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***すこし戻ってティータイム
結局俺は帰り道でのフィーアからの強い勧めもあって、
神姫バトルに戻ることを決めた……まぁ理由はそれだけではないが
ただし、やるのはバーチャルバトルに限って、である
まぁそもそもリアルバトルの出来る筐体を置いてる場所なんざ近所には無いのだが
「そういえば、ライドには二種類あるみたいですよ、マスター」
初ライドの後、ゲーセンから帰ってきて部屋でくつろいでる時のことである
自分のクレイドルの掃除を終えたフィーアが話しかけてきた
「二種類?ライドの仕方で?」
「はい。マスターが私の身体を動かして私がサポートするモードと、
今までのバトル通り、私が戦ってマスターが指示を出すモードです」
「前者の方は……今日やったライドだよな」
「そうです」
フィーアは机の上を歩きながら話を続ける
「おそらくもう一方のライドは、今日やったライドと立場が逆になるんでしょうね。
私はいつも通りで、マスターがあの空間…というか場所に立つことになると思います」
俺は湯気を噴き出して甲高い音を立て始めたやかんを火からおろし、紅茶を淹れる
「その場合マスターの役割は、
レーダーや各種カメラの映像を見ながらその場その場に合わせた的確な指示を出す、
といった従来のスタンスとあまり変わりません」
フィーアは食器棚に飛び乗り、マグカップを一つ取り出してきた
「どうしますかマスター。
今日やってみてわかった通り、私の身体でバトルするにはかなりの『慣れ』が必要です。
多分もう一方のライドであれば、すぐに全盛期クラスで戦えると思いますけど」
俺はフィーアが用意してくれたマグカップにお湯を注ぎながら答える
「………俺としてはお前を戦わせるってスタンスは選択できない」
カップが温まったところでお湯を捨て、いい感じになった紅茶を注ぎながら続けた
「それに、ああいった仮想空間で動けるのを体感しちまうとな、
後ろで見てるだけってのは辛いものがあると思うわけだ」
あの銃を撃った感覚や、空を飛べた感覚
もっと自由に空を飛べたら、もっと派手に動けたら
画面の向こうだった神姫たちの様に戦えたら
そう思うと興奮は抑えきれないものになる
「ですよね。マスター、すっごく楽しそうでしたから」
注いだ紅茶の香りを嗅いだフィーアは、こちらを見上げてふわっと、笑った
「私、嬉しいんですよ、マスター。
マスターがあんなに楽しそうにしてるんですから」
神姫をただの人形と、ただの玩具と、ただのロボットと
この笑顔を見てそう言える人が果たしてこの世にいるだろうか
持ってきていた牛乳を注ぎ、ミルクティーにして一口
紅茶の香りと、牛乳の甘みがふんわりと口に広がる
「茶菓子はいらんな、こりゃ」
「…どうしてですか?」
とりあえずは、相棒の笑顔だけで十分だ…というのは、
流石に気恥ずかしいので口にはしなかったが
&u(){第二話の3は明日投稿予定} [[トップへ戻る>ライドオン204X]]
***すこし戻ってティータイム
結局俺は帰り道でのフィーアからの強い勧めもあって、
神姫バトルに戻ることを決めた……まぁ理由はそれだけではないが
ただし、やるのはバーチャルバトルに限って、である
まぁそもそもリアルバトルの出来る筐体を置いてる場所なんざ近所には無いのだが
「そういえば、ライドには二種類あるみたいですよ、マスター」
初ライドの後、ゲーセンから帰ってきて部屋でくつろいでる時のことである
自分のクレイドルの掃除を終えたフィーアが話しかけてきた
「二種類?ライドの仕方で?」
「はい。マスターが私の身体を動かして私がサポートするモードと、
今までのバトル通り、私が戦ってマスターが指示を出すモードです」
「前者の方は……今日やったライドだよな」
「そうです」
フィーアは机の上を歩きながら話を続ける
「おそらくもう一方のライドは、今日やったライドと立場が逆になるんでしょうね。
私はいつも通りで、マスターがあの空間…というか場所に立つことになると思います」
俺は湯気を噴き出して甲高い音を立て始めたやかんを火からおろし、紅茶を淹れる
「その場合マスターの役割は、
レーダーや各種カメラの映像を見ながらその場その場に合わせた的確な指示を出す、
といった従来のスタンスとあまり変わりません」
フィーアは食器棚に飛び乗り、マグカップを一つ取り出してきた
「どうしますかマスター。
今日やってみてわかった通り、私の身体でバトルするにはかなりの『慣れ』が必要です。
多分もう一方のライドであれば、すぐに全盛期クラスで戦えると思いますけど」
俺はフィーアが用意してくれたマグカップにお湯を注ぎながら答える
「………俺としてはお前を戦わせるってスタンスは選択できない」
カップが温まったところでお湯を捨て、いい感じになった紅茶を注ぎながら続けた
「それに、ああいった仮想空間で動けるのを体感しちまうとな、
後ろで見てるだけってのは辛いものがあると思うわけだ」
あの銃を撃った感覚や、空を飛べた感覚
もっと自由に空を飛べたら、もっと派手に動けたら
画面の向こうだった神姫たちの様に戦えたら
そう思うと興奮は抑えきれないものになる
「ですよね。マスター、すっごく楽しそうでしたから」
注いだ紅茶の香りを嗅いだフィーアは、こちらを見上げてふわっと、笑った
「私、嬉しいんですよ、マスター。
マスターがあんなに楽しそうにしてるんですから」
神姫をただの人形と、ただの玩具と、ただのロボットと
この笑顔を見てそう言える人が果たしてこの世にいるだろうか
持ってきていた牛乳を注ぎ、ミルクティーにして一口
紅茶の香りと、牛乳の甘みがふんわりと口に広がる
「茶菓子はいらんな、こりゃ」
「…どうしてですか?」
とりあえずは、相棒の笑顔だけで十分だ…というのは、
流石に気恥ずかしいので口にはしなかったが
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