「SSS第2話」(2006/10/28 (土) 01:17:03) の最新版変更点
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**第2話
敵のマオチャオがジグザグに接近してくる。
デフォ装備の接近戦仕様。頭ン中もデフォのままらしい。
ポム!
手にしたSRGL(シュラム・リボルビンググレネードランチャー)を発射する。
案の定、爆風を交わそうとジャンプした。
楽な子猫ちゃんだぜ。
ガガガガガガガ!!!!!
大型アームに構えた大口径マシンガンをフルオートで乱射した。
アーンヴァルでもあるまいし、空中じゃ良い的なんだよクソ猫。
”四本腕(ストラーフ)”を舐めんじゃねぇ。
オイルと緑の毛を撒き散らしてマオチャオの残骸が落下する。
さてと、お次は…
振り返った先に目を見張った。
俺と同じストラーフの”ブラボー”がマオチャオに組みつかれている。
ドリルを腹へぶち込む気だ!
初期化されちまったからってお粗末すぎるぜブラボー…
畜生、あれじゃSRGLも大口径マシンガンもブラボーまでファックしちまう。
回転をあげるドリル。
迷ってる暇はねぇ。
───ヒュン!
敵の全滅で戦闘は終了した。
「無事かブラボー?」
マオチャオの下でもがいているブラボーを見下ろす。
フルストゥ・クレインを投擲したのは初めてだったが、
マオチャオの頭部を貫通し一撃で機能停止にしていた。
我ながら上出来だ。
これならボディは良い値で売れる、マスターも喜ぶってもんだ。
マオチャオのオイルと涙でグシャグシャになりながらブラボーが声をつまらせて謝っていた。
「礼はいらねぇよ…今のアンタは覚えてねぇだろうが買われてきたばかりでただの”お人形”だった俺を一人前の”神姫”にしてくれたのはアンタだ。ボディが変わろうが、初期化されようが、俺にとってブロー(兄弟)と呼べるのはアンタだけだからな。」
きょとんとした顔でブラボーが俺を見る。
「こんなザマにならずに生き抜いてこれたのもアンタのおかげって感謝してるってこと。」
マオチャオの残骸をどかすとブラボーを立たせてやった。
「アンタのほうはとんだザマだな。泣いてたなんて知れたらアルファになんて言われるか
…ハンカチなんて上品なモンは持ってねぇから、仕方ねぇ…」
両手は武器で塞がってるんだ、ほんと仕方ねぇよな…
ペロ。
少々照れ臭ぇが、どうせバックアップデータを上書きされりゃ今日の事は忘れちまう。
いつものクールなブラボーにゃ、こんなこと・・・
翌日。
「ちょ、おま、待てよ!マジかよアルファ?!!」
「聞こえなかったのか?先日の出撃でブラボーを務めたストラーフは誤配送された別機体だ。我らがブラボーと今ごろ交換…どうかしたのかチャーリー?」
「───!!!!」
声にならない叫びにハウリン型のデルタとエコーがそろって耳をおさえた。
<終>
マリナニタ第3話へは[[こちら>第3話「元の鞘へ、ブラボーサイド」]]
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