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「Gene17 犬小屋」(2007/05/27 (日) 21:34:16) の最新版変更点
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○がつ○にち はれ
きょう、カンナがノートとえんぴつをくれた。
「ロウ、アンタってバカなんだから字ぐらいうまく書ける様になってよ」
だからじをかかなきゃいけないらしい。でもなにかけばいいかわかんなかった
「じゃあ、日記でも書いてみれば?」
そしたらカンナあそうおしえてくれた。
にっきって、さいしょはなまえをかくんだって。おれのなまえはロウ。いぬだけど、ホントはぶそうしんきってちいさいやつのはうりんがただってセンセがいってた。かぞくは、ロウとソウとカンナととーちゃんとかーちゃん。あとセンセがよくあそびにくる。センセもおれとおなじちいさいやつだ。
それからにっきはまいちにあったことをかくらしい。きょうは、えんぴつってよくおれるっておもった。
○がつ×にち はれ
きょうはセンセににっきをみせた。センセはすごいってほめてくれた。ついでにかみはこんなふうにもつかえるって「かみヒコーキ」のつくりかたをおしえてくれた。おぉっ! これはおもしろいぞ!!
「・・・折角あげたのに勿体無い事するな!」
・・・カンナにおこられた。そしたらセンセ、こんどはノートじゃないかみで「おりづる」のつくりかたをおしえてくれた。むずかしかったけど、つくってカンナにあげた。
「・・・もう、しないでよね」
そしたら、ゆるしてくれた。もっとつくったらカンナもっとよろこぶとおもって、いっぱいおりづるつくってみた。がんばった。
「だからって、こんなに散らかさない!」
でもまたおこられた。カンナって、むずかしい。
○がつ△にち くもり
「ロウ、アンタってホント寝相悪い。何度机の上から落ちれば気が済むの!」
あさめしのとき、カンナがむすっとしながらいった。そういえばきょうはおきたらカンナのおなかのうえだった。おれがカンナのうえにおちて、それでカンナはめがはやくさめたとかいっておこってた。
それならおれようのへやをかってこようって、きのうはうちにとまっていたセンセがいった。ちいさいやつようのいえもいろいろあるんだって。
「でも、バー○ーの家あたりじゃ、ロウはスグ壊しちゃうし、他には・・・」
そしたらセンセが、もっとちょうどいいのがあるっていった。がんじょうでひろくって、おれにぴったりだって。
「・・・もしかして、犬小屋?」
○がつ□にち くもり
きょうはカンナがガッコやすみだったから、いっしょにおれのいぬごやをかいにいった。みせはセンセにおしえてもらった。
「ええと、ペットショップ・オシイ・・・ここでいいんだよね」
おお!いぬだいぬだ!! わんわんわんわんわんっ!! わんわんわんっ♪
「・・・ロウ、犬見て野生(?)に戻らないでよ。それにしても、誰も居ないのかな」
「おやおや賑やかと思えば、こんな朝早くよりお越し頂けるとは重畳重畳」
いっぱいいたいぬにあいさつしてたら、みせのおくからちいさいやつがでてきた。
「あれ? 神姫が、お店番?」
「ええ、小生がご案内させて頂き申します。神姫とて接客は心得ておりますゆえ、無用な心配は杞憂杞憂、ですぞ」
「別にそんな事、思ってないけど」
おっ! みせのひともおれとおなじいぬだ!おなじにおいだ!おなじかおだ!
「ほほう、随分面白い神姫を連れたお客ですな。それも小生と同じ犬型神姫とは奇遇奇遇。小生はシールドと申します。貴方は?」
ロウだ! よろしくな! おれはシールドとあくしゅした。いいやつみたいっておもった。
「でも、ちょっとまぎらわしいかな、同じ顔なんて」
「それは異な事を申されますな。黒毛の小生と栗毛のロウ君との違いは明らかでしょう。そうでなくとも同じ犬種であれど体格、毛並み、体臭などで違いは歴然歴然。むしろ小生としましては、犬種程度しか区別出来ない人間の方が不思議ですな」
「う~ん、そんな事言われても・・・」
カンナがこまったかおした。やっぱりちょっとやなやつ。
「ところで、今日はどう言ったご用件ですかな。小生の・・いえ小生の主の店は、犬のみならず猫や鳥類、ハムスターはおろか大型爬虫類からUMA(?)まで手広く取り揃えてそれはもう圧巻圧巻!」
「いやそれは・・・」
きょうはおれのいえをさがしにきた! ってシールドにいった。
「まあ、コイツに丁度いいサイズの犬小屋って無いかなって」
「・・・ほう、神姫をペット扱いですかな。まあペットというものはつまり人間に生殺与奪を委ね、従属し生き長らえるもの。神姫もその意味ではペットと大差無いですな。しかし神姫にも人間と同様に「心」があります故、そのような扱いをされるのはとても断腸断腸・・・」
「いや、あのさ・・・」
「この店の動物達も、小生が愛情を持って接してやれば、人間に対してと変わらぬ様に答えてくれるのです。まあエサを与えるのはともかく、ケージや水槽の掃除にはなかなか難航難航・・・」
「いや、聞いてよ! 単にコイツ用の個室に丁度いいのが欲しいだけなんだけど」
そうだぞ! おれとカンナはかぞくだぞ!!
「おおっと、そうでしたか。これは失言失言。とんだ早とちりでしたな。小生、つい、苦い記憶がありました故、つい熱くなってしまい失礼致しましたな。
「まあ、ヘンな神姫には慣れてるからいいけど・・・」
「左様ですか。それで犬小屋でしたな。こちら奥の方へどうぞ」
さいごにシールドはちらっとおれをみた。おれはへんじゃないぞ!
「・・・うわあ、何、このモノの数・・・」
おくはホントにすごかった! いろんないえとかおもちゃとかどうぐとかふくみたいのまでたくさんだった!!
「当店はアンテナショップも兼ねております故、グッズ関連もこの通り取り揃えております。正に盛大盛大」
「ホントにすごいね。それで、犬小屋は?」
「こちらに。ただ前回の在庫整理でかなり返品してしまい、少々種類が心もとないのですが。小生もまだまだ未熟未熟。ですが貴方方のような客も来るならば、今後はそちらに応じた商品も仕入れて・・・」
「え? というか、あなたが品物のの注文までやっちゃうの?」
「え!? ・・・あ、いやまあ、小生は優秀ですから。正に閨秀閨秀」
カンナがきいたら、なんだかシールドはあわててさがしはじめた。どうしたんだ?
「・・ええとですな・・・、室内飼いですか? 外飼いですか?」
「中・・・ってペット扱いするなって言ったのそっちじゃない!!」
「そっそれもそうでしたな・・・。では室内用というと、犬用トイレは・・・」
「だから必要ないって」
「あ!? ああ、申し訳ありません。少々取り乱してしまいましたな。日々これ研鑚研鑚・・・」
「ねえ、ところで店主さんって何時帰ってくるの? まさか店に神姫放ったらかして夜逃げしちゃったなんてのじゃないでしょ?」
「真坂! そのような主など、こちらから願い下げでありますぞ! 心外心外!!」
なんかこんどはかってにおこりだした。やっぱりシールドってヘンなやつ。
「・・それはいいとして、丁度いいのはあった?」
「室内用ですと、この辺りでどうでありましょうか。神姫にこのサイズであればゆうに2階分はありますぞ。値段も手頃手頃」
「ロウはこれでいい?」
おおっ! でかくてかっこいー!
「じゃあ、これでお願いします」
「それでは家の方に発送致しましょう。小生すぐに運送屋を呼びます故」
「ありがとう。でもやっぱり手馴れているね」
「え!? あ、いや、まあ、店を開くにあたり、当然よく勉強しました故、それはもう至極至極」
「店主さん、教え上手なんだね」
「え!? ええ、当然当然・・・」
「?」
それからうちにかえったら、もうおれのいぬごやがとどいてた。ヘンだとおもったけど、シールドってすごいな。すぐにカンナのへやのまえのろうかにはこんだ。あとでとーちゃんが2かいとかあかりとかいろいろつけてくれた。よるはさっそくなかでねた。
「・・・もう、自分の部屋が貰えるなんてロウはラッキーだよね。おやすみ」
・・・でも、ねてみておもった。あんまりうれしくない。だってここ、カンナがみえない。
いぬはにんげんにとってペット。ペットはいればそれだけでいいってセンセがいってた。それでやくにたつて。でもおれはいぬだけどペットじゃない、かぞく。いぬはかぞくをまもる。おれはカンナをまもる。だから・・・
○がつ☆にち はれ
「・・・ロウ、どうして、またアタシのおなかの上で寝てるの!?」
またおこられた。カンナはむずかしい。
○月□日 曇り後小雨
今日は迂闊にも口を滑らせそうになりましたな。ロウ君でしたな、つい珍しく同族なんぞ見たせいで浮かれてしまいましたよ。あの事がばれてしまったら、スポンサーからの出資が断ち切られてしまいます故。日々望むのはこれ安閑安閑。
「・・・まあ、神姫が1人で店舗を経営しているなどと知れれば、出資どころではありませんがな。まったくもって、世は狭量狭量、かつ複雑複雑」
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○がつ○にち はれ
きょう、カンナがノートとえんぴつをくれた。
「ロウ、アンタってバカなんだから字ぐらいうまく書ける様になってよ」
だからじをかかなきゃいけないらしい。でもなにかけばいいかわかんなかった
「じゃあ、日記でも書いてみれば?」
そしたらカンナがそうおしえてくれた。
にっきって、さいしょはなまえをかくんだって。おれのなまえはロウ。いぬだけど、ホントはぶそうしんきってちいさいやつのはうりんがただってセンセがいってた。かぞくは、ロウとソウとカンナととーちゃんとかーちゃん。あとセンセがよくあそびにくる。センセもおれとおなじちいさいやつだ。
それからにっきはまいちにあったことをかくらしい。きょうは、えんぴつってよくおれるっておもった。
○がつ×にち はれ
きょうはセンセににっきをみせた。センセはすごいってほめてくれた。ついでにかみはこんなふうにもつかえるって「かみヒコーキ」のつくりかたをおしえてくれた。おぉっ! これはおもしろいぞ!!
「・・・折角あげたのに勿体無い事するな!」
・・・カンナにおこられた。そしたらセンセ、こんどはノートじゃないかみで「おりづる」のつくりかたをおしえてくれた。むずかしかったけど、つくってカンナにあげた。
「・・・もう、しないでよね」
そしたら、ゆるしてくれた。もっとつくったらカンナもっとよろこぶとおもって、いっぱいおりづるつくってみた。がんばった。
「だからって、こんなに散らかさない!」
でもまたおこられた。カンナって、むずかしい。
○がつ△にち くもり
「ロウ、アンタってホント寝相悪い。何度机の上から落ちれば気が済むの!」
あさめしのとき、カンナがむすっとしながらいった。そういえばきょうはおきたらカンナのおなかのうえだった。おれがカンナのうえにおちて、それでカンナはめがはやくさめたとかいっておこってた。
それならおれようのへやをかってこようって、きのうはうちにとまっていたセンセがいった。ちいさいやつようのいえもいろいろあるんだって。
「でも、バー○ーの家あたりじゃ、ロウはスグ壊しちゃうし、他には・・・」
そしたらセンセが、もっとちょうどいいのがあるっていった。がんじょうでひろくって、おれにぴったりだって。
「・・・もしかして、犬小屋?」
○がつ□にち くもり
きょうはカンナがガッコやすみだったから、いっしょにおれのいぬごやをかいにいった。みせはセンセにおしえてもらった。
「ええと、ペットショップ・オシイ・・・ここでいいんだよね」
おお!いぬだいぬだ!! わんわんわんわんわんっ!! わんわんわんっ♪
「・・・ロウ、犬見て野生(?)に戻らないでよ。それにしても、誰も居ないのかな」
「おやおや賑やかと思えば、こんな朝早くよりお越し頂けるとは重畳重畳」
いっぱいいたいぬにあいさつしてたら、みせのおくからちいさいやつがでてきた。
「あれ? 神姫が、お店番?」
「ええ、小生がご案内させて頂き申します。神姫とて接客は心得ておりますゆえ、無用な心配は杞憂杞憂、ですぞ」
「別にそんな事、思ってないけど」
おっ! みせのひともおれとおなじいぬだ!おなじにおいだ!おなじかおだ!
「ほほう、随分面白い神姫を連れたお客ですな。それも小生と同じ犬型神姫とは奇遇奇遇。小生はシールドと申します。貴方は?」
ロウだ! よろしくな! おれはシールドとあくしゅした。いいやつみたいっておもった。
「でも、ちょっとまぎらわしいかな、同じ顔なんて」
「それは異な事を申されますな。黒毛の小生と栗毛のロウ君との違いは明らかでしょう。そうでなくとも同じ犬種であれど体格、毛並み、体臭などで違いは歴然歴然。むしろ小生としましては、犬種程度しか区別出来ない人間の方が不思議ですな」
「う~ん、そんな事言われても・・・」
カンナがこまったかおした。やっぱりちょっとやなやつ。
「ところで、今日はどう言ったご用件ですかな。小生の・・いえ小生の主の店は、犬のみならず猫や鳥類、ハムスターはおろか大型爬虫類からUMA(?)まで手広く取り揃えてそれはもう圧巻圧巻!」
「いやそれは・・・」
きょうはおれのいえをさがしにきた! ってシールドにいった。
「まあ、コイツに丁度いいサイズの犬小屋って無いかなって」
「・・・ほう、神姫をペット扱いですかな。まあペットというものはつまり人間に生殺与奪を委ね、従属し生き長らえるもの。神姫もその意味ではペットと大差無いですな。しかし神姫にも人間と同様に「心」があります故、そのような扱いをされるのはとても断腸断腸・・・」
「いや、あのさ・・・」
「この店の動物達も、小生が愛情を持って接してやれば、人間に対してと変わらぬ様に答えてくれるのです。まあエサを与えるのはともかく、ケージや水槽の掃除にはなかなか難航難航・・・」
「いや、聞いてよ! 単にコイツ用の個室に丁度いいのが欲しいだけなんだけど」
そうだぞ! おれとカンナはかぞくだぞ!!
「おおっと、そうでしたか。これは失言失言。とんだ早とちりでしたな。小生、つい、苦い記憶がありました故、つい熱くなってしまい失礼致しましたな。
「まあ、ヘンな神姫には慣れてるからいいけど・・・」
「左様ですか。それで犬小屋でしたな。こちら奥の方へどうぞ」
さいごにシールドはちらっとおれをみた。おれはへんじゃないぞ!
「・・・うわあ、何、このモノの数・・・」
おくはホントにすごかった! いろんないえとかおもちゃとかどうぐとかふくみたいのまでたくさんだった!!
「当店はアンテナショップも兼ねております故、グッズ関連もこの通り取り揃えております。正に盛大盛大」
「ホントにすごいね。それで、犬小屋は?」
「こちらに。ただ前回の在庫整理でかなり返品してしまい、少々種類が心もとないのですが。小生もまだまだ未熟未熟。ですが貴方方のような客も来るならば、今後はそちらに応じた商品も仕入れて・・・」
「え? というか、あなたが品物のの注文までやっちゃうの?」
「え!? ・・・あ、いやまあ、小生は優秀ですから。正に閨秀閨秀」
カンナがきいたら、なんだかシールドはあわててさがしはじめた。どうしたんだ?
「・・ええとですな・・・、室内飼いですか? 外飼いですか?」
「中・・・ってペット扱いするなって言ったのそっちじゃない!!」
「そっそれもそうでしたな・・・。では室内用というと、犬用トイレは・・・」
「だから必要ないって」
「あ!? ああ、申し訳ありません。少々取り乱してしまいましたな。日々これ研鑚研鑚・・・」
「ねえ、ところで店主さんって何時帰ってくるの? まさか店に神姫放ったらかして夜逃げしちゃったなんてのじゃないでしょ?」
「真坂! そのような主など、こちらから願い下げでありますぞ! 心外心外!!」
なんかこんどはかってにおこりだした。やっぱりシールドってヘンなやつ。
「・・それはいいとして、丁度いいのはあった?」
「室内用ですと、この辺りでどうでありましょうか。神姫にこのサイズであればゆうに2階分はありますぞ。値段も手頃手頃」
「ロウはこれでいい?」
おおっ! でかくてかっこいー!
「じゃあ、これでお願いします」
「それでは家の方に発送致しましょう。小生すぐに運送屋を呼びます故」
「ありがとう。でもやっぱり手馴れているね」
「え!? あ、いや、まあ、店を開くにあたり、当然よく勉強しました故、それはもう至極至極」
「店主さん、教え上手なんだね」
「え!? ええ、当然当然・・・」
「?」
それからうちにかえったら、もうおれのいぬごやがとどいてた。ヘンだとおもったけど、シールドってすごいな。すぐにカンナのへやのまえのろうかにはこんだ。あとでとーちゃんが2かいとかあかりとかいろいろつけてくれた。よるはさっそくなかでねた。
「・・・もう、自分の部屋が貰えるなんてロウはラッキーだよね。おやすみ」
・・・でも、ねてみておもった。あんまりうれしくない。だってここ、カンナがみえない。
いぬはにんげんにとってペット。ペットはいればそれだけでいいってセンセがいってた。それでやくにたつて。でもおれはいぬだけどペットじゃない、かぞく。いぬはかぞくをまもる。おれはカンナをまもる。だから・・・
○がつ☆にち はれ
「・・・ロウ、どうして、またアタシのおなかの上で寝てるの!?」
またおこられた。カンナはむずかしい。
○月□日 曇り後小雨
今日は迂闊にも口を滑らせそうになりましたな。ロウ君でしたな、つい珍しく同族なんぞ見たせいで浮かれてしまいましたよ。あの事がばれてしまったら、スポンサーからの出資が断ち切られてしまいます故。日々望むのはこれ安閑安閑。
「・・・まあ、神姫が1人で店舗を経営しているなどと知れれば、出資どころではありませんがな。まったくもって、世は狭量狭量、かつ複雑複雑」
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