「第2話:駿足」(2008/06/01 (日) 02:43:53) の最新版変更点
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「このままガンポッドとミサイルで削りきりゃこっちの勝ちだ、がんばれマイシスター!」
『エールは嬉しいけどそのマイシスターってのは違うとおもうよマイマスター!?』
「HAHAHAHAなんだい恥ずかしいのかいマイシスター、じゃあココは妹からランクアップしてマイワイフでどうだ」
『してない!ランクアップしてないから!?むしろそれはダメだよいろんな意味でっ!?』
『お、お前ら戦うか漫才するかどっちかにしろぉおお!』
相手さんのヴァッフェバニーが焦っている、こちらの弾幕をギリギリで凌ぎながら。
そりゃぁそうだろう、シリアスな戦闘中にこんなやりとり、真面目なウサギさん型にはキツイだろうさ。
「ふふふ、かかったなウサ子ちゃんよ、コレが我が戦術『コントDEポン』だ。もはやオマエは逃げられないッ」
『違うでしょ!?戦術でも作戦でもなくてただノリと勢いでほざいてるだけでしょぉ!?』
「こらーバラすなよー、これで負けたらお前のせいだぞマイワイフぅ~」
『私のせいにしないでよ!?ていうかまだワイフ呼ばわり引き摺るのっ!?』
ぎゃーぎゃー喚きつつも、オレの神姫の攻撃の手は緩まず、極小ミサイルとガンポッドで攻めまくる。
『くッ……口先はふざけているが、弾幕がさっきより激しく……ッ』
ウサ子ちゃんもミニガンで応戦してるようだが、あいにくとスピードと機動性が違う。
アーク型の地上走行スピードはダテじゃないんだぜ。
『このっ、ちょこまかとぉぉおっ!』
じわじわと削られてることでイライラゲージも溜まったのか、ウサ子ちゃんもヒートアップしてるようで。
「……よしゃ、アレでいこう、多分それでフィニッシュだ」
『む……オーライ!』
いきなりシリアスヴォイスなオレに、マイ神姫はちょっと驚いたみたいだけど、意図を察したのか親指を上に立ててアピール。
さっすが、なんだかんだ言ってても、オレのことはちゃんとわかってくれてるみたいだ。
ダッシュローラー部のジョイントに取り付けられた大型ユニットがパカリと開く。
ビビんなよぉ~、『コレ』はすごいぜ?
『くっ、今度はなんだ……ッ!?』
開いたユニットからパァッと幾重もの光線が舞った。
『いっけぇえええッ!』
光線――レーザーは直進ではなく、曲がりくねりながらウサ子ちゃんの方へ。
『な、な、レーザーが、曲が、るぅ!?』
完全にパニくっちゃったなーあれは。回避機動もとれないみたいだ。
『ッ、しまった、避け―――』
「よっしゃー!勝った!やったぜマイむすめっ!」
「娘っていうなあぁぁぁ!」
筐体から出て、勝利の喜びを分かち合おうとしたところでもツッコミかましてくれた。
「なんだよ、娘でもダメかー?カタい奴だなぁ」
「うるさいヘンタイ!そのおちゃらけた性格が私をこうしたんだ!」
「そんなっ、ワタシはあなたをそんな子に育てた覚えはないわよっ、おにいちゃん悲しいわっ」
「悔しいけどこんな子に育ったんだよっ!、ていうかそのしゃべり方はやめてぇええええ!」
「私は、こんなヤツらに……負けたのか……」
「……気にするなエリィ、ぼくらが未熟だったんだ……多分」
「そうか……まだ、訓練が足りなかったのですね……サー」
マイかわいこちゃんとのコミュニケーション途中でふと見れば、対戦相手だったウサ子ちゃんとそのマスターらしき男が見える。
通夜のような神妙な表情で、お互いを慰めあってるようだが。
―――なんか、悪いことしちゃった気分だなぁ……
「―――ちょっと、私のハナシ聞いてむぐふゅっ」
肩の上で未だツッコみというか説教している彼女の口に人差し指。
どんよりとした空気を背負ってるウサ子ちゃんズに、オレはつかつかと歩み寄る。
「あのー、その、なんつーか……ふざけてる様に見えたかもしれないけど、実際はマジm―――」
そこでいきなり、相手の男はビッ、とオレを静止した。なんだなんだ?
「言ってくれるな!そんな慰めの言葉なんかいらないッ!」
「そう、私たちが未熟だっただけなのだ!今回の敗北は我々の教訓として胸に刻んでおくまでッ!」
「へっ?あ、え?」
な、なんか急に態度というか空気というか色々変わったぞ?
「ゆくぞエリィ!また訓練のし直しだッ!」
「イエスっ、サーッ!」
ザッザッザッと、軍靴の音でも聞こえてきそうな勢いで、彼らは去っていった。
「……今度の相手は軍隊風味なのか?アイツら」
「……また濃い人たちだったね、なんか」
「しかしさすがマイラブリーガール、オレの期待通りだぜ」
「う、嬉しいけどそのマイなんたらってのはまだやるの?」
嬉しがりながらもツッコむラブリーガール。ぉぉぅ、かわいいんだぜ?
「ま、セカンドまでもう少し―――これからも頼むぜ、ムラクモ」
我が愛しのアーク型、ムラクモの桃色の髪をなでてやる。
「あ……イエス、マイマスター!」
「ところで、今の顔、カワイかったぜ?」
「ちゃ、ちゃかすなぁぁああああっ!」
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「このままガンポッドとミサイルで削りきりゃこっちの勝ちだ、がんばれマイシスター!」
『エールは嬉しいけどそのマイシスターってのは違うとおもうよマイマスター!?』
「HAHAHAHAなんだい恥ずかしいのかいマイシスター、じゃあココは妹からランクアップしてマイワイフでどうだ」
『してない!ランクアップしてないから!?むしろそれはダメだよいろんな意味でっ!?』
『お、お前ら戦うか漫才するかどっちかにしろぉおお!』
相手さんのヴァッフェバニーが焦っている、こちらの弾幕をギリギリで凌ぎながら。
そりゃぁそうだろう、シリアスな戦闘中にこんなやりとり、真面目なウサギさん型にはキツイだろうさ。
「ふふふ、かかったなウサ子ちゃんよ、コレが我が戦術『コントDEポン』だ。もはやオマエは逃げられないッ」
『違うでしょ!?戦術でも作戦でもなくてただノリと勢いでほざいてるだけでしょぉ!?』
「こらーバラすなよー、これで負けたらお前のせいだぞマイワイフぅ~」
『私のせいにしないでよ!?ていうかまだワイフ呼ばわり引き摺るのっ!?』
ぎゃーぎゃー喚きつつも、オレの神姫の攻撃の手は緩まず、極小ミサイルとガンポッドで攻めまくる。
『くッ……口先はふざけているが、弾幕がさっきより激しく……ッ』
ウサ子ちゃんもミニガンで応戦してるようだが、あいにくとスピードと機動性が違う。
アーク型の地上走行スピードはダテじゃないんだぜ。
『このっ、ちょこまかとぉぉおっ!』
じわじわと削られてることでイライラゲージも溜まったのか、ウサ子ちゃんもヒートアップしてるようで。
「……よしゃ、アレでいこう、多分それでフィニッシュだ」
『む……オーライ!』
いきなりシリアスヴォイスなオレに、マイ神姫はちょっと驚いたみたいだけど、意図を察したのか親指を上に立ててアピール。
さっすが、なんだかんだ言ってても、オレのことはちゃんとわかってくれてるみたいだ。
ダッシュローラー部のジョイントに取り付けられた大型ユニットがパカリと開く。
ビビんなよぉ~、『コレ』はすごいぜ?
『くっ、今度はなんだ……ッ!?』
開いたユニットからパァッと幾重もの光線が舞った。
『いっけぇえええッ!』
光線――レーザーは直進ではなく、曲がりくねりながらウサ子ちゃんの方へ。
『な、な、レーザーが、曲が、るぅ!?』
完全にパニくっちゃったなーあれは。回避機動もとれないみたいだ。
『ッ、しまった、避け―――』
「よっしゃー!勝った!やったぜマイむすめっ!」
「娘っていうなあぁぁぁ!」
筐体から出て、勝利の喜びを分かち合おうとしたところでもツッコミかましてくれた。
「なんだよ、娘でもダメかー?カタい奴だなぁ」
「うるさいヘンタイ!そのおちゃらけた性格が私をこうしたんだ!」
「そんなっ、ワタシはあなたをそんな子に育てた覚えはないわよっ、おにいちゃん悲しいわっ」
「悔しいけどこんな子に育ったんだよっ!、ていうかそのしゃべり方はやめてぇええええ!」
「私は、こんなヤツらに……負けたのか……」
「……気にするなエリィ、ぼくらが未熟だったんだ……多分」
「そうか……まだ、訓練が足りなかったのですね……サー」
マイかわいこちゃんとのコミュニケーション途中でふと見れば、対戦相手だったウサ子ちゃんとそのマスターらしき男が見える。
通夜のような神妙な表情で、お互いを慰めあってるようだが。
―――なんか、悪いことしちゃった気分だなぁ……
「―――ちょっと、私のハナシ聞いてむぐふゅっ」
肩の上で未だツッコみというか説教している彼女の口に人差し指。
どんよりとした空気を背負ってるウサ子ちゃんズに、オレはつかつかと歩み寄る。
「あのー、その、なんつーか……ふざけてる様に見えたかもしれないけど、実際はマジm―――」
そこでいきなり、相手の男はビッ、とオレを静止した。なんだなんだ?
「言ってくれるな!そんな慰めの言葉なんかいらないッ!」
「そう、私たちが未熟だっただけなのだ!今回の敗北は我々の教訓として胸に刻んでおくまでッ!」
「へっ?あ、え?」
な、なんか急に態度というか空気というか色々変わったぞ?
「ゆくぞエリィ!また訓練のし直しだッ!」
「イエスっ、サーッ!」
ザッザッザッと、軍靴の音でも聞こえてきそうな勢いで、彼らは去っていった。
「……今度の相手は軍隊風味なのか?アイツら」
「……また濃い人たちだったね、なんか」
「しかしさすがマイラブリーガール、オレの期待通りだぜ」
「う、嬉しいけどそのマイなんたらってのはまだやるの?」
嬉しがりながらもツッコむラブリーガール。ぉぉぅ、かわいいんだぜ?
「ま、セカンドまでもう少し―――これからも頼むぜ、ムラクモ」
我が愛しのアーク型、ムラクモの桃色の髪をなでてやる。
「あ……イエス、マイマスター!」
「ところで、今の顔、カワイかったぜ?」
「ちゃ、ちゃかすなぁぁああああっ!」
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