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*MMS戦記 外伝「敗北の代価」
**「敗北の代価 11」
**注意
***ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。
***未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。
□ 重邀撃戦闘機型MMS「リカルダ」 SSSランク 二つ名「ミョルニル」
オーナー名「春日 凪」♀ 20歳 職業 神姫マスター
真っ赤に燃え滾るヒートナギナタを振り回し,戦国時代の武将のように名乗りをあげるリカルダに対峙する神姫たちは、ぽかんを口を開けて呆然と立ち尽くす。
オーナー1「な、なんだァ!?あいつ!」
砲台型C「あれがSSS級の化け物神姫、リカルダか」
悪魔型「び、びびるな!!!敵は一騎だァ!!!」
一瞬、神姫たちに動揺が走ったが、すぐさま体制を建て直し、リカルダを取り囲むようにじりじりと移動する。
春日はバトルロンドの筐体に備え付けられているタッチパネルを操作し、状況を把握する。
春日「残り、88機!敵は3つの集団に分かれている」
春日はマーカーで3つのくくりを作る。
春日「まずは集団A、陸戦タイプの神姫を中心とした大集団、数は50、こいつらは無視しろ、どうせこちらの速度にまともについていけない、適当にあしらっておけ」
リカルダ「イエス」
春日「次に集団B!!空戦タイプの神姫を中心だな、数は1ダース(12機)、機種はアーンヴァル、エウクランテ、アスカが多いな・・・まずはこいつらから血祭りにあげろ、皆殺しだ!」
リカルダ「OK」
春日「最後に集団C・・・砲戦タイプの神姫ばかりだな!数は20、機種は戦艦型4隻、戦車型6両、砲台型10台!鈍亀ばかりだ、うまく誘導して同士撃ちにさせろ」
リカルダ「了解」
春日はバンっと筐体を叩く。
春日「見敵必殺(サーチアンドデストロイ)!!!見敵必殺だ!!立ちはだかるすべての障害を排除しろ!」
リカルダ「Sir,Yes sir MyMasterrrrrrrr」
ヒュイイイイイイイイイイイイイイイ
リカルダのリアパーツに装備されている巨大な素粒子エンジンが緑色に輝く粒子を撒き散らし唸り声を上げる。
巡洋戦艦型A「奴を倒せば兜首だ!賞金を手に入れて富と名声を手に入れろ!」
装甲戦艦型A「支援射撃を開始する!全神姫突撃突撃ィ!!」
数隻の戦艦型神姫が主砲をリカルダに向けて発砲するのを皮切りに再び神姫たちが吼えるように声を上げて、武装を手に掲げてドッと津波のように襲いかかる。
神姫「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
リカルダはまったく臆することなく、巨大な素粒子エンジンを全開に吹かして真正面から突撃を仕掛ける。
リカルダ「あは、あはっはは!!この程度の数の神姫でこの俺を倒せるとでも?笑わせるッ!!!」
轟とエンジンを轟かせてリカルダは燃え盛るナギナタを引っ掴んで迎え撃つ。
砂漠を砂埃を立ち上げて、真っ先に攻撃を仕掛けてきたのは、ハイスピードトライク型 アーク、ハイマニューバトライク型 イーダ、モトレーサー型 エストリル、クルーザー型 ジルリバーズのバイク使いの4神姫だった。
バイク使いの4神姫はリカルダの姿を認めると、ばっと散開し一斉に手持ちのマシンガンやキャノン砲、ハンドガンで射撃を開始する。
リカルダ「遅い遅すぎるぜ、それで速く動いているつもりか?」
リカルダは地面スレスレをホバリングするように砂山や岩を盾に攻撃を回避し、ズンと地面を強く踏みしめると、同時に地面に巨大な亀裂と穴が穿つ。
パンッと空気が爆ぜる音がしたと同時に、ハイスピードトライク型 アークの紅の武装が異常な形にくにゃっと歪みバラバラに分解されて吹き飛んだ。
□ ハイスピードトライク型 撃破
真横を走っていたクルーザー型のジルリバーズの目が見開かれる。
ジルリバーズ「なっ・・・」
ぐしゃぐしゃに潰れたトライク型の後から破壊音が衝撃波となって届く。
ドギャアアアアアアアアアン!!
チカチカと何かが光ったと思った瞬間、モトレーサー型 エストリルの薄いピンク色の体が黄色い閃光に飲み込まれて爆散する。
□ モトレーサー型 撃破
ジルリバーズ「あ、あああ・・・」
彼女の眼前で瞬く間に僚機が沈む。
あまりにも速い、度外れた速さ、圧倒的な凄まじい破壊の力に彼女は驚愕し見届けることしか出来ない。前方でハイマニューバトライク型イーダが変形を解除し、大剣を構えて対抗しようと、リカルダに攻撃を仕掛けようとするが・・・
次の瞬間、ジルリバーズの横を薄緑色の塊が軽々と宙を舞いすぐ脇を通りぬけていく。
風が唸る。
ゴキン
鈍い金属音が聞こえる。その音の正体を最初は理解できなかったが、崩れ落ちるバラバラになった自分の体がジルリバーズの視界に移ると意味を理解した。
ジルリバーズ「は・・・はや・・・速すぎる」
□ クルーザー型 ジルリバーズ 撃破
ズドンズドンズドン!!
戦艦型神姫の砲弾がリカルダの周囲に着弾するが、リカルダはまったく意に介さず無視する。
リカルダ「おいおい、なんだ?その動きは舐めているのか?あああん?的撃ちじゃねーんだぞッォ!!!!!」
リカルダは顔を歪ませて新たな敵に向かって突進する。
音速を超え、超高速の剣戟に、対峙する神姫たちはまったく捕捉しきれなかった。
悪魔型「うおおおおおおおおおお!!」
巨大な刀を携えた悪魔型が雄叫びを上げて強化アームを振りかざし突撃するが、リカルダは悪魔型が刀を振るう前に胸部を突き殺す。
□ 悪魔型 ストラーフMk-2 撃破
間髪いれずに今度は巨大なハンマーを携えた白い悪魔型とソードを構えた黒い悪魔型が躍り出るが、リカルダは副腕のレールキャノンをくるんと廻して、胸部を正確に撃ちぬく。
□ 悪魔型 ストラーフ・ビス 撃破
□ 悪魔型 ストラーフ 撃破
脇を小柄な2体の神姫が槍と剣を携えて飛び出してきたが、リカルダは2体まとめて燃え盛る紅蓮の炎を纏ったヒートナギナタで文字通り薙ぎ払った。
□ 夢魔型 ヴァローナ 撃破
□ 剣士型 オールベルン 撃破
樹脂の溶ける焦げ臭い不快な匂いを撒き散らして四散する2体の神姫。
リカルダの強烈な攻撃の様子はさながら嵐のようであった、音よりも速いリカルダの攻撃は空気を引き裂き、爆ぜ、対峙する全てのものを打ち砕く。
次々に撃破のテロップが流れる。
まるで音楽を奏でるかのようにリカルダは縦横無尽に戦場を駆け回り、刈り取るように神姫を撃破していく。
□ 犬型 ハウリン 撃破
□ 猫型 マオチャオ 撃破
□ リス型 ポモック 撃破
□ フェレット型 パーティオ 撃破
□ ウサギ型 ヴァッフェバニー 撃破
□ 騎士型 サイフォス 撃破
□ 侍型 紅緒 撃破
□ 花型 ジルダリア 撃破
□ 種型 ジュビジー 撃破
□ サソリ型 グラフィオス 撃破
春日「30、31・・・」
春日はにやにやしながら腕を組んで数を数える。
怯えた白鳥型が大剣を盾に悲鳴をあげて後ずさるが、リカルダは大剣をガードの上から叩き割った。
ズン・・・
真っ二つに引き裂かれた白鳥型の表情には驚愕の念が浮かんでいた。
彼女は決して弱い部類の神姫ではなかった。数多の戦場を先陣切って誉高く駆け、敵を討ち取ってきた武装神姫である。
だが、違う。
こいつは違う。
一刀両断されて始めて違いに気がついた。
こいつは普通じゃない。
白鳥型「ば・・・化け物め・・・」
□ 白鳥型 キュクノス 撃破
春日「32!!総数の3分の1を殲滅した、残り68!さっさと片付けるぞ」
春日は筐体の画面を操作して状況を把握する。
リカルダ「だめだ、弱すぎる・・・お話にならない」
参加していた神姫のオーナーたちはたった数分間で100体いた神姫の3分の1が潰滅した事実にただ言葉も無く息を呑む。
いま眼前で繰り広げられた戦い、リカルダの桁ハズレの強さ。
次々となすすべもなく撃破されていった仲間たちを見て陸戦主体の残った神姫たちは完全に戦意を喪失して、武装を放り出して逃げ始めた。
カブト型「だ、だめだァ!!こんなの勝ってこないよ!」
クワガタ型「ひ、ひィいいい」
ヤマネコ型「やってられるかよ!!!」
がしゃがしゃと手持ちの武器を捨てて逃げようとした瞬間、後方からチカチカと青白い光が瞬く。
建機型「!?」
ドッガアズガズッガアアン!!
装甲戦艦型A「撃て撃て!!撃ちまくれェ!!」
巡洋戦艦型A「逃げる奴は敗北主義者だ!!!敵もろとも攻撃しろ!!!」
重装甲戦艦型A「奴を倒せば1億円なんだぞ!!断じて引くな!!後退は認めん!!」
数隻の戦艦型神姫が味方もろとも無差別に砲撃を始め、瞬く間にフィールド内は阿鼻叫喚の地獄絵図に変わった。
ドンドンッドオドドン!!ズンズウウン・・・・
カブト型「ぎゃあああああああ!!」
虎型「ウワァ!!」
丑型「いやああああああああああ!!撃たないで撃たないでェ!!!!!」
猛烈な艦砲射撃がリカルダと周囲にいる神姫たちを巻き込んで行なわれる。
戦艦型の取り巻きの戦車型、砲台型も味方を撃つことに戸惑っていたが、手段を選んでいる場合ではないと悟ったのか、一緒になって見方もろとも攻撃を始めた。
□ 建機型 グラップラップ 撃破
□ 虎型 ティグリース 撃破
□ 丑型 ウィトゥルース 撃破
□ ヘルハウンド型 ガブリーヌ 撃破
□ 九尾の狐型 蓮華 撃破
次々とフレンドリーファイヤーの表示が出ながら撃破のテロップが踊る。
瞬時に周りは地獄と化した。その光景は凄惨そのものだった。目の前で多くの神姫たちが生きたまま焼かれ、重症を負い、そして粉々に砕かれて宙を舞った。
ズンズンズン・・・・
ものすごい爆煙と砂埃で砲撃地点は黒茶色の巨大なキノコ雲が立ち上り、ボンボンと神姫が爆発する音と赤い炎が巻き起こる。
上空を数十機の航空MMSが心痛な面持ちで眺めていた。
天使型「下は地獄ですね」
セイレーン型「うわあァ・・・」
ワシ型「イカレ野郎もろとも吹っ飛ばしてしまえ!!」
ワシ型が手を掲げてファックサインをする。
ドッギュウウウム!!
戦闘機型「おぐ・・」
戦闘機型の胸部を黄色い閃光が貫き、爆発する。
□ 戦闘機型 アスカ 撃破
爆煙と砂埃の中から勢いよくリカルダが飛び出し、真っ赤に燃え盛るヒートナギナタでワシ型MMSを一刀両断で切り捨てる。
□ ワシ型 ラプティアス 撃破
リカルダ「コイツァ最高だぜ、ふ・・・恥も外聞もなく味方もろとも攻撃してくるとはなァ・・・」
リカルダは笑いながら次々と航空MMSをハエのように叩き落としていく。
□ コウモリ型 ウェスペリオー 撃破
□ 戦乙女型 アルトレーネ 撃破
天使型「このおおおおおおおおおおおお!!」
天使型の一機が、上空からライトセイバーを構えて突撃してくるが、
リカルダは最小限の動きで回避し後ろを取る。
リカルダ「はずしやがったな!まだまだガキの間合いなんだよ!」
天使型「そ、そんな!!うわああああ!!」
ズッドン!!
□ 天使型 アーンヴァル 撃破
天使型の頭部を跳ね飛ばした次の瞬間、リカルダを含む周囲の航空MMSたちにむけて葉激しい強力なレーザー砲の一斉射撃が加えられる。
ビシュビシュウウビッシュウウウウン
リカルダ「おわっ!!」
あわててリカルダが回避する。
ズンズンズン!!
□ 天使型 アーンヴァル 撃破
□ 天使型 アーンヴァル・トランシェ 撃破
□ 天使型 アーンヴァルMk-2 撃破
□ 戦闘機型 アスカ 撃破
リカルダの回りを飛んでいた航空MMSを強力なレーザーが貫き、空中に炎
出来た光球を作る。
重装甲戦艦型「ヘタクソォ!!貴様らどこを狙っている!!」
巡洋戦艦型A「ウルセェ!てめえが撃てっていうから撃ったんだろがァ!!!」
装甲戦艦型A「畜生畜生!!」
装甲戦艦型B「ひゃっはああーーー!!!もうだめだァ!!」
巡洋戦艦型B「なにをしている攻撃の手を休めるな!!!」
またしても後方にいる戦艦型神姫の一群が味方もろとも巻き込むのも承知の上で砲撃を加えてきたのである。
1度ならず2度までも、味方を巻き込む非道な攻撃を行い続ける神姫たちに観客たちはブーイングを鳴らす。
観客1「お前らさっきからナニやってんだよ」
観客2「このクズヤロウ!!さっさとしとめろ!」
観客3「誤爆誤射ばっかりやんてんじゃねーんだぞ!!このダボォ!!」
観客4「こいつらさっきから味方撃ちしかしてねえーーーーー」
観客5「なにがしてーんだよ!!このクソヤロウ!!」
グラスやゴミをフィールドにいる戦艦型に向かって投げつける観客たち。
オーナー1「うるさい!野次馬ァ!!」
オーナー2「黙れ黙れ!」
オーナー3「どーしようが俺たちの勝手だろ!」
オーナー4「戦いに誤射誤爆はつきものだろが・・・ボケが!」
オーナー5「装甲戦艦!!副砲撃て!!!あの野次馬連中を黙らせろ!!」
装甲戦艦型B「了解、モクヒョウ カンキャクセキ 撃ちかたーーーーーーーーーはじめ!!」
あろうことか、戦艦型神姫のうちの一隻が観客席に向かって副砲で発砲しはじめたのである。
ズンズンズズン!!
観客1「うわあああああああ!!撃ってきたぞ!!」
観客2「キャアアアアアアアアア!」
観客席の2階の中央のテーブルに砲弾が命中し、料理が爆発して飛び散る。
ドガアアアン!!
2階の観客席で春日たちの戦いを観戦していた神代の顔にべちゃっりとケーキのクリームが降りかかる。
脇に立っていたルカが悲鳴をあげる。
ルカ「きゃああ!!マスター大丈夫ですか!!」
神代が顔に付いたクリームを手で拭き取り舌でぺろっと舐めて片つける。
神代「大丈夫だ、問題ない」
バトルも観客席も戦艦型神姫の無差別な艦砲射撃で大混乱になる。
司会者の東條があわててマイクで放送を行なう。
「観客の皆さんはフィールド上の神姫にモノを投げないでください!!フィールド上の神姫は観客の皆さんに攻撃しないでください!!危険です」
フィールドにいる戦艦型が反論の激を飛ばす。
巡洋戦艦型A「最初に攻撃してきたのはアイツラだろ!!これは正当な反撃行為!自衛のための防衛行動だ!!」
装甲戦艦型B「戦艦に喧嘩売るとは上等じゃねえか!!ぶっ殺すぞ!!!!」
観客3「こいつらなんとかしろよ!!」
観客4「危ない!!危ない!!危ないよ!!」
観客5「おまえらは一体誰と戦ってんだ!!このボケカス!!」
春日はアッハハハと大声を上げてパンパンと手を叩いて喜ぶ。
春日「すばらしいこれこそ混乱だ!!戦場に混乱はつきもの!!最高じゃないか!!」
リカルダ「さあて・・・と残りはC集団のみ、ちゃっちゃと終わらせてやろう」
リカルダはヒュヒュンとナギナタを振り回し、突撃する用意に移る。
戦艦型神姫の一群と戦車型、砲台型が多種多様な砲口をリカルダに向ける。
戦車型A「パンツァー1より全パンツァーへ、敵は高速戦闘に特化した航空MMSだ、対空榴弾装填!!穴だらけにしてやれ」
戦車型B「パンツァー2了解」
戦車型C「パンツァー3了解」
戦車型D「パンツァー4了解」
砲台型A「砲撃モードに移行!焦るなゆっくり狙って確実に当てろ!」
砲台型B「畜生!ブチ落としてやる」
砲台型C[負けネーゾ]
重装甲戦艦型「全艦、全砲門開けェ!!火力で磨り潰せッ!!!!」
巡洋戦艦型A「火力とパワーはこちらの方が上だ」
装甲戦艦型A「一億円は俺のものだ」
巡洋戦艦型B「くそったれ、やってやる」
装甲戦艦型B「蜂の巣にしてやる」
ギラギラと目を光らせる大砲を主兵装備とする武装神姫たち
。
戦艦型神姫は巨大な体に据付けられた主砲をゴリゴリと動かす。一撃でも命中すれば神姫を粉々に粉砕できる強力なレーザー砲を搭載し、全身に対空機関砲とミサイルを装備している。単純な火力だけでは戦艦型神姫は最強クラスの戦闘能力を有する。また分厚い装甲に守られ、撃破するのは非常に困難だ。
戦車型神姫は戦艦型とはいかないまでも、強力な戦車砲とそれなりの厚い装甲を備えている。また何台かの同型の戦車型とコンビを組んで安定している。
砲台型もがっしりと地面に腰を下ろし、砲撃モードに移行し、優秀なFCSによって高い命中率と速射性能を有した滑空砲を搭載し待ち構える。
大型の戦艦型神姫、中型の戦車型、小型の砲台型のバランスの取れた鉄壁の布陣で、リカルダを待ち構える20機あまりの重武装の神姫たち。
リカルダとは対照的に、機動性を完全に最初から捨てて、がっしりと待ち構える神姫たちに隙はなかった。
こいつらは、味方ですら遠慮なく攻撃する下種だ。だが、その分勝つことには躊躇せず破壊的なオーラを纏っていた。
間違いなく強敵、そう感じ取った春日は内心、ほくそ笑んでいたが、命令を下す。
春日「大砲屋風情が調子に乗るなよ・・・リカルダ!!遠慮はいらん!!攻撃しろ!」
リカルダ「イエス、イエスマイマスター」
ぐっと身を固めるリカルダ。
さっきまで野次を飛ばして騒いでいた観客たちも一斉に押し黙る。
そしてひそひそと話し声がもれる。
観客1「まさか本当にあの砲火の前に突っ込むんじゃないよな?」
観客2「ありえんだろ?あの完璧な布陣になんの策もなしに突っ込むのは自殺行為だ」
観客3「あの陣形は点や線の攻撃なんて生温いものじゃない、面での攻撃だ」
観客4「面制圧か・・・この猛砲撃を掻い潜って奴らを殲滅できるとしたら、文字通り化け物だ・・・そんな神姫がいるのか?」
To be continued・・・・・・・・
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*MMS戦記 外伝「敗北の代価」
**「敗北の代価 11」
**注意
***ここから下は年齢制限のある話です。陵辱的な描写やダークな描写があります。
***未成年の方は閲覧をご遠慮下さい。
□ 重邀撃戦闘機型MMS「リカルダ」 SSSランク 二つ名「ミョルニル」
オーナー名「春日 凪」♀ 20歳 職業 神姫マスター
真っ赤に燃え滾るヒートナギナタを振り回し,戦国時代の武将のように名乗りをあげるリカルダに対峙する神姫たちは、ぽかんを口を開けて呆然と立ち尽くす。
オーナー1「な、なんだァ!?あいつ!」
砲台型C「あれがSSS級の化け物神姫、リカルダか」
悪魔型「び、びびるな!!!敵は一騎だァ!!!」
一瞬、神姫たちに動揺が走ったが、すぐさま体制を建て直し、リカルダを取り囲むようにじりじりと移動する。
春日はバトルロンドの筐体に備え付けられているタッチパネルを操作し、状況を把握する。
春日「残り、88機!敵は3つの集団に分かれている」
春日はマーカーで3つのくくりを作る。
春日「まずは集団A、陸戦タイプの神姫を中心とした大集団、数は50、どうせこちらの速度にまともについていけない、適当につぶしておけ」
リカルダ「イエス」
春日「次に集団B!!空戦タイプの神姫を中心だな、数は1ダース(12機)、機種はアーンヴァル、エウクランテ、アスカが多いな・・・まずはこいつらから血祭りにあげろ、皆殺しだ!」
リカルダ「OK」
春日「最後に集団C・・・砲戦タイプの神姫ばかりだな!数は20、機種は戦艦型4隻、戦車型6両、砲台型10台!鈍亀ばかりだ、うまく誘導して同士撃ちにさせろ」
リカルダ「了解」
春日はバンっと筐体を叩く。
春日「見敵必殺(サーチアンドデストロイ)!!!見敵必殺だ!!立ちはだかるすべての障害を排除しろ!」
リカルダ「Sir,Yes sir MyMasterrrrrrrr」
ヒュイイイイイイイイイイイイイイイ
リカルダのリアパーツに装備されている巨大な素粒子エンジンが緑色に輝く粒子を撒き散らし唸り声を上げる。
巡洋戦艦型A「奴を倒せば兜首だ!賞金を手に入れて富と名声を手に入れろ!」
装甲戦艦型A「支援射撃を開始する!全神姫突撃突撃ィ!!」
数隻の戦艦型神姫が主砲をリカルダに向けて発砲するのを皮切りに再び神姫たちが吼えるように声を上げて、武装を手に掲げてドッと津波のように襲いかかる。
神姫「ウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」
リカルダはまったく臆することなく、巨大な素粒子エンジンを全開に吹かして真正面から突撃を仕掛ける。
リカルダ「あは、あはっはは!!この程度の数の神姫でこの俺を倒せるとでも?笑わせるッ!!!」
轟とエンジンを轟かせてリカルダは燃え盛るナギナタを引っ掴んで迎え撃つ。
砂漠を砂埃を立ち上げて、真っ先に攻撃を仕掛けてきたのは、ハイスピードトライク型 アーク、ハイマニューバトライク型 イーダ、モトレーサー型 エストリル、クルーザー型 ジルリバーズのバイク使いの4神姫だった。
バイク使いの4神姫はリカルダの姿を認めると、ばっと散開し一斉に手持ちのマシンガンやキャノン砲、ハンドガンで射撃を開始する。
リカルダ「遅い遅すぎるぜ、それで速く動いているつもりか?」
リカルダは地面スレスレをホバリングするように砂山や岩を盾に攻撃を回避し、ズンと地面を強く踏みしめると、同時に地面に巨大な亀裂と穴が穿つ。
パンッと空気が爆ぜる音がしたと同時に、ハイスピードトライク型 アークの紅の武装が異常な形にくにゃっと歪みバラバラに分解されて吹き飛んだ。
□ ハイスピードトライク型 撃破
真横を走っていたクルーザー型のジルリバーズの目が見開かれる。
ジルリバーズ「なっ・・・」
ぐしゃぐしゃに潰れたトライク型の後から破壊音が衝撃波となって届く。
ドギャアアアアアアアアアン!!
チカチカと何かが光ったと思った瞬間、モトレーサー型 エストリルの薄いピンク色の体が黄色い閃光に飲み込まれて爆散する。
□ モトレーサー型 撃破
ジルリバーズ「あ、あああ・・・」
彼女の眼前で瞬く間に僚機が沈む。
あまりにも速い、度外れた速さ、圧倒的な凄まじい破壊の力に彼女は驚愕し見届けることしか出来ない。前方でハイマニューバトライク型イーダが変形を解除し、大剣を構えて対抗しようと、リカルダに攻撃を仕掛けようとするが・・・
次の瞬間、ジルリバーズの横を薄緑色の塊が軽々と宙を舞いすぐ脇を通りぬけていく。
風が唸る。
ゴキン
鈍い金属音が聞こえる。その音の正体を最初は理解できなかったが、崩れ落ちるバラバラになった自分の体がジルリバーズの視界に移ると意味を理解した。
ジルリバーズ「は・・・はや・・・速すぎる」
□ クルーザー型 ジルリバーズ 撃破
ズドンズドンズドン!!
戦艦型神姫の砲弾がリカルダの周囲に着弾するが、リカルダはまったく意に介さず無視する。
リカルダ「おいおい、なんだ?その動きは舐めているのか?あああん?的撃ちじゃねーんだぞッォ!!!!!」
リカルダは顔を歪ませて新たな敵に向かって突進する。
音速を超え、超高速の剣戟に、対峙する神姫たちはまったく捕捉しきれなかった。
悪魔型「うおおおおおおおおおお!!」
巨大な刀を携えた悪魔型が雄叫びを上げて強化アームを振りかざし突撃するが、リカルダは悪魔型が刀を振るう前に胸部を突き殺す。
□ 悪魔型 ストラーフMk-2 撃破
間髪いれずに今度は巨大なハンマーを携えた白い悪魔型とソードを構えた黒い悪魔型が躍り出るが、リカルダは副腕のレールキャノンをくるんと廻して、胸部を正確に撃ちぬく。
□ 悪魔型 ストラーフ・ビス 撃破
□ 悪魔型 ストラーフ 撃破
脇を小柄な2体の神姫が槍と剣を携えて飛び出してきたが、リカルダは2体まとめて燃え盛る紅蓮の炎を纏ったヒートナギナタで文字通り薙ぎ払った。
□ 夢魔型 ヴァローナ 撃破
□ 剣士型 オールベルン 撃破
樹脂の溶ける焦げ臭い不快な匂いを撒き散らして四散する2体の神姫。
リカルダの強烈な攻撃の様子はさながら嵐のようであった、音よりも速いリカルダの攻撃は空気を引き裂き、爆ぜ、対峙する全てのものを打ち砕く。
次々に撃破のテロップが流れる。
まるで音楽を奏でるかのようにリカルダは縦横無尽に戦場を駆け回り、刈り取るように神姫を撃破していく。
□ 犬型 ハウリン 撃破
□ 猫型 マオチャオ 撃破
□ リス型 ポモック 撃破
□ フェレット型 パーティオ 撃破
□ ウサギ型 ヴァッフェバニー 撃破
□ 騎士型 サイフォス 撃破
□ 侍型 紅緒 撃破
□ 花型 ジルダリア 撃破
□ 種型 ジュビジー 撃破
□ サソリ型 グラフィオス 撃破
春日「30、31・・・」
春日はにやにやしながら腕を組んで数を数える。
怯えた白鳥型が大剣を盾に悲鳴をあげて後ずさるが、リカルダは大剣をガードの上から叩き割った。
ズン・・・
真っ二つに引き裂かれた白鳥型の表情には驚愕の念が浮かんでいた。
彼女は決して弱い部類の神姫ではなかった。数多の戦場を先陣切って誉高く駆け、敵を討ち取ってきた武装神姫である。
だが、違う。
こいつは違う。
一刀両断されて始めて違いに気がついた。
こいつは普通じゃない。
白鳥型「ば・・・化け物め・・・」
□ 白鳥型 キュクノス 撃破
春日「32!!総数の3分の1を殲滅した、残り68!さっさと片付けるぞ」
春日は筐体の画面を操作して状況を把握する。
リカルダ「だめだ、弱すぎる・・・お話にならない」
参加していた神姫のオーナーたちはたった数分間で100体いた神姫の3分の1が潰滅した事実にただ言葉も無く息を呑む。
いま眼前で繰り広げられた戦い、リカルダの桁ハズレの強さ。
次々となすすべもなく撃破されていった仲間たちを見て陸戦主体の残った神姫たちは完全に戦意を喪失して、武装を放り出して逃げ始めた。
カブト型「だ、だめだァ!!こんなの勝ってこないよ!」
クワガタ型「ひ、ひィいいい」
ヤマネコ型「やってられるかよ!!!」
がしゃがしゃと手持ちの武器を捨てて逃げようとした瞬間、後方からチカチカと青白い光が瞬く。
建機型「!?」
ドッガアズガズッガアアン!!
装甲戦艦型A「撃て撃て!!撃ちまくれェ!!」
巡洋戦艦型A「逃げる奴は敗北主義者だ!!!敵もろとも攻撃しろ!!!」
重装甲戦艦型A「奴を倒せば1億円なんだぞ!!断じて引くな!!後退は認めん!!」
数隻の戦艦型神姫が味方もろとも無差別に砲撃を始め、瞬く間にフィールド内は阿鼻叫喚の地獄絵図に変わった。
ドンドンッドオドドン!!ズンズウウン・・・・
カブト型「ぎゃあああああああ!!」
虎型「ウワァ!!」
丑型「いやああああああああああ!!撃たないで撃たないでェ!!!!!」
猛烈な艦砲射撃がリカルダと周囲にいる神姫たちを巻き込んで行なわれる。
戦艦型の取り巻きの戦車型、砲台型も味方を撃つことに戸惑っていたが、手段を選んでいる場合ではないと悟ったのか、一緒になって見方もろとも攻撃を始めた。
□ 建機型 グラップラップ 撃破
□ 虎型 ティグリース 撃破
□ 丑型 ウィトゥルース 撃破
□ ヘルハウンド型 ガブリーヌ 撃破
□ 九尾の狐型 蓮華 撃破
次々とフレンドリーファイヤーの表示が出ながら撃破のテロップが踊る。
瞬時に周りは地獄と化した。その光景は凄惨そのものだった。目の前で多くの神姫たちが生きたまま焼かれ、重症を負い、そして粉々に砕かれて宙を舞った。
ズンズンズン・・・・
ものすごい爆煙と砂埃で砲撃地点は黒茶色の巨大なキノコ雲が立ち上り、ボンボンと神姫が爆発する音と赤い炎が巻き起こる。
上空を数十機の航空MMSが心痛な面持ちで眺めていた。
天使型「下は地獄ですね」
セイレーン型「うわあァ・・・」
ワシ型「イカレ野郎もろとも吹っ飛ばしてしまえ!!」
ワシ型が手を掲げてファックサインをする。
ドッギュウウウム!!
戦闘機型「おぐ・・」
戦闘機型の胸部を黄色い閃光が貫き、爆発する。
□ 戦闘機型 アスカ 撃破
爆煙と砂埃の中から勢いよくリカルダが飛び出し、真っ赤に燃え盛るヒートナギナタでワシ型MMSを一刀両断で切り捨てる。
□ ワシ型 ラプティアス 撃破
リカルダ「コイツァ最高だぜ、ふ・・・恥も外聞もなく味方もろとも攻撃してくるとはなァ・・・」
リカルダは笑いながら次々と航空MMSをハエのように叩き落としていく。
□ コウモリ型 ウェスペリオー 撃破
□ 戦乙女型 アルトレーネ 撃破
天使型「このおおおおおおおおおおおお!!」
天使型の一機が、上空からライトセイバーを構えて突撃してくるが、
リカルダは最小限の動きで回避し後ろを取る。
リカルダ「はずしやがったな!まだまだガキの間合いなんだよ!」
天使型「そ、そんな!!うわああああ!!」
ズッドン!!
□ 天使型 アーンヴァル 撃破
天使型の頭部を跳ね飛ばした次の瞬間、リカルダを含む周囲の航空MMSたちにむけて葉激しい強力なレーザー砲の一斉射撃が加えられる。
ビシュビシュウウビッシュウウウウン
リカルダ「おわっ!!」
あわててリカルダが回避する。
ズンズンズン!!
□ 天使型 アーンヴァル 撃破
□ 天使型 アーンヴァル・トランシェ 撃破
□ 天使型 アーンヴァルMk-2 撃破
□ 戦闘機型 アスカ 撃破
リカルダの回りを飛んでいた航空MMSを強力なレーザーが貫き、空中に炎
出来た光球を作る。
重装甲戦艦型「ヘタクソォ!!貴様らどこを狙っている!!」
巡洋戦艦型A「ウルセェ!てめえが撃てっていうから撃ったんだろがァ!!!」
装甲戦艦型A「畜生畜生!!」
装甲戦艦型B「ひゃっはああーーー!!!もうだめだァ!!」
巡洋戦艦型B「なにをしている攻撃の手を休めるな!!!」
またしても後方にいる戦艦型神姫の一群が味方もろとも巻き込むのも承知の上で砲撃を加えてきたのである。
1度ならず2度までも、味方を巻き込む非道な攻撃を行い続ける神姫たちに観客たちはブーイングを鳴らす。
観客1「お前らさっきからナニやってんだよ」
観客2「このクズヤロウ!!さっさとしとめろ!」
観客3「誤爆誤射ばっかりやんてんじゃねーんだぞ!!このダボォ!!」
観客4「こいつらさっきから味方撃ちしかしてねえーーーーー」
観客5「なにがしてーんだよ!!このクソヤロウ!!」
グラスやゴミをフィールドにいる戦艦型に向かって投げつける観客たち。
オーナー1「うるさい!野次馬ァ!!」
オーナー2「黙れ黙れ!」
オーナー3「どーしようが俺たちの勝手だろ!」
オーナー4「戦いに誤射誤爆はつきものだろが・・・ボケが!」
オーナー5「装甲戦艦!!副砲撃て!!!あの野次馬連中を黙らせろ!!」
装甲戦艦型B「了解、モクヒョウ カンキャクセキ 撃ちかたーーーーーーーーーはじめ!!」
あろうことか、戦艦型神姫のうちの一隻が観客席に向かって副砲で発砲しはじめたのである。
ズンズンズズン!!
観客1「うわあああああああ!!撃ってきたぞ!!」
観客2「キャアアアアアアアアア!」
観客席の2階の中央のテーブルに砲弾が命中し、料理が爆発して飛び散る。
ドガアアアン!!
2階の観客席で春日たちの戦いを観戦していた神代の顔にべちゃっりとケーキのクリームが降りかかる。
脇に立っていたルカが悲鳴をあげる。
ルカ「きゃああ!!マスター大丈夫ですか!!」
神代が顔に付いたクリームを手で拭き取り舌でぺろっと舐めて片つける。
神代「大丈夫だ、問題ない」
バトルも観客席も戦艦型神姫の無差別な艦砲射撃で大混乱になる。
司会者の東條があわててマイクで放送を行なう。
「観客の皆さんはフィールド上の神姫にモノを投げないでください!!フィールド上の神姫は観客の皆さんに攻撃しないでください!!危険です」
フィールドにいる戦艦型が反論の激を飛ばす。
巡洋戦艦型A「最初に攻撃してきたのはアイツラだろ!!これは正当な反撃行為!自衛のための防衛行動だ!!」
装甲戦艦型B「戦艦に喧嘩売るとは上等じゃねえか!!ぶっ殺すぞ!!!!」
観客3「こいつらなんとかしろよ!!」
観客4「危ない!!危ない!!危ないよ!!」
観客5「おまえらは一体誰と戦ってんだ!!このボケカス!!」
春日はアッハハハと大声を上げてパンパンと手を叩いて喜ぶ。
春日「すばらしいこれこそ混乱だ!!戦場に混乱はつきもの!!最高じゃないか!!」
リカルダ「さあて・・・と残りはC集団のみ、ちゃっちゃと終わらせてやろう」
リカルダはヒュヒュンとナギナタを振り回し、突撃する用意に移る。
戦艦型神姫の一群と戦車型、砲台型が多種多様な砲口をリカルダに向ける。
戦車型A「パンツァー1より全パンツァーへ、敵は高速戦闘に特化した航空MMSだ、対空榴弾装填!!穴だらけにしてやれ」
戦車型B「パンツァー2了解」
戦車型C「パンツァー3了解」
戦車型D「パンツァー4了解」
砲台型A「砲撃モードに移行!焦るなゆっくり狙って確実に当てろ!」
砲台型B「畜生!ブチ落としてやる」
砲台型C[負けネーゾ]
重装甲戦艦型「全艦、全砲門開けェ!!火力で磨り潰せッ!!!!」
巡洋戦艦型A「火力とパワーはこちらの方が上だ」
装甲戦艦型A「一億円は俺のものだ」
巡洋戦艦型B「くそったれ、やってやる」
装甲戦艦型B「蜂の巣にしてやる」
ギラギラと目を光らせる大砲を主兵装備とする武装神姫たち
。
戦艦型神姫は巨大な体に据付けられた主砲をゴリゴリと動かす。一撃でも命中すれば神姫を粉々に粉砕できる強力なレーザー砲を搭載し、全身に対空機関砲とミサイルを装備している。単純な火力だけでは戦艦型神姫は最強クラスの戦闘能力を有する。また分厚い装甲に守られ、撃破するのは非常に困難だ。
戦車型神姫は戦艦型とはいかないまでも、強力な戦車砲とそれなりの厚い装甲を備えている。また何台かの同型の戦車型とコンビを組んで安定している。
砲台型もがっしりと地面に腰を下ろし、砲撃モードに移行し、優秀なFCSによって高い命中率と速射性能を有した滑空砲を搭載し待ち構える。
大型の戦艦型神姫、中型の戦車型、小型の砲台型のバランスの取れた鉄壁の布陣で、リカルダを待ち構える20機あまりの重武装の神姫たち。
リカルダとは対照的に、機動性を完全に最初から捨てて、がっしりと待ち構える神姫たちに隙はなかった。
こいつらは、味方ですら遠慮なく攻撃する下種だ。だが、その分勝つことには躊躇せず破壊的なオーラを纏っていた。
間違いなく強敵、そう感じ取った春日は内心、ほくそ笑んでいたが、命令を下す。
春日「大砲屋風情が調子に乗るなよ・・・リカルダ!!遠慮はいらん!!攻撃しろ!」
リカルダ「イエス、イエスマイマスター」
ぐっと身を固めるリカルダ。
さっきまで野次を飛ばして騒いでいた観客たちも一斉に押し黙る。
そしてひそひそと話し声がもれる。
観客1「まさか本当にあの砲火の前に突っ込むんじゃないよな?」
観客2「ありえんだろ?あの完璧な布陣になんの策もなしに突っ込むのは自殺行為だ」
観客3「あの陣形は点や線の攻撃なんて生温いものじゃない、面での攻撃だ」
観客4「面制圧か・・・この猛砲撃を掻い潜って奴らを殲滅できるとしたら、文字通り化け物だ・・・そんな神姫がいるのか?」
To be continued・・・・・・・・
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