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戦うことを忘れた武装神姫 - type_S -06




皆様、こんばんは。
神姫との生活、いかがお過ごしでしょうか。

キャッキャウフフも、ドキドキハラハラも。そして、夜の生活も。
それぞれに、それぞれの生活があることでしょう。

しかし。
世の中には、本当は怖い神姫との生活というものもあるのです。

今宵は、その一部をご紹介しましょう・・・。

   ・ ・ ・ ・ ・

 ~めざまし神姫・Phase-4:ストラーフの場合~

朝。
目覚まし時計の電子音が部屋に響く。
「・・・。」
布団から手がぬっと出てきて、器用に目覚まし時計の電池を外した。 電子音が止まると、再び手はずるずると布団の中へ。
「うふ、うふふ・・・。」
電池の外された目覚ましの隣で、寝息をたてる男の顔をニタニタしながら見つめるストラーフ。 もぞもぞと近寄って、男の頬をつついたり、鼻先をつまんだり。
しかし、男に起きる気配は・・・無し。
「ヌシさんの寝顔・・・かーわいい~。 えへ、えへへ・・・」
起きそうもないことを確認したストラーフは、ごそごそと男の布団に潜り込む。 ぽこっと頭だけを出し、
「添い寝ー!」
と、しばらくゴロゴロと悶えたかと思うと、男の頭によじ登りどこからか取りだした「登頂記念」と書かれた旗を立ててみたり。
眠り続ける男と(一方的ではあるが)戯れて、時折頬を赤らめたりしつつ・・・
やがて、本当に添い寝してしまった。 男と並び、心の底から安心しきったような穏やかな顔付きで、すぅすぅと小さな寝息を立てるストラーフ。。。

 ・・・数時間後。
「はっ!!!!!」
男が飛び起きた。 傍らの目覚ましは・・・針が動いていない。 壁に掛けられた時計を見るや、男は絶叫。
「やっべーーー!!! 遅刻どころの騒ぎじゃなーい!!!!」
時刻は午前11時。
「ちょ・・・ストラーフ! お前が今日の目覚まし当番だろ?!」
「むにぃ・・・おはよう、ヌシさん。 ・・・起こしたよ? ほっぺたつついて。」
「ガーッデーム!!! 何しても良いから起こせと言ったろうが!!!」
「えー。 でもでも・・・」
「あー、もうっ! それどころじゃないz・・・」
慌ててベッドから降りようとして勇み足となりそのまま転倒、前転しつつ部屋のドアにぶちあたる男に、上方に掛けられていた時計が落下、見事に頭に命中。 しかしさっと立ち上がり、寝間着から着替えようとするも、ズボンの片側に両足を突っ込んでしまい再び転倒。。。

その惨劇をケラケラと笑いながら見ていたストラーフ、
「・・・あのさぁヌシさん。 今日は旗日だよ。」
と、頭を押さえつつ悶える男に卓上カレンダーを差し出した。 男はひったくるようにカレンダーを手に取り、携帯電話の日付と照合。。。 ぎぎぃ・・・と、怒りと悲しみの入り交じった目でストラーフを睨み付けた。
「お前・・・なんで先に教えなかったんだ?」
「だって。 知っていると思ったし。 それに・・・ヌシさんと添い寝もしたかったし・・・」
サイドテーブルの上でもじもじするストラーフに、つり上がった目尻がすぐさま下がる男。
「・・・なんだよ。 それなら夜のうちに言えばいいのに。 全く。。。」
男はストラーフを手に乗せて、指でそっと頭を撫でてやった。 ストラーフは目を細め、小さく頷いた。 ・・・と、ストラーフはふと思いだしたかのように、悪戯っ子の笑みを浮かべて男に言った。
「それにしてもヌシさんの慌てっぷり、すごく面白かったよ。 うまく填めた甲斐があったってもんよ。 また今度も上手く罠に填めるから、もっともっと慌ててみてねっ!」

  もしかして・・・ウチはストラーフに、神姫に弄ばれているのか・・・?!

突然、虚しさに襲われる男。  ウチ、神姫を飼っているのではなくて、神姫のおもちゃにされているのでは。。。
考えているうちに、男は怒る気すらも失ってしまった。



神姫との生活。
それは、主従関係が逆転することもある、恐ろしい日々。。。













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