「妄想神姫:解説その二」の編集履歴(バックアップ)一覧はこちら
「妄想神姫:解説その二」(2008/01/25 (金) 14:58:56) の最新版変更点
追加された行は緑色になります。
削除された行は赤色になります。
----
*注意
各項目は順不同に並びます。また、扱われる内容によっては
専用の解説ページを設ける事もありますのでご注意下さい。
また、以下は全て[[妄想神姫]]に於ける世界設定類の解釈です。
一部皆様の解釈とは異なる点がありますが、ご了承下さい。
それでも採用してくださる場合は、遠慮無くご利用下さい。
----
*警告
この頁は物語の終盤に出てきた要素を、主に扱っています。
その為、所謂“ネタバレ”が含まれている恐れがあります。
----
[[前頁へ戻る>妄想神姫:解説トップ]]
----
#contents(fromhere)
----
**ペンダント
晶が、ロッテ達三姉妹の為に作り出した装飾品の事。複数存在するが
ここではセカンドランカーの“階級章”を嵌め込んだタイプを指す。
本来は“階級章”を装飾品として身につける為に作った追加パーツ。
しかし後に、晶の手で増設用ハードカバーが与えられている。これは
以前“W.I.N.G.S.”の端末用に作った初代ペンダントと同じ意匠で、
晶が身につけているペンダントと同じ“剣の紋章”が刻まれている。
なお、この“晶のペンダント”については何れ別の機会に語られる。
----
**ロッテが飛べた理由
『検証は最早追い付かない』と晶が言っていた通り、ロッテが天空を
自在に駆けた理由は、生半可な検証作業では明らかに出来ない。その
秘密は、電磁浮遊システムの“反発力”を利用した基礎理論にある。
電磁力で“反発力”を産み、宙に浮くのが電磁浮遊システムである。
ロッテは新たな力を発揮したライナストが産み出す、莫大且つ異質な
雷……即ち電磁力を利用して、システムを再現したのかもしれない。
しかしこれもあくまで推論。その真相は魔剣の構造同様、謎である。
----
**和食屋
厳密には、ここは定食屋である。秋葉原を訪れる人間を当て込んで、
数年前に開店した外食チェーンの実験店舗なのだ。拘りの素材を用い
尚克安値で、客に良い食事をさせる。という高級志向がコンセプト。
味は勿論、栄養価も(外食産業にしては)非常によく考えられており、
秋葉原や神田周辺で働く人間には、徐々に好評を博しつつある。また
買い物客にも、口コミでその評判は広まっている。かなりの人気店。
----
**春の新作
心境的に色々な変化を受けた晶が、2038年の新作として考案中の服。
アンダーから外出用のマントまで、トータルコーディネイトを徹底。
『全ては神姫の為に』という初心を貫いた、華やかなセットである。
鞄やブーツ等の革製品等も揃っている品々は、値段の方でも最高級。
しかし、一切の妥協を排したデザインは可憐・風雅の極みとなった。
部分毎のバラ売りも可能とする事で、顧客層を拡大する方針らしい。
----
**“ALChemist”の営業期間(及び時間)
MMSショップ“ALChemist”は、店長たる晶の偏屈な性格を反映してか
その営業スタイルも一筋縄とは行かない。新作の作成に没頭したり、
“取材”や“買い出し”で店を半日閉じるケースも、少なくはない。
基本が水曜日定休、年末は“聖戦”最終日から正月三ヶ日まで休む。
(これは最終日に秋葉原へ来る、膨大な人員を処理できない為である)
しかし前述の通り不定休な場合があるので、来店時には注意が必要。
ちなみに営業時間の方は、午前十時から午後六時までが大凡の目安。
こちらも状況によっては前後したり、分割される事さえ少なくない。
----
**最初の現場
昭和通に面した、某有名ゲームメーカー直営の店舗。落下したのは、
その内の看板で最も巨大な、キャラ物の看板である。事件直後、壁が
剥き出しとなっており、そこに穿たれたクレーターが全ての引き金。
火災を消し止められた翌日にはブルーシートが張られて、その痕跡は
既に関係者以外には見えなくなっていた。死者も出なかった事から、
検証も念入りという程は行われず、二週間程で修復工事が始まった。
----
**デュアルCSCシステム
カラーリングに応じて能力調整と性格設定を配分する現在のCSC。
プロトタイプとしてクリスティアーネが備えていたCSCは、現在の
それに基礎レベルでは劣らない物だった。彼女はそれを六つ備える。
胸に六角形を描く様に装填されたCSCは、互いに共鳴したと言う。
演算機能等、バトルに関わる能力以外は同じ……という事は、性格の
構築に作用する効果も六つ分、全てが機能していた事となる。彼女の
デュアルCSCとはそれらをバランス良く調整して、感情表現がより
細かい個体を産み出そう、というコンセプトの特殊な機構であった。
結局、メンテナンス性やコスト面……何よりも、CSCの性能が若干
向上しつつあったという事情により、採用は見送られる事となった。
これによりアイデア諸共“プロト・クリスタル”はお蔵入りとなる。
しかし現存する数少ないCSCの内、六つは晶の手中に残っていた。
----
**ラグナロク
北欧神話で“神々の黄昏”という最終戦争の名称として用いる言葉。
同時に一部では、それに肖って名付けられた犯罪結社の名とされる。
有り体に言えば“死の商人”であり、北欧を根城に荒稼ぎしていた。
イタリアに於いて、土着のテロ組織に新作……爆破工作用特殊MMSを
販売して使用させた事から足が着き、遂に壊滅作戦で揉み潰される。
その際に、首謀者・幹部・研究者……主要メンバー全員が殺された。
またその際に押収された“兵器”も、危険な物は破壊されたと言う。
----
**二回目の現場
JR某線の高架下に嵌め込まれる様にして存在する、古いパーツ店が
軒を連ねているビル。電子部品は大抵の物が揃うので、晶のみならず
アキバを訪れる様な性質を兼ね備える電器マニアは、よく利用する。
今回の“事故”も看板以外の被害は少なく、怪我人も前より少ない。
だが高架下での爆発という事もあり電車は数時間に渡って停車。更に
『本当に只の事故?』という疑念は、長く人々の間に残る事となる。
なお政府機関の見解は、一貫して“事件性の否定”に終始している。
ビル内部の店舗に被害が少なかった事もあって、ここでも真相究明は
棚上げされ、まずは復旧工事や店舗の再開が優先される事となった。
----
**心情の変化と、その代償
ラグナロクの幹部構成員が、単なる商材として産み出した筈の存在に
何故人間味のある接し方をしたかは、全く以て不明である。或いは、
それも“武装神姫”とそれに連なる存在の“可能性”かもしれない。
ともあれ、彼らが自分で産み出した“神の姫”達に対して、妙に甘く
接していたのは事実である様だ。だが、そうして人間味を取り戻した
幹部構成員の油断こそが、当局に尻尾を掴ませた原因の一端である。
結果“彼女”の為に組織が滅んだのは、紛れもない“事実”なのだ。
----
**藤村外科
秋葉原を少し離れた、外神田の一角に存在する小さな外科医。噂では
二十世紀から開業しているとも言われ、秋葉原でケガをした作業員の
治療で磨いた腕は、確かである。ここの院長は、晶の掛かり付け医。
院長であり唯一の医者である藤村翁は、晶とロッテの成長を最初から
知っている、“オーナー”以外では唯一の存在と言えるだろう。彼は
生傷が絶えない未熟な頃から、ずっと晶とロッテを支えてきている。
----
**怪文書
警視庁を初めとして、幾つかの警察署サイトに送付された怪メール。
スウェーデン語で印されたそれは文法に関して一切間違いが無い為、
スウェーデン人か、スウェーデン語を習っている人間の物とされる。
内容は本編中で語られた通りに、一小節で片づいている。荒唐無稽な
文面と、発信地があっさり特定できるIPからの送信という事もあり
警察組織は結局『悪戯の一種』として、関係各所への連絡に留めた。
しかしそれを目に留める者が居た為、事態はより深く進行していく。
----
**主要国家の現状と意向
二十一世紀初頭に発生した大規模なテロ攻撃。その事件に端を発した
“テロとの戦い”は、主要各国の重要な課題として2037年現在も
続行中。“ラグナロク”が、新興組織ながら殲滅されたのもその為。
そんな“敵対方針”を内外に喧伝している国家にとって、テロ組織の
残党が自国に潜伏している状況は、改善されるべき物である。更に、
その残党に人権がないのなら、あらゆる手段を執って止めるだろう。
前田達の出現は、そんな国家の意向によって起きた“必然”である。
----
**シンクロニシティ
血縁関係等が存在しない神姫達が、人や他の神姫と関係を結ぶ場合、
大抵は人間のカテゴライズに当てはまらない“魂”の繋がりとなる。
定義が付随する事も多いが、未定義でも関係を保つ神姫は存在する。
そして余分なノイズが入り難い神姫の意志疎通は、深くなっていくと
無意識下で連動する程の密接な繋がりを見せる。人間でもそう言った
関係はまま見られるが、神姫の場合は特に強いとする説も存在する。
“姉妹”という定義を持った晶達の関係も、その例外ではない模様。
長く暮らしてきた為に、四人の意識は密接にリンクしつつあるのだ。
----
**決闘の舞台
MMSショップ“ALChemist”の作業ブースにセットしてある、個人用の
トレーニングマシンが舞台。決闘の為に各種の設定を変更してあり、
規約違反の機体でも、存分にバトルが出来る様な状況となっていた。
結果的にこれは、予期せぬ“事件”を引き起こす要因となっており、
しかし同時にその“事件”を解決する、唯一の可能性を産み出した。
----
**模造された“魔術”
“彼女”が偶然作った“魔術”は、クララのそれとは違い全く整理が
為されていない、言ってみれば“情報の混沌”である。それは一重に
“彼女”の憎悪が凝縮する事で産み出された、“意思の力”である。
これは、直後に起きる“事件”で“敵”が使った攻撃も同様である。
駆動エンジンは違っても、力の拠り所は“彼女”と同じだったのだ。
----
**晶のペンダント
ロッテ達三姉妹が持つペンダントの、デザインソースとなった逸品。
これは槇野歩の遺品であるが、特別な何らかのギミックが有る訳では
ない。単に歩が自作したと言うだけで、他に特別な意味もない物だ。
しかし、遺品のペンダントヘッドには裏に“言葉”が刻まれていた。
その言葉は、本編で出てきたキーワードと同様である。これは、歩が
何らかの想いを遺す為、敢えて共通の単語を用いたのかもしれない。
----
**自己認識
“彼女”が、己と晶達との関係をあっさりと定義出来た理由は不明。
但し、神姫ではない“彼女”に現行品のCSCは装填されていない。
そしてロッテ達“三姉妹”には、“プロト・クリスタル”が備わる。
その“生い立ち”が無関係だと言い切る事は、誰にも出来ないのだ。
----
**総力戦モード
発生した“事件”の解決にあたって、晶は一時的に“アルファル”と
“プルマージュ”六機の制御権限を、ロッテに一元管理させている。
これは碓氷灯が編み出していた戦術をヒントにした、急場凌ぎの策。
結局の所、それが決め手となる事はなかった。超AIを持つ彼女らは
権限を書き換えられても、本来の主を忘れられなかったのだ。しかし
主の“姉妹”という事で、その身を尽くす事に躊躇はなかった様子。
----
**命を賭けるべき事
“事件”を解決出来なかった場合でも、国家や社会が危機に陥る様な
大問題が発生する事はない。だが“姉妹”にとってみれば、文字通り
“命”を掛けるに値するだけの、極めて重大な“事件”とも言えた。
それはつまり、晶と“姉妹”の関係が単に神姫とそのオーナーという
物ではなく、更に大切な間柄へと純化されつつあった事に起因する。
そう言う意味では発生自体が、世界の命運に匹敵する程の物なのだ。
----
[[メインメニューへ戻る>妄想神姫]]
----
*注意
各項目は順不同に並びます。また、扱われる内容によっては
専用の解説ページを設ける事もありますのでご注意下さい。
また、以下は全て[[妄想神姫]]に於ける世界設定類の解釈です。
一部皆様の解釈とは異なる点がありますが、ご了承下さい。
それでも採用してくださる場合は、遠慮無くご利用下さい。
----
*警告
この頁は物語の終盤に出てきた要素を、主に扱っています。
その為、所謂“ネタバレ”が含まれている恐れがあります。
----
[[前頁へ戻る>妄想神姫:解説トップ]]
----
#contents(fromhere)
----
**ペンダント
晶が、ロッテ達三姉妹の為に作り出した装飾品の事。複数存在するが
ここではセカンドランカーの“階級章”を嵌め込んだタイプを指す。
本来は“階級章”を装飾品として身につける為に作った追加パーツ。
しかし後に、晶の手で増設用ハードカバーが与えられている。これは
以前“W.I.N.G.S.”の端末用に作った初代ペンダントと同じ意匠で、
晶が身につけているペンダントと同じ“剣の紋章”が刻まれている。
なお、この“晶のペンダント”については何れ別の機会に語られる。
----
**ロッテが飛べた理由
『検証は最早追い付かない』と晶が言っていた通り、ロッテが天空を
自在に駆けた理由は、生半可な検証作業では明らかに出来ない。その
秘密は、電磁浮遊システムの“反発力”を利用した基礎理論にある。
電磁力で“反発力”を産み、宙に浮くのが電磁浮遊システムである。
ロッテは新たな力を発揮したライナストが産み出す、莫大且つ異質な
雷……即ち電磁力を利用して、システムを再現したのかもしれない。
しかしこれもあくまで推論。その真相は魔剣の構造同様、謎である。
----
**和食屋
厳密には、ここは定食屋である。秋葉原を訪れる人間を当て込んで、
数年前に開店した外食チェーンの実験店舗なのだ。拘りの素材を用い
尚克安値で、客に良い食事をさせる。という高級志向がコンセプト。
味は勿論、栄養価も(外食産業にしては)非常によく考えられており、
秋葉原や神田周辺で働く人間には、徐々に好評を博しつつある。また
買い物客にも、口コミでその評判は広まっている。かなりの人気店。
----
**春の新作
心境的に色々な変化を受けた晶が、2038年の新作として考案中の服。
アンダーから外出用のマントまで、トータルコーディネイトを徹底。
『全ては神姫の為に』という初心を貫いた、華やかなセットである。
鞄やブーツ等の革製品等も揃っている品々は、値段の方でも最高級。
しかし、一切の妥協を排したデザインは可憐・風雅の極みとなった。
部分毎のバラ売りも可能とする事で、顧客層を拡大する方針らしい。
----
**“ALChemist”の営業期間(及び時間)
MMSショップ“ALChemist”は、店長たる晶の偏屈な性格を反映してか
その営業スタイルも一筋縄とは行かない。新作の作成に没頭したり、
“取材”や“買い出し”で店を半日閉じるケースも、少なくはない。
基本が水曜日定休、年末は“聖戦”最終日から正月三ヶ日まで休む。
(これは最終日に秋葉原へ来る、膨大な人員を処理できない為である)
しかし前述の通り不定休な場合があるので、来店時には注意が必要。
ちなみに営業時間の方は、午前十時から午後六時までが大凡の目安。
こちらも状況によっては前後したり、分割される事さえ少なくない。
----
**最初の現場
昭和通に面した、某有名ゲームメーカー直営の店舗。落下したのは、
その内の看板で最も巨大な、キャラ物の看板である。事件直後、壁が
剥き出しとなっており、そこに穿たれたクレーターが全ての引き金。
火災を消し止められた翌日にはブルーシートが張られて、その痕跡は
既に関係者以外には見えなくなっていた。死者も出なかった事から、
検証も念入りという程は行われず、二週間程で修復工事が始まった。
----
**デュアルCSCシステム
カラーリングに応じて能力調整と性格設定を配分する現在のCSC。
プロトタイプとしてクリスティアーネが備えていたCSCは、現在の
それに基礎レベルでは劣らない物だった。彼女はそれを六つ備える。
胸に六角形を描く様に装填されたCSCは、互いに共鳴したと言う。
演算機能等、バトルに関わる能力以外は同じ……という事は、性格の
構築に作用する効果も六つ分、全てが機能していた事となる。彼女の
デュアルCSCとはそれらをバランス良く調整して、感情表現がより
細かい個体を産み出そう、というコンセプトの特殊な機構であった。
結局、メンテナンス性やコスト面……何よりも、CSCの性能が若干
向上しつつあったという事情により、採用は見送られる事となった。
これによりアイデア諸共“プロト・クリスタル”はお蔵入りとなる。
しかし現存する数少ないCSCの内、六つは晶の手中に残っていた。
----
**ラグナロク
北欧神話で“神々の黄昏”という最終戦争の名称として用いる言葉。
同時に一部では、それに肖って名付けられた犯罪結社の名とされる。
有り体に言えば“死の商人”であり、北欧を根城に荒稼ぎしていた。
イタリアに於いて、土着のテロ組織に新作……爆破工作用特殊MMSを
販売して使用させた事から足が着き、遂に壊滅作戦で揉み潰される。
その際に、首謀者・幹部・研究者……主要メンバー全員が殺された。
またその際に押収された“兵器”も、危険な物は破壊されたと言う。
----
**二回目の現場
JR某線の高架下に嵌め込まれる様にして存在する、古いパーツ店が
軒を連ねているビル。電子部品は大抵の物が揃うので、晶のみならず
アキバを訪れる様な性質を兼ね備える電器マニアは、よく利用する。
今回の“事故”も看板以外の被害は少なく、怪我人も前より少ない。
だが高架下での爆発という事もあり電車は数時間に渡って停車。更に
『本当に只の事故?』という疑念は、長く人々の間に残る事となる。
なお政府機関の見解は、一貫して“事件性の否定”に終始している。
ビル内部の店舗に被害が少なかった事もあって、ここでも真相究明は
棚上げされ、まずは復旧工事や店舗の再開が優先される事となった。
----
**心情の変化と、その代償
ラグナロクの幹部構成員が、単なる商材として産み出した筈の存在に
何故人間味のある接し方をしたかは、全く以て不明である。或いは、
それも“武装神姫”とそれに連なる存在の“可能性”かもしれない。
ともあれ、彼らが自分で産み出した“神の姫”達に対して、妙に甘く
接していたのは事実である様だ。だが、そうして人間味を取り戻した
幹部構成員の油断こそが、当局に尻尾を掴ませた原因の一端である。
結果“彼女”の為に組織が滅んだのは、紛れもない“事実”なのだ。
----
**藤村外科
秋葉原を少し離れた、外神田の一角に存在する小さな外科医。噂では
二十世紀から開業しているとも言われ、秋葉原でケガをした作業員の
治療で磨いた腕は、確かである。ここの院長は、晶の掛かり付け医。
院長であり唯一の医者である藤村翁は、晶とロッテの成長を最初から
知っている、“オーナー”以外では唯一の存在と言えるだろう。彼は
生傷が絶えない未熟な頃から、ずっと晶とロッテを支えてきている。
----
**怪文書
警視庁を初めとして、幾つかの警察署サイトに送付された怪メール。
スウェーデン語で印されたそれは文法に関して一切間違いが無い為、
スウェーデン人か、スウェーデン語を習っている人間の物とされる。
内容は本編中で語られた通りに、一小節で片づいている。荒唐無稽な
文面と、発信地があっさり特定できるIPからの送信という事もあり
警察組織は結局『悪戯の一種』として、関係各所への連絡に留めた。
しかしそれを目に留める者が居た為、事態はより深く進行していく。
----
**主要国家の現状と意向
二十一世紀初頭に発生した大規模なテロ攻撃。その事件に端を発した
“テロとの戦い”は、主要各国の重要な課題として2037年現在も
続行中。“ラグナロク”が、新興組織ながら殲滅されたのもその為。
そんな“敵対方針”を内外に喧伝している国家にとって、テロ組織の
残党が自国に潜伏している状況は、改善されるべき物である。更に、
その残党に人権がないのなら、あらゆる手段を執って止めるだろう。
前田達の出現は、そんな国家の意向によって起きた“必然”である。
----
**シンクロニシティ
血縁関係等が存在しない神姫達が、人や他の神姫と関係を結ぶ場合、
大抵は人間のカテゴライズに当てはまらない“魂”の繋がりとなる。
定義が付随する事も多いが、未定義でも関係を保つ神姫は存在する。
そして余分なノイズが入り難い神姫の意志疎通は、深くなっていくと
無意識下で連動する程の密接な繋がりを見せる。人間でもそう言った
関係はまま見られるが、神姫の場合は特に強いとする説も存在する。
“姉妹”という定義を持った晶達の関係も、その例外ではない模様。
長く暮らしてきた為に、四人の意識は密接にリンクしつつあるのだ。
----
**決闘の舞台
MMSショップ“ALChemist”の作業ブースにセットしてある、個人用の
トレーニングマシンが舞台。決闘の為に各種の設定を変更してあり、
規約違反の機体でも、存分にバトルが出来る様な状況となっていた。
結果的にこれは、予期せぬ“事件”を引き起こす要因となっており、
しかし同時にその“事件”を解決する、唯一の可能性を産み出した。
----
**模造された“魔術”
“彼女”が偶然作った“魔術”は、クララのそれとは違い全く整理が
為されていない、言ってみれば“情報の混沌”である。それは一重に
“彼女”の憎悪が凝縮する事で産み出された、“意思の力”である。
これは、直後に起きる“事件”で“敵”が使った攻撃も同様である。
駆動エンジンは違っても、力の拠り所は“彼女”と同じだったのだ。
----
**晶のペンダント
ロッテ達三姉妹が持つペンダントの、デザインソースとなった逸品。
これは槇野歩の遺品であるが、特別な何らかのギミックが有る訳では
ない。単に歩が自作したと言うだけで、他に特別な意味もない物だ。
しかし、遺品のペンダントヘッドには裏に“言葉”が刻まれていた。
その言葉は、本編で出てきたキーワードと同様である。これは、歩が
何らかの想いを遺す為、敢えて共通の単語を用いたのかもしれない。
----
**自己認識
“彼女”が、己と晶達との関係をあっさりと定義出来た理由は不明。
但し、神姫ではない“彼女”に現行品のCSCは装填されていない。
そしてロッテ達“三姉妹”には、“プロト・クリスタル”が備わる。
その“生い立ち”が無関係だと言い切る事は、誰にも出来ないのだ。
----
**総力戦モード
発生した“事件”の解決にあたって、晶は一時的に“アルファル”と
“プルマージュ”六機の制御権限を、ロッテに一元管理させている。
これは碓氷灯が編み出していた戦術をヒントにした、急場凌ぎの策。
結局の所、それが決め手となる事はなかった。超AIを持つ彼女らは
権限を書き換えられても、本来の主を忘れられなかったのだ。しかし
主の“姉妹”という事で、その身を尽くす事に躊躇はなかった様子。
----
**命を賭けるべき事
“事件”を解決出来なかった場合でも、国家や社会が危機に陥る様な
大問題が発生する事はない。だが“姉妹”にとってみれば、文字通り
“命”を掛けるに値するだけの、極めて重大な“事件”とも言えた。
それはつまり、晶と“姉妹”の関係が単に神姫とそのオーナーという
物ではなく、更に大切な間柄へと純化されつつあった事に起因する。
そう言う意味では発生自体が、世界の命運に匹敵する程の物なのだ。
----
**約束
それは永遠に過ごせなくとも、朽ちず共にある為の“誓い”である。
今後晶達がどうなっていくかは、誰にも分からない。皆を突き動かす
“恋人”等が現れるかもしれないし、生涯純潔を護るかも知れない。
しかし“約束”がある限り、晶とその“妹”達。その間にある絆は、
誰にも断ち切る事が出来ないだろう。それは、文字通り命を賭ける程
強固な“願い”である。皆は、大切な“真の姉妹”に成り得たのだ。
そう。かつて見た亡き“姉”が、最期の瞬間までそうしていた様に。
----
[[メインメニューへ戻る>妄想神姫]]
表示オプション
横に並べて表示:
変化行の前後のみ表示: