「日常」(2008/06/20 (金) 22:39:06) の最新版変更点
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夢を見る。いや、記憶メモリーに焼き付いて消せない昔の出来事を見る。と言った方がいいだろう。
天使型、悪魔型、犬型、猫型、兎型、騎士型、武士型、サンタ型、種型、花型、砲台型、セイレーン型、マーメイド型、イルカ型。
それらが金属でできた高い塀のフィールドにそれぞれ一体づつ。いや、セイレーン型だけは二体いた。
「ここどこかわかりますか?」
天使型が訪ねてくるが、セイレーン型二人も知っているわけがない。
「姉さん、わかりますか?」
「……いや、わからん」
紅い髪のセイレーン型が金髪のセイレーン型の事を姉さんと言ったと言う事は二人は姉妹なのだろう。
「姉さん、私はあっちで皆さんとしゃべってきます」
「……ああ、私はここで待っている」
そう言うと姉の方は上を見上げて言った。言葉どうり何かを待っているようだった。
「君等はこの場所をどう思う?」
騎士型が私を含め武士型、天使型、悪魔型、犬型、サンタ型に訪ねた。
「少なくとも、まともな場所でない」と武士型。
「どっかの研究施設の実験室。とかでしょうか」と犬型。
「以下同文で~す」と天使型とサンタ型。
「ん~、マスターが私達を閉じ込めたとか」と悪魔型。
最後は私、皆の視線が私を捉える。
「私は――」
トバトベ
「―――朝、か」
小さな少女は起動タイマーにて起床し辺りを確認。異常がないか確認する。
「異常無し。おはよう、ニッケ」「にゃー」
床で丸まっている黒猫、ニッケに朝の挨拶を済ませ首輪辺りに飛び乗る。
「ニッケ、GO!」「にゃにゃー!」
一兎の寝ている布団へとダイブ。
「ごふっ!!」 見事に腹に当たったようだ一兎起床任務完了。
「お、おはよ。ルティ……ニッケ……」
歪な足取りで階段を降りていき母様に挨拶をして顔を洗いに行った。
私とニッケはリビングに降りて母様に一兎か起きた事を知られせる。
「ありがとう。ルティ、ニッケ」「ルティ! 行くよ!」
一兎は洗面台から飛び出し玄関に向かう。
「一兎。朝ごはんは?」「ごめんいらない!」
ニッケを踏み台し一兎の肩まで一気に跳躍。
ニッケには申し訳ないが母様とここでお留守番だ。
「いってらっしゃい」
「行ってきます」「いって参ります母様」
自動ドアを通ると同時にわぁ、と言う歓声が広がり、ロビーの天井のモニターに武士型と勝利を意味するWINが標示された。
「凄い人混みだなあ」
休みとはいえ、ここまで多いのは初めてだ。
「あれのせい」
ルティが指を指した先には、金髪ポニテの外国人が居た。
バトルポット付近を見ると先程モニターに映っていた武士型が立っていた。
「なるほど、あの外国人さんが原因か」
こんな町のセンターに外国籍ランカーが来たなんて。珍しいから野次馬ができた訳だ。
「あ、また一人挑戦していった」
身長と服装から女の子。小学生中学年ぐらいだろう。って。
「ミコちゃんじゃん!」「本当」
互いに少し喋り、それがらバトルは始まった。
「いくよっ! マリーナ!」「アイ、マム!」
M16A1を構えながら市街地を駆ける。
建物の角を曲がりライフルを構える。
「目標発見!」「攻撃!」「アイ、マム!」
通信を一秒で終わらせ、フルオートで目標に5.56㎜×45弾(神姫サイズ)をアメアラレと叩き込む。
地面に跳弾した弾が土煙を起こし、目標が見えなくなった。
空になったマガジンを交換しもう一度目標に叩き込もうとした時。
「――我には跳び道具は効かんぞえ? それにソナタは本来遠距離射撃型であろう? 遠距離で来られたら我の負けの確率が多かったが近距離ならソナタの負けじゃ」
土煙の向こうから声がした。そんなコトがあるわけがない。弾丸は全て目標に撃ち込まれたはずた。
当たらないはずがない。
土煙が晴れる。そこには刀を片手で構えた黒い武士型が立っていた。
M16A1を間近で打ち込んだにもかからわず、
「それでは今度はこっちからいくぞえ」
それは全くの無傷。
黒い武士型に銃口を向けた時には刃が放たれ私は倒れた。
「負けちった!」
センター内にある休憩所に売っているストロベリー・パフェをにこやかに笑いながらつつく。
「ええ、負けちゃいました」
アハ、っと口をワの字にして笑うマリーナ。
「どうして今日に限って狙撃じゃないの」
「実はマスィーンズが修理中でして」
「うんうん」
「クヴァーディルもついでに点検中で、標準装備のライフルで戦闘をすることになったのです。一兎さん」
「ほうほう、そりゃ仕方ない」
「一兎」
ルティは武士型が映るモニターを懐かしそうに見上げる。
「なんだいルティ」
「アレと闘いたい」
ルティは愛用の大剣をモニターの武士型に差し向ける。
「ルティちゃん」
「何?」
「もう居ないよ、あの人と神姫」
「え」
結局、あの神姫とは闘えずじまいで機嫌を損ねたルティはバトルで暴れて新人ランカー達に恐れられて帰ったのでした。
夢を見る。いや、記憶メモリーに焼き付いて消せない昔の出来事を見る。と言った方がいいだろう。
天使型、悪魔型、犬型、猫型、兎型、騎士型、武士型、サンタ型、種型、花型、砲台型、セイレーン型、マーメイド型、イルカ型。
それらが金属でできた高い塀のフィールドにそれぞれ一体づつ。いや、セイレーン型だけは二体いた。
「ここどこかわかりますか?」
天使型が訪ねてくるが、セイレーン型二人も知っているわけがない。
「姉さん、わかりますか?」
「……いや、わからん」
紅い髪のセイレーン型が金髪のセイレーン型の事を姉さんと言ったと言う事は二人は姉妹なのだろう。
「姉さん、私はあっちで皆さんとしゃべってきます」
「……ああ、私はここで待っている」
そう言うと姉の方は上を見上げて言った。言葉どうり何かを待っているようだった。
「君等はこの場所をどう思う?」
騎士型が私を含め武士型、天使型、悪魔型、犬型、サンタ型に訪ねた。
「少なくとも、まともな場所でない」と武士型。
「どっかの研究施設の実験室。とかでしょうか」と犬型。
「以下同文で~す」と天使型とサンタ型。
「ん~、マスターが私達を閉じ込めたとか」と悪魔型。
最後は私、皆の視線が私を捉える。
「私は――」
トバトベ
「―――朝、か」
小さな少女は起動タイマーにて起床し辺りを確認。異常がないか確認する。
「異常無し。おはよう、ニッケ」「にゃー」
床で丸まっている黒猫、ニッケに朝の挨拶を済ませ首輪辺りに飛び乗る。
「ニッケ、GO!」「にゃにゃー!」
一兎の寝ている布団へとダイブ。
「ごふっ!!」 見事に腹に当たったようだ一兎起床任務完了。
「お、おはよ。ルティ……ニッケ……」
歪な足取りで階段を降りていき母様に挨拶をして顔を洗いに行った。
私とニッケはリビングに降りて母様に一兎か起きた事を知られせる。
「ありがとう。ルティ、ニッケ」「ルティ! 行くよ!」
一兎は洗面台から飛び出し玄関に向かう。
「一兎。朝ごはんは?」「ごめんいらない!」
ニッケを踏み台し一兎の肩まで一気に跳躍。
ニッケには申し訳ないが母様とここでお留守番だ。
「いってらっしゃい」
「行ってきます」「いって参ります母様」
自動ドアを通ると同時にわぁ、と言う歓声が広がり、ロビーの天井のモニターに武士型と勝利を意味するWINが標示された。
「凄い人混みだなあ」
休みとはいえ、ここまで多いのは初めてだ。
「あれのせい」
ルティが指を指した先には、金髪ポニテの外国人が居た。
バトルポット付近を見ると先程モニターに映っていた武士型が立っていた。
「なるほど、あの外国人さんが原因か」
こんな町のセンターに外国籍ランカーが来たなんて。珍しいから野次馬ができた訳だ。
「あ、また一人挑戦していった」
身長と服装から女の子。小学生中学年ぐらいだろう。って。
「ミコちゃんじゃん!」「本当」
互いに少し喋り、それがらバトルは始まった。
「いくよっ! マリーナ!」「アイ、マム!」
M16A1を構えながら市街地を駆ける。
建物の角を曲がりライフルを構える。
「目標発見!」「攻撃!」「アイ、マム!」
通信を一秒で終わらせ、フルオートで目標に5.56㎜×45弾(神姫サイズ)をアメアラレと叩き込む。
地面に跳弾した弾が土煙を起こし、目標が見えなくなった。
空になったマガジンを交換しもう一度目標に叩き込もうとした時。
「――我には跳び道具は効かんぞえ? それにソナタは本来遠距離射撃型であろう? 遠距離で来られたら我の負けの確率が多かったが近距離ならソナタの負けじゃ」
土煙の向こうから声がした。そんなコトがあるわけがない。弾丸は全て目標に撃ち込まれたはずた。
当たらないはずがない。
土煙が晴れる。そこには刀を片手で構えた黒い武士型が立っていた。
M16A1を間近で打ち込んだにもかからわず、
「それでは今度はこっちからいくぞえ」
それは全くの無傷。
黒い武士型に銃口を向けた時には刃が放たれ私は倒れた。
「負けちった!」
センター内にある休憩所に売っているストロベリー・パフェをにこやかに笑いながらつつく。
「ええ、負けちゃいました」
アハ、っと口をワの字にして笑うマリーナ。
「どうして今日に限って狙撃じゃないの」
「実はマスィーンズが修理中でして」
「うんうん」
「クヴァーディルもついでに点検中で、標準装備のライフルで戦闘をすることになったのです。一兎さん」
「ほうほう、そりゃ仕方ない」
「一兎」
ルティは武士型が映るモニターを懐かしそうに見上げる。
「なんだいルティ」
「アレと闘いたい」
ルティは愛用の大剣をモニターの武士型に差し向ける。
「ルティちゃん」
「何?」
「もう居ないよ、あの人と神姫」
「え」
結局、あの神姫とは闘えずじまいで機嫌を損ねたルティはバトルで暴れて新人ランカー達に恐れられて帰ったのでした。
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