「合間 (義経)」(2007/03/30 (金) 18:13:47) の最新版変更点
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[[凪さん家の弁慶ちゃん]]
**第一話 合間 義経
「仕掛ける」
「了解」
二手に分かれる。タッグマッチとはいえ、基本は一対一。中には二体一に持ち込んで攻める戦法もあるが、弁慶はそれをしなかった。弁慶曰く「寄って集ってボコるのはダサい」そうだ。かっこよさを優先する弁慶ならではの理論と言えるが、私はそんな弁慶が好きだ。
「今日も勝っちゃうんだからね!」
「…」
目の前にはアーンヴァル。やんちゃな奴だな。
「あんな犬っころ、姉さんが蜂の巣にしちゃ生んだから」
そんな事を言いつつ高速で飛行しながらライフルを撃ってくる。
「…そうですか」
私はどうでも良いといわんばかりに呟いた。ついでにブースターを吹かして避ける。
「って、何!?君ってさぁ~」
「?」
「パートナーの事考えてるの?仲良さげに見えないね!」
「だからどうしたのです」
「!…この!!」
「付き合ってられません」
私は背部に装備された三本のブースターを同一方向に吹かして加速する。
「にげるなぁぁ!」
「別に」
ブースト量を調節しつつ後ろにいる敵に向かってサブアームに装備したマシンガンを撃つ。
「わわっ」
あわてて避ける天使型。やっと静かになったか。
「ん?」
「そこ!」
「速いですね」
もう追いついたのか。さすが天使型だな。
「生意気なのよ!悪魔型が空を飛ぶなんて!!」
「仕方ないでしょう?必要な武装ですから」
コンクリートの柱を潜り抜け、上昇してそのままドックファイトへ。
「義経、ブースト残量に注意してね」
「了解です。お嬢様」
ブーストを切り、自由落下しつつ射撃。後方にいた天使型が私の目の前に出る。
「このぉぉぉ!」
振り向いてライフルを乱射する天使型。私は地上すれすれでブーストを点火、滑るように飛び、再び上昇する。
「ちょこまかとウザい!」
「うるさいですねいちいち」
『アイン、ツヴァイ、ドライ!』
弁慶の声が聞こえる。そろそろか。
「さて」
体を起こし、ビルの上に降り立つ。
「くらえぇぇ!」
「ふぅ、あなたの言葉には」
ぐっと身をかがめ一気に跳躍。手にはライトセーバー。
「センスが無い」
「!?」
そのまますれ違いざまに翼を切り裂く。
「きゃ、このぉ!!」
またライフル。しかもこんな近距離で。それにしてももう何発ライフルを避けただろう。まったくこの天使型は当てる気があるのか?
「当たりませんよ?どこを狙っているんです?こんな距離で」
「うるさい!」
と、ライフルを捨てて突進してくる。こいつ…馬鹿か?
「ふん」
軽くかわす。
「わぁぁぁぁ!」
「よくそんな戦い方で勝てましたね?」
「だって姉さんは強いもの!!」
「あぁ…なるほど」
私は貧乏くじを引いたようですね。ふぅ、多少は戦いを楽しみたいのですが…。今回は背面ブースターのバランスを見るのが目的ですからまぁ良いでしょう。
「お嬢様、今日の出力調整具合は中々です」
「そう、よかったぁ」
『墜ちろ…』
『ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!』
通信が入ってくる。
「姉さん!?姉さん!?」
私に向いていた体がまったくの別方向、巨大な中央タワーに向かう。そのタワーの下からはもくもくと黒煙が上がっていた。
「はぁ…まったく」
私の存在は無視ですか。
『ロンギヌスニーキック…!』
ふ、決まりましたね。
「姉さん!!!」
そして私の相手は…後ろを向いたまま…。
「まったく、味方を心配に思う心は良いですが、余所見はいけませんね」
「み、味方を心配しちゃ悪いの!?あなただって心ぱ…」
はっと気付き、こちらに振り向く天使型
かちゃり
その額には私の手から続くハンドガン。
「心配?全然」
「ひ!」
閃光が走り、悲鳴。その場に倒れる天使型。
「だって…」
「…」
物言わぬ敵に私は言う。
「私の弁慶は負けませんから」
『決まった…』
『試合終了、勝者弁慶、義経組』
弁慶の勝利の台詞と共に試合が終わった。
**以下予告
千空「いきなり戦闘だったね」
弁慶「しかもそれだけだ」
未来「私たちの出番ほとんど無かったね…」
弁慶「む、次は誰だ。」
義経「騎士と龍?でしょうか」
弁慶「よし…勝つぞ」
千空「待って、相手はセカンドクラスじゃないか…」
弁慶「次回、凪さん家の弁慶ちゃん第二話[[それは剣を持つ者]]」
???「相応しいか見せてもらうわ!その力!」
???「やれやれ…」
四人「誰?!」
[[凪さん家の弁慶ちゃん]]
**第一話 合間 義経
「仕掛ける」
「了解」
二手に分かれる。タッグマッチとはいえ、基本は一対一。中には二体一に持ち込んで攻める戦法もあるが、弁慶はそれをしなかった。弁慶曰く「寄って集ってボコるのはダサい」そうだ。かっこよさを優先する弁慶ならではの理論と言えるが、私はそんな弁慶が好きだ。
「今日も勝っちゃうんだからね!」
「…」
目の前にはアーンヴァル。やんちゃな奴だな。
「あんな犬っころ、姉さんが蜂の巣にしちゃ生んだから」
そんな事を言いつつ高速で飛行しながらライフルを撃ってくる。
「…そうですか」
私はどうでも良いといわんばかりに呟いた。ついでにブースターを吹かして避ける。
「って、何!?君ってさぁ~」
「?」
「パートナーの事考えてるの?仲良さげに見えないね!」
「だからどうしたのです」
「!…この!!」
「付き合ってられません」
私は背部に装備された三本のブースターを同一方向に吹かして加速する。
「にげるなぁぁ!」
「別に」
ブースト量を調節しつつ後ろにいる敵に向かってサブアームに装備したマシンガンを撃つ。
「わわっ」
あわてて避ける天使型。やっと静かになったか。
「ん?」
「そこ!」
「速いですね」
もう追いついたのか。さすが天使型だな。
「生意気なのよ!悪魔型が空を飛ぶなんて!!」
「仕方ないでしょう?必要な武装ですから」
コンクリートの柱を潜り抜け、上昇してそのままドックファイトへ。
「義経、ブースト残量に注意してね」
「了解です。お嬢様」
ブーストを切り、自由落下しつつ射撃。後方にいた天使型が私の目の前に出る。
「このぉぉぉ!」
振り向いてライフルを乱射する天使型。私は地上すれすれでブーストを点火、滑るように飛び、再び上昇する。
「ちょこまかとウザい!」
「うるさいですねいちいち」
『アイン、ツヴァイ、ドライ!』
弁慶の声が聞こえる。そろそろか。
「さて」
体を起こし、ビルの上に降り立つ。
「くらえぇぇ!」
「ふぅ、あなたの言葉には」
ぐっと身をかがめ一気に跳躍。手にはライトセーバー。
「センスが無い」
「!?」
そのまますれ違いざまに翼を切り裂く。
「きゃ、このぉ!!」
またライフル。しかもこんな近距離で。それにしてももう何発ライフルを避けただろう。まったくこの天使型は当てる気があるのか?
「当たりませんよ?どこを狙っているんです?こんな距離で」
「うるさい!」
と、ライフルを捨てて突進してくる。こいつ…馬鹿か?
「ふん」
軽くかわす。
「わぁぁぁぁ!」
「よくそんな戦い方で勝てましたね?」
「だって姉さんは強いもの!!」
「あぁ…なるほど」
私は貧乏くじを引いたようですね。ふぅ、多少は戦いを楽しみたいのですが…。今回は背面ブースターのバランスを見るのが目的ですからまぁ良いでしょう。
「お嬢様、今日の出力調整具合は中々です」
「そう、よかったぁ」
『墜ちろ…』
『ぐあぁぁぁぁぁぁぁ!』
通信が入ってくる。
「姉さん!?姉さん!?」
私に向いていた体がまったくの別方向、巨大な中央タワーに向かう。そのタワーの下からはもくもくと黒煙が上がっていた。
「はぁ…まったく」
私の存在は無視ですか。
『ロンギヌスニーキック…!』
ふ、決まりましたね。
「姉さん!!!」
そして私の相手は…後ろを向いたまま…。
「まったく、味方を心配に思う心は良いですが、余所見はいけませんね」
「み、味方を心配しちゃ悪いの!?あなただって心ぱ…」
はっと気付き、こちらに振り向く天使型
かちゃり
その額には私の手から続くハンドガン。
「心配?全然」
「ひ!」
閃光が走り、悲鳴。その場に倒れる天使型。
「だって…」
「…」
物言わぬ敵に私は言う。
「私の弁慶は負けませんから」
『決まった…』
『試合終了、勝者弁慶、義経組』
弁慶の勝利の台詞と共に試合が終わった。
**以下予告
千空「いきなり戦闘だったね」
弁慶「それだけ」
未来「私たちの出番ほとんど無かったね…」
弁慶「次は」
義経「騎士と龍?でしょうか」
弁慶「よし…勝つ」
千空「待って、相手はセカンドクラスじゃないか…」
弁慶「次回、凪さん家の弁慶ちゃん第二話[[それは剣を持つ者]]」
???「相応しいか見せてもらうわ!その力!」
???「やれやれ…」
四人「誰?!」
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