――まいごのまいごのこねこちゃん~――
「にー、にー。ここどこですにー・・・」
――あなたのおうちはどこですか?――
「ご町内のミナサマ方~、ナツいアツににゃー印アイスはいかがですかにゃ~♪ 今日は新製品のまたたびアイスも・・・・ にゃ? アレ誰にゃ?」
「浅草名物(?)雷おこしアイスもあるんでぇ・・・ ってにゃーの助! いきなり荷車止めるんじゃねえよ!!」
「いやシナトラ、そこで妙な神姫が鳴いてんだにゃー。アンタ、そんなトコでうずくまってどしたにゃ?」
「・・・にー?」
「何処から来たんでぇ? マスターはどうしたよ?」
「ますたー? おかーさんのことですかにー? ・・・おかーさん、いなくなっちゃったですにー」
「浅草名物(?)雷おこしアイスもあるんでぇ・・・ ってにゃーの助! いきなり荷車止めるんじゃねえよ!!」
「いやシナトラ、そこで妙な神姫が鳴いてんだにゃー。アンタ、そんなトコでうずくまってどしたにゃ?」
「・・・にー?」
「何処から来たんでぇ? マスターはどうしたよ?」
「ますたー? おかーさんのことですかにー? ・・・おかーさん、いなくなっちゃったですにー」
――おうち~をきいてもわからない、なまえ~をきいてもわからない――
「にーにー」
「迷子の神姫てぇか? あんまり見ない色だが、にゃーの助と同じ猫型だなぁ」
「耳がヨコだから子猫ですにゃー。でもちゃんと靴はいてたりするのはにゃんかナマイキだにゃ。ともかくアンタ、家は何処にゃ? 道わかんなくても住所ぐらいにゃら知ってるハズにゃ」
「わかんないですにー」
「登録されてるんだ、判らねぇ筈無ぇだろ? じゃあ名前は?」
「まだ付けてもらってないですにー」
「・・・起動したてで迷子になったんですかにゃ? にゃんて器用にゃ」
「迷子の神姫てぇか? あんまり見ない色だが、にゃーの助と同じ猫型だなぁ」
「耳がヨコだから子猫ですにゃー。でもちゃんと靴はいてたりするのはにゃんかナマイキだにゃ。ともかくアンタ、家は何処にゃ? 道わかんなくても住所ぐらいにゃら知ってるハズにゃ」
「わかんないですにー」
「登録されてるんだ、判らねぇ筈無ぇだろ? じゃあ名前は?」
「まだ付けてもらってないですにー」
「・・・起動したてで迷子になったんですかにゃ? にゃんて器用にゃ」
――にゃんにゃんにゃにゃ~ん、にゃんにゃんにゃにゃ~ん、な~いてばかりいるこねこちゃん――
「にーにー、かえりたいですにー おかーさんにあいたいですにー」
「あー、抱きつかなくても判ったにゃー。でもバイトがにゃー。このライドアーマー無いと荷車引けにゃいけど貸したくにゃいしな―」
「家、探してやんなよ。同じ猫じゃねえか」
「シナトラだって猫科じゃにゃいかよ!」
「ちっちっち、寅は虎じゃねぇから違えなぁ」
「じゃあ荷車はどうするんにゃ? シナトラ独りじゃ引けにゃいっしょ?」
「その方はブッケ呼べばバローム合体(?)でどうにもなるんでぇ。任せておきなよ」
「しょうがないにゃー。分け前忘れんにゃよ~!」
「あー、抱きつかなくても判ったにゃー。でもバイトがにゃー。このライドアーマー無いと荷車引けにゃいけど貸したくにゃいしな―」
「家、探してやんなよ。同じ猫じゃねえか」
「シナトラだって猫科じゃにゃいかよ!」
「ちっちっち、寅は虎じゃねぇから違えなぁ」
「じゃあ荷車はどうするんにゃ? シナトラ独りじゃ引けにゃいっしょ?」
「その方はブッケ呼べばバローム合体(?)でどうにもなるんでぇ。任せておきなよ」
「しょうがないにゃー。分け前忘れんにゃよ~!」
それから、それから。
――盗んだバイクで走り出す~、行く先もわからぬまま――
「てな感じに爆走にゃー!元々2頭身(?)にゃのにかがんでダッシュにゃー!」
「わーい♪ はやいですにー」
「でもホント何処行けばいいんですかにゃ―。いっそのこと歌の通り(国家の)犬のおまわりさんにでも任せるべきですかにゃ~。でもサツとは水が合わにゃいしにゃー・・・」
「わーい♪ はやいですにー」
「でもホント何処行けばいいんですかにゃ―。いっそのこと歌の通り(国家の)犬のおまわりさんにでも任せるべきですかにゃ~。でもサツとは水が合わにゃいしにゃー・・・」
――からす~にきいてもわからない、すずめ~にきいてもわからない――
「ははははー! 甘いぞー! ミルクセーキ飲みながらジャンボパフェに挑むくらい甘いぞー!!」
「にゃに!? 誰も覚えてにゃい2番のフレーズかにゃ!? 誰にゃ!」
「にゃに!? 誰も覚えてにゃい2番のフレーズかにゃ!? 誰にゃ!」
――誰だ!誰だ!誰だ~! 空のかなたに踊る影~――
「白い翼のイカロス参上だー!! 服屋では世話になったなーラプラスキャット! 神姫は遺失物扱いだから持ち主探しちゃくれないぞー! 何せオレっちがそうだったー(血涙)」
「あー、あの時の泥棒カラスかにゃ。折角だから何かこの娘について知らにゃいかにゃ?」
「そりゃ↑の通りー。知るワケないぞー」
「・・・ぷち、羽根落とせにゃ」
「あー、あの時の泥棒カラスかにゃ。折角だから何かこの娘について知らにゃいかにゃ?」
「そりゃ↑の通りー。知るワケないぞー」
「・・・ぷち、羽根落とせにゃ」
――きみのーてきをー、うてよ!うてよ!うてよ~!――
「うどわーっ!?」
――イカロスのー、ロウでかためたトリのはーねー、みーるみるとけて、まーいちった――
「オーチーるー!?」
「ついでに止めにゃ!」
「ついでに止めにゃ!」
――たたけ! たたけ! たたけ!!――
「必殺こんなに胴回ったら普通運転できないだろライドアーマーぱ~んち!!」
「は~ひふ~へほ~!?」
「は~ひふ~へほ~!?」
それから、それから。
――探し物はなんですか? 見つけにくいものですか?――
「ふう、アホ鳥のせいでムダに時間食ったにゃ。でも遺失物扱いかー、そしたらマスターみつからにゃかったらコイツにゃーのモノかにゃ?」
「うにー・・・ おかーさんにあいたいですにー・・・」
「あーもー! おかんおかんって気持ちはわからんでも無いがにゃー、世間の荒波は厳しいんにゃ。そんにゃ事じゃ生き残れないにゃ!!」
「うーにー??」
「特ににゃ、ニンゲンってのは外見に左右されるイキモノだから、にゃー達みたいなのはたかだか体が小さいってだけで虐げられるにゃ。そりゃもー養子ってだけで理不尽に家族親類にいびられ、母屋どころか馬小屋暮らしの毎日、そして芽生える殺意!(火サス風味)って具合ににゃ」
「にー? わかんないですにー」
「判んなくても聞いてろにゃ。ともかく、めそめそしてちゃダメって事にゃ!」
「にー・・・」
「・・・まあ、それに・・・」
「うにー・・・ おかーさんにあいたいですにー・・・」
「あーもー! おかんおかんって気持ちはわからんでも無いがにゃー、世間の荒波は厳しいんにゃ。そんにゃ事じゃ生き残れないにゃ!!」
「うーにー??」
「特ににゃ、ニンゲンってのは外見に左右されるイキモノだから、にゃー達みたいなのはたかだか体が小さいってだけで虐げられるにゃ。そりゃもー養子ってだけで理不尽に家族親類にいびられ、母屋どころか馬小屋暮らしの毎日、そして芽生える殺意!(火サス風味)って具合ににゃ」
「にー? わかんないですにー」
「判んなくても聞いてろにゃ。ともかく、めそめそしてちゃダメって事にゃ!」
「にー・・・」
「・・・まあ、それに・・・」
――それより僕と踊りませんか?――
「・・・どうしても見付かんにゃかったら、にゃーがおかんになってあげるからにゃ・・・」
「いやだにー! おかーさんがいいにー!」
「あ゛ーもーヒトがいいコト言ったってのにこのちみっ子は~!!」
「にー!にー!」
「大体ヒトに飼われたってロクなコト無いにゃ! 乱暴するしバトルにゃんてさせてヒト使い荒いし、その癖にゃーのカラダには腫れ物触るように遠慮するヘタレだし・・・」
「にゃー!!!」
「あ゛ーもーヒトがいいコト言ったってのにこのちみっ子は~!!」
「にー!にー!」
「大体ヒトに飼われたってロクなコト無いにゃ! 乱暴するしバトルにゃんてさせてヒト使い荒いし、その癖にゃーのカラダには腫れ物触るように遠慮するヘタレだし・・・」
「にゃー!!!」
――この声が聞えるか? wow wow wow wowwow――
「その声は、私の子猫ちゃん?」
「うに?」
「うに?」
――こんにちは、赤ちゃん。私がママよ~――
「おかーさーん!! にー!!!」
「よしよし、ごめんね、起動したばかりなのにいきなり置いてけぼりにしちゃって」
「よしよし、ごめんね、起動したばかりなのにいきなり置いてけぼりにしちゃって」
「・・・アンタが、この子猫のマスターですかにゃ?」
「ええ。・・もしかして貴女、この子と一緒に私を探してくれていたの?」
「ええ。・・もしかして貴女、この子と一緒に私を探してくれていたの?」
――いいえ私はさそり座のオンナ~――
「・・・ただちょっと、泣き声に迷惑してただけにゃ」
「そう? でも、有難う。・・・この子は本当の娘みたいに、大切にしたかったから」
「ありがとうですにー、おねーちゃん」
「・・・にゃ」
「そう? でも、有難う。・・・この子は本当の娘みたいに、大切にしたかったから」
「ありがとうですにー、おねーちゃん」
「・・・にゃ」
――誰が呼んだか、誰が呼んだか――
「にーの丞! アンタの名前にゃ!!」
「うにー?」
「アンタの1割は拾ったにゃーのモノにゃんだから、名付け親ぐらいにはさせてもらうにゃ!」
「にーの丞、か。素敵な名前だね、有難う。ほら、にーも」
「うれしいですにー、おねーちゃん♪」
「・・礼には、およばないにゃ」
「アンタの1割は拾ったにゃーのモノにゃんだから、名付け親ぐらいにはさせてもらうにゃ!」
「にーの丞、か。素敵な名前だね、有難う。ほら、にーも」
「うれしいですにー、おねーちゃん♪」
「・・礼には、およばないにゃ」
――雪の降る町を~、思い出だ~けが通り過ぎて行く――
「・・・はあ、母親になりそこねちゃったにゃ~・・・」
「・・何でそんなに母親なんかなりたがるんだか・・・」
「うにゃ!?」
「・・何でそんなに母親なんかなりたがるんだか・・・」
「うにゃ!?」
――何処からきたのか ご苦労さんね♪――
「ヘタレ! いつの間に居たにゃ!?」
「さっきから居たっつーの!! 全く素でシカトしやがって・・・それに何度も何度も、自分のマスターをヘタレ言うな」
「まさかにゃーを探しに来たのかにゃ? バイトって言ったじゃにゃいかよ~」
「違うて。ここ俺の家。そんでアレ俺の姉貴。あの子猫起動するのに呼ばれたんだよ」
「あー、そう言えばあの人どっかで見たことあると思ったらにゃー。しかしこんなバカでっかい母屋の屋敷、ヘタレって結構いいとこの出だったんだにゃ」
「だろ?」
「でもどうせ追い出されてんなら意味ないにゃー。やっぱ期待を裏切らないダメダメにゃー」
「・・・言うなよソレ」
「さっきから居たっつーの!! 全く素でシカトしやがって・・・それに何度も何度も、自分のマスターをヘタレ言うな」
「まさかにゃーを探しに来たのかにゃ? バイトって言ったじゃにゃいかよ~」
「違うて。ここ俺の家。そんでアレ俺の姉貴。あの子猫起動するのに呼ばれたんだよ」
「あー、そう言えばあの人どっかで見たことあると思ったらにゃー。しかしこんなバカでっかい母屋の屋敷、ヘタレって結構いいとこの出だったんだにゃ」
「だろ?」
「でもどうせ追い出されてんなら意味ないにゃー。やっぱ期待を裏切らないダメダメにゃー」
「・・・言うなよソレ」
「・・・で、どうして母親が良いんだよ? 大体血の繋がりの無い神姫に母親もクソも無えだろ?」
「ふっ、カラダの構造だけでココロまで決めつけちゃう辺りヘタレの矮小な精神が垣間見えるにゃ―。そんな事言ったら養子縁組だって成り立たないにゃー」
「うっ!? そりゃそうだけどよ・・」
「まあ、母親って最強って言うじゃにゃいですか。だからそうなれば、体の小ささだけでヘタレにすら遠慮されたりにゃんかしにゃいで済むしにゃ」
「・・・いつ俺が遠慮したよ?」
「クレイドルから落っこちたにゃーを抱え上げる時、まるで処女触るみたくオドオドしてたのはドコのドウテイかにゃ?」
「・・・そりゃ予想より全然やわらかかったからで・・・って! それより、マスターにナイショでバイト三昧するような奴に誰が遠慮するかっての!!」
「まーそりゃ世の中カネさえあればどうにかなるしにゃ~」
「言い切りやがったよコイツ! だったらそのカネ使って養子でも何でも連れてくりゃ良いだろ!」
「まあ発情期を解消するにはそれもアリですがにゃー、そうすると本来の目標金額がまた遠くなるしにゃ」
「発情期ってオイ・・・」
「母乳も出るにゃ、ホレ」
「うっ!?・・・」
「ナニ鼻血出してるにゃ。冗談に決まってるにゃ」
「・・・お前の冗談はシャレにならねえんだよ・・・」
「でも、そんにゃんじゃ、にゃーが大きくなった時どうするんですかにゃー?」
「???」
「ふっ、カラダの構造だけでココロまで決めつけちゃう辺りヘタレの矮小な精神が垣間見えるにゃ―。そんな事言ったら養子縁組だって成り立たないにゃー」
「うっ!? そりゃそうだけどよ・・」
「まあ、母親って最強って言うじゃにゃいですか。だからそうなれば、体の小ささだけでヘタレにすら遠慮されたりにゃんかしにゃいで済むしにゃ」
「・・・いつ俺が遠慮したよ?」
「クレイドルから落っこちたにゃーを抱え上げる時、まるで処女触るみたくオドオドしてたのはドコのドウテイかにゃ?」
「・・・そりゃ予想より全然やわらかかったからで・・・って! それより、マスターにナイショでバイト三昧するような奴に誰が遠慮するかっての!!」
「まーそりゃ世の中カネさえあればどうにかなるしにゃ~」
「言い切りやがったよコイツ! だったらそのカネ使って養子でも何でも連れてくりゃ良いだろ!」
「まあ発情期を解消するにはそれもアリですがにゃー、そうすると本来の目標金額がまた遠くなるしにゃ」
「発情期ってオイ・・・」
「母乳も出るにゃ、ホレ」
「うっ!?・・・」
「ナニ鼻血出してるにゃ。冗談に決まってるにゃ」
「・・・お前の冗談はシャレにならねえんだよ・・・」
「でも、そんにゃんじゃ、にゃーが大きくなった時どうするんですかにゃー?」
「???」
――貴方と私の、夢の国~♪――
「“人型神姫インターフェイス”って、知ってますかにゃ?」
ちゃんちゃん。