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「水那岐のファースト・コンタクト」(2007/02/22 (木) 22:28:24) の最新版変更点
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「…どうしましょう…」
斗小野水那岐は悩んでいた
手にしているのは桃色の箱とラベンダー色の箱
このたび発売された新型MMS「ジルダリア」と「ジュビジー」である
発表されて以来惚れ込んでいて、最初に来て貰うのはこの子達にしようと心に決めていたのである
桃色の箱をじっと見つめる
「…ジルダリア…可愛い…」
ラベンダー色の箱をじっと見る
「…ジュビジーも…可愛い…」
一見すると、女子高生がバイト代を貯めてようやく買えるようになって悩んでる様だが、彼女の財力をもってすればこの店にある全てのMMS関連商品、いや店ごとを買い占める事も容易である
だったら二つとも買えばいいじゃんと思うかも知れないが
『部長、いきなり2体も買うのは無茶ですよ。どちらかにしてくださいね』
と、香田瀬に釘を刺されてしまったのである
「…どっちも可愛い…でも選べるのは一人…香田瀬君のいぢわる…」
もうかれこれ一時間は悩んでいる
おっとりしている様で即断即実行の彼女とは思えない程に悩んでいる
「…決めました…」
意を決し、レジへ向かう彼女
その顔は晴れ晴れとしていました
----
*水那岐のファースト・コンタクト
----
「で、両方買っちゃったんですか、部長…」
呆れながら訊ねる新道
「…だって…選べなかったんだもん…」
「子供ですか、部長…」
まぁ無理だと思ってたけど
「しかし…二人ともなんてエロちっく…イテテテ!」
愛澤の不用意な発言に、マイちゃんがツッコミを入れる。いつものチョップではなく、つねったようだ
「…祐太、えっち」
「そうだぞ愛澤殿、女性をそんな目で見てはイカンぞ」
マイちゃんだけでなく、観奈ちゃんにまでツッコまれる愛澤
「で、この子達の名前はなんていうんですか?」
まぁまず聞くべき事だよなぁ。エロイとかそんな事より先に
「…えと…二人共、…自己紹介を…してください…」」
「私は花型MMSタイプジルダリアの「花乃(はなの)」です。皆さん。よろしくお願いします」
「もーカノりん固いなぁ。あ、ひじりんは種型MMSタイプジュビジーの「火蒔里(ひじり)」だよ、気軽にひじりんって呼んでね(はぁと」
花乃ちゃんはなんか礼儀正しくてお嬢様みたいだな。一方火蒔里ちゃんは活発な性格みたいだ
「こちらこそよろしくね、花乃さんと火蒔里ちゃん」
神姫達が挨拶を交わす。お友達が増えてユキも嬉しそうだ
「ところで部長、この子達のスペックはどうなんです?」
技術者としてはやはり気になる所
「…まだ…バトルは…してないんで…わかりません…」
「それもそうか、まだ来たばっかだしな。今から第4実験場のバーチャルシステムでやってみる?」
「…花乃、ひじりん、…やってみますか…?」
「水那岐様が言うのでしたら、私は構いません」
「いいよー、ひじりんの強さを見てびっくりするなよー」
----
というわけでやってきました第4実験場
「んじゃどっちからやる?」
「はいはーい!ひじりんからやるー!」
ブンブン手を振りアピールする火蒔里ちゃん
「部長、いいっすか?」
「…はい…では…ひじりんから…」
「んじゃ火蒔里ちゃん、そこのヴァーチャルポッドに入って」
「んもーケンちゃん、ひじりんって呼んで(はぁと」
「う…ひじりん、そこに入ってね。相手はAIのLV3でいいかな?」
「えー、ユッキーかマイマイじゃないのー?」
…ユキとマイちゃんのことか
「まぁ様子見だけだから」
「はーい。ひじりんの強さをみせてやるー」
「それじゃ部長はあっちに入って指示をお願いします」
「…こくり…」
エントリー開始。ヴァーチャルフィールド「ゴーストタウン」が電脳空間に構築され、そこに火蒔里…ひじりんが出現する
「さーって、ひじりんの最初の犠牲者はドコかなー」
キョロキョロと周りを見渡すひじりん。しかし敵影は見えない
「…ひじりん、上です…」
ビルの上から人影が降ってくる。手に刀を持ち、ひじりんに斬りかかる
「ふふーん、そんな攻撃にはコレだー!」
パウダースプレイヤーを放つひじりん。しかしAIに刀で防がれる
「あらー、刀で真っ二つ。でもいいのかなーそんなコトしちゃって」
ひじりんにりかかる相手。それを籠手で受け止める彼女
パキ
軽い音を立てて剣が折れる
「…なるほど、腐食性のガスが詰まった弾を発射したのか」
「ケンちゃん正解~。んじゃご褒美にスゴイの見せてあげちゃうね」
そういってAIから距離を取り、手をかざすひじりん
「いっくよー!ひじりんハイパーモード!」
彼女の背中に光の粒が集まり、それがジュビジー型の象徴ともいえる背面武装へと変化した
折れた剣を捨て、腰のホルダーからピストルを抜くAI。そのままひじりんへと発砲する
「無駄だよ、そんな攻撃」
背中の爪状のアーマーを前面へと展開し、弾丸をはじく
弾を撃ち尽くし狼狽する相手
「それじゃ今度はひじりんのターン!」
跳躍し、一気に相手に詰め寄る
「それっ!」
グサッ
爪状のアーマーで相手を貫く
「ふふーん、どんなもんだい」
「をいをい、いくらLV3だからって、ここまで一方的に…」
ユキやマイちゃんだって、最初の頃は結構苦労したってのに、なんて子だ
「ケンちゃん、コレ弱いよー」
「う…とりあえず花乃ちゃんもみたいから、一回変わって」
「はーい、また後でねー」
「…それじゃ…花乃…ヴァーチャルポッドに…」
「解りました」
部長の指示を受け、エントリーする花乃ちゃん
「…あ…AIのLV…5で…お願いします…」
「大丈夫っすか?まぁさっきの調子なら…」
部長の指示を受け、LV5にする
ヴァーチャルフィールド構築。今回もゴーストタウンだ
「水那岐様、敵の位置情報をお願いします」
「…えと…右…あれ?…後にも…?」
「…え?」
しまった!設定ミスって、LV5とさっきのLV3を一緒に出しちゃった!
「すいません部長!間違って2体出しちゃいました!すぐリセットします」
「…いえ…このままで…」
「しかし…」
出現した2体のAIは、一体がマシンガン武装の中距離型、もう一体がカタナ主体の近接型だ
「うわ…避けてる…」
予想外の事態にも関わらす、花乃ちゃんは刀とマシンガンの連係攻撃をフワフワと舞う花びらの如く避けていた
「しかし回避で精一杯みたいだな。これじゃ反撃出来ない」
そんな彼女に部長からの指示が出る
「…アレルギーペタル起動…その後ハイパーモード起動…」
「…了解しました。アレルギーペタル起動」
そういって二又の棒状の武器でコンと地面を叩く彼女
『グォングォン』
低く篭もった音が響く。2体のAIの動きが僅かに鈍る
「ハイパーモード起動」
背中の花弁に光の粒が集まり、それは大型の花弁へと変化する
「…ワタクシ、参上」
…は?
「おーっほっほっほっほ!、ようやくワタクシの出番でございますわね!」
「あのーもしもし花乃さん?」
「あーら健四郎様、ワタクシの華麗な姿、とくとご覧あれ」
…なんか性格が変わったな…
そんな花乃に襲いかかるAI。刀を振りかざし斬りつけに来る
「遅いですわっ!」
ガシュッ!
大きく伸びた籠手でAIを串刺しにする花乃
タタタタ…
残ったAIがマシンガンを撃ってくる
「あらあら、そんな攻撃」
串刺しにした相手を盾にして防ぐ彼女
非道い…
「今度はワタクシの攻撃ですわ!」
そういって再びアレルギーペタルを起動する
『グォングォン』
再び低く篭もった音が響く。AIの動きが鈍った時に、彼女が高く飛ぶ
「踊るがいいですわ!」
背中の六つの花弁が切り離され、AIへと飛んでいく
その先は剣状になっており、相手を切り刻んでいく
倒れる事もできず、まるで踊らされているようであった
暫くしてから花弁を回収し、相手を解放する花乃
「おーっほっほっほっほ!」
彼女の高笑いがヴァーチャルフィールドに木霊しいていた…
----
「しかしビックリしたなー。花乃ちゃんの変身には」
「恥ずかしいです。どうやらCSCの相性の関係で、2種類の人格が出来てしまったみたいなんです。それがハイパーモード時に出てしまうんです」
照れながら説明してくれる花乃ちゃん
「…しかし、基本仕様でこれほどとは…ウチもウカウカしてられないな」
「そうだな。コレに対抗できる装備を作らないとな」
新たな決意を胸に俺は明日からの新形装備開発への意欲を燃やすのであった
「ねぇケンちゃ~ん、もっと強いの出してよ~」
とりあえず今日を乗り切らないとな
----
あとがき
花種姉妹購入記念
砲子は買ってないです
部長が神姫を持っていなかったのはこの為だったのです
今決めたんだけど
武装に関してはテキトーです。信じないでね
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「…どうしましょう…」
斗小野水那岐は悩んでいた
手にしているのは桃色の箱とラベンダー色の箱
このたび発売された新型MMS「ジルダリア」と「ジュビジー」である
発表されて以来惚れ込んでいて、最初に来て貰うのはこの子達にしようと心に決めていたのである
桃色の箱をじっと見つめる
「…ジルダリア…可愛い…」
ラベンダー色の箱をじっと見る
「…ジュビジーも…可愛い…」
一見すると、女子高生がバイト代を貯めてようやく買えるようになって悩んでる様だが、彼女の財力をもってすればこの店にある全てのMMS関連商品、いや店ごとを買い占める事も容易である
だったら二つとも買えばいいじゃんと思うかも知れないが
『部長、いきなり2体も買うのは無茶ですよ。どちらかにしてくださいね』
と、香田瀬に釘を刺されてしまったのである
「…どっちも可愛い…でも選べるのは一人…香田瀬君のいぢわる…」
もうかれこれ一時間は悩んでいる
おっとりしている様で即断即実行の彼女とは思えない程に悩んでいる
「…決めました…」
意を決し、レジへ向かう彼女
その顔は晴れ晴れとしていました
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*水那岐のファースト・コンタクト
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「で、両方買っちゃったんですか、部長…」
呆れながら訊ねる新道
「…だって…選べなかったんだもん…」
「子供ですか、部長…」
まぁ無理だと思ってたけど
「しかし…二人ともなんてエロちっく…イテテテ!」
愛澤の不用意な発言に、マイちゃんがツッコミを入れる。いつものチョップではなく、つねったようだ
「…祐太、えっち」
「そうだぞ愛澤殿、女性をそんな目で見てはイカンぞ」
マイちゃんだけでなく、観奈ちゃんにまでツッコまれる愛澤
「で、この子達の名前はなんていうんですか?」
まぁまず聞くべき事だよなぁ。エロイとかそんな事より先に
「…えと…二人共、…自己紹介を…してください…」」
「私は花型MMSタイプジルダリアの「花乃(かの)」です。皆さん。よろしくお願いします」
「もーカノりん固いなぁ。あ、ひじりんは種型MMSタイプジュビジーの「火蒔里(ひじり)」だよ、気軽にひじりんって呼んでね(はぁと」
花乃ちゃんはなんか礼儀正しくてお嬢様みたいだな。一方火蒔里ちゃんは活発な性格みたいだ
「こちらこそよろしくね、花乃さんと火蒔里ちゃん」
神姫達が挨拶を交わす。お友達が増えてユキも嬉しそうだ
「ところで部長、この子達のスペックはどうなんです?」
技術者としてはやはり気になる所
「…まだ…バトルは…してないんで…わかりません…」
「それもそうか、まだ来たばっかだしな。今から第4実験場のバーチャルシステムでやってみる?」
「…花乃、ひじりん、…やってみますか…?」
「水那岐様が言うのでしたら、私は構いません」
「いいよー、ひじりんの強さを見てびっくりするなよー」
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というわけでやってきました第4実験場
「んじゃどっちからやる?」
「はいはーい!ひじりんからやるー!」
ブンブン手を振りアピールする火蒔里ちゃん
「部長、いいっすか?」
「…はい…では…ひじりんから…」
「んじゃ火蒔里ちゃん、そこのヴァーチャルポッドに入って」
「んもーケンちゃん、ひじりんって呼んで(はぁと」
「う…ひじりん、そこに入ってね。相手はAIのLV3でいいかな?」
「えー、ユッキーかマイマイじゃないのー?」
…ユキとマイちゃんのことか
「まぁ様子見だけだから」
「はーい。ひじりんの強さをみせてやるー」
「それじゃ部長はあっちに入って指示をお願いします」
「…こくり…」
エントリー開始。ヴァーチャルフィールド「ゴーストタウン」が電脳空間に構築され、そこに火蒔里…ひじりんが出現する
「さーって、ひじりんの最初の犠牲者はドコかなー」
キョロキョロと周りを見渡すひじりん。しかし敵影は見えない
「…ひじりん、上です…」
ビルの上から人影が降ってくる。手に刀を持ち、ひじりんに斬りかかる
「ふふーん、そんな攻撃にはコレだー!」
パウダースプレイヤーを放つひじりん。しかしAIに刀で防がれる
「あらー、刀で真っ二つ。でもいいのかなーそんなコトしちゃって」
ひじりんにりかかる相手。それを籠手で受け止める彼女
パキ
軽い音を立てて剣が折れる
「…なるほど、腐食性のガスが詰まった弾を発射したのか」
「ケンちゃん正解~。んじゃご褒美にスゴイの見せてあげちゃうね」
そういってAIから距離を取り、手をかざすひじりん
「いっくよー!ひじりんハイパーモード!」
彼女の背中に光の粒が集まり、それがジュビジー型の象徴ともいえる背面武装へと変化した
折れた剣を捨て、腰のホルダーからピストルを抜くAI。そのままひじりんへと発砲する
「無駄だよ、そんな攻撃」
背中の爪状のアーマーを前面へと展開し、弾丸をはじく
弾を撃ち尽くし狼狽する相手
「それじゃ今度はひじりんのターン!」
跳躍し、一気に相手に詰め寄る
「それっ!」
グサッ
爪状のアーマーで相手を貫く
「ふふーん、どんなもんだい」
「をいをい、いくらLV3だからって、ここまで一方的に…」
ユキやマイちゃんだって、最初の頃は結構苦労したってのに、なんて子だ
「ケンちゃん、コレ弱いよー」
「う…とりあえず花乃ちゃんもみたいから、一回変わって」
「はーい、また後でねー」
「…それじゃ…花乃…ヴァーチャルポッドに…」
「解りました」
部長の指示を受け、エントリーする花乃ちゃん
「…あ…AIのLV…5で…お願いします…」
「大丈夫っすか?まぁさっきの調子なら…」
部長の指示を受け、LV5にする
ヴァーチャルフィールド構築。今回もゴーストタウンだ
「水那岐様、敵の位置情報をお願いします」
「…えと…右…あれ?…後にも…?」
「…え?」
しまった!設定ミスって、LV5とさっきのLV3を一緒に出しちゃった!
「すいません部長!間違って2体出しちゃいました!すぐリセットします」
「…いえ…このままで…」
「しかし…」
出現した2体のAIは、一体がマシンガン武装の中距離型、もう一体がカタナ主体の近接型だ
「うわ…避けてる…」
予想外の事態にも関わらす、花乃ちゃんは刀とマシンガンの連係攻撃をフワフワと舞う花びらの如く避けていた
「しかし回避で精一杯みたいだな。これじゃ反撃出来ない」
そんな彼女に部長からの指示が出る
「…アレルギーペタル起動…その後ハイパーモード起動…」
「…了解しました。アレルギーペタル起動」
そういって二又の棒状の武器でコンと地面を叩く彼女
『グォングォン』
低く篭もった音が響く。2体のAIの動きが僅かに鈍る
「ハイパーモード起動」
背中の花弁に光の粒が集まり、それは大型の花弁へと変化する
「…ワタクシ、参上」
…は?
「おーっほっほっほっほ!、ようやくワタクシの出番でございますわね!」
「あのーもしもし花乃さん?」
「あーら健四郎様、ワタクシの華麗な姿、とくとご覧あれ」
…なんか性格が変わったな…
そんな花乃に襲いかかるAI。刀を振りかざし斬りつけに来る
「遅いですわっ!」
ガシュッ!
大きく伸びた籠手でAIを串刺しにする花乃
タタタタ…
残ったAIがマシンガンを撃ってくる
「あらあら、そんな攻撃」
串刺しにした相手を盾にして防ぐ彼女
非道い…
「今度はワタクシの攻撃ですわ!」
そういって再びアレルギーペタルを起動する
『グォングォン』
再び低く篭もった音が響く。AIの動きが鈍った時に、彼女が高く飛ぶ
「踊るがいいですわ!」
背中の六つの花弁が切り離され、AIへと飛んでいく
その先は剣状になっており、相手を切り刻んでいく
倒れる事もできず、まるで踊らされているようであった
暫くしてから花弁を回収し、相手を解放する花乃
「おーっほっほっほっほ!」
彼女の高笑いがヴァーチャルフィールドに木霊しいていた…
----
「しかしビックリしたなー。花乃ちゃんの変身には」
「恥ずかしいです。どうやらCSCの相性の関係で、2種類の人格が出来てしまったみたいなんです。それがハイパーモード時に出てしまうんです」
照れながら説明してくれる花乃ちゃん
「…しかし、基本仕様でこれほどとは…ウチもウカウカしてられないな」
「そうだな。コレに対抗できる装備を作らないとな」
新たな決意を胸に俺は明日からの新形装備開発への意欲を燃やすのであった
「ねぇケンちゃ~ん、もっと強いの出してよ~」
とりあえず今日を乗り切らないとな
----
あとがき
花種姉妹購入記念
砲子は買ってないです
部長が神姫を持っていなかったのはこの為だったのです
今決めたんだけど
武装に関してはテキトーです。信じないでね
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