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***無頼7「のんびりショッピング」
学校の帰り道。
明日から長いようだがアッつー間に過ぎる夏休みである。
ジーナスの学校デビューも順調だし、特に問題はなかった。
ただし、ジーナス用のゴーグルを買うと言う「懸案事項」はまだ処理していない。
どれ…帰り道だがひとっ走りして神姫センターにでも行くか。
「センターに行くの? わたしも何か欲しいな~」
まぁ、この間の大会のゴホービをまだやってないからな。
「…隊長、別に高い物じゃなくてもいいですよ?」
こう言う時は素直に甘えるもんだぞ、ジーナス。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
さて、久しぶりの神姫センターである。
隣町でちょっとした事件があったから最近来てなかったんだよなぁ。
「安心しろ形人君。このセンターの警備体制は以前と隣町の件があったからかなり厳重になってるぞ」
うぉっ!? いつの間に居たんですかっ!
「ショップの前でうろついてたら、嫌でも見つけるだろう?」
まぁそうですけど…。てゆうか長瀬さんってメンテナンスショップ勤務じゃなかったっけ?
「今は休憩時間なんだが、今日は客が多いからこっちにピンチヒッターとして引っ張ってこられたんだ」
ああ、そう言われれば今日は人が多い。
年齢層はともかく、女性客が多い。
「今日はレディースデーで、女性客はコスチューム系に限り三割引なのさ」
「ふーん…。あれ?、あれって先輩なんじゃ…」
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「あの零牙、これも着て見てください」
「あ…あの…」
このセールは、主の心の奥にあった「少女趣味的な何か」を目覚めさせてしまった様だ。
その所為で我は今、着せ替え人形と化している。
手に下げてるカゴには既に数着のドレスが入れられている。
このまま帰ったら、我は確実に主に可愛く装飾されてしまうだろう…。
あ、このチャイナは中々いいですな…。
じゃなくてですね!?
ああっ、あそこで店員と話しているのはヒカルのマスター氏とヒカル!
助けて! HelpMe!
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
「あの、零牙さんは助けを求めているようですが…」
「つってもなぁ…」
「うぅーん…」
結論…はこうした。
&bold(){がんばれ。}
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
同情の視線と平手を顔の横に持っていって止める。この動作は…。
**「頑張れ。」
……
そ、そんなぁ~!
「零牙、あれと…この着物も良いと思いません!?」
「ああっ! あ主! どうか落ち着いてくださいっ!!」
気付いたら、二人は居なかった。
この薄情者~~っ!!
我が取り乱す事がどれだけ異常か解ってるのかーッ!!?
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
非情(?)の選択で零牙を放置した僕らは、ゴーグルの置いてあるアクセサリコーナーに来ていた。
「形人、これが欲しい!」
ヒカルが持ってるのは…モアイ。
「…と言うのは冗談で、ホントはこれが欲しい」
改めて手にしているのは…ビームセイバー。
「お前、どことなく正義の味方を目指してないか?」
「うーん…、そんなつもりはないんだけどなぁ」
「あの…、隊長。出来るならこれが…欲しいです」
ひっこみ気味に商品を見せてきたのはジーナス。
手にしているのは、昔の飛行機乗りやライダーが着けてるタイプのゴーグル。
うーん、どうせだし…。
「服もセットで買ってやる」
「えっ、でも男は割引になりませんよ…」
「心配するな、余裕ならある」
「わたしも買って~っ」
「はいはい」
今回は少し浪費をさせてもらうとする。
たまにはいいだろ?最近少しストレスがたまってるんだ。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
ぅぅぅ…
主はようやく満足したらしく、カゴ一杯の服を持ってレジに並んでいる。
普段、自費で買い物をしない主だが、今回はタガが外れたようだ。
主の預金はこれくらいじゃビクともしないだろうが…
こんなに買って、母君がなんと言うかわかったものでは…
「零牙ぁ、さっきはごめんなさぁい」
柄にもなくグデっていると、ヒカルとジーナスがやって来た。
「ぁぁぁあああの時に介入してくれていれば、我がこんな目に合う事はなかったたたぁぁ」
言葉がおかしくなってるが、こればかりはどうしようもない。
「だからゴメンって。…その代わりに、これあげるからさぁ…」
と言って目の前に出された物は、先日発売された「ビームセイバーX3 二本組」の片割れ。
「わたしは一本しか使わないし…、さっき放置したお詫びに、と思って」
とりあえず、受け取って作動させ、振り回す。
ブゥオン、ビュインと言うべき音と共にしなるビーム刃。
これは…、あの苦痛に値する価値がある…ッ!
「……分かった。今回の件は水に流そう、我の性分ではないしな」
「ホントにごめん」
しかし、帰った後に母君も参加しての我の着せ替え大会が待っているとは、当然気付く訳が無かった。
十分想定出来る事だっただけに、思い当らなかったのはまだ未熟という事か…。
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~
帰り道。
自転車を走らす僕に、夕日が反射する。
ジーナスは、モトラドで世界を旅するボクっ娘みたいな服装に、ゴーグルを着用している。
それに対し、ヒカルはどことなく子供向けアニメの主役が着てそうなコスチュームを着ている。
「機会があったら、また…買ってくれませんか?」
恥ずかしそうに、次の機会を希望するジーナス。
「いいとも、とりあえずは帰るぞ」
「行けーッ! 時速94㎞/h!」
「無理だーッ!!」
中途半端な数字を言うな! パーマンじゃないんだから!
それはともかく
視界に映る夕焼けは、晴々とした今の心境を表すかのように綺麗だった。
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学校の帰り道。
明日から長いようだがアッつー間に過ぎる夏休みである。
ジーナスの学校デビューも順調だし、特に問題はなかった。
ただし、ジーナス用のゴーグルを買うと言う「懸案事項」はまだ処理していない。
どれ…帰り道だがひとっ走りして神姫センターにでも行くか。
「センターに行くの? わたしも何か欲しいな~」
まぁ、この間の大会のゴホービをまだやってないからな。
「…隊長、別に高い物じゃなくてもいいですよ?」
こう言う時は素直に甘えるもんだぞ? ジーナス。
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さて、久しぶりの神姫センターである。
この前、隣町でちょっとした事件があったから最近来てなかったんだよなぁ。
「安心しろ形人君。このセンターの警備体制は以前と隣町の件があったからかなり厳重になってるぞ」
うぉっ!? いつの間に居たんですかっ!
「ショップの前でうろついてたら、嫌でも見つけるだろう?」
まぁそうですけど…。てゆうか長瀬さんってメンテナンスショップ勤務じゃなかったっけ?
「今は休憩時間なんだが、今日は客が多いからこっちにピンチヒッターとして引っ張ってこられたんだ」
ああ、そう言われれば今日は人が多い。
年齢層はともかく、女性客が多い。
「今日はレディースデーさ。女性客はコスチューム系に限り三割引になってる」
「ふーん…。あれ?、氷男先輩が…?」
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
「あの零牙、これも着て見てください」
「あ…あの…」
このセールは主の心の奥にあった「少女趣味的な何か」を目覚めさせてしまった様だ。
その所為で我は今現在、着せ替え人形と化している。
手に下げてるカゴには既に数着のドレスが入れられている。
このまま帰ったら、我は確実に主に可愛く装飾されてしまう事であろう…。
ああっ、あそこで長瀬氏と話しているのはヒカルのマスター氏とヒカル!
助けてくれ! HelpMe!
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
「あの、零牙さんは助けを求めているようですが…」
「つってもなぁ…」
「うぅーん…」
結論…はこうした。
**がんばれ。
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
同情の視線と平手を顔の横に持っていって止める。この動作は…。
*「頑張れ。」
……
そ、そんな薄情な!?
「零牙、あれと…この着物も良いと思いません!?」
「ああっ! あ主! どうか落ち着いてくださいっ!!」
気付いたら、二人は居なかった。
この薄情者っ!!
我が取り乱す事がどれだけ異常か解ってるのかーッ!!?
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
非情(?)の選択で零牙を放置した僕らは、ゴーグルの置いてあるアクセサリコーナーに来ていた。
「形人、これが欲しい!」
ヒカルが持ってるのは…モアイ。
「…と言うのは冗談で、ホントはこれが欲しい」
改めて手にしているのは…ビームセイバー。
「お前、それ使うのか?」
「一応…持っとく…かな?」
「あの…、隊長。出来るならこれが…欲しいです」
引っ込み気味に商品を見せてきたのはジーナス。
手にしているのは、昔の飛行機乗りやライダーが着けてるタイプのゴーグル。
うーん、どうせだし…。
「服もセットで買ってやる」
「えっ、でも男は割引になりませんよ…」
「心配するな、余裕ならある」
「わたしも買って~っ」
「はいはい」
今回は少し浪費をさせてもらうとする。
どうも最近、気分が晴れないからな。…何故だと思う?
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
くぅぅぅ…
主はようやく満足したらしく、カゴ一杯の服を持ってレジに並んでいる。
普段、自費で買い物をしない主だが、今回はタガが外れたようだ。
主の財布の中身はこれくらいの浪費、屁でも無いと思うがこんなに買って、母君がなんと言うかわかったものでは…
「零牙ぁ、さっきはごめんなさい」
柄にもなくだれていると、ヒカルとジーナスがやって来た。
&bold(){「ぁぁぁあああの時に介入してくれていれば、我がこんな目に合う事はなかったたたぁぁ」}
言葉がおかしくなってるが、こればかりはどうしようもない。
「だからゴメンって。…その代わりに、これあげるからさぁ…」
と言って目の前に出された物は、先日発売された「ビームセイバーX3 二本組」の片割れ。
「わたしは一本しか使わないし…、さっき放置したお詫びに、と思って」
とりあえず、受け取って作動させ、振り回す。
ブゥオン、ビュインと言うべき音と共にしなるビーム刃。
勢いよく振るうと衝撃波でも発しそうなぐらい、刃が拡大される。
これは…
&bold(){あの苦痛に値する価値がある…ッ!}
「……分かった。今回の件は水に流そう、我の性分ではないしな」
「ホントにごめん」
しかし、帰った後に母君も参加しての我の着せ替え大会が待っているとは当然気付く訳が無かった。
十分想定出来る事だっただけに、思い当らなかったのはまだ未熟という事か…。
&bold(){~・~・~・~・~・~・~}
帰り道。
自転車を走らす僕に、夕日が反射する。
ジーナスは、モトラドで世界を旅するボクっ娘みたいな服装に、ゴーグルを着用している。
それに対し、ヒカルはどことなく子供向けアニメの主役が着てそうなコスチュームを着ている。
「機会があったら、また…買ってくれませんか?」
恥ずかしそうに、次の機会を希望するジーナス。
「いいとも、とりあえずは帰るぞ」
「行けーッ! 時速94㎞/h!」
「無理だーッ!!」
中途半端な数字を言うな、パーマンかよ。
それはともかく、浪費もたまにはいいかもな。
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