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「作戦00「小さな友達」」(2008/07/27 (日) 23:06:22) の最新版変更点
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ちいさな、ちいさな命の誕生だった。
サイズに合わない大きな電子音が、命の目覚めを告げたのだ。
「ん…」
まるっこい顔にちいさくついた口がゆがむ。
「ふ…ふぇっ!? 今起きますっ」
大きな目をぱちっと開き、驚き飛び起きようとして…起きれずに頭を打った。
「ふあぁぁぁぁ~っ」
痛む頭を抱えて涙目になる少女。
「だいじょうぶなの?」
「みゅ~っ…、うう。はい、大丈夫です…」
かわいらしい声がそう告げる。
「え~っと。私のぉ、オーナーさんですよ…ね?」
「うん」
「これからもよろしくお願いします、ますたー!」
よろしくね、かわいいお嬢さん。
…と、名前をつけてあげないとね。
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あれから一週間くらいなのかな?
新年になって、おじいちゃんの店(模型店なのだ)にいっぱいお客が入っている頃の話。
「ますたー」
どうしたなの?
「私も一回闘ってみたいです」
…言いだすと思ったの。
大みそかの昼間、某地区の神姫センターで行われた大会の中継があったんだけど、その時鶴畑っていうふとましい子の神姫を破った神姫がいたの。
猫型マオチャオ…だっけ?、その子があり得ないほどの火器を持った騎士型の神姫に勝利したの。
分身とかリアブースターで空飛んだりとか、きわめつけは必殺技…。
うん、あれ見たら自分でもやってみたくなるのねやっぱ。
「ますたぁ、標準装備でいいですからぁ……おねがいします」
ああ、そんなかわいらしい表情と真剣な目で見ないで。萌え死んでしまうの。
「それじゃ、明日のお昼に神姫センターにいきましょうか」
「はぁい」
…それが、わたしと彼女との物語の幕開けだったの。
今思うとずいぶん平凡な会話だったんだなぁ~と思う。
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&italic(){神姫。}
&italic(){身長14cmの精密機械。}
&italic(){それは人類…いや、日本人が待ち望んでいた「ともだち」であった。}
&italic(){世に出て数年後、彼女たちははホビーへと進出する。}
&italic(){技術力を結集した武装を身に纏い、それぞれの意思を掲げ戦う機械の姫}。
&bold(){&italic(){武装神姫の誕生である。}}
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「友達、かぁ」
近くの電気店の中をほっつき歩く少女が一人。
長い髪をツインテールに纏め、若干目尻が吊り上っている。
背は175cmぐらいだろう。
「突然すぎるなぁ、転勤だなんて」
ブツブツ呟きながら「神姫コーナー」と書かれたエリアへ。
専門店でなくても神姫は取り扱っている、サービスの質こそ落ちるが。
フルセットが陳列された棚を見る、陳列といっても殆どが売り切れている。
残っているのはムルメルティア・飛鳥・イーダ・マオチャオ、イーアネイラにティグリース。
実は奥にアーンヴァルがあったのだが気付かなかった。
「……マオチャオ…かな?」
いったん手に取り
「でもなぁ…イーダもいいし…」
すぐに戻す。
こんなことを始めてすでに一時間、決断力が低いのが彼女の欠点であった。
「決まんない、…でも機会なんて今回しかないし…」
ふと手に取るはムルメルティア。
パッケージのトビラを開け中を見ると
「…あれ?」
違和感を覚えた。
パッケージ絵の精悍さとは違った何かが…。
次の瞬間、彼女はそのムルメルティアを持ってレジへと向かっていた。
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サイズに合わない大きな電子音が、新しい命の目覚めを告げる。
「…ん」
丸い顔に小さくついた口がゆがむ。
「ふ…ふぇっ!? 今起きますっ」
大きな目をぱちっと開き、驚き飛び起きようとして…起きれずに頭を打った。
「がっ!? …ふあぁぁぁぁ~っ」
痛む頭を抱えて涙目になる少女。
「だいじょうぶ?」
「みゅ~っ…、うう。はい、大丈夫です…」
かわいらしい声がそう告げる。
ふと思った、マーモットとはいえ小動物的だよなぁと。
パッケージでの精悍さなどかけらない。
「え~っと。私のぉ、オーナーさんですよ…ね?」
「うん、わたしは古代すすみ。よろしくね、&bold(){スィーマァ}」
「はい! これからもよろしくお願いします、ますたー!」
二人の出会い、物語の歯車が動きだした。
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あれから一週間くらいなのかな?
新年になって、おじいちゃんの店(模型店なのだ)にいっぱいお客が入っている頃の話。
「ますたー」
どうしたなの?
「私も一回闘ってみたいです」
…言いだすと思ったの。
大みそかの昼間、某地区の神姫センターで行われた大会の中継があったんだけど、その時鶴畑っていうふとましい子の神姫を破った神姫がいた。
マオチャオ…だっけ?、その子があり得ないほどの火器を持った騎士型の神姫に勝利したの。
分身とかリアブースターで空飛んだりとか、きわめつけは必殺技…。
うん、あれ見たら自分でもやってみたくなるのねやっぱ。
「ますたぁ、標準装備でいいですからぁ……おねがいします」
ああ、そんなかわいらしい表情と真剣な目で見ないで。萌え死んでしまうの。
「それじゃ、明日のお昼に神姫センターにいきましょうか」
「はぁい」
今思うとずいぶん平凡な会話だったんだなぁ~と思う。
いろいろあったからなぁ、今まで。
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