「第一回! お姉ちゃん打倒会議!!」
サラが神姫バトルで勝った次の日。
私の部屋には八谷とマイにゃんが正座していた。
ちなみにサラも正座している。
「あの、七瀬? 何で正座しているのかな僕達は」
「そこに座りなさいって言ったら勝手にしたんじゃないの」
・・・多分気迫負けしたのね。
今の私は燃えに燃えてるから。
「あのバカ姉は神姫バトルの上位ランカーです。何が何でも倒さなくちゃいけないのよ!!」
「理由がむちゃくちゃです・・・それでハルナ。何か勝つ方法でも?」
「あるわけ無いじゃない。だから会議してるのよ」
「・・・・あのですねハルナ。向こうの情報が無い状態では会議のしようがありません。せめて紹介ぐらいはしていただけませんか」
「ん・・・そうね・・・・女の癖に変な喋り方する奴よ。好きな映画はリベリオンとVフォーヴァンデッタ」
よくよく考えるとかなりへんな奴だった。
小さい頃とか良く悪戯されたっけ。
「あ、そういえばバトルのログがあるよ。ネットに普通におっこってる」
私が懐かしく思っているとそう八谷が言った。
私は即座にパソコンを起動し、八谷に席を譲る。
少し待つとあっさりとその動画は見つかった。
「これこれ。この間の準決勝の奴と・・・・後は普通のだけど二対二のバトルログ。どっちみる?」
「普通の見ましょう。二対二で戦うんだし」
そう私が言うと、八谷はそのムービーの再生を開始した。
サラが神姫バトルで勝った次の日。
私の部屋には八谷とマイにゃんが正座していた。
ちなみにサラも正座している。
「あの、七瀬? 何で正座しているのかな僕達は」
「そこに座りなさいって言ったら勝手にしたんじゃないの」
・・・多分気迫負けしたのね。
今の私は燃えに燃えてるから。
「あのバカ姉は神姫バトルの上位ランカーです。何が何でも倒さなくちゃいけないのよ!!」
「理由がむちゃくちゃです・・・それでハルナ。何か勝つ方法でも?」
「あるわけ無いじゃない。だから会議してるのよ」
「・・・・あのですねハルナ。向こうの情報が無い状態では会議のしようがありません。せめて紹介ぐらいはしていただけませんか」
「ん・・・そうね・・・・女の癖に変な喋り方する奴よ。好きな映画はリベリオンとVフォーヴァンデッタ」
よくよく考えるとかなりへんな奴だった。
小さい頃とか良く悪戯されたっけ。
「あ、そういえばバトルのログがあるよ。ネットに普通におっこってる」
私が懐かしく思っているとそう八谷が言った。
私は即座にパソコンを起動し、八谷に席を譲る。
少し待つとあっさりとその動画は見つかった。
「これこれ。この間の準決勝の奴と・・・・後は普通のだけど二対二のバトルログ。どっちみる?」
「普通の見ましょう。二対二で戦うんだし」
そう私が言うと、八谷はそのムービーの再生を開始した。
クラブハンド・フォートブラッグ
第六話
『THE交通事故』
場所は『廃墟ステージ』。
お姉ちゃんの神姫は黒いバックパックの悪魔型ストラーフと、テンガロンハットを被った犬型ハウリンだった。
対する神姫は二体の天使型アーンヴァル。それぞれ背中にバックパックを背負っている。
・・・っていうか、犬型の子がバイク乗ってるんだけど。アレってありなの?
そうこうしているうちに戦闘が始まった。
戦闘開始と共に敵のアーンヴァルは空へ飛びあがる。
二体のアーンヴァルは互いに絡み合うように、螺旋を描きながら昇っていく。
そしてステージの境界ギリギリの位置に停止した。
対するストラーフとハウリンは何も・・・いや、ハウリンの運転するバイクの後ろに、いつの間にかストラーフが乗っていた。
一度、互いに肯きあうととんでもないスピードでバイクは走り出す。
二体の天使型は境界ギリギリの位置から互いに別の方向へと飛ぶ。バイクに乗ったお姉ちゃんの神姫は右に飛んだアーンヴァルを追いかけた。
そのまま猛スピードでアーンヴァルを追う。
ハウリンはひたすら運転に専念しているらしく、後ろに乗ったストラーフが二丁拳銃でアーンヴァルを追撃する。しかしアーンヴァルのスピードは予想以上に速く、一発もかすらない。
と、後ろからもう一体のアーンヴァルがバイクを追ってきた。
容赦なくGEモデルLC3レーザーライフルを浴びせる。しかし、その瞬間後ろに乗っていたストラーフがいきなり跳ねた。
「――――――――――――!?」
重いレーザーライフルと速すぎる速度のせいでアーンヴァルはストラーフを避けきれず、そのままストラーフのバックパックに搭載されたブレードで斬られ、地に墜ちて消えた。
ハウリンの操るバイクはストラーフを置いてそのまま走り抜ける。
見る見るうちにバイクとアーンヴァルの差は縮まる。そしてハウリンはモデルPHCハンドガン・ヴズルイフ・・・リボルバーを撃つ。
しかし運転したままでは当たるわけも無い。
そのまましばらくチェイスをした後、ハウリンは急に見当違いの場所を撃った。それは廃墟の一部として放置されていたゴミ箱に命中しハウリンのバイクはそのゴミ箱を踏み台に大きなジャンプをした。
あまりのスピードのせいで跳びすぎたバイクはそのままアーンヴァルの上に着地した。
・・・・・エグイ。
アーンヴァル踏みつけてるし。
着地の衝撃で大きなダメージを受けたアーンヴァルは、バイクが載ったまましばらく引きずられて、そして動かなくなった。
・・・・痛そうだなー。
ハウリン物凄く困った顔してるし。事故起こした人の顔ってこんなんかも。
そしてそのままファンファーレが鳴り響き、戦闘は終わった。
お姉ちゃんの神姫は黒いバックパックの悪魔型ストラーフと、テンガロンハットを被った犬型ハウリンだった。
対する神姫は二体の天使型アーンヴァル。それぞれ背中にバックパックを背負っている。
・・・っていうか、犬型の子がバイク乗ってるんだけど。アレってありなの?
そうこうしているうちに戦闘が始まった。
戦闘開始と共に敵のアーンヴァルは空へ飛びあがる。
二体のアーンヴァルは互いに絡み合うように、螺旋を描きながら昇っていく。
そしてステージの境界ギリギリの位置に停止した。
対するストラーフとハウリンは何も・・・いや、ハウリンの運転するバイクの後ろに、いつの間にかストラーフが乗っていた。
一度、互いに肯きあうととんでもないスピードでバイクは走り出す。
二体の天使型は境界ギリギリの位置から互いに別の方向へと飛ぶ。バイクに乗ったお姉ちゃんの神姫は右に飛んだアーンヴァルを追いかけた。
そのまま猛スピードでアーンヴァルを追う。
ハウリンはひたすら運転に専念しているらしく、後ろに乗ったストラーフが二丁拳銃でアーンヴァルを追撃する。しかしアーンヴァルのスピードは予想以上に速く、一発もかすらない。
と、後ろからもう一体のアーンヴァルがバイクを追ってきた。
容赦なくGEモデルLC3レーザーライフルを浴びせる。しかし、その瞬間後ろに乗っていたストラーフがいきなり跳ねた。
「――――――――――――!?」
重いレーザーライフルと速すぎる速度のせいでアーンヴァルはストラーフを避けきれず、そのままストラーフのバックパックに搭載されたブレードで斬られ、地に墜ちて消えた。
ハウリンの操るバイクはストラーフを置いてそのまま走り抜ける。
見る見るうちにバイクとアーンヴァルの差は縮まる。そしてハウリンはモデルPHCハンドガン・ヴズルイフ・・・リボルバーを撃つ。
しかし運転したままでは当たるわけも無い。
そのまましばらくチェイスをした後、ハウリンは急に見当違いの場所を撃った。それは廃墟の一部として放置されていたゴミ箱に命中しハウリンのバイクはそのゴミ箱を踏み台に大きなジャンプをした。
あまりのスピードのせいで跳びすぎたバイクはそのままアーンヴァルの上に着地した。
・・・・・エグイ。
アーンヴァル踏みつけてるし。
着地の衝撃で大きなダメージを受けたアーンヴァルは、バイクが載ったまましばらく引きずられて、そして動かなくなった。
・・・・痛そうだなー。
ハウリン物凄く困った顔してるし。事故起こした人の顔ってこんなんかも。
そしてそのままファンファーレが鳴り響き、戦闘は終わった。
「・・・・・怖っ! みや姉怖っ!!」
「う、ぬ・・・あたしでも流石にこれは・・・なんというかだなん・・・・・」
「流石はハルナの姉。留めの刺し方がきっちりしてますね」
凄惨な事故現場だった。
っていうか二人のアーンヴァルが可哀想に思えてきた。
・・・え、これと戦うの私?
「・・・さて、ハルナ。今のムービーを見て、何か作戦は浮かびました?」
サラの言葉に釣られて、八谷もマイにゃんも私を見る。
え、えと・・・まさかあんな戦い方をするとは思っていなくて・・・普通に鉄砲撃ったりチャンバラしたりかと・・・っていうか
「あんなワイヤーアクションするなんて・・・予想してなかったわ」
部屋にいた全員が溜息をつきながら肯いた。
何あのハリウッドアクション。
上位ランカーはみんなああなの!?
「とりあえずわたしは遠くからチクチクと狙撃するから良いとして」
「いいんだ!?」
「問題はマイです。あのストラーフ・・・かなり戦いなれてましたし」
そう、あのストラーフ・・・・ノワールって言ったけ。
「二刀流と二丁拳銃のコンボがキツイわね・・・・逆を言えば、コンボさえ避けちゃえばどうにか・・・チャンスは出来るわ」
「あ、それに関しては一つ、考えがあるよ」
悩んでいると八谷が手を上げた。
「マイの背中がさびしく感じてたんで、バックパック買ったんだ。それなら一撃離脱戦法が取れる」
「それ採用」
八谷を指差し宣言した。
「じゃぁマイにゃんがストラーフを足止め、サラがハウリンと・・・余裕があったらストラーフも狙撃でOK?」
「いいんじゃないかな。後は特訓あるのみだね」
そういって八谷は微笑んだ。
・・・特訓か・・・・何だか少年漫画じみてきたな。
こういうノリは久しぶりだ。小学校以来かもしれない。
・・・・あの頃は本気でか○はめ波が撃てると思ってたっけ。
「う、ぬ・・・あたしでも流石にこれは・・・なんというかだなん・・・・・」
「流石はハルナの姉。留めの刺し方がきっちりしてますね」
凄惨な事故現場だった。
っていうか二人のアーンヴァルが可哀想に思えてきた。
・・・え、これと戦うの私?
「・・・さて、ハルナ。今のムービーを見て、何か作戦は浮かびました?」
サラの言葉に釣られて、八谷もマイにゃんも私を見る。
え、えと・・・まさかあんな戦い方をするとは思っていなくて・・・普通に鉄砲撃ったりチャンバラしたりかと・・・っていうか
「あんなワイヤーアクションするなんて・・・予想してなかったわ」
部屋にいた全員が溜息をつきながら肯いた。
何あのハリウッドアクション。
上位ランカーはみんなああなの!?
「とりあえずわたしは遠くからチクチクと狙撃するから良いとして」
「いいんだ!?」
「問題はマイです。あのストラーフ・・・かなり戦いなれてましたし」
そう、あのストラーフ・・・・ノワールって言ったけ。
「二刀流と二丁拳銃のコンボがキツイわね・・・・逆を言えば、コンボさえ避けちゃえばどうにか・・・チャンスは出来るわ」
「あ、それに関しては一つ、考えがあるよ」
悩んでいると八谷が手を上げた。
「マイの背中がさびしく感じてたんで、バックパック買ったんだ。それなら一撃離脱戦法が取れる」
「それ採用」
八谷を指差し宣言した。
「じゃぁマイにゃんがストラーフを足止め、サラがハウリンと・・・余裕があったらストラーフも狙撃でOK?」
「いいんじゃないかな。後は特訓あるのみだね」
そういって八谷は微笑んだ。
・・・特訓か・・・・何だか少年漫画じみてきたな。
こういうノリは久しぶりだ。小学校以来かもしれない。
・・・・あの頃は本気でか○はめ波が撃てると思ってたっけ。
「うん、そんなことはいいとして。・・・・打倒、お姉ちゃん! 行くわよ!!」
声と共に私は片手を振り上げた。
目指せ勝利、ビバお小遣い。
声と共に私は片手を振り上げた。
目指せ勝利、ビバお小遣い。