戦うことを忘れた武装神姫 - type_S -05
皆様、こんばんは。
神姫との生活、いかがお過ごしでしょうか。
神姫との生活、いかがお過ごしでしょうか。
キャッキャウフフも、ドキドキハラハラも。そして、夜の生活も。
それぞれに、それぞれの生活があることでしょう。
それぞれに、それぞれの生活があることでしょう。
しかし。
世の中には、本当は怖い神姫との生活というものもあるのです。
世の中には、本当は怖い神姫との生活というものもあるのです。
今宵は、その一部をご紹介しましょう・・・。
・ ・ ・ ・ ・
~めざまし神姫・Phase-3:アーンヴァルの場合~
朝。
目覚まし時計の電子音が部屋に響く。
「・・・。」
布団から手がぬっと出てきて、器用に目覚まし時計の電池を外した。 電子音が止まると、再び手はずるずると布団の中へ。
「あらまぁ・・・毎朝毎朝、実に器用ですねぇ・・・。」
ベッドサイドでふよふよと装備状態で浮かぶアーンヴァルが、しみじみとマスターの寝顔を眺めていた。
「・・・あぁ、いけません。早く起こさないと、マスターがまた遅刻してしまいます。」
アーンヴァルは、傍らから小さなハリセンを取りだし、男の顔を叩いた。
「えい! マスター、起きてくださいっ!!!」
目覚まし時計の電子音が部屋に響く。
「・・・。」
布団から手がぬっと出てきて、器用に目覚まし時計の電池を外した。 電子音が止まると、再び手はずるずると布団の中へ。
「あらまぁ・・・毎朝毎朝、実に器用ですねぇ・・・。」
ベッドサイドでふよふよと装備状態で浮かぶアーンヴァルが、しみじみとマスターの寝顔を眺めていた。
「・・・あぁ、いけません。早く起こさないと、マスターがまた遅刻してしまいます。」
アーンヴァルは、傍らから小さなハリセンを取りだし、男の顔を叩いた。
「えい! マスター、起きてくださいっ!!!」
ぺし、ぺしぺしぺし。
当然だが、その程度では起きることはない。 続いて、何故か魚肉ソーセージを取りだしてポコポコと叩く。
むずむずとくすぐったがるかのように眉がぴくりとだけ動いた。 ・・・が、やはりそれだけ。
「はぁ、これでもダメですか・・・。 ならば。 ・・・よいしょ。」
LC3を持ち上げ、照準を男の額に合わせた。
「・・・いきますっ!!!」
しゅばばばばばー!!
閃光が部屋を包む。 しかし。 男のおでこが少し赤くなっただけ。 ぽりぽりと男は眠ったまま額を掻いただけで、起きる気配なし。
腕組みをしてしばし考えるアーンヴァル。 ・・・ふと何かを思い出し、ふよふよと枕元から一旦離れ、・・・腰のあたりに妙な箱をぶら下げ戻ってきた。 箱から出ているコードを自らのLC3に接続すると。
「コンデンサーユニット、作動します!」
キィン・・・! 部屋に甲高い電子音が響いた。
「チャージ完了! それでは、改めて・・・いきますっ!!!」
アーンヴァルは再び間合いをとり、男の額に照準を合わせると引き金を引いた。
むずむずとくすぐったがるかのように眉がぴくりとだけ動いた。 ・・・が、やはりそれだけ。
「はぁ、これでもダメですか・・・。 ならば。 ・・・よいしょ。」
LC3を持ち上げ、照準を男の額に合わせた。
「・・・いきますっ!!!」
しゅばばばばばー!!
閃光が部屋を包む。 しかし。 男のおでこが少し赤くなっただけ。 ぽりぽりと男は眠ったまま額を掻いただけで、起きる気配なし。
腕組みをしてしばし考えるアーンヴァル。 ・・・ふと何かを思い出し、ふよふよと枕元から一旦離れ、・・・腰のあたりに妙な箱をぶら下げ戻ってきた。 箱から出ているコードを自らのLC3に接続すると。
「コンデンサーユニット、作動します!」
キィン・・・! 部屋に甲高い電子音が響いた。
「チャージ完了! それでは、改めて・・・いきますっ!!!」
アーンヴァルは再び間合いをとり、男の額に照準を合わせると引き金を引いた。
じゅばばばばばぁぁん!!!
コンデンサーユニットからの強力な電力が加わったLC3から、猛烈な光が放たれる。 あまりの明るさに、同じ部屋の片隅で寝ていたマオチャオが飛び起きたほど。。。
数秒後。
「うわっちゃちゃちゃちゃちゃ!!! 頭焦げた焦げた焦げた焦げた! 毛が燃える毛が燃えるぅっ!!!」
絶叫と共に、男が飛び起きた。 男の頭は、あまりの熱量のために・・・髪が、最近「上がり」つつある大切な前髪が・・・ブスブスとくすぶっていた。
「うわっちゃちゃちゃちゃちゃ!!! 頭焦げた焦げた焦げた焦げた! 毛が燃える毛が燃えるぅっ!!!」
絶叫と共に、男が飛び起きた。 男の頭は、あまりの熱量のために・・・髪が、最近「上がり」つつある大切な前髪が・・・ブスブスとくすぶっていた。
結局。 男は仕事には間に合ったものの、先に散髪屋で整えるハメになってしまった。 ・・・大胆にカット。 広い額がさらに広くなり、実年齢以上に老けたという。
帰宅後、やりすぎだとアーンヴァルを注意したものの、「目覚まし時計ですんなり起きないマスターがいけないんですよ!」と切り返されて反論できず、(´・ω・`)ショボーン。。。
神姫との生活。
それは、落とし穴に落ち続ける日々なのかも知れない。
それは、落とし穴に落ち続ける日々なのかも知れない。