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「狛犬はうりん劇場 踊るお稲荷さん」(2007/12/29 (土) 01:25:59) の最新版変更点
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踊るお稲荷さん
週末の秋葉原は人通りが多くその賑わいはお祭りのようです。お早う御座います、結です。
何だか最近お勤めを果たしていないなぁと思いつつも友人達の勇姿を観たいが為にここ神姫センターに赴いたしだいです。
が、ご主人の肩の上でため息を一つ。
「・・・」
「そんなに照れる事もあるまいに」
そうは言われても着慣れない格好だけでも気恥ずかしいというもの、それに「アレ」をやるのかと思う・・・うぅ・・・
「まぁ、普段とキャラ違うからねぇ。格好と言い応援といい」
後ろから風魅さんのご登場です。彼女も既にチアリーダーでノリノリですよ。
「お早う御座います。格好はまだ何とか大丈夫なのですが、「アレ」がですねぇ・・・」
「あははっ!確かに流石にボクもあれはちょっと恥ずかしいよ。でも派手な応援もアリじゃない」
「応援するのは良いのですけどねぇ・・・」
出来れば普通にしたかったです。
「お早う御座います。ってなんだか華やかな姿ですね」
「ホントだ。巫女服以外の結って初めて見たかも」
「ね~」
風魅さんと私を見詰めて何やら微笑む直子さんとトートバックから顔を覗かせ驚くお二人。確かに普段から巫女服以外着ていませんけど少々驚きすぎなのでは?
「この可憐でチアな私達が応援するから頑張ってね!」
「勿論。ってか風魅は違和感ないよね」
「うんうん」
私は違和感あるんですね?やっぱり似合わないですよねぇ・・・
手続きを済ませ今日一回目のトーナメントが始まりました。
場所によって違うのですがここの神姫センターでは公式戦のトーナメントがランク毎に数回あるのです。所有神姫の多い方の為でしょう。おかげで春音さんも綾季さんも同じ日に挑戦できるのです。
「お客の多さのワリに参加者少ないですね」
「みたいだな。あれじゃないか、受験シーズンだし流石に時間とれないとか。ウチにも願掛けの参拝客結構来てたし」
そうなんです、今日は参加者が少なく一回のトーナメントが6戦で終了です。これは幸運ですね。朝からのお参りが効いたのかもしれません。
『只今より一回戦を始めます。参加者は筺体の方へお集まり下さい』
始まりですね。
「いけそう?」
「ここまで来ればもう覚悟するしかありません」
赤面しているのが判ります。でも巫女に二言はないのですよ。
順調に勝ち進む春音さん、そして準決勝戦の二戦目まで来ました。
「じゃ、いくよ!」
「はい!」
彼女とお相手がバーチャルに姿を現した時点で私達はそれぞれ肩から降り近くのテーブルに陣取ります。
「L!O!V!E! ラブリー春音!」
一試合目からの割と普通な応援を止めパフォーマンスへと移行します。ポンポンを掲げ左右にフリフリと降ろしていき最後に右足をハイキック。練習の成果でピッタリと合った動きで声を上げます。
周りで観戦されていた方々が振り返り踊り続ける私達に沸きました。口笛までされています。
「・・・」
「・・・」
直子さん達は唖然とされています。
「気合入った!やるよ!」
「ええ、ここで負けては「万屋」の名折れよ」
直ぐに復帰しやる気が出たみたいです。少々同情感が漂っていますが気にしないでおきましょう。えぇ!それがいい筈です!
「そ、それでは第二試合開始します!」
司会の職員さんも若干引き気味です。そりゃそうですよね・・・・(涙)
〔春音視点〕
外で大騒ぎの二人に微笑む。マスターの為、友人の為、自分の為、この勝負は勝たなければならない。
手には愛刀の忍者刀と新装備の狐火、左手の忍者刀を前に右手の狐火はまだ発火させない。寸前まではこれが炎熱刀身である事を気付かれないように。
ステージはゴーストタウン。遮蔽物の多いここは都合が良い。
「随分と派手な応援だな」
「だね。流石にあれは驚いたよ」
苦笑する相手のヴァッフェバニー。試合開始の前にインパクトがあり過ぎ、全くやってくれるよあの二人は。
「さて始めるとしようか」
「ええ」
カロッテのハンドガンとアーミーブレードを構えた彼女が不規則蛇行で距離を詰めてくる。
(接近戦とはありがたい)
左の忍者刀を突き出し迎え撃つ。逃げ回る遠距離型よりもやり易い。
ハンドガンの弾をその視線から狙い所を見極め避ける。忍者型は伊達じゃない、この体は機動性に富んでいるんでね。
伸ばした忍者刀を払いハンドガンを狙う。
「させない!」
手にしていたアーミーブレードで刀身を反らされる。
「やるね」
「挨拶はこのくらいでいいだろう?お互いに」
不適に笑う彼女。手にしていたブレードをハンドガンに装着しバヨネットとするともう一つ同じものを手にした。どうやら格闘距離のクロスレンジ射撃をメインとしているらしい。やれやれ、遠距離型のみの方が楽だったかな?
水平の両刀を左をそのまま右を上段の攻防一体の構えに。互いに間合いを計りつつ見合う。
暫く続いたそれは彼女の発砲で崩れた。左右同時ではない4発の弾丸を物陰に入って防ぐ。
「む」
忍者刀を銜え腰のホルスターから苦無を2つ、一本を斜め上に一本を前方に投擲する。
「甘い!」
余裕で避ける彼女、その頭上にはもう一本の苦無が落下してくる。気付かれる前に彼女へと走る。
「勝たせて貰う・・何!!!」
突き出された両の銃が火を噴く事はなかった。片手には落下してきた苦無が、それに聞を取られた瞬間にもう一方にも投擲した結果ハンドガンに突き刺さりこれを破壊する。この隙を逃す事なんてしない。
「惜しかったね」
言葉と同時に狐火を起動、発火の瞬間に息を吹きかける仕草を。その間も忍者刀で一撃を入れておくのも忘れずに。ハンドガンを棄て腰からカロッテTMPを抜く。それを撃つまでにもう一撃、が弾かれ数発撃たれる。2発は外し1発が顔を掠める。
「あっ・・」
マスターの息を呑む声が聞こえる。全く昔を引き摺り過ぎなんだから。
顔の傷を気にせず踏み込み忍者刀でTMPを斬り付ける。
「くっ!」
「残念!」
一撃を入れた体制のまま忍者刀で銃を押さえ込み炎が上がり陽炎の発つ切っ先を相手に滑らせる。一撃、一撃、もう一撃。唐竹割りの縦斬りに始まり、右切上げ、左薙ぎ、逆袈裟の切り下ろしに繫ぐ。計4回の連続斬りが体を刻んでいく。
「演舞「鬼火舞」」
傷口は焼けて熔けていく。
「くっ・・・悔しいな。歯が立たないなんて」
言葉と共にその体はポリゴンの破片となって消えた。
『WIN 春音』
ジャッジが聞こえてバトルは終った。でも今はバトルよりもマスターが心配。
〔結視点〕
バトルが終わりその勝利を祝ってもう一度ダンスする私達。でも何か春音さんが困った顔をされています。やはり迷惑だったのでしょうか?
「マスター、バーチャルなんだから大丈夫だよ?それに昔の事気にし過ぎだよ」
「うん、ごめんね。でも思い出しちゃうんだよね」
そういう事でしたか。
随分と前ですが春音さんは顔を失った事があるのです。
交通量の多い通りをセンターに向かっていた直子さんとバックから顔を出していた春音さん、その時に交通事故が起き飛んできた破片が運悪く彼女に向かって来たのです。春音さんはマスターを守る為持っていた刀で捌くも一つだけ捌ききれずに直撃してしまったのです。結果彼女のフェイスパーツは半壊し即センターの修理に運び込まれました。
診断結果、AI及び頭部へのダメージは軽度でした。咄嗟に両手を盾にしたおかげでしょう。でも切り裂かれ半壊したフェイスパーツは交換しなければならなくなったのです。そして交換時、
「笑ってる顔にして欲しいです。マスターが背負わないように」
そう言って彼女は今の糸目な顔になったのです。いつでも笑っているように、マスターが笑ってくれるようにと。
その後何とかトラウマから回復した直子さんでしたけど、どこかで背負っていらっしゃるのですね。
ここは一つこの暗くなったムードを変えるとしましょう。
「風魅さん」
「お任せ。考えてる事は同じみたいだね」
ウィンク一つとご返事を頂き私達は声高らかにパフォーマンスを行います。
「L!O!V!E! ラブリー春音!
セカンドまでフルスロットルー!!!」
今まで以上にハイテンションなパフォーマンスでお二人を激励します。
「あっはっはっ!!!頑張るよ!ね、マスター」
「勿論!」
何とか振り払えたでしょうか?笑顔に戻ったお二人に安心します。
「でもさー、それはちょっと恥ずかしくない?」
頬をポリポリとして。
「最早馴れだよ」
「言わないで下さい。物凄く恥ずかしいんですから」
余裕の風魅さん。赤面しておデコでお湯が沸かせそうな私。
ただでも布地の少ない衣装に慣れていない上にこのパフォーマンス。そこへきてこの一言は些か厳しくないでしょうか?春音さん?
「そ、それよりも後一勝ですよ。気合を込めて下さい」
「そりゃ問題ないよ。さっきので入ったから」
ニヤリとした笑顔が何とも楽しそうです。
「だね。二人もあんなに応援してくれてるんだもの」
「そうそう。春音も頑張って私も頑張って、二人でセカンドに上がるんだよ~」
トートバックで寝ていた綾季さんも起きてこられました。
「綾季の言う通りだよ。ってか寝過ぎ。私の活躍見てなかったでしょ?」
「大丈夫。春音は勝つって判ってたからね~」
のほほんとした綾季さんの雰囲気で場の空気は一気に和みムードに。流石は綾季さん、癒されますね。
「何だかさっきのパフォーマンスがいらなかった気がするなぁ・・・」
「言っちゃダメですよ」
そして何だか空回り気味を振り払えない私達なのでした。
現在装備
巫女服 ×1
仕込み竹箒 ×1
玉串ロッド ×1
御籤箱ランチャー(改) ×1
灯篭スラスター ×2
リアユニット賽銭箱 ×1
チア装備一式?
「いえ、チアリーダーはこれ限りですから」
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踊るお稲荷さん
週末の秋葉原は人通りが多くその賑わいはお祭りのようです。お早う御座います、結です。
何だか最近お勤めを果たしていないなぁと思いつつも友人達の勇姿を観たいが為にここ神姫センターに赴いたしだいです。
が、ご主人の肩の上でため息を一つ。
「・・・」
「そんなに照れる事もあるまいに」
そうは言われても着慣れない格好だけでも気恥ずかしいというもの、それに「アレ」をやるのかと思う・・・うぅ・・・
「まぁ、普段とキャラ違うからねぇ。格好と言い応援といい」
後ろから風魅さんのご登場です。彼女も既にチアリーダーでノリノリですよ。
「お早う御座います。格好はまだ何とか大丈夫なのですが、「アレ」がですねぇ・・・」
「あははっ!確かに流石にボクもあれはちょっと恥ずかしいよ。でも派手な応援もアリじゃない」
「応援するのは良いのですけどねぇ・・・」
出来れば普通にしたかったです。
「お早う御座います。ってなんだか華やかな姿ですね」
「ホントだ。巫女服以外の結って初めて見たかも」
「ね~」
風魅さんと私を見詰めて何やら微笑む直子さんとトートバックから顔を覗かせ驚くお二人。確かに普段から巫女服以外着ていませんけど少々驚きすぎなのでは?
「この可憐でチアな私達が応援するから頑張ってね!」
「勿論。ってか風魅は違和感ないよね」
「うんうん」
私は違和感あるんですね?やっぱり似合わないですよねぇ・・・
手続きを済ませ今日一回目のトーナメントが始まりました。
場所によって違うのですがここの神姫センターでは公式戦のトーナメントがランク毎に数回あるのです。所有神姫の多い方の為でしょう。おかげで春音さんも綾季さんも同じ日に挑戦できるのです。
「お客の多さのワリに参加者少ないですね」
「みたいだな。あれじゃないか、受験シーズンだし流石に時間とれないとか。ウチにも願掛けの参拝客結構来てたし」
そうなんです、今日は参加者が少なく一回のトーナメントが6戦で終了です。これは幸運ですね。朝からのお参りが効いたのかもしれません。
『只今より一回戦を始めます。参加者は筺体の方へお集まり下さい』
始まりですね。
「いけそう?」
「ここまで来ればもう覚悟するしかありません」
赤面しているのが判ります。でも巫女に二言はないのですよ。
順調に勝ち進む春音さん、そして準決勝戦の二戦目まで来ました。
「じゃ、いくよ!」
「はい!」
彼女とお相手がバーチャルに姿を現した時点で私達はそれぞれ肩から降り近くのテーブルに陣取ります。
「L!O!V!E! ラブリー春音!」
一試合目からの割と普通な応援を止めパフォーマンスへと移行します。ポンポンを掲げ左右にフリフリと降ろしていき最後に右足をハイキック。練習の成果でピッタリと合った動きで声を上げます。
周りで観戦されていた方々が振り返り踊り続ける私達に沸きました。口笛までされています。
「・・・」
「・・・」
直子さん達は唖然とされています。
「気合入った!やるよ!」
「ええ、ここで負けては「万屋」の名折れよ」
直ぐに復帰しやる気が出たみたいです。少々同情感が漂っていますが気にしないでおきましょう。えぇ!それがいい筈です!
「そ、それでは第二試合開始します!」
司会の職員さんも若干引き気味です。そりゃそうですよね・・・・(涙)
〔春音視点〕
外で大騒ぎの二人に微笑む。マスターの為、友人の為、自分の為、この勝負は勝たなければならない。
手には愛刀の忍者刀と新装備の狐火、左手の忍者刀を前に右手の狐火はまだ発火させない。寸前まではこれが炎熱刀身である事を気付かれないように。
ステージはゴーストタウン。遮蔽物の多いここは都合が良い。
「随分と派手な応援だな」
「だね。流石にあれは驚いたよ」
苦笑する相手のヴァッフェバニー。試合開始の前にインパクトがあり過ぎ、全くやってくれるよあの二人は。
「さて始めるとしようか」
「ええ」
カロッテのハンドガンとアーミーブレードを構えた彼女が不規則蛇行で距離を詰めてくる。
(接近戦とはありがたい)
左の忍者刀を突き出し迎え撃つ。逃げ回る遠距離型よりもやり易い。
ハンドガンの弾をその視線から狙い所を見極め避ける。忍者型は伊達じゃない、この体は機動性に富んでいるんでね。
伸ばした忍者刀を払いハンドガンを狙う。
「させない!」
手にしていたアーミーブレードで刀身を反らされる。
「やるね」
「挨拶はこのくらいでいいだろう?お互いに」
不適に笑う彼女。手にしていたブレードをハンドガンに装着しバヨネットとするともう一つ同じものを手にした。どうやら格闘距離のクロスレンジ射撃をメインとしているらしい。やれやれ、遠距離型のみの方が楽だったかな?
水平の両刀を左をそのまま右を上段の攻防一体の構えに。互いに間合いを計りつつ見合う。
暫く続いたそれは彼女の発砲で崩れた。左右同時ではない4発の弾丸を物陰に入って防ぐ。
「む」
忍者刀を銜え腰のホルスターから苦無を2つ、一本を斜め上に一本を前方に投擲する。
「甘い!」
余裕で避ける彼女、その頭上にはもう一本の苦無が落下してくる。気付かれる前に彼女へと走る。
「勝たせて貰う・・何!!!」
突き出された両の銃が火を噴く事はなかった。片手には落下してきた苦無が、それに聞を取られた瞬間にもう一方にも投擲した結果ハンドガンに突き刺さりこれを破壊する。この隙を逃す事なんてしない。
「惜しかったね」
言葉と同時に狐火を起動、発火の瞬間に息を吹きかける仕草を。その間も忍者刀で一撃を入れておくのも忘れずに。ハンドガンを棄て腰からカロッテTMPを抜く。それを撃つまでにもう一撃、が弾かれ数発撃たれる。2発は外し1発が顔を掠める。
「あっ・・」
マスターの息を呑む声が聞こえる。全く昔を引き摺り過ぎなんだから。
顔の傷を気にせず踏み込み忍者刀でTMPを斬り付ける。
「くっ!」
「残念!」
一撃を入れた体制のまま忍者刀で銃を押さえ込み炎が上がり陽炎の発つ切っ先を相手に滑らせる。一撃、一撃、もう一撃。唐竹割りの縦斬りに始まり、右切上げ、左薙ぎ、逆袈裟の切り下ろしに繫ぐ。計4回の連続斬りが体を刻んでいく。
「演舞「鬼火舞」」
傷口は焼けて熔けていく。
「くっ・・・悔しいな。歯が立たないなんて」
言葉と共にその体はポリゴンの破片となって消えた。
『WIN 春音』
ジャッジが聞こえてバトルは終った。でも今はバトルよりもマスターが心配。
〔結視点〕
バトルが終わりその勝利を祝ってもう一度ダンスする私達。でも何か春音さんが困った顔をされています。やはり迷惑だったのでしょうか?
「マスター、バーチャルなんだから大丈夫だよ?それに昔の事気にし過ぎだよ」
「うん、ごめんね。でも思い出しちゃうんだよね」
そういう事でしたか。
随分と前ですが春音さんは顔を失った事があるのです。
交通量の多い通りをセンターに向かっていた直子さんとバックから顔を出していた春音さん、その時に交通事故が起き飛んできた破片が運悪く彼女に向かって来たのです。春音さんはマスターを守る為持っていた刀で捌くも一つだけ捌ききれずに直撃してしまったのです。結果彼女のフェイスパーツは半壊し即センターの修理に運び込まれました。
診断結果、AI及び頭部へのダメージは軽度でした。咄嗟に両手を盾にしたおかげでしょう。でも切り裂かれ半壊したフェイスパーツは交換しなければならなくなったのです。そして交換時、
「笑ってる顔にして欲しいです。マスターが背負わないように」
そう言って彼女は今の糸目な顔になったのです。いつでも笑っているように、マスターが笑ってくれるようにと。
その後何とかトラウマから回復した直子さんでしたけど、どこかで背負っていらっしゃるのですね。
ここは一つこの暗くなったムードを変えるとしましょう。
「風魅さん」
「お任せ。考えてる事は同じみたいだね」
ウィンク一つとご返事を頂き私達は声高らかにパフォーマンスを行います。
「L!O!V!E! ラブリー春音!
セカンドまでフルスロットルー!!!」
今まで以上にハイテンションなパフォーマンスでお二人を激励します。
「あっはっはっ!!!頑張るよ!ね、マスター」
「勿論!」
何とか振り払えたでしょうか?笑顔に戻ったお二人に安心します。
「でもさー、それはちょっと恥ずかしくない?」
頬をポリポリとして。
「最早馴れだよ」
「言わないで下さい。物凄く恥ずかしいんですから」
余裕の風魅さん。赤面しておデコでお湯が沸かせそうな私。
ただでも布地の少ない衣装に慣れていない上にこのパフォーマンス。そこへきてこの一言は些か厳しくないでしょうか?春音さん?
「そ、それよりも後一勝ですよ。気合を込めて下さい」
「そりゃ問題ないよ。さっきので入ったから」
ニヤリとした笑顔が何とも楽しそうです。
「だね。二人もあんなに応援してくれてるんだもの」
「そうそう。春音も頑張って私も頑張って、二人でセカンドに上がるんだよ~」
トートバックで寝ていた綾季さんも起きてこられました。
「綾季の言う通りだよ。ってか寝過ぎ。私の活躍見てなかったでしょ?」
「大丈夫。春音は勝つって判ってたからね~」
のほほんとした綾季さんの雰囲気で場の空気は一気に和みムードに。流石は綾季さん、癒されますね。
「何だかさっきのパフォーマンスがいらなかった気がするなぁ・・・」
「言っちゃダメですよ」
そして何だか空回り気味を振り払えない私達なのでした。
現在装備
巫女服 ×1
仕込み竹箒 ×1
玉串ロッド ×1
御籤箱ランチャー(改) ×1
灯篭スラスター ×2
リアユニット賽銭箱 ×1
チア装備一式?
「いえ、チアリーダーはこれ限りですから」
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