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**第2部 「ミッドナイトブルー」
第6話 「night-6」
西暦2041年 5月21日 23:55
『大阪府 大阪市 鶴見緑地センター店』
静かな湖をゆっくりと進むアルファ艦隊。上空では航空神姫が編隊を組んでいる。
ツラギの艦内にいるナターリャが無線を掴み、スイッチを入れる。
ナターリャ「12時まであと5分!!総員警戒を密にしろ」
戦艦型神姫のヴィクトリアとマキシマは砲身を空に向ける。
ツクヨミ「なあ、アオイ・・・奴は来ると思うか?」
アオイ「ああん?」
ツクヨミ「こっちは準備万端で待ち構えているんだぜ?わざわざ飛び込むなんて正気の沙汰じゃねえ」
隣を飛んでいたフェリアが口を挟む。
フェリア「奴は来る。罠だと分かっていても、圧倒的な戦力差だろうと関係なしに襲ってくる」
アオイ「あああ・・・・そうだな、奴はSSS級のランカー『夜帝』だ。この程度でびびるような奴じゃない・・・むしろ・・・」
アオイは言葉を詰まらせる。
ツクヨミ「?」
アオイ「むしろ・・・喜んでいるんじゃないのか?」
カチリ
公園の時計の針が12:00を指す。
バトルロンドの筐体の前に夜神がすっと立ち、右腕を上げパチンと指を鳴らす。
チカチカと真っ暗な闇の中で青白い光が輝く。
戦闘機型MMSの「カグラ」が目をこらす。
カグラ「ううん?なんだ?」
そう言い終わらないうちに青白い光に貫かれてカグラの身体がドロっと半分溶け爆発した。
□ 戦闘機型MMS「カグラ」 Aランク 撃破
さっそく撃破テロップが踊る。
ノザッパ「で、でたァ!!!!!!!夜帝だァ!!!!!!」
巡洋戦艦型のノザッパがハデに主砲を発砲する。
ビッシュン!!ビッシュウン!!!
シュヴァルはくんと機体をひねりノザッパの砲撃を回避する。
□ 夜間重戦闘機型「シュヴァル」 SSSランク 二つ名 「夜帝」
オーナー名 「神夜 晃」 ♂ 26歳 職業 ホスト
夜神「バトルロンド開始、フィールド内の戦艦型MMS、および武装神姫を全て排除する」
シュヴァルが金色の目を光らせてつぶやく。
シュヴァル「イエス、マイマスター」
ナターリャ「来たな!!化け物めッ!!全神姫戦闘開始」
ツラギの艦内にいるナターリャが叫ぶ。
ツラギの両サイドに護衛を勤めるマキシマとヴィクトリアが一斉に遠距離から艦砲射撃を行う。濃いブルーの湖の上に巨大なツラギの船体がマキシマたちの砲撃の煙でぼんやりと見える。
夜神「大型航空母艦型MMSを確認、大型の戦艦型も数隻いるな・・・」
シュヴァル「取り巻きの戦艦型は昨夜交戦した『灰色艦隊』の残存艦ですね」
夜神がふっと口元を歪ませる。
夜神「空母型1、戦艦型3、艦載機12!!私のシュヴァルの命の見積もりが安いということを証明してみせなければな!!!」
ビッシュン!!ビッシュウン!!!
ノザッパが主砲のレーザー砲を撃ちまくる。
野木が筐体のマイクを掴んでノザッパに命令を下す。
野木「主砲一斉射!!砲身が焼きついてもかまわん!!撃ちまくれ!!」
その横で今宮が筐体の画面を見る。
今宮「フェリア、アネット、そのまま前進、ムリに撃ちあう必要はない、スタジアムに追い込め」
フェリア「了解」
フェリアとアネットはリアパーツのスラスターを吹かしシュヴァルの側面に回りこむ。
ノザッパのレーザーが空気を熱く焦がし、軌跡がシュヴァルを照らす。
シュヴァル「ふっ!!」
短く息を吐き、フラップを思いっきり下げ、フェリアとアネットを引き離す。
アネット「ノザッパ!!そっちに行ったぞ!」
巡洋戦艦型MMSのノザッパに急速接近するシュヴァル。
野木「ノザッパ!狙われているぞ!」
アオイとツクヨミがちゃかす。
アオイ「ノザッパ大変だな(笑)」
ツクヨミ「あーーあーー終わったな、かわいそうにwwww」
ノザッパ「うるさいうるさい!!!やかましい!!!黙れェ!!!!!!!」
ノザッパは周りから野次を言われたりせかされたりして半泣きだ。
天使型MMS「レコア」と剣士型MMS「ノロヴァ」がノザッパの横につく。
ノロヴァ「く、来るぞ!!」
レコア「畜生!!やってやる!!どこだ!!」
ノロヴァは剣をすらりと抜き、レコアはアルヴォ機関銃を構える。
2人は真っ暗闇のため、シュヴァルがどこにいるのか把握できていないが、ノザッパは戦艦型の優秀なレーダーのおかげで暗闇の中でもかろうじてシュヴァルを捕捉できていた。
ノザッパが対空ミサイルを数発連射する。
ドシュドシュドシュ!!
ノザッパ「2時の方向だ!!突撃しろ!!」
ノザッパが指示するとレコアがアルヴォ機関銃を発砲し、ノロヴァが剣を振りかざし突撃する。
レコア「おおおおおおおおお!!」
ダダッダッダダダダン!!
シュヴァルはレーザーマシンガンを撃ちミサイルを叩き落とし、レコアの銃撃を軽く回避し、ノロヴァに突っ込む。
ノロヴァ「ぅアッああああ!!?」
シュヴァルは強化アームをぐんと伸ばすとノロヴァの首をワシ掴みにする。
ノロヴァ「ぐひゅ!?」
シュヴァルはそのまま、グキッと力を入れて首を捻じ曲げると、レコアに向けてノロヴァの死骸を放り投げる。
レコア「うあああ!!?」
ガッシャーーーン
クラッシュする2機、シュヴァルは2機まとめてリアパーツの素粒子砲でぶち抜いた。
ビッシュビッシュウエエン!!
□ 天使型MMS 「レコア」Sランク 撃破
□ 剣士型MMS 「ノロヴァ」 Aランク 撃破
ノザッパ「なっ・・・」
あっという間に前衛の2機が撃破されることに驚愕するノザッパ。
爆炎の中から勢いよく煙を吹き飛ばしてシュヴァルがノザッパに接近する。
野木「対空砲火!!!近づけるな!!!!!!!」
野木が叫ぶ。
ノザッパの全身からミサイルが発射され、機関砲、主砲が一斉に火を吹く。
ノザッパ「来るな!!来るなッ来るなああああああああああああ!!!」
シュヴァルはミサイルや対空砲火、主砲の斉射を掻い潜り、大型のミサイルを発射する。
ドッシュッ!!!!!!
野木「敵機、大型ミサイル発射!!」
ビーーーー!!ビーーーー!!
ノザッパの頭の中でミサイル接近中のアラームがけたたましく鳴り響く。
ノザッパ「か、回避不能!!うああああああああ!!」
ドズンッ!!!
ノザッパの横腹に深く突き刺さるミサイル、そして大爆発を起こし轟々と炎を吹き上げる。
炎は一瞬、真っ暗だった湖の水面を照らし、明るくする。
ノザッパが断末魔の悲鳴のようにサイレンを鳴らして沈没する。
ウウウウーーーーーウウウウウーーーーーーウウウーーー
ノザッパ「ば、バカな・・・・つ、強すぎる・・・」
ズンズンズンズン!!
ノザッパの内部で誘爆を起こして船体が真っ二つに折れると吸い込まれるようにノザッパは急速に湖の底に沈んでいった。
ノザッパ「うっわああああん!!もういやだ!なんでこんなんばっかりーー」
□巡洋戦艦型MMS 「ノザッパ」 Aランク 撃破
ナターリャはレーダーからノザッパの姿が消えるのを身震いした。
ナターリャ「あっという間に3機の神姫が撃破され戦艦型神姫が1隻轟沈とはな・・・噂以上の強さだな!!」
野木「関心している場合か!!このままでは昨夜の二の舞だぞ」
ナターリャ「ぎゃんぎゃん吼えるな、手はすでに打ってある。ツラギ、全神姫に伝えろ、スタジアムまで後退せよとな」
ツラギ「スタジアムに!?でもあんなだだっ広い寸詰まりの所に入ったら、逃げられねえ!!」
ツラギの甲板にいた砲台型のルーシや悪魔型のニパラもびっくりし、横にいた重巡洋戦艦型のマキシマも野次を飛ばす。
マキシマ「そうだぞ!しかもスタジアムの中は真っ暗闇だ・・・相手は重夜戦だぞ、レーザーや索敵性能は向こうの方が上だァ!!」
ナターリャ「黙れ、そんなことは知っている、そこが奴の弱点だ・・・優秀すぎる性能が逆に弱点になるということを教えてやる」
ナターリャは自信たっぷりに言った。
ヴィクトリアはナターリャに何か策があることを感じ取り、黙って後方に下がる。
ツラギ「くうう!!全神姫、後退せよ!!」
再び静寂が戻るフィールド。一部始終を見ていた他の神姫たちは驚愕のまなざしでノザッパが撃沈された場所を見つめる。
アオイ「おいおい、まじかよ・・・」
ツクヨミ「ひ、ひいい」
マレズ「まだ5分もたってねーぞ!!おい!!」
衛山「ツクヨミ!!ムリに戦うな!!ナターリャが指定したスタジアムに移動しろ!!」
フェリアとアネットは逃げこむようにスタジアムのグラウンドに必死で移動している。
よく見るとツラギやマキシマたちもスタジアムの方角に後退している。
アオイ「あっ!!卑怯だぞ!!オマエラだけ逃げるな!!」
アオイたちもそそくさとスタジアムに逃げ込む。
神姫たちがスタジアムに逃げ込むのを確認するシュヴァル。
夜神「やれやれ、この程度で怖気づいて逃げ出すとは・・・」
シュヴァルがカシャンと巡航モードに変形する。
夜神「駆り立てろ、シュヴァル!!一機残らず皆殺しにしろ!!」
シュヴァル「イエス、マイマスター」
夜神ははあとため息を付く。
夜神「愚かな連中だ・・・あんな真っ暗闇のスタジアムに逃げ込むとはな・・・障害物も何もないスタジアムのグラウンドに逃げ込めば、袋のネズミだ。こっちはレーダー、センサー共に暗闇の中でもはっきりと捕捉できる。それにシュヴァルの目は普通の目じゃない。最優秀の暗視センサーだ・・・一匹残さず捕捉し潰してやる」
シュヴァルはグンとエンジンの出力を上げ、加速するとスタジアムの中に入っていった。
To be continued・・・・・・・・
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**第2部 「ミッドナイトブルー」
第6話 「night-6」
西暦2041年 5月21日 23:55
『大阪府 大阪市 鶴見緑地センター店』
静かな湖をゆっくりと進むアルファ艦隊。上空では航空神姫が編隊を組んでいる。
ツラギの艦内にいるナターリャが無線を掴み、スイッチを入れる。
ナターリャ「12時まであと5分!!総員警戒を密にしろ」
戦艦型神姫のヴィクトリアとマキシマは砲身を空に向ける。
ツクヨミ「なあ、アオイ・・・奴は来ると思うか?」
アオイ「ああん?」
ツクヨミ「こっちは準備万端で待ち構えているんだぜ?わざわざ飛び込むなんて正気の沙汰じゃねえ」
隣を飛んでいたフェリアが口を挟む。
フェリア「奴は来る。罠だと分かっていても、圧倒的な戦力差だろうと関係なしに襲ってくる」
アオイ「あああ・・・・そうだな、奴はSSS級のランカー『夜帝』だ。この程度でびびるような奴じゃない・・・むしろ・・・」
アオイは言葉を詰まらせる。
ツクヨミ「?」
アオイ「むしろ・・・喜んでいるんじゃないのか?」
カチリ
公園の時計の針が12:00を指す。
バトルロンドの筐体の前に夜神がすっと立ち、右腕を上げパチンと指を鳴らす。
チカチカと真っ暗な闇の中で青白い光が輝く。
戦闘機型MMSの「カグラ」が目をこらす。
カグラ「ううん?なんだ?」
そう言い終わらないうちに青白い光に貫かれてカグラの身体がドロっと半分溶け爆発した。
□ 戦闘機型MMS「カグラ」 Aランク 撃破
さっそく撃破テロップが踊る。
ノザッパ「で、でたァ!!!!!!!夜帝だァ!!!!!!」
巡洋戦艦型のノザッパがハデに主砲を発砲する。
ビッシュン!!ビッシュウン!!!
シュヴァルはくんと機体をひねりノザッパの砲撃を回避する。
□ 夜間重戦闘機型「シュヴァル」 SSSランク 二つ名 「夜帝」
オーナー名 「神夜 晃」 ♂ 26歳 職業 ホスト
夜神「バトルロンド開始、フィールド内の戦艦型MMS、および武装神姫を全て排除する」
シュヴァルが金色の目を光らせてつぶやく。
シュヴァル「イエス、マイマスター」
ナターリャ「来たな!!化け物めッ!!全神姫戦闘開始」
ツラギの艦内にいるナターリャが叫ぶ。
ツラギの両サイドに護衛を勤めるマキシマとヴィクトリアが一斉に遠距離から艦砲射撃を行う。濃いブルーの湖の上に巨大なツラギの船体がマキシマたちの砲撃の煙でぼんやりと見える。
夜神「大型航空母艦型MMSを確認、大型の戦艦型も数隻いるな・・・」
シュヴァル「取り巻きの戦艦型は昨夜交戦した『灰色艦隊』の残存艦ですね」
夜神がふっと口元を歪ませる。
夜神「空母型1、戦艦型3、艦載機12!!私のシュヴァルの命の見積もりが安いということを証明してみせなければな!!!」
ビッシュン!!ビッシュウン!!!
ノザッパが主砲のレーザー砲を撃ちまくる。
野木が筐体のマイクを掴んでノザッパに命令を下す。
野木「主砲一斉射!!砲身が焼きついてもかまわん!!撃ちまくれ!!」
その横で今宮が筐体の画面を見る。
今宮「フェリア、アネット、そのまま前進、ムリに撃ちあう必要はない、スタジアムに追い込め」
フェリア「了解」
フェリアとアネットはリアパーツのスラスターを吹かしシュヴァルの側面に回りこむ。
ノザッパのレーザーが空気を熱く焦がし、軌跡がシュヴァルを照らす。
シュヴァル「ふっ!!」
短く息を吐き、フラップを思いっきり下げ、フェリアとアネットを引き離す。
アネット「ノザッパ!!そっちに行ったぞ!」
巡洋戦艦型MMSのノザッパに急速接近するシュヴァル。
野木「ノザッパ!狙われているぞ!」
アオイとツクヨミがちゃかす。
アオイ「ノザッパ大変だな(笑)」
ツクヨミ「あーーあーー終わったな、かわいそうにwwww」
ノザッパ「うるさいうるさい!!!やかましい!!!黙れェ!!!!!!!」
ノザッパは周りから野次を言われたりせかされたりして半泣きだ。
天使型MMS「レコア」と剣士型MMS「ノロヴァ」がノザッパの横につく。
ノロヴァ「く、来るぞ!!」
レコア「畜生!!やってやる!!どこだ!!」
ノロヴァは剣をすらりと抜き、レコアはアルヴォ機関銃を構える。
2人は真っ暗闇のため、シュヴァルがどこにいるのか把握できていないが、ノザッパは戦艦型の優秀なレーダーのおかげで暗闇の中でもかろうじてシュヴァルを捕捉できていた。
ノザッパが対空ミサイルを数発連射する。
ドシュドシュドシュ!!
ノザッパ「2時の方向だ!!突撃しろ!!」
ノザッパが指示するとレコアがアルヴォ機関銃を発砲し、ノロヴァが剣を振りかざし突撃する。
レコア「おおおおおおおおお!!」
ダダッダッダダダダン!!
シュヴァルはレーザーマシンガンを撃ちミサイルを叩き落とし、レコアの銃撃を軽く回避し、ノロヴァに突っ込む。
ノロヴァ「ぅアッああああ!!?」
シュヴァルは強化アームをぐんと伸ばすとノロヴァの首をワシ掴みにする。
ノロヴァ「ぐひゅ!?」
シュヴァルはそのまま、グキッと力を入れて首を捻じ曲げると、レコアに向けてノロヴァの死骸を放り投げる。
レコア「うあああ!!?」
ガッシャーーーン
クラッシュする2機、シュヴァルは2機まとめてリアパーツの素粒子砲でぶち抜いた。
ビッシュビッシュウエエン!!
□ 天使型MMS 「レコア」Sランク 撃破
□ 剣士型MMS 「ノロヴァ」 Aランク 撃破
ノザッパ「なっ・・・」
あっという間に前衛の2機が撃破されることに驚愕するノザッパ。
爆炎の中から勢いよく煙を吹き飛ばしてシュヴァルがノザッパに接近する。
野木「対空砲火!!!近づけるな!!!!!!!」
野木が叫ぶ。
ノザッパの全身からミサイルが発射され、機関砲、主砲が一斉に火を吹く。
ノザッパ「来るな!!来るなッ来るなああああああああああああ!!!」
シュヴァルはミサイルや対空砲火、主砲の斉射を掻い潜り、大型のミサイルを発射する。
ドッシュッ!!!!!!
野木「敵機、大型ミサイル発射!!」
ビーーーー!!ビーーーー!!
ノザッパの頭の中でミサイル接近中のアラームがけたたましく鳴り響く。
ノザッパ「か、回避不能!!うああああああああ!!」
ドズンッ!!!
ノザッパの横腹に深く突き刺さるミサイル、そして大爆発を起こし轟々と炎を吹き上げる。
炎は一瞬、真っ暗だった湖の水面を照らし、明るくする。
ノザッパが断末魔の悲鳴のようにサイレンを鳴らして沈没する。
ウウウウーーーーーウウウウウーーーーーーウウウーーー
ノザッパ「ば、バカな・・・・つ、強すぎる・・・」
ズンズンズンズン!!
ノザッパの内部で誘爆を起こして船体が真っ二つに折れると吸い込まれるようにノザッパは急速に湖の底に沈んでいった。
ノザッパ「うっわああああん!!もういやだ!なんでこんなんばっかりーー」
□巡洋戦艦型MMS 「ノザッパ」 Aランク 撃破
ナターリャはレーダーからノザッパの姿が消えるのを身震いした。
ナターリャ「あっという間に3機の神姫が撃破され戦艦型神姫が1隻轟沈とはな・・・噂以上の強さだな!!」
野木「関心している場合か!!このままでは昨夜の二の舞だぞ」
ナターリャ「ぎゃんぎゃん吼えるな、手はすでに打ってある。ツラギ、全神姫に伝えろ、スタジアムまで後退せよとな」
ツラギ「スタジアムに!?でもあんなだだっ広い寸詰まりの所に入ったら、逃げられねえ!!」
ツラギの甲板にいた砲台型のルーシや悪魔型のニパラもびっくりし、横にいた重巡洋戦艦型のマキシマも野次を飛ばす。
マキシマ「そうだぞ!しかもスタジアムの中は真っ暗闇だ・・・相手は重夜戦だぞ、レーザーや索敵性能は向こうの方が上だァ!!」
ナターリャ「黙れ、そんなことは知っている、そこが奴の弱点だ・・・優秀すぎる性能が逆に弱点になるということを教えてやる」
ナターリャは自信たっぷりに言った。
ヴィクトリアはナターリャに何か策があることを感じ取り、黙って後方に下がる。
ツラギ「くうう!!全神姫、後退せよ!!」
再び静寂が戻るフィールド。一部始終を見ていた他の神姫たちは驚愕のまなざしでノザッパが撃沈された場所を見つめる。
アオイ「おいおい、まじかよ・・・」
ツクヨミ「ひ、ひいい」
マレズ「まだ5分もたってねーぞ!!おい!!」
衛山「ツクヨミ!!ムリに戦うな!!ナターリャが指定したスタジアムに移動しろ!!」
フェリアとアネットは逃げこむようにスタジアムのグラウンドに必死で移動している。
よく見るとツラギやマキシマたちもスタジアムの方角に後退している。
アオイ「あっ!!卑怯だぞ!!オマエラだけ逃げるな!!」
アオイたちもそそくさとスタジアムに逃げ込む。
神姫たちがスタジアムに逃げ込むのを確認するシュヴァル。
夜神「やれやれ、この程度で怖気づいて逃げ出すとは・・・」
シュヴァルがカシャンと巡航モードに変形する。
夜神「駆り立てろ、シュヴァル!!一機残らず皆殺しにしろ!!」
シュヴァル「イエス、マイマスター」
夜神ははあとため息を付く。
夜神「愚かな連中だ・・・あんな真っ暗闇のスタジアムに逃げ込むとはな・・・障害物も何もないスタジアムのグラウンドに逃げ込めば、袋のネズミだ。こっちはレーダー、センサー共に暗闇の中でもはっきりと捕捉できる。それにシュヴァルの目は普通の目じゃない。最優秀の暗視センサーだ・・・一匹残さず捕捉し潰してやる」
シュヴァルはグンとエンジンの出力を上げ、加速するとスタジアムの中に入っていった。
To be continued・・・・・・・・
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