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えむえむえす ~My marriage story~

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キズナのキセキ
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引きこもりと神姫
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The Armed Princess―武装神姫―
ウサギのナミダ
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神姫☆こみゅにけ~しょん
アルトアイネス奮闘姫
ロンド・ロンド

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双子神姫
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犬子さんの土下座ライフ。
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武装神姫のリン
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戦う神姫は好きですか
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誇り──あるいはちょっとした挑戦(前半)




さて、随分と面白い事になってきた。國崎技研の香田瀬と言ったか?
私・槇野晶の事を随分おちょくったあの技術者風の男が持ってきた、
一つの“仕事”。そのサンプルと仕様書に契約書が、目の前にある。
ふと視線をずらせば、それに応じて私が作り上げた“解答”が3つ。

「“アルファル”製作の息抜きに丁度良かったな。これで完成だ」
「でもマイスター、なんでこのお仕事を受ける気になったのかな」
「ん?確かに香田瀬とやらは好かぬ方だ。ワッフルは旨かったが」
「あう……ま、マイスターあの時の事まだ根に持ってるんです?」
「無論ッ!この私を餓鬼扱いしたのだ、一発程度では物足りんぞ」

あの時、奴は『仕事に私情を挟まぬのが職人』と言った。私からすれば
『仕事に私情を挟むのが職人』である……いや、厳密には少々違うな。
己の誇りと拘りに欲求、それらを“私情”と表すか否か?という事だ。
ともあれ私は、下らぬ仕事で有れば遠慮無く摘み出す気でいたのだ……
下らぬというのは“私情”……即ち、私の拘りに合致しない事を指す。

「だが、奴自身の表面的な資質は“仕事”の扱いに関係せんからな」
「なんだかんだ言っても、あの人も神姫を愛している様でしたの♪」
「有無。それに、“ビジネスマン”としての気骨も良しと見ている」

会社の代表として交渉にやってきたのであれば、それはビジネスマンだ。
ビジネスマンで有るなら、交渉を己の有利に進める道理を知っている筈。
しかして、奴はその通りに私の興味を引いて“仕事”を承諾させてきた。
それは即ち、“Electro Lolita”の機械的量産品とインナーのデザイン!
内容自体もだが、奴の“仕事に対する態度”に賭けてみる事にしたのだ。

「國崎技研の連中が、私の感性と“魂”を何処まで表現出来るか……」
「それを知りたくて敢えて乗った、のかな……流石だもんマイスター」
「量産化そのものは、以前に“フィオラ”で試行してみましたしねっ」
「そうだ。そこで培ったノウハウを更に洗練させてみたい思惑もある」
「そんな流れで出来上がったのが、この三着なんですの?マイスター」

作業台の上に乗ったロッテが、ネイキッドタイプのマネキンに触れる。
これが“解答”だ。形状の定まったインナースーツに施したデザイン、
そして個々のインナーに対応する形で結実した、三パターンの新衣装。
聞けば“TODA-Design”等、他のデザイナーにも働きかけている様子。
それらと並ぶ事を考慮しつつも、私の個性を最大限活かしたつもりだ。

「設計用図面も出来た……が、これでは足りぬな。読めるとは思えん」
「……マイスターの図面は、クセが強すぎるもんね。そうなると……」
「これも持っていくしかないですよね。皆で意見を出した、試作品を」
「でもアルマお姉ちゃん?どうせなら、マネキンよりも実物ですの♪」
「ふぇ?……え、ええっ!?それって……まさか、あたし達がッ!?」
「折角、ボクらが一人一着ごとにアイデアを出したんだもん……ね?」

今回はインナーと衣装をそれぞれ三パターンと言う契約だ。私は敢えて、
我が“妹”達の感性や立ち居振る舞いも、内に取り入れてみる事とした。
即ち!アルマ・ロッテ・クララそれぞれの為に、新たに作り上げた三着!
拘りを貫いた結果、本義的な意味の“私情”も挟まってしまった格好だ。
だが、それを以て妥協のない最良の逸品を作る者こそマイスター(職人)!
私情だろうが慕情だろうが、私の“魂”を貫く為ならば用いてみせよう。

「と言う訳で、これより國崎に往く。身支度を整えて、試着してくれ」
「は~いですの~♪ささっ、アルマお姉ちゃんも観念するですの~♪」
「あ、あう……ロッテちゃん手つきが卑猥~!?クララちゃんー!?」
「……脱ごう?まずは洗浄剤で躯を丹念に洗って、そして着るんだよ」
「ひゃあっ!?ん、んぁっ。ちょ、待ってください~!あ~れ~……」

──────私は何も見ていない、何も聞いていないッ!それよりだ!!
私もシャワーを浴びて汗を流さねばならん。と言う訳で一足先に風呂へと
赴き、参考資料として買っておいた新しい夏服を降ろす。白とパステルを
基調とした、シンプル且つ可憐な逸品だ。籠にそれを入れて白衣を脱ぎ、
服を全て脱いだ神姫達の到着を待って、共にユニットバスへと入る……。

「今日は他人に……しかも男なぞに見られるのだ、手を抜くなよ?」
「わ、分かってますよマイスター。慎ましやかでも晴れ舞台ですし」
「ん……それに、大企業来訪はフェレンツェ博士の時以来だもんね」
「言ってみれば今日は、わたし達がモデルさんですの♪ふふふ……」

胸を磨くアルマ、髪を丹念に濯ぐクララ……そして全身を擦るロッテ。
夏期の熱気以外でクラクラしてしまいそうだが、ここはじっと堪える。
私も髪の先から脚の爪まで、一切妥協する事無く磨き上げる。御陰で、
準備が出来た時には既に昼を過ぎてしまっていた……やむを得ないか。

「むう、昼は駅の売店で軽く済ませるか。約束の時間に遅れてしまう」
「仕方ないけど……夕御飯は若干奮発してほしいんだよ、マイスター」
「分かっている。モデル料も込みにせんといかんしな……さ、往くぞ」
「は~いですの♪ほら、アルマお姉ちゃんも肩に乗ってくださいのっ」
「は、はいっ……なんだかドキドキしちゃいます。ロッテちゃんは?」

『平気ですの~♪』と私の肩に飛び乗るロッテ。クララは胸ポケットに
潜り込み、アルマは反対側の肩で大人しく座っている……この所作が、
この慎ましげな所作が衣装と相まって、なんとも胸に突き刺さるッ?!
何、どんなのかだと?ええい、もう少し待っていろ!今は移動が先だ!
服に合わせた少女趣味のポシェットを持って、施錠した我が家を出る。

「それにしても、マイスターまで何時も以上に気合いが入ってるんだよ」
「仕方がなかろう。彼奴に……香田瀬めに舐められっぱなしではいかん」
「周りの視線もくすぐったいですし、何も無ければいいんですけど……」
「そこは、心配しなくて大丈夫ですの。きっとマイスターなら……ね?」

そして電車を乗り継ぎ、やってきたのは國崎技研。無駄にデカいここは
財閥系の流れを汲む“斗小野グループ”の一派であり、香田瀬は技術部
一課の所属だと、受け取った名刺には確かに刻まれている。これを元に
受付嬢なり社員なりと交渉すれば、逢う事も難しくはない筈だ。有無。
幾つか建物があるので、エントランスのある所を選び訪ねる事とする。

「もし。済まんが、技術部一課の香田瀬に逢いたい。連絡を頼めるか」
「え、えっと……お嬢ちゃん?お父さんにお弁当でも届けに来たの?」
「ぶ!?……誰が奴などの娘かッ!!“ALChemist”の槇野晶だ!!」
「うーん、泥沼モードですの……でもこれは、予測できた事ですの♪」
「あ!そう言えば、大抵のオファーを持ち掛けてくる営業の人は……」
「子供扱いだけしてまともに交渉をしない。だから、断られるんだよ」

──────人を見る目と、そして“誠意”が大事だと思うよ。







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