「師匠と弟子 明日の為に、其の13!(後編)」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「師匠と弟子 明日の為に、其の13!(後編)」(2008/01/27 (日) 23:02:53) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
<明日の為に、其の13!(後編)>
”WINNER 月音”
ジャッジが告げる。
ギャラリー達もどうリアクションしていいのか、気まずい空気がその場を支配した。
『こっからがウチの見せ場ちゃうんか!?』
「こっちに打つ手がなくなった時点で弱い物いじめになるけど、それは望むところじゃないでしょ?」
『それはまあ…』
『そっちなんて歌っただけマシです。こっちは本当に何もしてないんですから』
負けた時でもここまで落ち込まないのに、見せ場が無かっただけでこの世の終わりみたいなオーラを出されるだなんて、はてさてどんな教育してたんだか。
「茶番も終わったんだし、戻っておいでよ黒須君」
少々飽きてきたので事態の収拾を図るべく、筐体の反対側に座る鼻メガネに声をかける。
ところが何か様子がおかしい。まるで初対面の人間と向かい合っているような不思議な感覚がある。
「確かに師匠っぽいですが、何か変じゃないですか?」
「本人なら、正体がばれているのに我輩達に無関心というのも考え辛いのである」
「えーっと、黒須君ですよね?」
「ああ、黒須は黒須でも、アンタらの探してる修司じゃないけどな」
1人と神姫とプチが顔を見合わせて同時に口を開く。
「「「御免なさい」」」
「旦那の名前は元帥っていう厳つい名前やで。アンタらが探してるんは旦那の息子やわ」
「つまりは師匠のお義父様? ふしだら者ですがお初にお目にかかります」
「ベタなボケやけど、面倒やからスルーすんで」
「あの馬鹿なら入院費が無いとかで泣きついてきたぞ」
入院の元凶となったエストを横目で見ると、吹けもしない口笛を吹くフリして目を背けている。
そしてお金を親に借りないと駄目なほどに極貧生活してた黒須君に、多少なりとも同情しつつもこれだけは聞いておきたい。
「本人じゃないなら、何でそんな鼻メガネなんて変装を?」
「”街で見かけた変な神姫とマスター”みたいな感じの写真に、あの馬鹿とそこの嬢ちゃんが載ってから、本人と勘違いされて色々面倒だったんで苦肉の策だ」
「そこの鳥のせいで、違う意味で話題になっていたようであるぞ」
「鳥て言うな、この変猫!」
「わ、我輩のような紳士を掴まえて変猫とは、旦那殿の躾がなっておらんのではないか」
予想外の2人でバトルが始まってしまったけど、今後の方針を決める為にも無視無視。
「それではお義父様、師匠の行方は知らないんですね」
「いや、ほんの数時間前に帰ったぞ」
「そうやで、万が一追ってきたら、時間稼いでくれて言われてたけど、そろそろOKやろ」
イェ~イとハイタッチをする鳥父コンビ。それを無視して早々に帰り支度を始めるエスト達。
駅へと向かうその背中にかけられる声。
「今度はウチらがそっちへ行くから、その時に勝負の続きやでー」
「ところで、親父殿って何歳だったのだ?」
「普通に考えると50ちょいだろうけど、流石にあれはわかんない」
「不老が師匠の家系の奥義なんですよ」
そんなやり取りをしつつ、黒須君の後を追った。
結局まとめると呆れる位に下らない事だった。
※事の顛末まとめ
退院 → 治療費で金銭的に困窮し、実家に借りる為に関西へ → 準備中に槍とライダーシステムを踏んづけて壊す → それっぽく意味深なメモで誤魔化し逃げる → 時間稼ぎして逃走中
----
[[師匠と弟子>http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/84.html]]
<明日の為に、其の13!(後編)>
”WINNER 月音”
ジャッジが告げる。
ギャラリー達もどうリアクションしていいのか、気まずい空気がその場を支配した。
『こっからがウチの見せ場ちゃうんか!?』
「こっちに打つ手がなくなった時点で弱い物いじめになるけど、それは望むところじゃないでしょ?」
『それはまあ…』
『そっちなんて歌っただけマシです。こっちは本当に何もしてないんですから』
負けた時でもここまで落ち込まないのに、見せ場が無かっただけでこの世の終わりみたいなオーラを出されるだなんて、はてさてどんな教育してたんだか。
「茶番も終わったんだし、戻っておいでよ黒須君」
少々飽きてきたので事態の収拾を図るべく、筐体の反対側に座る鼻メガネに声をかける。
ところが何か様子がおかしい。まるで初対面の人間と向かい合っているような不思議な感覚がある。
「確かに師匠っぽいですが、何か変じゃないですか?」
「本人なら、正体がばれているのに我輩達に無関心というのも考え辛いのである」
「えーっと、黒須君ですよね?」
「ああ、黒須は黒須でも、アンタらの探してる修司じゃないけどな」
1人と神姫とプチが顔を見合わせて同時に口を開く。
「「「御免なさい」」」
「旦那の名前は元帥っていう厳つい名前やで。アンタらが探してるんは旦那の息子やわ」
「つまりは師匠のお義父様? ふしだら者ですがお初にお目にかかります」
「ベタなボケやけど、面倒やからスルーすんで」
「あの馬鹿なら入院費が無いとかで泣きついてきたぞ」
入院の元凶となったエストを横目で見ると、吹けもしない口笛を吹くフリして目を背けている。
そしてお金を親に借りないと駄目なほどに極貧生活してた黒須君に、多少なりとも同情しつつもこれだけは聞いておきたい。
「本人じゃないなら、何でそんな鼻メガネなんて変装を?」
「”街で見かけた変な神姫とマスター”みたいな感じの写真に、あの馬鹿とそこの嬢ちゃんが載ってから、本人と勘違いされて色々面倒だったんで苦肉の策だ」
「そこの鳥のせいで、違う意味で話題になっていたようであるぞ」
「鳥て言うな、この変猫!」
「わ、我輩のような紳士を掴まえて変猫とは、旦那殿の躾がなっておらんのではないか」
予想外の2人でバトルが始まってしまったけど、今後の方針を決める為にも無視無視。
「それではお義父様、師匠の行方は知らないんですね」
「いや、ほんの数時間前に帰ったぞ」
「そうやで、万が一追ってきたら、時間稼いでくれて言われてたけど、そろそろOKやろ」
イェ~イとハイタッチをする鳥父コンビ。それを無視して早々に帰り支度を始めるエスト達。
駅へと向かうその背中にかけられる声。
「今度はウチらがそっちへ行くから、その時に勝負の続きやでー」
「ところで、親父殿って何歳だったのだ?」
「普通に考えると50ちょいだろうけど、流石にあれはわかんない」
「不老が師匠の家系の奥義なんですよ」
そんなやり取りをしつつ、黒須君の後を追った。
結局まとめると呆れる位に下らない事だった。
※事の顛末まとめ
退院 → 治療費で金銭的に困窮し、実家に借りる為に関西へ → 準備中に槍とライダーシステムを踏んづけて壊す → それっぽく意味深なメモで誤魔化し逃げる → 時間稼ぎして逃走中
----
[[師匠と弟子>http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/84.html]]
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: