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第1部 戦闘機型MMS「飛鳥」の航跡
・第7話 「轟兎」
ガチャガチャと武装をカチ鳴らせながら、何十体かの完全武装の武装神姫たちが砂地を歩く。
チーム名 「定期便撃沈チーム」
□犬型MMS 「クレオ」 Bクラス
オーナー名「池田 勇人」♂ 22歳 職業 商社営業マン
□天使型MMS 「ランジェ」 Aクラス
オーナー名「大村 清一」♂ 25歳 職業 SE
□イルカ型MMS 「ルーティ」 Bクラス
オーナー名「川崎 克」♂ 19歳 職業 大学生
□エレキギター型MMS 「トリス」 Bクラス
オーナー名「島本 雅」♀ 21歳 職業 フリーカメラマン
□ヘルハウンド型MMS 「バトラ」 Bクラス
オーナー名「合田 和仁」♂ 15歳 職業 高校生
□戦乙女型MMS 「オードリ」 Sクラス 二つ名 「聖白騎士」
オーナー名「斉藤 創」♂ 15歳 職業 高校生
□忍者型MMS 「シオン」 Aクラス
オーナー名「佐藤 信二」♂ 19歳 職業 専門学校生
□サンタ型MMS 「エリザ」 Bクラス
オーナー名「橋本 真由」♀ 17歳 職業 高校生
□騎士型MMS 「ライラ」 Aクラス
オーナー名「橘田 和子」♀ 16歳 職業 高校生
□マニューバトライク型MMS 「ミシェル」 Sクラス 二つ名 「パワーアーム」
オーナー名「内野 千春」♀ 21歳 職業 大学生
□天使コマンド型MMS 「ミオン」 Bクラス
オーナー名「秋山 紀子」♀ 16歳 職業 高校生
□フェレット型MMS 「スズカ」 Bクラス
オーナー名「秋山 浩太」♂ 19歳 職業 専門学校生
□ウサギ型MMS 「アティス」 Sクラス 二つ名 「シュペルラビット」
オーナー名「野中 一平」♂ 20歳 職業 大学生
□蝶型MMS 「パンナ」 Bクラス
オーナー名「田中 健介」♂ 19歳 職業 高校生
□剣士型MMS 「ルナ」 Aクラス
オーナー名「吉田 重行」♂ 28歳 職業 電気整備師
□ハイスピードトライク型 「アキミス」 Bクラス
オーナー名「狭山 健太」♂ 19歳 職業 大学生
松本「けっこう集まったな」
ヴァリアのオーナの松本は満足そうな顔をする。
大村がけげんな顔をする。
大村「相手は重装甲戦艦型神姫だって?大丈夫かな?」
ランジェがつぶやく。
ランジェ「やってみなければわからないでしょう・・・これだけ神姫が揃っているんです。負けることはないですが・・・相手も襲撃は予想しているはず、まともに戦うと、ものすごい損害が出ますよ」
忍者型のシオンが首をかしげる。
シオン「戦艦型神姫ってそんなに強いのですか?私は戦ったことがないので分かりません」
ルナ「私もないですね」
パンナ「私もだけど?」
アミキス「・・・・・・ちょっと、この中で戦艦型神姫と戦ったことある人」
誰も手を上げない。
スズカ「ネットの動画や画像で見たことあるけど、実際には戦ったことないです」
エリザ「大丈夫大丈夫ーたった1機でしょ?」
ライラ「大丈夫だよね?マスター?」
ライラの問いに橘田は一瞬、目をそらしそして、にっこりと笑った。
橘田「大丈夫、みんなでがんばれば勝てるよ」
ライラ「そうか!!わかった!!頑張るね!マスター」
橘田「・・・・・・・」
マスターが神姫に嘘をつく。
橘田は戦艦型神姫の恐ろしさ、強さを知っている。本当のことを言わない。
なぜか?
答えは簡単。神姫がびびるから・・・弱った戦艦型神姫、1隻、数十体の神姫で取り囲んで集中砲火を浴びせれば倒せないことはない、ただ、こちらもそれ相応の被害はこうむる。
橘田は、多少の損害はやむを得ず、何も知らない無垢な神姫たちに戦わせることにしたのだ。
バトラ「戦艦型神姫かー図体ばかりでかいだけの神姫だろ?」
ミシェル「・・・・どうでしょうか?とにかくあの強力な大砲の攻撃を回避しないと・・・」
オードリ「大丈夫です!動けないのでありましょう?問題ないです」
武装神姫たちはまったく何の警戒もせずにスーザンに近づいていった。
スーザンがレーダーで数十体の神姫が接近してくることを察知する。
スーザン「敵神姫接近中!なんだ?こいつら素人か?まっすぐこっちに来るぞ」
西野「連中、もう勝った気でいやがる」
スーザン「そうらしいですね・・・では、教育してやるか!」
西野「戦闘用意っ!!照準はこちらに任せろ、予測射撃だ!!」
スーザンの主砲が鈍い音を立てて旋回する。
西野「2連装ヘヴィ・ターボレーザー砲、出力70%!残りは電磁シールドに廻せ」
スーザン「復唱、2連装ヘヴィ・ターボレーザー砲、出力70%!残りは電磁シールドに廻します」
西野「VLSスタンダートミサイル発射用意ッー目標はこことここだ」
西野が筐体のタッチパネルを押して座標を指示する。
スーザン「装填よし」
西野「派手にいこうぜ、スーザン・・・・・・目標、敵MMS集団ッ!!主砲3斉射ッ!!!ファイヤッ!!!!」
スーザン「ファイヤッ!!!」
ズドズドム ズドドム ズドゴンッ!!
ヘヴィ・ターボレーザー砲が轟音を轟かせ主砲から吹き上がる青白い発砲炎が灰色の巨体を鮮やかに浮かび上がらす。
ルーティ「んー?」
チカチカッと水平線の向こうから何かが光った。
川崎「どうした?ルーテ・・・・」
亜光速で放たれた強烈なレーザーキャノンの光が神姫たちを青白く照らす。
なぜ青白く光るのか理解できなかった。
光のほうがさきに届き、強力なレーザー本体が後から少し遅れて届くことを知ったのは、しこたま砲撃を喰らったあとだった。
クレオは眼を見開いた。
今まで喰らった一番強力な攻撃は天使型神姫 アーンヴァルのGEモデルLC3レーザーライフルの必殺攻撃「ハイパーブラスト」だった
でも今、クレオの全身を青く照らしているこの光は「ハイパーブラスト」の数倍強い光で、しかも周りにいるみんな全員が青い光で包まれている。
このことの意味がどういうことか?理解は出来たが体が動かない
恐怖で動かすことが出来ないのだ
開いた口がふさがらない。
ドッガーーーン!!キュドン!!ズドッドドム!!ボッガアアーーーン!!
神姫たちの頭上に鉄槌のごとく降り注ぐ強力なレーザーの炸裂と周辺に巻き上がる青い灼熱の炎が容赦なく襲う。
トリス「うああ!!せ、戦艦型神姫の艦砲射撃だあ!!!」
佐藤「ど、どこから撃ってきているんだ!?」
大村「ランジェ!!何をしている反撃だ!!撃ち返せ!!」
キュウウウン ドンドゴオオッム!!!
突然の強力なレーザー砲撃に神姫たちはパニック状態に陥り、逃げ惑う。
ランジェ「むちゃくちゃ言わないで!!こんな状況で反撃でき・・・あ!!!」
ゾドッムゴーーーン!!!ドドム!!!
ルーティがいる辺り一面は青い炎で埋め尽くされていた。
スーザンの主砲の直撃を食らって、バラバラに吹き飛ばされるルーティ。
□イルカ型MMS 「ルーティ」Bクラス 撃破
テロップが画面に踊る。
大村「うわああああああああああ!!ルーティ!!」
ぼとぼとと焼き焦げたルーティの残骸がバトラの上に降り注ぐ。
バトラ「ヒイイイイ!!」
スズカの顔面にルーティの粉々になった頭部がボトリと堕ちる。
「う・・・うえええ・・オエエエエ」
スズカは気分が悪くなりうずくまって嘔吐した。
島本「散開しろ!!一箇所にまとまっていると危険だ!!!
橋本「だ、駄目!離れ離れになると各個撃破される!!」
ライラ「わあああああ!!」
パニックに陥り、逃げ惑う神姫たち。
スーザン「命中!!命中!!」
西野「黒煙だ・・・命中したな・・・相手の神姫は即死かな?」
スーザン「連続射撃により砲身温度上昇中」
西野「交互撃ちに変更。撃て」
スーザン「ファイヤー!!!」
ズッズウウン
青白い噴煙が放出され強力なレーザーが発射される。発射された強力なレーザーはまっすぐ一直線に伸びていき神姫たちの集団のド真ん中に着弾
周辺にいた神姫を爆風で吹き飛ばす。
ドドム、ズヅッヅウーーン バウム
スーザンは砲撃をまったく休めない。遠距離から強烈なレーザー砲撃を行い続ける。
レーザー管制とマスターからの的確な砲撃指示でメッタ撃ちにする。
これが多数の強力な火砲を有する戦艦型神姫の戦い方である。
そんな戦艦型神姫に何の策もなく、真正面から戦うことは自殺行為に近い。
アティス「みんな回避してください!!直撃を食らうと一撃で粉々に撃ち砕かれます!」
アティスは機動性に優れたウサギ型神姫だ。持ち前のフットワークで巧みに砲撃を回避する。
スーザン「!?何機か砲撃をすり抜けてきます!」
バッと砂埃を立てて、砲撃を掻い潜って数機の神姫がスーザンに急接近する。
戦乙女型MMS「オードリ」とサンタ型MMS「エリザ」マニューバトライク型MMS「ミシェル」ハイスピードトライク型 「アキミス」はジグザグに動き回って砲撃をよける。
エリザ「はははーこんなのおちゃのこさいさいだよ!」
オードリ「接近して取り付けば、あの図体です。なにも出来ません!!」
スーザン「ッチ!!接近されるとまずいな・・」
西野「VLSスタンダートミサイル発射、迎撃しろ」
スーザン「VLSスタンダートミサイル発射ッ!!!!!!」
ドシュドシュウオオオンン・・・・
垂直にスーザンの右舷と左舷から中型のミサイルが8発、発射される。
狭山 「ミサイルッ!?アキミス!!回避しろ!」
アキミス「こなくそ!!」
アキミスはトライクモードになり、ミサイルを急旋回で回避する。
エリザは急上昇して回避。他の神姫たちも散りじりになって回避する。
スーザン「ミサイル、全弾不発!!」
西野「!!スーザン!!後方より敵神姫!!」
スーザンの後ろに回り込んだ忍者型MMS「シオン」が鎌をトマホークの様に投げつけた。
シオン「はああ!!」
西野「副砲放て」
鋭く命令しながらピッと手を振る西野。
ズズズンッ!!
スーザンの後部ブロックにある2連装ターボレーザー・キャノンが1門、火を放つと同時にシオンの放った鎌を打ち落とす。
シオンはものともせず、バッとスーザンに飛び掛る。
シオン「取り付いてしまえば!!その砲塔は自分に向けて撃てまい!!」
佐藤はハッとスーザンの武装に気が付く。
佐藤「よせええ!!!シオン!!!そいつはSマイン付きだ!」
スーザンは後部からポオオンと小さな筒状の物体を打ち上げる。
シオン「え・・・・」
スーザン「バカめッ蜂の巣にしてやる」
S-マイン(S-mine,Schrapnellmine:榴散弾地雷)とは100年前に第二次世界大戦でドイツ軍が使用していた対人地雷の一つを神姫サイズにした武装である。
爆薬により空中へ飛び出して炸裂する、跳躍地雷(空中炸裂型地雷)の一種で、爆発すると320~350個の極小鉄球を半径約1mの範囲に高速度で飛散させることによって軽量級の神姫を殺傷する。
鈍重な戦艦型神姫は肉薄された神姫に、このような古典的な近接防御兵器で対抗した。
ドジャーーーン!!パンパッパパアン・・・
シオンの体を無数の極小の鉄球(ボールペン球)がつら抜いた。
至近距離でまともに喰らったシオンは蓮花弁のように小さなブツブツの穴だらけになってそのままピクリとも動かずに醜い屍を晒した。
□忍者型MMS 「シオン」 Aクラス 撃破
佐藤「シオンッ!!!うわああ!!」
佐藤はボロ雑巾のようになったシオンを見て絶叫する。
ぐちゃぐちゃになったシオンの残骸を見てエリザの顔から笑みが消えた。
エリザ「あ・・・いやあ・・・あああ・・」
橋本「エリザ!!!動け!!止まるな!!あ・・・」
スーザンの副砲がエリザをぴったりと照準につける。
副砲とは軍艦の備える大砲の一。主砲の補助として使用する中・小口径のもの。
ただし主砲に劣るとはいっても巨大な戦艦型神姫の副砲の威力は並みの神姫ですら、一発で粉砕するほどの口威力を有する。
スーザンは主砲の全砲門を、主力の神姫部隊に向けて砲撃し続けて、周りをうろちょろ飛び回る神姫を追い払ったり撃破するために副砲を持っていた。
西野「右舷にいるあのマヌケなツガルを叩き落せ。
スーザン「了解」
ズドオン!!
エリザに向かって一直線に向かっていくレーザー弾。
マニューバトライク型MMS 「ミシェル」が叫ぶ。
ミシェル「エリザ!!」
ぐりっと強化アームでエリザの足を掴み、引き寄せる。
ズバッババンン!!
間一髪、エリザのいたところにレーザーが着弾しエリザは一命を取り留める。
ボーと口を半開きにしたまま、固まるエリザ。
ミシェル「エリザ!!!しっかりしなさい」
内野「あー、こりゃシェルショック状態に入っているわね」
ミシェル「シェルショック!?」
内野「砲弾神経症よ、友人たちの手足が一瞬にして吹き千切れるのを見、閉じ込められ孤立無援状態におかれたり、一瞬にして吹き飛ばされ殺されるという恐怖から気を緩める暇もないという状況で、感情が麻痺し、無言、無反応になるのよ」
ミシェル「・・・・・・詳しいんですね、オーナー・・・」
内野「まあ、戦艦型神姫と初めて戦った神姫はみんなこうなるわね」
ミシェル「・・・・・・・黙っていたんですね・・戦艦型神姫が強いってことを・・・」
内野は肩をすくめる。
内野「だって、戦艦型神姫がめちゃくちゃ強いっていったら、あんたたちビビって逃げるでしょう?」
にやーーーと冷たく笑う内野。
エリザ「あ・・・ああ・・・あうあうあ・・・」
ミシェルはぎゅっとエリザを抱きしめる。
ミシェル「私たちは逃げたりなんかしない!!」
凛と言い放つミシェル。
ズドドドドオン!!
スーザンの主砲を喰らってバラバラに砕かれる犬型神姫。
□犬型MMS 「クレオ」 Bクラス 撃破
ミシェル「クレオが!!」
スーザン「命中!!命中!!」
西野「ふん、雑兵どもが!!あの這いつくばっている神姫を狙え、低く狙え、地面ごと抉り飛ばせ!!」
ライラはうっすらと眼を開ける。
地獄だった・・・バラバラに吹き飛ばされたルーティだったものの残骸がブスブスと音を立てて散らばり、地面は艦砲射撃で穴だらけ、さきほどの砲撃でクレオは吹き飛んで焼き焦げた何かがバラバラと地面に落ちてくる。
両足を失った天使型MMSの「ランジェ」が獣のような声で啼いている。
ランジェ「ギゃアアアアアアアアアアアアッ!あ・・・ああ・・・アアアーー・・・うあああああああああ」
バタバタと地面をのたうち回るランジェ。
それを呆然と見ているヘルハウンド型MMSの「バトラ」。半開きになった口元からは涎が垂れている。
バトラ「・・・あ・・・うあ・・・・・」
エレキギター型MMSは「トリス」は、爆風でちぎれ飛んだ自分の右腕を左手に持ってうろつく。
トリス「手が・・・手がァ・・・ああ・・・取れた・・・手が・・・」
フェレット型MMSの「スズカ」は嘔吐し続けて、地面にうずくまって動こうとしない。
スズカ「うおおおお・・おええ・・むぐ・・・おえええ」
ボチャボチャと粘質を含んだ油の塊がぶちまけられる。
その光景を見て、ライラは確信した。
自分たちは囮に使われたのだと、真正面から戦艦型神姫の強烈な艦砲射撃について何も知らされずに、ノコノコと前に出てきたのは、ミシェルたちを突破するための支援に使うための囮だってことに・・・
ライラはマスターを呼び出す。
ライラ「マスター!?マスター!!?」
橘田「どうしたのライラ?」
ライラ「・・・仲間が・・・やられました・・これ以上の戦闘は不能です」
チカチカっとまた青い光が光る。
ドズウウオオン!!
地面を抉り飛ばしてランジェがぐちゃぐちゃになって飛び散る。
□天使型MMS 「ランジェ」撃破
ライラ「・・・・・どうして、黙っていたのですか?」
橘田「大丈夫、みんなでがんばれば勝てるよっていったよね?そういうこと」
ライラ「・・・囮にしましたね」
橘田「大事なのは勝つことだから。僕に言わせれば、 勝利に犠牲はつきものですよ。ってテニプリの聖ルドルフ 観月さまも言ってるよーライラも賛同していたじゃない」
ライラははっと思いだす。
そういえばそんなことを橘田と一緒にテレビのアニメで見ていたような気が・・・
橘田「でしょ?やっぱりさーそういうことは、実戦してみないとさーほら・・・マンガと実際は違うっていうし、行動しないとさ・・・言葉にも重みって出てこないし」
ライラは呆然と立ち尽くす。
勝利に犠牲はつきもの
マンガやゲーム、映画、小説などで幾度となく使われてきた言葉。
その本当の意味を、実際に目の当たりにしたときに寒気が走った。
この言葉の意味は、・・・こういう意味だったとは・・・
スーザン「命中!」
西野「目標!!増せ一つ!次はこいつを狙え」
ライラ「・・・・・・マスター・・・」
橘田「なあに?ライラ」
スーザン「2連装ヘヴィ・ターボレーザー砲、ファイヤ!!」
チカチカっとまた青い光が走る。
ライラの顔をぼうっと怪しく照らす青い光。
ライラはなにかつぶやいたが・・・橘田はうまく聞き取ることが出来なかった。
ズズン・・・・
スーザンが目視で確認する。
西野「黒煙だ・・・命中したな」
スーザン「・・・・・・・・・敵機撃破!!」
□騎士型MMS 「ライラ」 Aクラス 撃破
To be continued・・・・・・・・
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第1部 戦闘機型MMS「飛鳥」の航跡
・第7話 「轟兎」
ガチャガチャと武装をカチ鳴らせながら、何十体かの完全武装の武装神姫たちが砂地を歩く。
チーム名 「定期便撃沈チーム」
□犬型MMS 「クレオ」 Bクラス
オーナー名「池田 勇人」♂ 22歳 職業 商社営業マン
□天使型MMS 「ランジェ」 Aクラス
オーナー名「大村 清一」♂ 25歳 職業 SE
□イルカ型MMS 「ルーティ」 Bクラス
オーナー名「川崎 克」♂ 19歳 職業 大学生
□エレキギター型MMS 「トリス」 Bクラス
オーナー名「島本 雅」♀ 21歳 職業 フリーカメラマン
□ヘルハウンド型MMS 「バトラ」 Bクラス
オーナー名「合田 和仁」♂ 15歳 職業 高校生
□戦乙女型MMS 「オードリ」 Sクラス 二つ名 「聖白騎士」
オーナー名「斉藤 創」♂ 15歳 職業 高校生
□忍者型MMS 「シオン」 Aクラス
オーナー名「佐藤 信二」♂ 19歳 職業 専門学校生
□サンタ型MMS 「エリザ」 Bクラス
オーナー名「橋本 真由」♀ 17歳 職業 高校生
□騎士型MMS 「ライラ」 Aクラス
オーナー名「橘田 和子」♀ 16歳 職業 高校生
□マニューバトライク型MMS 「ミシェル」 Sクラス 二つ名 「パワーアーム」
オーナー名「内野 千春」♀ 21歳 職業 大学生
□天使コマンド型MMS 「ミオン」 Bクラス
オーナー名「秋山 紀子」♀ 16歳 職業 高校生
□フェレット型MMS 「スズカ」 Bクラス
オーナー名「秋山 浩太」♂ 19歳 職業 専門学校生
□ウサギ型MMS 「アティス」 Sクラス 二つ名 「シュペルラビット」
オーナー名「野中 一平」♂ 20歳 職業 大学生
□蝶型MMS 「パンナ」 Bクラス
オーナー名「田中 健介」♂ 19歳 職業 高校生
□剣士型MMS 「ルナ」 Aクラス
オーナー名「吉田 重行」♂ 28歳 職業 電気整備師
□ハイスピードトライク型 「アキミス」 Bクラス
オーナー名「狭山 健太」♂ 19歳 職業 大学生
松本「けっこう集まったな」
ヴァリアのオーナの松本は満足そうな顔をする。
大村がけげんな顔をする。
大村「相手は重装甲戦艦型神姫だって?大丈夫かな?」
ランジェがつぶやく。
ランジェ「やってみなければわからないでしょう・・・これだけ神姫が揃っているんです。負けることはないですが・・・相手も襲撃は予想しているはず、まともに戦うと、ものすごい損害が出ますよ」
忍者型のシオンが首をかしげる。
シオン「戦艦型神姫ってそんなに強いのですか?私は戦ったことがないので分かりません」
ルナ「私もないですね」
パンナ「私もだけど?」
アミキス「・・・・・・ちょっと、この中で戦艦型神姫と戦ったことある人」
誰も手を上げない。
スズカ「ネットの動画や画像で見たことあるけど、実際には戦ったことないです」
エリザ「大丈夫大丈夫ーたった1機でしょ?」
ライラ「大丈夫だよね?マスター?」
ライラの問いに橘田は一瞬、目をそらしそして、にっこりと笑った。
橘田「大丈夫、みんなでがんばれば勝てるよ」
ライラ「そうか!!わかった!!頑張るね!マスター」
橘田「・・・・・・・」
マスターが神姫に嘘をつく。
橘田は戦艦型神姫の恐ろしさ、強さを知っている。本当のことを言わない。
なぜか?
答えは簡単。神姫がびびるから・・・弱った戦艦型神姫、1隻、数十体の神姫で取り囲んで集中砲火を浴びせれば倒せないことはない、ただ、こちらもそれ相応の被害はこうむる。
橘田は、多少の損害はやむを得ず、何も知らない無垢な神姫たちに戦わせることにしたのだ。
バトラ「戦艦型神姫かー図体ばかりでかいだけの神姫だろ?」
ミシェル「・・・・どうでしょうか?とにかくあの強力な大砲の攻撃を回避しないと・・・」
オードリ「大丈夫です!動けないのでありましょう?問題ないです」
武装神姫たちはまったく何の警戒もせずにスーザンに近づいていった。
スーザンがレーダーで数十体の神姫が接近してくることを察知する。
スーザン「敵神姫接近中!なんだ?こいつら素人か?まっすぐこっちに来るぞ」
西野「連中、もう勝った気でいやがる」
スーザン「そうらしいですね・・・では、教育してやるか!」
西野「戦闘用意っ!!照準はこちらに任せろ、予測射撃だ!!」
スーザンの主砲が鈍い音を立てて旋回する。
西野「2連装ヘヴィ・ターボレーザー砲、出力70%!残りは電磁シールドに廻せ」
スーザン「復唱、2連装ヘヴィ・ターボレーザー砲、出力70%!残りは電磁シールドに廻します」
西野「VLSスタンダートミサイル発射用意ッー目標はこことここだ」
西野が筐体のタッチパネルを押して座標を指示する。
スーザン「装填よし」
西野「派手にいこうぜ、スーザン・・・・・・目標、敵MMS集団ッ!!主砲3斉射ッ!!!ファイヤッ!!!!」
スーザン「ファイヤッ!!!」
ズドズドム ズドドム ズドゴンッ!!
ヘヴィ・ターボレーザー砲が轟音を轟かせ主砲から吹き上がる青白い発砲炎が灰色の巨体を鮮やかに浮かび上がらす。
ルーティ「んー?」
チカチカッと水平線の向こうから何かが光った。
川崎「どうした?ルーテ・・・・」
亜光速で放たれた強烈なレーザーキャノンの光が神姫たちを青白く照らす。
なぜ青白く光るのか理解できなかった。
光のほうがさきに届き、強力なレーザー本体が後から少し遅れて届くことを知ったのは、しこたま砲撃を喰らったあとだった。
クレオは眼を見開いた。
今まで喰らった一番強力な攻撃は天使型神姫 アーンヴァルのGEモデルLC3レーザーライフルの必殺攻撃「ハイパーブラスト」だった
でも今、クレオの全身を青く照らしているこの光は「ハイパーブラスト」の数倍強い光で、しかも周りにいるみんな全員が青い光で包まれている。
このことの意味がどういうことか?理解は出来たが体が動かない
恐怖で動かすことが出来ないのだ
開いた口がふさがらない。
ドッガーーーン!!キュドン!!ズドッドドム!!ボッガアアーーーン!!
神姫たちの頭上に鉄槌のごとく降り注ぐ強力なレーザーの炸裂と周辺に巻き上がる青い灼熱の炎が容赦なく襲う。
トリス「うああ!!せ、戦艦型神姫の艦砲射撃だあ!!!」
佐藤「ど、どこから撃ってきているんだ!?」
大村「ランジェ!!何をしている反撃だ!!撃ち返せ!!」
キュウウウン ドンドゴオオッム!!!
突然の強力なレーザー砲撃に神姫たちはパニック状態に陥り、逃げ惑う。
ランジェ「むちゃくちゃ言わないで!!こんな状況で反撃でき・・・あ!!!」
ゾドッムゴーーーン!!!ドドム!!!
ルーティがいる辺り一面は青い炎で埋め尽くされていた。
スーザンの主砲の直撃を食らって、バラバラに吹き飛ばされるルーティ。
□イルカ型MMS 「ルーティ」Bクラス 撃破
テロップが画面に踊る。
大村「うわああああああああああ!!ルーティ!!」
ぼとぼとと焼き焦げたルーティの残骸がバトラの上に降り注ぐ。
バトラ「ヒイイイイ!!」
スズカの顔面にルーティの粉々になった頭部がボトリと堕ちる。
「う・・・うえええ・・オエエエエ」
スズカは気分が悪くなりうずくまって嘔吐した。
島本「散開しろ!!一箇所にまとまっていると危険だ!!!
橋本「だ、駄目!離れ離れになると各個撃破される!!」
ライラ「わあああああ!!」
パニックに陥り、逃げ惑う神姫たち。
スーザン「命中!!命中!!」
西野「黒煙だ・・・命中したな・・・相手の神姫は即死かな?」
スーザン「連続射撃により砲身温度上昇中」
西野「交互撃ちに変更。撃て」
スーザン「ファイヤー!!!」
ズッズウウン
青白い噴煙が放出され強力なレーザーが発射される。発射された強力なレーザーはまっすぐ一直線に伸びていき神姫たちの集団のド真ん中に着弾
周辺にいた神姫を爆風で吹き飛ばす。
ドドム、ズヅッヅウーーン バウム
スーザンは砲撃をまったく休めない。遠距離から強烈なレーザー砲撃を行い続ける。
レーザー管制とマスターからの的確な砲撃指示でメッタ撃ちにする。
これが多数の強力な火砲を有する戦艦型神姫の戦い方である。
そんな戦艦型神姫に何の策もなく、真正面から戦うことは自殺行為に近い。
アティス「みんな回避してください!!直撃を食らうと一撃で粉々に撃ち砕かれます!」
アティスは機動性に優れたウサギ型神姫だ。持ち前のフットワークで巧みに砲撃を回避する。
スーザン「!?何機か砲撃をすり抜けてきます!」
バッと砂埃を立てて、砲撃を掻い潜って数機の神姫がスーザンに急接近する。
戦乙女型MMS「オードリ」とサンタ型MMS「エリザ」マニューバトライク型MMS「ミシェル」ハイスピードトライク型 「アキミス」はジグザグに動き回って砲撃をよける。
エリザ「はははーこんなのおちゃのこさいさいだよ!」
オードリ「接近して取り付けば、あの図体です。なにも出来ません!!」
スーザン「ッチ!!接近されるとまずいな・・」
西野「VLSスタンダートミサイル発射、迎撃しろ」
スーザン「VLSスタンダートミサイル発射ッ!!!!!!」
ドシュドシュウオオオンン・・・・
垂直にスーザンの右舷と左舷から中型のミサイルが8発、発射される。
狭山 「ミサイルッ!?アキミス!!回避しろ!」
アキミス「こなくそ!!」
アキミスはトライクモードになり、ミサイルを急旋回で回避する。
エリザは急上昇して回避。他の神姫たちも散りじりになって回避する。
スーザン「ミサイル、全弾不発!!」
西野「!!スーザン!!後方より敵神姫!!」
スーザンの後ろに回り込んだ忍者型MMS「シオン」が鎌をトマホークの様に投げつけた。
シオン「はああ!!」
西野「副砲放て」
鋭く命令しながらピッと手を振る西野。
ズズズンッ!!
スーザンの後部ブロックにある2連装ターボレーザー・キャノンが1門、火を放つと同時にシオンの放った鎌を打ち落とす。
シオンはものともせず、バッとスーザンに飛び掛る。
シオン「取り付いてしまえば!!その砲塔は自分に向けて撃てまい!!」
佐藤はハッとスーザンの武装に気が付く。
佐藤「よせええ!!!シオン!!!そいつはSマイン付きだ!」
スーザンは後部からポオオンと小さな筒状の物体を打ち上げる。
シオン「え・・・・」
スーザン「バカめッ蜂の巣にしてやる」
S-マイン(S-mine,Schrapnellmine:榴散弾地雷)とは100年前に第二次世界大戦でドイツ軍が使用していた対人地雷の一つを神姫サイズにした武装である。
爆薬により空中へ飛び出して炸裂する、跳躍地雷(空中炸裂型地雷)の一種で、爆発すると320~350個の極小鉄球を半径約1mの範囲に高速度で飛散させることによって軽量級の神姫を殺傷する。
鈍重な戦艦型神姫は肉薄された神姫に、このような古典的な近接防御兵器で対抗した。
ドジャーーーン!!パンパッパパアン・・・
シオンの体を無数の極小の鉄球(ボールペン球)がつら抜いた。
至近距離でまともに喰らったシオンは蓮花弁のように小さなブツブツの穴だらけになってそのままピクリとも動かずに醜い屍を晒した。
□忍者型MMS 「シオン」 Aクラス 撃破
佐藤「シオンッ!!!うわああ!!」
佐藤はボロ雑巾のようになったシオンを見て絶叫する。
ぐちゃぐちゃになったシオンの残骸を見てエリザの顔から笑みが消えた。
エリザ「あ・・・いやあ・・・あああ・・」
橋本「エリザ!!!動け!!止まるな!!あ・・・」
スーザンの副砲がエリザをぴったりと照準につける。
副砲とは軍艦の備える大砲の一。主砲の補助として使用する中・小口径のもの。
ただし主砲に劣るとはいっても巨大な戦艦型神姫の副砲の威力は並みの神姫ですら、一発で粉砕するほどの口威力を有する。
スーザンは主砲の全砲門を、主力の神姫部隊に向けて砲撃し続けて、周りをうろちょろ飛び回る神姫を追い払ったり撃破するために副砲を持っていた。
西野「右舷にいるあのマヌケなツガルを叩き落せ。
スーザン「了解」
ズドオン!!
エリザに向かって一直線に向かっていくレーザー弾。
マニューバトライク型MMS 「ミシェル」が叫ぶ。
ミシェル「エリザ!!」
ぐりっと強化アームでエリザの足を掴み、引き寄せる。
ズバッババンン!!
間一髪、エリザのいたところにレーザーが着弾しエリザは一命を取り留める。
ボーと口を半開きにしたまま、固まるエリザ。
ミシェル「エリザ!!!しっかりしなさい」
内野「あー、こりゃシェルショック状態に入っているわね」
ミシェル「シェルショック!?」
内野「砲弾神経症よ、友人たちの手足が一瞬にして吹き千切れるのを見、閉じ込められ孤立無援状態におかれたり、一瞬にして吹き飛ばされ殺されるという恐怖から気を緩める暇もないという状況で、感情が麻痺し、無言、無反応になるのよ」
ミシェル「・・・・・・詳しいんですね、オーナー・・・」
内野「まあ、戦艦型神姫と初めて戦った神姫はみんなこうなるわね」
ミシェル「・・・・・・・黙っていたんですね・・戦艦型神姫が強いってことを・・・」
内野は肩をすくめる。
内野「だって、戦艦型神姫がめちゃくちゃ強いっていったら、あんたたちビビって逃げるでしょう?」
にやーーーと冷たく笑う内野。
エリザ「あ・・・ああ・・・あうあうあ・・・」
ミシェルはぎゅっとエリザを抱きしめる。
ミシェル「私たちは逃げたりなんかしない!!」
凛と言い放つミシェル。
ズドドドドオン!!
スーザンの主砲を喰らってバラバラに砕かれる犬型神姫。
□犬型MMS 「クレオ」 Bクラス 撃破
ミシェル「クレオが!!」
スーザン「命中!!命中!!」
西野「ふん、雑兵どもが!!あの這いつくばっている神姫を狙え、低く狙え、地面ごと抉り飛ばせ!!」
ライラはうっすらと眼を開ける。
地獄だった・・・バラバラに吹き飛ばされたルーティだったものの残骸がブスブスと音を立てて散らばり、地面は艦砲射撃で穴だらけ、さきほどの砲撃でクレオは吹き飛んで焼き焦げた何かがバラバラと地面に落ちてくる。
両足を失った天使型MMSの「ランジェ」が獣のような声で啼いている。
ランジェ「ギゃアアアアアアアアアアアアッ!あ・・・ああ・・・アアアーー・・・うあああああああああ」
バタバタと地面をのたうち回るランジェ。
それを呆然と見ているヘルハウンド型MMSの「バトラ」。半開きになった口元からは涎が垂れている。
バトラ「・・・あ・・・うあ・・・・・」
エレキギター型MMSは「トリス」は、爆風でちぎれ飛んだ自分の右腕を左手に持ってうろつく。
トリス「手が・・・手がァ・・・ああ・・・取れた・・・手が・・・」
フェレット型MMSの「スズカ」は嘔吐し続けて、地面にうずくまって動こうとしない。
スズカ「うおおおお・・おええ・・むぐ・・・おえええ」
ボチャボチャと粘質を含んだ油の塊がぶちまけられる。
その光景を見て、ライラは確信した。
自分たちは囮に使われたのだと、真正面から戦艦型神姫の強烈な艦砲射撃について何も知らされずに、ノコノコと前に出てきたのは、ミシェルたちを突破するための支援に使うための囮だってことに・・・
ライラはマスターを呼び出す。
ライラ「マスター!?マスター!!?」
橘田「どうしたのライラ?」
ライラ「・・・仲間が・・・やられました・・これ以上の戦闘は不能です」
チカチカっとまた青い光が光る。
ドズウウオオン!!
地面を抉り飛ばしてランジェがぐちゃぐちゃになって飛び散る。
□天使型MMS 「ランジェ」撃破
ライラ「・・・・・どうして、黙っていたのですか?」
橘田「大丈夫、みんなでがんばれば勝てるよっていったよね?そういうこと」
ライラ「・・・囮にしましたね」
橘田「大事なのは勝つことだから。僕に言わせれば、 勝利に犠牲はつきものですよ。ってテニプリの聖ルドルフ 観月さまも言ってるよーライラも賛同していたじゃない」
ライラははっと思いだす。
そういえばそんなことを橘田と一緒にテレビのアニメで見ていたような気が・・・
橘田「でしょ?やっぱりさーそういうことは、実戦してみないとさーほら・・・マンガと実際は違うっていうし、行動しないとさ・・・言葉にも重みって出てこないし」
ライラは呆然と立ち尽くす。
勝利に犠牲はつきもの
マンガやゲーム、映画、小説などで幾度となく使われてきた言葉。
その本当の意味を、実際に目の当たりにしたときに寒気が走った。
この言葉の意味は、・・・こういう意味だったとは・・・
スーザン「命中!」
西野「目標!!増せ一つ!次はこいつを狙え」
ライラ「・・・・・・マスター・・・」
橘田「なあに?ライラ」
スーザン「2連装ヘヴィ・ターボレーザー砲、ファイヤ!!」
チカチカっとまた青い光が走る。
ライラの顔をぼうっと怪しく照らす青い光。
ライラはなにかつぶやいたが・・・橘田はうまく聞き取ることが出来なかった。
ズズン・・・・
スーザンが目視で確認する。
西野「黒煙だ・・・命中したな」
スーザン「・・・・・・・・・敵機撃破!!」
□騎士型MMS 「ライラ」 Aクラス 撃破
To be continued・・・・・・・・
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