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<特集 神姫ブームを追う>
<大見出し>
ミニ四駆世代をとりこにする“走る”神姫たち
<中見出し>
中高年の男性の新しい趣味
<小見出し>
「ミニ四駆のアニメが現実に』
<写真キャプション>
ピットで神姫と作戦を練る高橋さん
<記事本文>
今、五十代〜六十代の男性の間で、神姫が爆発的なブームになっている。神姫とはAIを搭載した身長十五センチのフィギュアだ。これまでも、搭載されているAIを利用して電子秘書代わりにするなどの利用例はあったものの、今回のブームはそれとは違うようだ。神姫の何が壮年男性たちをとりこにしているのか、その秘密を探った。
ブームは、昨年末に発売された、武装神姫のアーク、イーダに端を発する。これらの武装神姫は、その武装を変形させて、トライク(バイク状の三輪車)になることができる。そして、メーカーは銃や剣などの「武装」でのバトル以外に、ミニサーキットでスピードを競い合うという、新しいバトルとして神姫GPを提案した。これが、ヒットの原因だ。
「子どものころに見ていたアニメ通りのことができちゃうんです。のめり込んでしまいますよね」そう話すのは、都内に住む会社役員の高橋恭助さん(54)だ。アニメとは、九十年代に放送されていた、「爆走兄弟 レッツ&ゴー」だ。同アニメは、当時田宮模型が販売していたミニ四駆というモーター駆動の模型自動車をテーマにしたアニメ。主人公たちはコースを走るミニ四駆とともに走り、ミニ四駆は主人公たちの感情の高ぶりに応じて、加速したり、大技を披露したりする。もちろん、当時の玩具はスイッチを入れるとモーターが動くだけのものでしかなく、アニメのように、ユーザーの声に応じて走るものではなかった。それが、神姫の登場で現実のものとなった。
高橋さんによると、神姫GPの参加チームは五十代以上の男性によるものが半分以上を占めている、という。皆がミニ四駆に魅せられた世代だ。GPはクラス分けされているものの、無改造のストッククラスでも彼らのやることは徹底している。ストッククラスのルールは、「純正部品でパーツが組まれていること」だ。そこで、彼らは何をするか。例をあげると、タイヤの軸を支えるベアリング、その純正部品をロット単位で買い上げるのだ。そして検品をし、最も精度の高いものを改めて神姫の武装に組み込むのだ。これによって、走行抵抗が5%ほど減る、という。「ミニ四駆を実際にいじっていたときのノウハウも活かせますしね」と高橋さん。パーツを提供するサードパーティにはかつてのミニ四駆やラジコンの老舗が軒を連ねる。改造パーツはそれこそ、星の数ほどある。中には、チタンのフレームをオーダーメイドで発注する猛者もいる、とか。
意外なところで、人気を博した神姫GP。これもメーカーの狙い通りなのか。青年層を中心に広がっていた神姫ブームがどこまで広がるのか、興味は尽きない。
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