「「制限」」(2008/01/05 (土) 02:29:28) の最新版変更点
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*第14話 「制限」
意味深な会話に珍しく気を使った大佐和(本当に珍しい)により、いよいよ試合の準備に入る。
しかしその途端、ギャラリーの中でも異彩を放っていた一団が一糸乱れず踵を打ち鳴らし、エリザベスに向かって最敬礼を捧げた……のみならず。
「国家あぁァァ斉ッ唱おぉぉぉゥ!!!!」
いつの間にか突っ立てられたポールに掲揚された星条旗を背景に、大佐和の指揮でキミガヨを歌い始めやがった。
もはや呆然とするしかない俺たちに、エリザベスはその様を見てふっと微笑むのみ。
「このものたちはおおさわのぶかだそうじゃ。 わたしのびぼうに男ごころがゆれてしまうのはしかたのない事……天があたえたものとはいえ、わたしも『つみな女』よの」
さっきとは違う意味でほんとに9歳かお前。
あと大佐和にはちょっと話をしなきゃならんようだ。
……とはいえ、いちいち大佐和の奇行には付き合っていられない。 装備を身に付けながら集中力を高めていくのは、俺たちの儀式でもあるのだから。
データカードの挿入で各種セットアップが完了し、店員さん@オペレータによる試合説明が入る。
『……なお、本日の試合は両者のランク差により電脳バトル・10分間の時間制限が適用されます』
こういったバトルではランク差を埋めるため、いろんな制限やハンデがかかる事がある。 というワケで今日は時間制限が付いたわけだが。
「……エリザベスさんの勝率は悪くないようですね」
ルーシーの呟きに、俺も頷く。
1stリーグのルーシーがこういうバトルに出る場合は自然とハンデが大きくなるのが当たり前。
だが、場合によっては超長距離狙撃の得意な神姫による高出力の一撃で勝負が決まる事もあるバトルで『時間制限』というのは正直言ってあまりハンデらしいハンデではない。
……という事は、エリザベスの神姫は1stならずもそれなりに強いという事だ。
再びオペレータによるコールを受け……
「油断は禁物だな」
「がんばります」
試合、開始。
前話[[「姫君」]]へ [[『不良品』トップページ]]へ 次話[[「騎士」]]へ
*第14話 「制限」
意味深な会話に珍しく気を使った大佐和(本当に珍しい)により、いよいよ試合の準備に入る。
しかしその途端、ギャラリーの中でも異彩を放っていた一団が一糸乱れず踵を打ち鳴らし、エリザベスに向かって最敬礼を捧げた……のみならず。
「国家あぁァァ斉ッ唱おぉぉぉゥ!!!!」
いつの間にか突っ立てられたポールに掲揚された星条旗を背景に、大佐和の指揮でキミガヨを歌い始めやがった。
もはや呆然とするしかない俺たちに、エリザベスはその様を見てふっと微笑むのみ。
「このものたちはおおさわのぶかだそうじゃ。 わたしのびぼうに男ごころがゆれてしまうのはしかたのない事……天があたえたものとはいえ、わたしも『つみな女』よの」
さっきとは違う意味でほんとに9歳かお前。
あと大佐和にはちょっと話をしなきゃならんようだ。
……とはいえ、いちいち大佐和の奇行には付き合っていられない。 装備を身に付けながら集中力を高めていくのは、俺たちの儀式でもあるのだから。
データカードの挿入で各種セットアップが完了し、店員さん@オペレータによる試合説明が入る。
『……なお、本日の試合は両者のランク差により電脳バトル・10分間の時間制限が適用されます』
こういったバトルではランク差を埋めるため、いろんな制限やハンデがかかる事がある。 というワケで今日は時間制限が付いたわけだが。
「……エリザベスさんの勝率は悪くないようですね」
ルーシーの呟きに、俺も頷く。
1stリーグのルーシーがこういうバトルに出る場合は自然とハンデが大きくなるのが当たり前。
だが、場合によっては超長距離狙撃の得意な神姫による高出力の一撃で勝負が決まる事もあるバトルで『時間制限』というのは正直言ってあまりハンデらしいハンデではない。
……という事は、エリザベスの神姫は1stならずもそれなりに強いという事だ。
再びオペレータによるコールを受け……
「油断は禁物だな」
「がんばります」
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