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「無頼25「変わらぬ日常」」(2008/07/25 (金) 21:07:30) の最新版変更点
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華やかなクリスマスパーティの日から降り始めた雪は、見事な雪景色を作り上げた。
前に雪が積もったのはおととしだったからなぁ…
「いつ見ても雪の風景はきれいだね」
ヒカル、この路面状況では自転車に乗れない事にいい加減気付いてくれ。
だから今僕は歩いている、右ポケットにはヒカルが入っている。
余談ながら、ジーナスは留守番だ。バイクに乗れないとだめらしい。
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
「形人、遅いぞ」
夏場じゃいつも遅刻するお前に言われたくない。
すました顔で良く言うよこいつは
「んー…、人がすごいなぁ」
MMS関連店は賑わいをみせている。
大みそか一斉処分だそうだ。
…ふと、財布の中を見る。僕はあまり使わないからな。
「よし」
「ん? 新しい子買うのか?」
「いや、結構前に約束したものを買えたら買っとく」
いつもより安くなっているのなら、この際買ってしまうのもいいだろう。
……
「とは言ったものの…」
「ほとんど残ってないね…」
年末大バーゲンの力はすごいな、赤い壁(紅緒の事だ)すら跡形もない。
「俺先行ってるぞ」
風間はさっさと行ってしまった。
「"翼"…欲しかったのになぁ」
「しゃーないだろ、人気商品なんだから」
ヒカルが欲しがってるのは"白銀の翼"と言うリアパーツ。
機動性が高いが速度もそれりに出るし、従来の翼にはないハードポイントも備えてるすぐれものだ。
「…あ、形人」
「どうした?」
指差したショーウインドウには二丁一組の回転式拳銃、しかもごついの。
独特の装飾がなされており、[[どこかで見た事がある>http://ja.wikipedia.org/wiki/MUSASHI_-GUN%E9%81%93-]]のは気のせいだろうか?
「あれが欲しい」
「ふぅん、あれでいいのか? 片方ジーナスに盗られてもしらんぞ?」
「大丈夫だって、ジーナスは犯罪なんかしないから」
そのあと長瀬さんが通りかかった事で、あっさり手に入れることができた。
これでいいんだな?、ヒカル。
…リアル用弾薬とか含めてかなり高かったけどな、すげぇなアレ。
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
さて皆さんお待ちかね、ヒカルの数少ない対戦風景と初のグレースの見せ場と行こうか。
徹甲焼夷弾を装填したミニガンを二秒・二秒(二秒発射して二秒間をおく、銃身冷却の意図だ)で発射するグレース。
対するヒカルはいつもの服にさっき買った二丁をぶら下げている。
「それっ!!」
一旦壁に隠れ撃ち返すと、グレースは迷わずミニガンを放棄しハグダント・アーミーブレード二刀持ちで弾丸を打ち落とす。
すぐさまジャンプしたのに対し、ヒカルは二丁持ちで飛び出し
**「オンミョウダンをくらえ~っ!!」
ああ。何か見た事あると思ったらムサシが劇中で使ってた銃か。
*「うおっまぶしっ!」
ていうか光一よ何故お前が居る?
「条件反射だよ」
「「あ」」
気づいたら火達磨になってるグレースの姿がモニターに映っていた。
「エンカボウダンか」
[Win ヒカル]
「おい形人、俺はセリフすらねぇのか?」
「気にしたら負けだっつの」
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
んで、いつものごとくメンテナンスショップに来たのだが…。
「ん、その子って長瀬さんの?」
カウンターにちょこんと立っているエウクランテbk、鳥子のリペを実際に見るのは初めてだなぁ。
「…グ…グラーチュだ、よろしく」
ちょっとどもった、初々しいなぁ。…って、ベルクトは?
「…少し前に事故でな…」
…ああ、理解した。これ以上は何も言わなくていいですy「きゃーっ!?」
*がんっ!
後頭部に衝撃、星が飛んだぜ…。
「いたたた…、すみません形人さん! まだ慣れていなくて…」
上を見るとそこには黒白子、しかも僕の名前を知っている。
「…ラスター?」
「そっちの意味でも驚きましたか?」
いや、深刻な損傷を受けたのなら普通は素体を代える。でもなぜリペなんだ?
「俺の趣味」
言いきったよこの国崎最高めが、次は徹甲弾とでも言うか?
「それより、フィリア・リスティックの調子はどうだい?」
無視してヒカルに聞き始めた、ちなみにフィリア・リスティックとはあの砲撃杖の事である。
「絶好調! …でも夢と違ってそんなに威力がないかな…?」
「まあそこは妥協すべきところだな。万が一破壊されたら言ってくれ、新しいのを製作者に発注するから」
僕の意見は聞かなくていいんすか?
「ああそれと、構造上殴って平気な強度は確保できてないらしいから、格闘戦に使っちゃダメだってさ」
いやいや、[[某ドキドキなハウリン>魔女っ子神姫☆ドキドキハウリン]]じゃないんですから。
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『2037年も残すところ5分を切りました』
適当にチャンネルを変え、そんな言葉を聞く。
お母さんは久しぶりに帰って来たお父さんと秘め事の真っ最中(ジーナス曰く)なので、年越しそばは自分で作っている。
「できたぞ、二人とも」
自分用のどんぶりと、二人用の小どんぶりを置く。
「年越しそばって…普通のかけそばと変わらないね」
「そんなもんさ、家によって違うだろうけどね」
…思えば、ヒカルと出会ったのは半年前になるのか。
あれから知り合った人達―氷男先輩や光一など―はいろいろ変わった事があったらしいが、僕たちは変わらない。
勝ちもすれば大敗することだってある、まれに喧嘩する事すらある。
でも、それは日常。
僕とヒカルは変わらない日常を過ごしていた。
「隊長、ボクは?」
「お前は別。いろいろきな臭いハナシに首を突っ込んでるからな」
ここでひとつ二人に聞いてみた。
「お前らはバトル少な目な今が楽しいか?」
だって仮にも"武装"神姫な訳だし、個体差によっては闘争本能は人間に比べて非常に高い者もいる。
バトル派ユーザーが全体的には半数近くを占めているのも知っている。
「わたしは今のままでいい。だってネボスケだもん」
それは理由になってない。
「ボクもツーリングしてる方が楽しいし、日々の鍛練は欠かしませんが極力力は振るいません」
嘘つけ、『瞬時の判断が生死を分ける』とか言ってすぐ銃を抜く癖に。
まあこれがコイツラの個性でもある訳だけどな。
『2038年! 明けましておめでとうございます!!』
とか話してたら年を超してしまった。
年越しそばが年初めそばになっちまったぜ。
「おめでとう! 形人!」
麺を銜えながら新年の挨拶をするヒカル、行儀が悪いぞ。
さて…まずは正月の定番(?)、ゴジラ映画でも見るか。
チョイスは記念すべき一作目、やっぱいいよな一作目。
ぴんぽーん
チャイムが鳴った。
このタイミングでやってくる奴はただ一人。
ガチャ
「形人! あけおめ~」「お姉さま~、今年もよろしく」
やっぱり一深か。
「さっ! 初詣にいこう!」
「待て待て、着替えるのを待て」
……
ふーむ…星がきれいだな。
「冬より夏の方が見えやすいんだっけ?」
「ああ、温度差による屈折がないからな」
ふと、一深が腕に抱きついてくる。
ホントにお前は羞恥心のないやつだな。
「いいじゃないの、年初めくらいは…」
…まあしょうがないな、ではなく
「却下」
「ちぇー」
…平穏な時間は、同じく平穏な時間によって塗り替えられた。
それは僕が思う日常、大事もない平和な生活。
さあヒカル、神様に何を願おうか?
僕はもう決まったぞ。
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華やかなクリスマスパーティの日から降り始めた雪は、見事な雪景色を作り上げた。
前に雪が積もったのはおととしだったからなぁ…
「いつ見ても雪の風景はきれいだね」
ヒカル、この路面状況では自転車に乗れない事にいい加減気付いてくれ。
だから今僕は歩いている、右ポケットにはヒカルが入っている。
余談ながら、ジーナスは留守番だ。バイクに乗れないとだめらしい。
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
「形人、遅いぞ」
夏場じゃいつも遅刻するお前に言われたくない。
すました顔で良く言うよこいつは
「んー…、人がすごいなぁ」
MMS関連店は賑わいをみせている。
大みそか一斉処分だそうだ。
…ふと、財布の中を見る。僕はあまり使わないからな。
「よし」
「ん? 新しい子買うのか?」
「いや、結構前に約束したものを買えたら買っとく」
いつもより安くなっているのなら、この際買ってしまうのもいいだろう。
……
「とは言ったものの…」
「ほとんど残ってないね…」
年末大バーゲンの力はすごいな、赤い壁(紅緒の事だ)すら跡形もない。
「俺先行ってるぞ」
風間はさっさと行ってしまった。
「"翼"…欲しかったのになぁ」
「しゃーないだろ、人気商品なんだから。ていうかお前飛べるだろ」
ヒカルが欲しがってるのは"白銀の翼"と言うリアパーツ。
機動性が高いが速度もそれりに出るし、従来の翼にはないハードポイントも備えてるすぐれものだ。
「…あ、形人」
「どうした?」
指差したショーウインドウには回転式拳銃、しかもごついの。
シルバーストライプの装飾がなされており、どことなく某Rロボ一号が使いそうなデザインだ。
「あれが欲しい」
「ふぅん、あれでいいのか? ジーナスに盗られてもしらんぞ?」
「大丈夫だって、ジーナスは犯罪なんかしないから」
商品棚には置いてなかったが、そのあと長瀬さんが通りかかった事であっさり手に入れることができた。
これでいいんだな?、ヒカル。
……リアル用弾薬とか含めてかなり高かったけどな、すげぇなアレ。
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
さて皆さんお待ちかね、ヒカルの数少ない対戦風景と初のグレースの見せ場と行こうか。
徹甲焼夷弾を装填したミニガンを二秒・二秒(二秒発射して二秒間をおく、銃身冷却の意図だ)で発射するグレース。
対するヒカルはいつもの服にさっき買った銃をぶら下げている。
ちなみにフィリア・リスティックは今回抜きだ。
「それっ!!」
一旦壁に隠れ撃ち返すと、グレースは迷わずミニガンを放棄しハグダント・アーミーブレード二刀持ちで弾丸を打ち落とす。
すぐさまジャンプしたのに対し、ヒカルはすかさず
&bold(){「オンミョウダンをくらえ~っ!!」}
ああ……、それは色々と違うぞヒカル。
*「うおっまぶしっ!」
ていうか光一よ何故お前が居る?
「条件反射だよ」
「「あ」」
気づいたら火達磨になってるグレースの姿がモニターに映っていた。どうやらドラム缶に突っ込んだらしい。
***[Win 輝]
「おい形人、俺はセリフすらねぇのか?」
「気にしたら負けだっつの」
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
んで、いつものごとくメンテナンスショップに来たのだが…。
「ん、その子って長瀬さんの?」
カウンターにちょこんと立っている見たことのない神姫、というかMMS?
「……グラーチュだ、よろしく」
これまた不思議な雰囲気を持っている、なんで長瀬さんの神姫はいつもこんなのだろうか?
「それよりヒカル、フィリア・リスティックの調子はどうだい?」
無視してヒカルに聞き始めた、主人公をないがしろにするなこの国崎め、ラーメンセットでも食ってろ。
「絶好調! …でも夢と違ってそんなに威力がないかな…?」
「まあそこは妥協すべきところだな。……しかしそれを格安で入手できたのは正に奇跡と言うべきだな」
そんなに高いのか、これって。
「主素材の形状記憶超合金は形態が多ければ多いほどコストがかかるからなぁ……」
あ、この先は聞きたくないです。壊れた時が怖いから。
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『今年も残すところ5分を切りました』
適当にチャンネルを変え、そんな言葉を聞く。
お母さんは久しぶりに帰って来たお父さんと秘め事の真っ最中(ジーナス曰く、年越しS○Xかよ)なので、年越しそばは自分で作っている。
「
できたぞ、二人とも」
自分用のどんぶりと、二人用の小どんぶりを置く。
「年越しそばって…普通のかけそばと変わらないね」
「そんなもんさ、家によって違うだろうけどね」
……思えば、ヒカルと出会ったのは半年前になるのか。
あれから知り合った人達―氷男先輩や光一など―はいろいろ変わった事があったらしいが、僕たちは変わらない。
勝ちもすれば大敗することだってある、まれに喧嘩する事すらある。本当にまれであるが。
でも、それは日常。
僕とヒカルは変わらない日常を過ごしていた。
「隊長、ボクは?」
「お前は別。いろいろきな臭いハナシに首を突っ込んでるみたいだからな」
ここでひとつ二人に聞いてみた。
「お前らはバトル少な目な今が楽しいか?」
だって仮にも"武装"神姫な訳だし、個体差によっては闘争本能は人間に比べて非常に高い者もいる。
バトル派ユーザーが全体的には半数近くを占めているのも知っている。
「わたしは今のままでいい。だってネボスケだもん」
それは理由になってない。
それに最近のお前は目覚ましいほどじゃないか色々と。
「ボクもツーリングしてる方が楽しいし、日々の鍛練は欠かしませんが極力力は振るいません」
嘘つけ、『瞬時の判断が生死を分ける』とか言ってすぐ銃を抜く癖に。
まあこれがコイツラの個性でもある訳だけどな。
『……年! 明けましておめでとうございます!!』
とか話してたら年を超してしまった。
年越しそばが年初めそばになっちまったぜ。
「おめでとう! 形人!」
麺を銜えながら新年の挨拶をするヒカル、行儀が悪いぞ。
さて…まずは正月の定番(?)、ゴジラ映画でも見るか。
チョイスは記念すべき一作目、やっぱいいよな一作目。
ぴんぽーん
チャイムが鳴った。
このタイミングでやってくる奴はただ一人。
ガチャ
「形人! あけおめ~」「お姉さま~、今年もよろしく」
やっぱり一深か。
「さっ! 初詣にいこう!」
「待て待て、着替えるのを待て」
……
ふーむ…星がきれいだな。
「冬より夏の方が見えやすいんだっけ?」
「ああ、温度差による屈折がないからな」
ふと、一深が腕に抱きついてくる。
ホントにお前は羞恥心のないやつだな。
「いいじゃないの、年初めくらいは…」
「……まぁいいさ、僕が恥ずかしいが我慢する」
「熱いねぇ、バカップル」
「うるせぇよ」
…平穏な時間は、同じく平穏な時間によって塗り替えられた。
それは僕が思う日常、大事もない平和な生活。
さあヒカル、どっかの神様に何を願おうか?
僕はもう決まったぞ。
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