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黒き天使の伝説 後編


 突如乱入してきた謎の神姫、それこそ僕達が探していた黒き天使だった。その姿は黒に近いグレーで赤のポイント、装備はストラーフとアーンヴァルの組み合わせ+オリジナル、そして頭には顔を覆い隠すほど大きいヘッドギアが装着されていた。
 「何だてめえ!!」
 「引っ込んでろ!!」
 観客席から野次が飛ぶ。せっかくWデビルの勝利の余韻に浸っていたのに、邪魔をされた形になってしまったため、苛立ちが爆発してしまったんだろう。
 「やっこさん達、荒れてるようだな。だが俺たちにとっては好都合だ。この目であの黒い天使を拝めるんだからな」
 こんな状態でも先輩は冷静でいられるなんて、それほど現れるのを待ってたんだろうな。僕もこの光景を見ることが出来るのは願ってもないことだから、人のことは言えないが…。
 「ふん、お客さんもあんたのことなんか大嫌いだって。いい加減帰ったら?」
 しかし黒い天使は帰ろうとはしなかった。それどころかWデビルに向かってこんな事を言い放った。
 「ホワイトデビル!今まであなたがやったことは許しがたい行為よ。前に私に倒されてもまだこんな事をやってるなんてね、呆れてものも言えないわ」
 「それはこっちのセリフだよ!あんたのせいで前の試合も台無しになったんだよ。この落とし前、どう付けてくれるんだい?」
 Wデビルは黒い天使に向かって手刀を振り下ろした。しかし天使は紙一重でこれを避けた。
 「よ、避けた!?」
 「当たり前だ!一度はWデビルをリングに沈めた奴だぞ、それくらいで驚くんじゃねえ」
 驚くWデビルを尻目に黒い天使は、背中に装備されているアームでWデビルのサブアームを膝から切断した。
 「ちっ!なかなかやるじゃないか。でも今のあたいはあの時とは違うんだ!」
 黒い天使から離れたWデビルは、脚部のブレードを展開し、キックをする体勢にはいった。
 「くらいな、ジェノサイド・シンフォニック!!」
 Wデビルの白い武装脚から放たれたソニックブームは、まっすぐ黒い天使に向かっていく。しかし天使はそれを避けようとしなかった。
 「せ、先輩、このままじゃ…」
 「見ておけ、これから普通の試合じゃ見れないものを見ることが出来るぜ…!」
 その瞬間、先輩の言った事は現実になった。なんと黒い天使はそれを片腕ではじき返したのだ。
 「な…、何だこの武器は…?」
 驚くWデビル。そう、天使のサブアームには手甲のような武器が装着されていたのだ。
 「…そうか、これであたいの技をはじき返したわけか。でも!」
 Wデビルは飛び上がり、身体全体を回転させて黒い天使に突進した。
 「こいつをかわすことができるかな?食らえ、トルネードエトワール!」
 流星のように落下していくWデビル。しかし黒い天使は微動だにしないで、その場にとどまった。
 「だめだ、いくらなんでも破壊される…!」
 慌てふためく僕に対して、先輩は恐ろしいほどに落ち着いていた。
 (こんなに落ち着いてるなんて、先輩は何考えてるんだ?)
  しかしその心配は途方に終わる事になる。黒い天使は自らの身体を回転させて相手の回転に立ち向かったのだ。
 「なるほど、回転には回転、というわけか…」
 「そういうことだ、奴は相手の行動パターンをあらかじめ予測していたのさ」
 弾き飛ばされたWデビルはリング脇まで吹き飛ばされ、観客席の側へと落ちて行った。そしてその瞬間、彼女は自分が敗北したのを知ったのだった。

 Wデビルが敗北を認めたため、水を差された形となった観客はざわざわと騒ぎ始めていた。
 「…どうやら今回もあたいの負けのようだね。でも、裏の連中はあたいを許さないだろうね。その証拠に…!」
 Wデビルは背中を向けて叫んだ。その背中には小さなLEDが点滅している。
 「あたいは2度もあんたに敗れたからね、もう信用されなくなっちまった。だからどんな手を使ってでもあんたを消し去りたいんだろう、こんなちゃちな仕掛けを用意してやがった」
 LEDの点滅は自爆装置の起動の合図だったのだ。もしここで爆発すれば、この部屋にいる観客もただではすまない。会場はパニックになり、逃げ出す観客が後を立たなかった。
 「先輩、早く避難しないと!」
 しかし先輩はこの部屋から離れようともしない。一体何を考えているんだろうか?
 「…こいつは重要な特ダネだ、このまま逃げるわけにはいかねえだろ?怖かったらお前だけでも逃げるんだな」
 どうやら先輩は最後までこの試合に付き合うらしい。そんな先輩の姿を見て、僕も覚悟を決めた。
 「どうしたんだい?爆発に巻き込まれたくなかったらあんたも逃げるんだな」
 苦し紛れに笑みを浮べるWデビル。しかし、黒い天使はそんな彼女に近づいて行った。
 「な、何するんだよ、爆発するって言ってるだろ?」
 「私は、もう誰も殺したりはしない、たとえどんなに悪い相手でも!」
 天使は腰の刀を抜き、Wデビルの背部ユニット基部を切断しようとした。
 「バカなことやってるんじゃないよ!もうあたいは用済みなんだ、あんたまで犬死させたくないんだよ!!」
 だが天使は背部ユニットを切断するべく、オートモードで襲ってくるアームの攻撃を防ぎながらユニットの接合部を少しずつ外していった。
 「そのまま動かないで。今助けるから」
 「だめだ、もう2分をきってしまった。早く逃げろ!」
 Wデビルの忠告も聞かずに天使はユニットを外していく。そしてその瞬間…。
 「ぐはぁぁっ!!」
 突然Wデビルが苦しみだした。おそらく取り外し防止のために背部ユニットとCSCが繋がれているのだろう。
 「わ、分かっただろ…、こいつを取り外すとあたいは機能を停止するんだ…。だから、早く…」
 それでも手を止めない天使は、最後の接合部を破壊した。そして、背部ユニットを全力で窓のほうへ投げ飛ばした。
 「危ない!先輩、向こうへ!!」
 僕は先輩の腕をつかんで窓とは逆の方向へと走り、床に伏せた。
 そして数秒後、窓の向こうから激しい閃光が発せられた。

 「…危機一髪だったな」
 「もう、ムチャしないでくださいよ!爆発に巻き込まれたりしたらどうするつもりなんですか?」
 「すまねえな、でもこれで特ダネをゲットできたぞ」
 やれやれ、この人は特ダネになると何も見えなくなるんだから。それよりもあの二人はどうなったんだろう。僕はリングの方に目線を移した。
 …そこにはWデビルを抱きかかえた黒い天使がいた。おそらく無理やりユニットを外したためにWデビルは機能を停止してしまったのだろう。天使はそのまま僕たちの前にやってきた。
 「あなた達はジャーナリストの方々ですね。お願いがあります」
 「え?」
 彼女は機能停止しているWデビルを僕の前に差し出した。
 「この子を助けてあげてください。今はCSCが破損していて危険な状態です。ですからあなた達の手で助けてほしいのです」
 助けてほしい、だって?一体どういうことなんだ?
 「どうしてこんな事を?君が助けてあげればいいじゃないか…」
 しかし彼女は悲しげに首を横に振った。
 「それはできないんです。だって、私はこの子をたおす命令を受けていますから…」
 そうか、彼女も助けたいと思っていても、上の命令にそむく事はできないのか…。
 「お願いします、この子を助けてあげてください。たとえ機械でも一つの命に代わりはないんです」
 僕は少しの間考えて、結論を出した。
 「分かった、この子は僕が必ず助ける」
 そしてかつてWデビルと呼ばれていた神姫を受け取った。
 「…いいのか、そんなことして?」
 先輩が質問する。でも僕の決意は揺るぐ事はない。今はこの子を助ける、そのことしか考えてなかった。
 「ええ、これは僕が決めたことですから」
 「…分かったよ、勝手にしな」
 先輩はそう言ってリングから離れようとした。
 「あともうひとつお願いがあります」
 部屋から去ろうとした先輩のデジカメから、黒い天使はメモリーカードを引き取った。
 「ああっ、せっかく隠し撮りした特ダネを!!」
 「このことは公にしてほしくないのです。ですからこれは私が預かります」
 メモリーを盗った天使の悲しげな顔を見て、先輩は渋々と引き下がるしかなかった。
 「分かった、今日のことは発表しない事にしるよ」
 先輩は苦い顔をしながらそれを了承した。
 「坊主、さっさとここからずらかろうぜ。ぐずぐずしてると警察がここをかぎつけちまうからな」
 先輩は僕の腕を引っ張りながら出口へ向かっていった。そんな状態で僕は振り向きながら天使に質問した。
 「そ、そうだ、君の名前は…?」
 しかし彼女はもうこの場所にはいなかった。そう、まさに影のように去って行ったのだ、まさに黒い天使の名のように…。

 「さ~て、今日はどんな特ダネをつかもうかな~?」
 あの事件から数ヵ月後、僕は相変わらず先輩と共に特ダネをつかむために会場を練り歩いていた。…ただひとつを除いては。
 「おっ、今日も絶好調だな、シロンの奴は」
 「ええ、シロンは特ダネを見つけたがってるんですよ、いつものように」
 あの時に預かった元Wデビルは生まれ変わり、今はシロンという名前を与えられて僕たちの助手をしている。いまでは頼れる相棒だ。
 「それにしてもあの時は何とか間に合ってよかったな。結局CSCユニットは破損してしまい、Wデビルの記憶は完全に消えちまったがな」
 「でも、それでよかったと思いますよ。あんなおぞましい記憶なんかないほうがいいんですから」
 あの事件をきっかけに闇バトルは影を潜め、いまではその噂も聞かなくなった。しかしそれは、あの黒い天使がもうそこへ現れない事を意味していた…。
 「あ、ここですよ、鳳凰杯が開催される会場は」
 今日の僕達は『鳳凰杯』の取材をするために、鳳条院グループが経営しているこの会場に来ている。そこでは全国からトップランクの神姫とそのオーナーたちが集い、頂点を決めるために戦うのだ。
 「よっしゃ、今日はいい特ダネを撮るぞ!!」
 気合を入れる先輩。でもこのセリフ…。
 「あ~、そのセリフ、さっきシロンが言ったセリフだよ~。真似しちゃダメだよ、おじさん」
 ああ、やっぱりそう言うと思った。しかもおじさん呼ばわりするとは、シロンのやつ、隅に置けない奴だな。
 「ははは…、おじさん、か…。心に釘を打つようなセリフを言うねえ、こいつは」
 冷静さを装う先輩。でも本当は相当ショックみたいだ。
 「あっ、もう試合がはじまる時間ですよ!早く会場に入らないと」
 近くに設置されている時計の時刻は、もう試合開始の時間ギリギリまで迫っている。僕達は急いで会場のチェックインまで走る事にした。
 その途中、僕は横目で誰かが見つめているのを感じた。
 『あれ、この黒いのは…?』
 隅の木陰に黒っぽい影のようなものがこっちを見ていたような気がした。でも、その正体があの黒い天使なのかどうなのかは確かめることはできなかった。それでも僕はあの人物が黒い天使だと信じている。彼女は今日もどこかで任務という名の戦いを続けているに違いないのだから…。


外伝2 おわり



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