「第参話:特訓」(2010/04/13 (火) 08:57:53) の最新版変更点
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第三話
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「バトルフィールドは雪原、ドローンのランクはシルバーに設定してみた。だからといってどんなヤツでもアカツキより強いから気を抜くなよ」
「わかりました、お願いします!」
今回、アカツキが選んだ装備は脚部にアーンヴァルタイプ専用のバーニアを装備し、背中にはいつものリアウィングAAU7。武装は右手にビームライフル、左手にはシールドを装備し、両腕のサブラッチにはスタントンファーを装着している。ライトセーバーはいつも通り両腰のホルスターに収められている。どんな相手が来るかわからない以上、汎用性富んだオーソドックスなものを選ばざるを得ない。
アカツキの目の前に一体の神姫が実体化を始める。
転送されてきたのはハウリンタイプだった。それもフリフリのレースがあしらわれた所謂「魔女ッ子」の衣装で。
「マスター、まさか・・・」
「アットランダムで選ばれたデータにちょっと改変を加えたヤツだ。オリジナルよりずっと攻撃的だぞ」
確かに可愛いのはフリルの付いたスカートぐらいで、上半身に纏った服は各所に装甲が施されており、手にしている武器もネット中継で見た杖に見立てた戦車砲ではなく、両端に刃の付いたハルバードだ。
「そーら来るぞ、正面から右方向より袈裟懸け、回避運動急げ!」
「わかってますよ!!」
ハルバードを掲げてハウリンが突進してくる。間髪入れずに仕掛けられた斬撃をアカツキは紙一重で回避し、シールド裏面のランチャーから散弾を撃って反撃する。神姫の手でつまめるほどの大きさしかないベアリング弾は一発あたりのダメージこそ小さいが至近距離から直撃させればかなりのダメージを与えることができる。
しかし、ハウリンは大して痛いとも思わずに左手のハンドガンを撃ってくる。まぁシュミレーションだから仕方がないか。
「くっ、ネタ要素を排除しただけでここまで強くなるなんて・・・。マスター、やりごたえの有りそうなトレーニングありがとうございます!」
「お褒めいただいてうれしいよ。ただ、ぼやぼやしてると押し込まれるぞ」
「言わずもがなですよ」
再び繰り出されるハウリンの斬撃をシールドで受け止めると、その勢いを利用して体勢を崩す。その一瞬の隙をついてアカツキはビームライフルを撃った。
これは効いたらしく、粒子ビームがハルバードごとハウリンの右前腕部を吹き飛ばす。さらに間髪を入れずにシールドをパージして左腕のスタントンファーで米神を殴りつける。そしてビームライフルを捨てるとトドメと言わんばかりにライトセーバーを抜刀して逆袈裟懸けに斬りつけた。
「もらったぁ!!」
脇腹から肩にかけて切断され、ハウリンはポリゴンの塊となって消滅した。
「お疲れさんアカツキ。よく頑張ったな」
「ふぃー、かなりキツイですね。これでオリジナルより弱いなんて全然信じられませんよ」
「まあ、有名どころの中には勝つより楽しむバトルをしているのも多いからな。とは言え、それで勝っている連中は「ネタを排除したらどうなるか」と言うコンセプトで作って見たんだが、これは予想外だな。今度拓真や由佳里にデータをコピーしてやろうかな」
「ひどいじゃないですかマスター、私をモルモットにするなんて」
「まあ気を悪くするなって。今度六十番の焼きそば買ってきてやるから」
「ホントですか!?」
「嘘と坊主の髪はゆったことは無いぞ」
「でもハッカーは嘘と欺瞞に満ちた世界だって・・・」
「さてと、そろそろ続きを始めるとするかな」
アカツキの一言がグサリと来たので依頼の続きをこなすべく優一はそそくさと部屋へ戻っていった。
「ふぅ気紛れなのは相変わらずだけど、私はそんなマスターのことが好きですよ」
「うん?なんか言ったか?」
「いえ、何でもありません。依頼の方、がんばってくださいね」
アカツキの片思いはいつになったら実ることか、先は長くなりそうだ。
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第三話
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「バトルフィールドは雪原、ドローンのランクはシルバーに設定してみた。だからといってどんなヤツでもアカツキより強いから気を抜くなよ」
「わかりました、お願いします!」
今回、アカツキが選んだ装備は脚部にアーンヴァルタイプ専用のバーニアを装備し、背中にはいつものリアウィングAAU7。武装は右手にビームライフル、左手にはシールドを装備し、両腕のサブラッチにはスタントンファーを装着している。ライトセーバーはいつも通り両腰のホルスターに収められている。どんな相手が来るかわからない以上、汎用性富んだオーソドックスなものを選ばざるを得ない。
アカツキの目の前に一体の神姫が実体化を始める。
転送されてきたのはハウリンタイプだった。それもフリフリのレースがあしらわれた所謂「魔女ッ子」の衣装で。
「マスター、まさか・・・」
《アットランダムで選ばれたデータにちょっと改変を加えたヤツだ。オリジナルよりずっと攻撃的だぞ》
確かに可愛いのはフリルの付いたスカートぐらいで、上半身に纏った服は各所に装甲が施されており、手にしている武器もネット中継で見た杖に見立てた戦車砲ではなく、両端に刃の付いたハルバードだ。
《そーら来るぞ、正面から右方向より袈裟懸け、回避運動急げ!》
「わかってますよ!!」
ハルバードを掲げてハウリンが突進してくる。間髪入れずに仕掛けられた斬撃をアカツキは紙一重で回避し、シールド裏面のランチャーから散弾を撃って反撃する。神姫の手でつまめるほどの大きさしかないベアリング弾は一発あたりのダメージこそ小さいが至近距離から直撃させればかなりのダメージを与えることができる。
しかし、ハウリンは大して痛いとも思わずに左手のハンドガンを撃ってくる。まぁシュミレーションだから仕方がないか。
「くっ、ネタ要素を排除しただけでここまで強くなるなんて・・・。マスター、やりごたえの有りそうなトレーニングありがとうございます!」
《お褒めいただいてうれしいよ。ただ、ぼやぼやしてると押し込まれるぞ》
「言わずもがなですよ」
再び繰り出されるハウリンの斬撃をシールドで受け止めると、その勢いを利用して体勢を崩す。その一瞬の隙をついてアカツキはビームライフルを撃った。
これは効いたらしく、粒子ビームがハルバードごとハウリンの右前腕部を吹き飛ばす。さらに間髪を入れずにシールドをパージして左腕のスタントンファーで米神を殴りつける。そしてビームライフルを捨てるとトドメと言わんばかりにライトセーバーを抜刀して逆袈裟懸けに斬りつけた。
「もらったぁ!!」
脇腹から肩にかけて切断され、ハウリンはポリゴンの塊となって消滅した。
「お疲れさんアカツキ。よく頑張ったな」
「ふぃー、かなりキツイですね。これでオリジナルより弱いなんて全然信じられませんよ」
「まあ、有名どころの中には勝つより楽しむバトルをしているのも多いからな。とは言え、それで勝っている連中は「ネタを排除したらどうなるか」と言うコンセプトで作って見たんだが、これは予想外だな。今度拓真や由佳里にデータをコピーしてやろうかな」
「ひどいじゃないですかマスター、私をモルモットにするなんて」
「まあ気を悪くするなって。今度六十番の焼きそば買ってきてやるから」
「ホントですか!?」
「嘘と坊主の髪はゆったことは無いぞ」
「でもハッカーは嘘と欺瞞に満ちた世界だって・・・」
「さてと、そろそろ続きを始めるとするかな」
アカツキの一言がグサリと来たので依頼の続きをこなすべく優一はそそくさと部屋へ戻っていった。
「ふぅ気紛れなのは相変わらずだけど、私はそんなマスターのことが好きですよ」
「うん?なんか言ったか?」
「いえ、何でもありません。依頼の方、がんばってくださいね」
アカツキの片思いはいつになったら実ることか、先は長くなりそうだ。
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