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「第四話 「だれも いないひ」」(2006/10/22 (日) 11:11:14) の最新版変更点
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『た~けや~ さおだけ~♪』
…さおだけやさんのこえがするのだ。
ふぁ~、おはようなのだ、まだねむねむなのだ…。
のび~~をするのだ。
ふ~、すっきりなのだ!!
「マスター、おはようなの…………」
あれ?
いないのだ。
マスターがいないのだ。
きょうはどようびなのだ、
マスターは、おしごとおやすみのひなのだ。
カレンダーもみたのだ。
まちがいないのだ。
あれ?
ヴェルちゃんもノワルちゃんもいないのだ。
コニーちゃんは…いるのだ。
またかおをかくしているのだ、しゅこしゅこいってるのだ。
「やさぐれ」てるのだ。マスターがそういってたのだ。
コニーちゃんにきいてみるのだ。
「コニーち~ゃん、マスターはどこいったのだ~?」
「……知らないわよ…シュコ~。」
やっぱり「やさぐれ」てるのだ。
マスター、ヴェルちゃん、ノワルちゃん、どこいったのだ…?
たいくつなのだ。
つまんないのだ。
こういう時は、ぷちちゃんたちをよぶのだ!!
「お~い!!ぷちちゃ~ん!!」
シロ「はいな~、アネさん!!どないしはったんでっか~?」
クロ「何事だ!!任務か!?」
ボク「はい!只今参りま~す!!」
オレ「何だ何だ!?ジャロ公!また何かやらかしたのか!?」
ヒメ「は~い~、お~よ~び~ですか~?」
「マスターがいないのだ!!なにかしらない?なのだ。」
シロ「さ~…?ワテらもアネさんに呼ばれて起動したばっかりやさかい、
どっかお出かけなんとちゃいますか?」
「でも、ヴェルちゃんもノワルちゃんもいないのだ!おかしいのだ!」
クロ「ほう…3人とも消えた…それは異常だな。」
オレ「異常なもんかよ!大方便所でも行ってんじゃねぇのか?」
ヒメ「あの~、わたくしの推理から~察しますと~…」
オレ「で?オレ達にどうしろってんだ?ジャロ公!?」
「たいくつなのだ。つまんないのだ。あそんでほしいのだ!」
オレ「小隊長…そんな下らん事で我々を呼んだというのか……!!」
ボク「まぁまぁミスター…;ジャロさんも今一人なんですし…」
コニー「一 人 じ ゃ な い わ よ ! !
悪かったわね!ボディ無しで!!ふん!!シュコ~…。」
シロ「お~お~、女のヒスはおっそろしいでんな~、くわばらくわばら…。」
オレ「所詮はパーツ取りのタメに買われた奴の宿命ってか?ケケケ!!」
ヒメ「み~ぐ~る~し~いです~。」
クロ「ふっ…哀れな…」
コニー「あ…アンタ達…アタシが動けるようになった後、
どうなるか解って言ってるんでしょうね…………!!フンガー!!」
ボク「ま…まぁまぁ…;それじゃあ、何をして遊びましょうか?」
「え~っと…それじゃぁね…かくれんぼなのだ!」
ゆうがたなのだ。
おそらがまっかっかなのだ。
カラスさんもないているのだ。
ぷちちゃんたちも、おなかがへってかえっちゃったのだ。
…つまんないのだ。
マスター、かえってこないのだ。
ヴェルちゃんもノワルちゃんもかえってこないのだ。
…さびしいのだ。
「ねぇ…教えてあげようか?」
コニーちゃんがマスクをはずしたのだ!ひさしぶりなのだ!
「なにをおしえてくれるのだ?マスターがどこいったのか
おしえてくれるの?なのだ!」
「アタシ達はね…捨てられたのよ…!!」
え…?
「アンタも心当たりあるでしょう…?いっつもバトルで失敗ばかり…
おかげでマスターはランキングの真ん中当たりを行ったり来たり…
そんな子を何時までも残しておくと思う…?思わないわよねぇ…!?
マスターはね…そんな使えないアタシ達を捨てて、どこかに行っちゃったのよ!!
ふふふ…アハハハハハハハハハハ…!!!!」
うそ…ウソなのだ…しんじないのだ!!
「もうすぐ迎えが来るハズよ…神姫リサイクル業者がね。アタシ達はもうすぐ捨てられるの。
でも…一度体をバラバラにされてもう一度新しい心と体になって、新しいマスターの元で
使って貰った方がいいかもね!!クックック…。」
いや…なのだ。マスターとおわかれするのはいやなのだ…。
やだ…やだよ…いやだよぉ…。
ガ チ ャ
「ただいま~!ジャロ、良い子にしてたかー!」
ま…ます…ター…?
「ん?どうしたジャロ…?」
「う…ぐす…うぇ…
うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!
マズタぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁぁぁ!!!
ヴェルちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!
ノワルちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん!!!」
「お…おいおい…確かに何も言わずに出かけちゃったけど…」
「だって…だって…ジャロのことすてちゃうって!ジャロはつかえないこだから、
こわされてマスターのことわすれちゃうんだって!!」
ノワル「やっだなぁ…ボクたちはオーバーホールに行ったんだってばさ…。」
「おーばー、ほーる?」
ヴェル「そうそう…、マスター達で言う所の『定期検診』ね。一度体の隅々まで
検査して貰って、おかしい所が無いか調べて貰って来たのよ。
ジャロは私たちより後にマスターの所に来たからまだまだ先だけどね。
「ジャロが気持ちよさそうに寝てたから、起こすの悪いと思ってね。
…でも、確かコニーには伝えてあったハズだけど…。」
え?
コニーちゃんはしってたの?
「コニーちゃん…」
コニー「ク…くくく…けっさ…くホホホホホ…ブヒュヒュヒュヒュ…。」
またかおをかくしてるのだ。
でもわかるのだ、わらってるのだ!!
ジャロのことを「たばかった」のだ!!
「おい…ジャロ…、どうしたんだ?泣いたり怒ったり…。」
「な、なんでもないのだ!でもマスターひどいのだ!ジャロさびしかったのだ!」
「ゴメンゴメン…でもほら、おみやげ。ジャロの好きな万引屋のシュークリーム。」
「うっわ~い!!うれしいのだ~!!うれしい…のだ…うぇ…グシュ…。
うぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!」
ノワル「あ~、また泣き出した~、ジャロってばホント泣き虫だね~。」
ヴェル「ジャロ…寂しかったのよね。でもマスターは捨てたりしないわ…ジャロは大切な
パートナーなんですもの、ね?マスター。」
「ああ…そうだぞ。お詫びに今日は一緒に寝ような。」
「うん…。」
そのあとみんなでシュークリームをたべたのだ。
おいしかったのだ。
よるは、マスターのそばでねたのだ。マスターといっしょのおふとん、あったかかったのだ。
でも…コニーちゃんはゆるさないのだ!
だから、よなかにこっそりおきて、おでこに『肉』ってかいてやったのだ!
つぎのあさ、コニーちゃんびっくりしてたのだ!
マスターも、ヴェルちゃんもノワルちゃんもわらってたのだ!
ぷちちゃんたちもわらってたのだ!
めでたしめでたし なのだ!!
コニー「めでたくないわよ…この馬鹿ネコぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!」
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