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「3Sが斬る! その5」(2008/01/19 (土) 23:29:52) の最新版変更点
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「そしてゲリラに3Sが斬るのお時間です」
「ん」
「いきなりですが、本日は悲しいお話をいたしましょう……」
「唐突ですね」
「(ぱちぱち)」
「とあるところに、名も無き神姫オーナーがいました。彼は上野で開催している大ロボット博を堪能した後で、上野に近い秋葉原へと足を運びましたのです」
「オタクの行動としては順当かと」
「ん」
「そう、順当なところですが、本日の彼には『秋葉原になら、地元にはない武装神姫もあるかもしれない』という目的もあったのでした。
そしてその思惑通り、ソ○マ○プを訪れた彼は、地元では見かけることの無かった第五弾やジュビジー、フォートブラッグといった武装神姫の実物を見ることができ、大変に喜びました」
「ほほう」
「……それで?」
「さらにはその店では、武装神姫のディスプレイも行なっていたのです。きちんと武装した神姫たちが様々なポーズで飾られ、彼はさながらトランペットに憧れる少年のように見つめたのです」
「今のところいいお話ですね」
「……一般的にいい話かはちょっと微妙」
「ええ、ここからがお話の本番です。そうやってずっとディスプレイされた武装神姫を楽しんでいた彼は、ふと気が付いてしまったのです。そこには、ヴァッフェドルフィンやツガル、グラップラップも飾られていることに」
「別に何もおかしくはない……と、言いたいところですが」
「全部EXウェポンセット……」
「そうです。本来素体が付属していない彼女らもまた、しっかりとフル装備で飾られているのです。では、その素体はどうしたのでしょうか? 通常店舗では扱っていない素体を、ディスプレイ用に別途購入したのでしょうか?」
「なんとなく、話の展開が見えてきました」
「どきどき」
「そう疑問に思い、まじまじとその素体を観察した彼は……とうとう気付いてしまったのです。
彼女らEXセットの胴体部のカラーリングが、白黒であることに。
右側が白くて、左側が黒いことに。
胴装備の隙間からのぞく模様が、陰陽マークを思わせるものだったことに!」
「それって、ベn」
「言ってはなりません」
「……おサムr」
「ですから言ってはなりません、神姫の情けがあるのなら」
「ん」
「了解しました……つまりなんですか、その店舗は、EXセットをディスプレイするために、売れ筋でなかった武装神姫の素体を流用したと」
「思惑に関しては推測する他はありませんが、事実としてはおそらくそうなるのでしょう」
「……悲しいね」
「悲しいですね」
「はい、悲しいです。そして彼は、"その武装神姫"の不憫さに涙し、売れ残っていた彼女を一体購入し、その場を後にしたそうです」
「ですがまぁ、雛壇を崩すには焼け石に水ですね」
「さすが赤壁のバベル」
「ですから言ってはいけませんと!」
「うーん、僕も、"その武装神姫"が投売りされているところは見ていますねぇ」
「売り出し文句が、そのものズバリ『素体スペアに最適です!』とかも見たことあるわね……」
「えーと、該当の武装神姫の皆さん、ゴメンなさい」
[[<戻る>>3Sが斬る! その4]] [[<進む>>3Sが斬る! その6]]
[[犬子さんの土下座ライフ。]]
[[クラブハンド・フォートブラッグ]]
[[鋼の心 ~Eisen Herz~]]
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「そしてゲリラに3Sが斬るのお時間です」
「ん」
「いきなりですが、本日は悲しいお話をいたしましょう……」
「唐突ですね」
「(ぱちぱち)」
「とあるところに、名も無き神姫オーナーがいました。彼は上野で開催している大ロボット博を堪能した後で、上野に近い秋葉原へと足を運びましたのです」
「オタクの行動としては順当かと」
「ん」
「そう、順当なところですが、本日の彼には『秋葉原になら、地元にはない武装神姫もあるかもしれない』という目的もあったのでした。
そしてその思惑通り、ソ○マ○プを訪れた彼は、地元では見かけることの無かった第五弾やジュビジー、フォートブラッグといった武装神姫の実物を見ることができ、大変に喜びました」
「ほほう」
「……それで?」
「さらにはその店では、武装神姫のディスプレイも行なっていたのです。きちんと武装した神姫たちが様々なポーズで飾られ、彼はさながらトランペットに憧れる少年のように見つめたのです」
「今のところいいお話ですね」
「……一般的にいい話かはちょっと微妙」
「ええ、ここからがお話の本番です。そうやってずっとディスプレイされた武装神姫を楽しんでいた彼は、ふと気が付いてしまったのです。そこには、ヴァッフェドルフィンやツガル、グラップラップも飾られていることに」
「別に何もおかしくはない……と、言いたいところですが」
「全部EXウェポンセット……」
「そうです。本来素体が付属していない彼女らもまた、しっかりとフル装備で飾られているのです。では、その素体はどうしたのでしょうか? 通常店舗では扱っていない素体を、ディスプレイ用に別途購入したのでしょうか?」
「なんとなく、話の展開が見えてきました」
「どきどき」
「そう疑問に思い、まじまじとその素体を観察した彼は……とうとう気付いてしまったのです。
彼女らEXセットの胴体部のカラーリングが、白黒であることに。
右側が白くて、左側が黒いことに。
胴装備の隙間からのぞく模様が、陰陽マークを思わせるものだったことに!」
「それって、ベn」
「言ってはなりません」
「……おサムr」
「ですから言ってはなりません、神姫の情けがあるのなら」
「ん」
「了解しました……つまりなんですか、その店舗は、EXセットをディスプレイするために、売れ筋でなかった武装神姫の素体を流用したと」
「思惑に関しては推測する他はありませんが、事実としてはおそらくそうなるのでしょう」
「……悲しいね」
「悲しいですね」
「はい、悲しいです。そして彼は、"その武装神姫"の不憫さに涙し、売れ残っていた彼女を一体購入し、その場を後にしたそうです」
「ですがまぁ、雛壇を崩すには焼け石に水ですね」
「さすが赤壁のバベル」
「ですから言ってはいけませんと!」
「うーん、僕も、"その武装神姫"が投売りされているところは見ていますねぇ」
「売り出し文句が、そのものズバリ『素体スペアに最適です!』とかも見たことあるわね……」
「えーと、該当の武装神姫の皆さん、ゴメンなさい」
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