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「SecondPlace 『第一話雨が降っている-下-』」(2007/03/30 (金) 18:21:41) の最新版変更点
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「よし、出かけようっ」
「…え?」
とある休日、俺は決心して彼女をセンターに連れて行った。
俺は神姫を何も知らない。せめてこの子に何をしてあげるべきか、それが分かる気がしたからだ。
近所のセンターはゲームセンターも連動していて、そこでは神姫バトルも盛んに行われていた。
今もモニターには試合が映されている。
俺は神姫の登録等が行えるステーションに向かい。早速この子のオーナーを聞く事にした。
…しなければよかったものを。
「Typeハウリン、IDは……申し訳ありませんが、その神姫の登録は解除されておりますが」
「そんな…まだ数日しか経ってないのに…」
肩に乗った彼女の顔を伺う。
無言…
ブワッ
瞳に涙がたまる。
「あ!おい!」
俺の肩から飛び降りて走っていってしまった。
「まてよ!」
-ボクは…本当に捨てられたんだ-
ただ悲しくて、何処へなりと走っていきたかった。
ふと、見覚えのある靴が視界に入り足が止まった。
「マスター…」
そこには見慣れた顔、マスターがいた。
「あれ?セザンヌじゃん、何でここに居るんだ?」
「マス…」
言いかけて言葉を飲んだ。
「マスター、誰です?この子」
マスターの肩に現れたのは同じハウリンTypeだった。それも綺麗な服も着て。
「あぁ、前の神姫さ、壊れたんで登録解除したんだ」
-捨てた-とは言わないんですね…。
隆斗が追い付いた。
「勝手に行くなよ。と…コイツが前の持ち主か?」
無言で頷く
「アンタかっ神姫を簡単に捨てやがって」
「ヘー何?お前が直したの?物好きだねぇ」
「何っ?」
「ソイツは接近ばかりしてすぐ負けたり故障する事があるから面倒だったんだ。それに犬型は初期の初期、今は素体も安く手に入る」
「だったらコアだけでも…!」
「言ったろ?ソイツの戦闘スタイルが嫌いなんだ。アンタも得したろ?ただで神姫ゲットしたんだから」
「こいつ…!」
「やめて」
言い返そうとした俺の言葉は遮られた
「この人は…マスターでもないのに…ボクを拾って、直してくれた。だから、この人の悪口は…許さない…!」
「ヘッ許さないならどうだって言うんだ?それともここでバトルして弱さを披露するか?」
悪びれないただの挑発
俺はそれに乗った。
「わかった。やってやるよ…!」
「隆斗…。…!?タカトッタカトッすごい悪い顔になってるよっ」
俺は余程怒りに顔を歪めていたのか、慌てて注意された。
少し冷静に戻って
「おぉ、悪い。でも俺も許せないよ。君を捨てて、あんな態度のやつ。
勝てるか分からないけど、君の力を見せてやろう。」
「ボクで…いいの?」
「勿論だ。ここまできて放っておけるかよ。」
「…ありがとう。」
こうして俺は
闘う神姫の世界に入る事になったんだ…。
「よし、出かけようっ」
「…え?」
とある休日、俺は決心して彼女をセンターに連れて行った。
俺は神姫を何も知らない。せめてこの子に何をしてあげるべきか、それが分かる気がしたからだ。
近所のセンターはゲームセンターも連動していて、そこでは神姫バトルも盛んに行われていた。
今もモニターには試合が映されている。
俺は神姫の登録等が行えるステーションに向かい。早速この子のオーナーを聞く事にした。
…しなければよかったものを。
「Typeハウリン、IDは……申し訳ありませんが、その神姫の登録は解除されておりますが」
「そんな…まだ数日しか経ってないのに…」
肩に乗った彼女の顔を伺う。
無言…
ブワッ
瞳に涙がたまる。
「あ!おい!」
俺の肩から飛び降りて走っていってしまった。
「まてよ!」
-ボクは…本当に捨てられたんだ-
ただ悲しくて、何処へなりと走っていきたかった。
ふと、見覚えのある靴が視界に入り足が止まった。
「マスター…」
そこには見慣れた顔、マスターがいた。
「あれ?セザンヌじゃん、何でここに居るんだ?」
「マス…」
言いかけて言葉を飲んだ。
「マスター、誰です?この子」
マスターの肩に現れたのは同じハウリンTypeだった。それも綺麗な服も着て。
「あぁ、前の神姫さ、壊れたんで登録解除したんだ」
-捨てた-とは言わないんですね…。
隆斗が追い付いた。
「勝手に行くなよ。と…コイツが前の持ち主か?」
無言で頷く
「アンタかっ神姫を簡単に捨てやがって」
「ヘー何?お前が直したの?物好きだねぇ」
「何っ?」
「ソイツは接近ばかりしてすぐ負けたり故障する事があるから面倒だったんだ。それに犬型は初期の初期、今は素体も安く手に入る」
「だったらコアだけでも…!」
「言ったろ?ソイツの戦闘スタイルが嫌いなんだ。アンタも得したろ?ただで神姫ゲットしたんだから。
むしろそれでいて素体のまま連れ歩くのもどうかと思うけどな。」
嘲笑が隆斗に向けられた。
「こいつ…!」
「やめて」
言い返そうとした俺の言葉は遮られた
「この人は…マスターでもないのに…ボクを拾って、直してくれた。だから、この人の悪口は…許さない…!」
「ヘッ許さないならどうだって言うんだ?それともここでバトルして弱さを披露するか?」
悪びれないただの挑発
俺はそれに乗った。
「わかった。やってやるよ…!」
「隆斗…。…!?タカトッタカトッすごい悪い顔になってるよっ」
俺は余程怒りに顔を歪めていたのか、慌てて注意された。
少し冷静に戻って
「おぉ、悪い。でも俺も許せないよ。君を捨てて、あんな態度のやつ。
勝てるか分からないけど、君の力を見せてやろう。」
「ボクで…いいの?」
「勿論だ。ここまできて放っておけるかよ。」
「…ありがとう。」
こうして俺は
闘う神姫の世界に入る事になったんだ…。
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