい!!」
『言ってて恥ずかしくないのですか!?』
そして・・・戦いは始まった。
この混合ステージは二つのステージを一つにしたものだ。海と廃墟を組み合わせると『廃墟の港町ステージ』になる。今回は『砂漠に埋もれて行く都市』・・・つまり砂漠と都市だ。
「本当にこのステージで良いわけ? 砂漠じゃサラは最強よ」
「当たらなければどうと言うこともあるまいよ。・・・さて、準備はいいかな?」
そういってお姉ちゃんは筐体に肘をついた。
・・・・随分と挑戦的じゃない。
「サラ、八谷、マイニャン、勝つわよ」
「「「当然(です)」」」
私と八谷はそれぞれの神姫の武装をセッティングする。
それが終わり、後は開戦を待つだけとなった。
「サラ、デザートスコーピオンの力! 見せてあげなさい!!」
『言ってて恥ずかしくないのですか!?』
そして・・・戦いは始まった。
サラとマイが転送された場所は都市の端だった。
サラが得意とする砂漠までは結構な距離がある。
『サラは砂漠ぎりぎりの狙撃ポジションについて。やばくなったらいつでも逃げれるようにね』
「了解です。危なくなったら問答無用で逃げます」
『胸を張っていうことか!?』
『あはは・・・・。マイはそのまま前進。・・・・特訓の成果を見せてやれ!!』
「らにゃー! ・・・どうでもいいけど。バックパック重いのだなん」
そうしてサラとマイはそれぞれのポジションへと走っていく。
サラが狙撃ポジションにつき、マイがゆっくりと前進を始めたときに・・・それは爆音と共に大通りを一直線に駆けて来た
神姫用バイク、ストライクイーグルに乗ったハウリン・・・ハウが吠える。
「退かないと轢くよー!!」
マイは物凄い速度で走ってくるバイクに、刀を構えたが・・・迎撃することなく、無視した。
・・・バイクの敵よりも、倒すべきものがいたからだ。
「ここは・・・アンタの相手はあたしだ! って言うところかなん?」
ハウの乗ったバイクが通り過ぎた後には、悪魔型ストラーフのノワールが立っていた。
走るバイクから飛び降りたらしい。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「無口な奴だなん。・・・まぁ、やることはもう決まってるんだし」
そう言うと、マイは自分の得物である日本刀を捨てた。そして腰に付けられた棒と、たった今転送されてきたドリルを取り付ける。
「今日のあたしはポン刀使いじゃなくて、一発の弾丸なのだ。・・・・行くよ、ニャンスロット! MEブースト!!」
轟音と共に、マイは発進した。
サラが得意とする砂漠までは結構な距離がある。
『サラは砂漠ぎりぎりの狙撃ポジションについて。やばくなったらいつでも逃げれるようにね』
「了解です。危なくなったら問答無用で逃げます」
『胸を張っていうことか!?』
『あはは・・・・。マイはそのまま前進。・・・・特訓の成果を見せてやれ!!』
「らにゃー! ・・・どうでもいいけど。バックパック重いのだなん」
そうしてサラとマイはそれぞれのポジションへと走っていく。
サラが狙撃ポジションにつき、マイがゆっくりと前進を始めたときに・・・それは爆音と共に大通りを一直線に駆けて来た
神姫用バイク、ストライクイーグルに乗ったハウリン・・・ハウが吠える。
「退かないと轢くよー!!」
マイは物凄い速度で走ってくるバイクに、刀を構えたが・・・迎撃することなく、無視した。
・・・バイクの敵よりも、倒すべきものがいたからだ。
「ここは・・・アンタの相手はあたしだ! って言うところかなん?」
ハウの乗ったバイクが通り過ぎた後には、悪魔型ストラーフのノワールが立っていた。
走るバイクから飛び降りたらしい。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
「無口な奴だなん。・・・まぁ、やることはもう決まってるんだし」
そう言うと、マイは自分の得物である日本刀を捨てた。そして腰に付けられた棒と、たった今転送されてきたドリルを取り付ける。
「今日のあたしはポン刀使いじゃなくて、一発の弾丸なのだ。・・・・行くよ、ニャンスロット! MEブースト!!」
轟音と共に、マイは発進した。
『サラ聞こえる? マイにゃんが交戦状態に入ったわ』
「ここから見えますよ。・・・相手はノワールですか。拳銃とブレードだけで準決勝まで上り詰めたモンスター・・・まぁ、わたしの相手は犬型みたいですが」
そういうとサラはスコープを覗き込む。
十字のヘアラインの向こう、大通りのど真ん中を疾走する大型バイクが見えた。
ひたすらに真っ直ぐに、走るその姿は鷲というよりは狼のそれに見える。
「それにしても、物凄い速度ですね。はっきり言って曲がれるか疑問に思います」
『気をつけなさい。油断すると直角に曲がるわよアレ』
「まるでUFOですね」
喋りながらもサラは弾倉をライフルに装填し、ボルトを引き初弾を装填し安全装置を外す。
「ハルナ、わたしはこの戦争が終わったら結婚するんです」
『無駄な死亡フラグを立てるな!! 戦争じゃないし第一相手は誰よ!?』
「相手は・・・まぁそこらへんで見繕いますよ」
『それ凄いやだーっ!?』
「さてハルナ。冗談はこのくらいにして・・・・発砲許可を」
突然真剣な表情になったサラに、ハルナは微塵も驚かず
『発砲許可! 一発でかいのぶち込んでやりなさい!!』
そう、叫んだ。
「ここから見えますよ。・・・相手はノワールですか。拳銃とブレードだけで準決勝まで上り詰めたモンスター・・・まぁ、わたしの相手は犬型みたいですが」
そういうとサラはスコープを覗き込む。
十字のヘアラインの向こう、大通りのど真ん中を疾走する大型バイクが見えた。
ひたすらに真っ直ぐに、走るその姿は鷲というよりは狼のそれに見える。
「それにしても、物凄い速度ですね。はっきり言って曲がれるか疑問に思います」
『気をつけなさい。油断すると直角に曲がるわよアレ』
「まるでUFOですね」
喋りながらもサラは弾倉をライフルに装填し、ボルトを引き初弾を装填し安全装置を外す。
「ハルナ、わたしはこの戦争が終わったら結婚するんです」
『無駄な死亡フラグを立てるな!! 戦争じゃないし第一相手は誰よ!?』
「相手は・・・まぁそこらへんで見繕いますよ」
『それ凄いやだーっ!?』
「さてハルナ。冗談はこのくらいにして・・・・発砲許可を」
突然真剣な表情になったサラに、ハルナは微塵も驚かず
『発砲許可! 一発でかいのぶち込んでやりなさい!!』
そう、叫んだ。