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「・・・主、この・・・白い液体のようなものはなんですか」
彩女はそういって自分の胸についたそれを掬い取る。
そのまま恐る恐る匂いをかいで、不思議な顔をした。
「・・・なんだお前。雪しらねぇのか」
普段の和服にどてらを羽織った記四季が寒そうに言う。
「“雪”・・・これが・・・“雪”・・・なんと美しい・・・これが自然の手によるものなのですか・・・・? ・・・にわかには信じがたい・・・」
彩女はそういって、優しく降り続ける白い雪と、彼女の髪と同じ色に染まっていく白銀の世界を見つめた。
*
WFHS
*
番外編その二
*
『狼と雪景色』
「・・・・・・・・・あぁ・・・・」
雪の庭に、彩女はただ一人たっていた。
既に彼女の周りには相当の雪が積もり、凡そ白く染まっていないものなど無い。
「・・・・今日ばかりは・・・修行もお休みしましょう」
その笑顔は、生き別れた恋人にめぐり合えたかのような幸せなものだった。
この景色が日常である世界があることを彩女は知らない。
地球温暖化だなんだで最近はあまり雪も降らないのだ。それを考えるとこの降雪量はそうと降っているのだが・・・それでも北に比べるとまだ少ない。
彩女はゆっくりと雪の中に横たわる。
柔らかく冷たい雪が、彩女を優しく受け止めた。
「ふふ・・・冷たい・・・でも暖かい・・・」
とても幸せそうな顔をしながら雪に埋っていく彩女。そろそろ雪を払わないと姿すら見えなくなって春に発掘される羽目になりそうだが彼女は一向に気にしない。むしろこのままアイスマンになっても満足そうな笑顔だ。
一方、記四季はというとそんな彩女を家の中から寒そうに見ていた。
「・・・寒くねぇのか。あの阿呆は」
なんだかんだいって心配性なのがこの男である。
いつ彩女が戻ってきてもいいように風呂とタオルの準備はばっちりだった。
おまけ~その頃の皆さん~
~神社編~
アメティスタ「・・・さ・・・・さむい・・・・」
剛三 「・・・・お前さんの格好で寒くなかったらむしろ凄いがな」
巫女その一 「アメティスタさん。お風呂の用意ができましたよ」
巫女その二 「・・・なんか災難な子ね。とりあえずあったまってきなさい」
~七瀬家・都編~
ノワール「・・・! ・・・!(無言ではしゃいでいる)」
ハウ 「・・・・・・・よし(既に遊ぶ準備を済ましている)」
都 「・・・・・・・・・(コタツから出る気が無い)」
~七瀬家・春奈編~
サラ「ハルナ雪ですよ雪ですよハルナ」
春奈「あ、本当だ。クリスマス以来ね」
サラ「さぁいきましょう。すぐに行きましょう今行きましょう」
春奈「判ったからズボンごとパンツを下ろそうとしないでよっ!」
おしまい
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