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「第八話:if、皆がヤンデレだったら…」(2007/12/01 (土) 17:03:35) の最新版変更点
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{if、皆がヤンデレだったら…}
俺は今、目の前の驚愕に腰が抜けてしまっている。
おかげで立ち上がって逃げる事も出来ない。
部屋の中はクリナーレ、ルーナ、パルカの残骸がそこらじゅうに散ばっていた。
そして俺の顔近くに返り血を全身に浴びたアンジェラスがいる。
ポタリポタリ、と滴る血が俺の鎖骨の下部分に落ちていく。
目には光が灯っていない。
そんなヤンデる目で俺を見るな。
だが、俺の願いも叶わずアンジェラスはピトッと俺の右頬を撫でた。
ヒィッと声に出したかったがあまりの恐怖に声が出せない。
「ご主人様がいけないんです。私だけを見てくれなかったから…でも、もう大丈夫だよ。これでご主人様が他の女を見る事はないのだから」
「な、何を言って…?」
「あははは!ご主人様はまだ分からないの?こんなに私がご主人様の事を愛してるのに!!」
アンジェラスの光を失った目で笑いながら俺に詰め寄る。
怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い!!!!!!!!!!
俺の脳全体が危険信号を放つ。
こいつは危険だ、今すぐ離れろと。
だが本能が身体全体に命令していても思うように動かない両手と両足。
畜生、なんでこんな事になっちまったんだ。
多分皆がオカシクなり始めた頃は一週間前ぐらいだったはず。
アンジェラスとパルカはストーカー行為してきて、クリナーレとルーナ何かと俺に抱き着いてきた。
そして仕切りにこう言うのだ。
『大好きです、愛してる』とね。
最初は何かの悪ふざけだと思っていたから俺は軽く流していた。
けどこの行為がエスカレートしていき、俺の身体を求めるかのように淫靡に攻めてくる日も多くなってきたのだ。
そんな空間がイヤだった俺は彼女達の事を拒絶した。
この日から確実にオカシクなり彼女達の目からは光を失い、会話は愚かお互い敵意を剥き出したかのように喧嘩をし始めたのだ。
最初は口喧嘩で済んだが、だんだんと殺伐としてきて一番酷い時なんか違法改造武器でもある俺のペンダントを使って殺し合いをしていた。
俺はすぐさま違法改造武器関係を全て取り上げて地下の部屋にしまったが、彼女達の殺し合いは終わっていなかった。
そしてとうとうこの日が訪れてしまった…。
その日は夜。
月は満月でギラギラに光っていた起こった。
☆
「もう我慢ならない!ご主人様は私のものです!!」
「いいや、アニキはボクのだ!」
「なに戯けた事を言ってるんですか?ダーリンは最初っからアタシのものですわ」
「ウルサイ!お兄ちゃんは私のものという事は確実です!!」
龍悪の部屋で怒鳴りあう神姫達。
全員フル装備で睨みあう。
この時間帯は龍悪がまだ大学に居る時。
だから我が主が居ない時によく喧嘩…いや、殺し合いをするのだ。
何回も殺し合いしてる内にお互いの憎しみが増幅されピークに達していた。
そして一斉に四人の神姫達はこう思った。
今日こそ誰がオーナーの天薙龍悪の相棒として相応しいのか決着をつける日だ、と。
「ねぇ、クリナーレ。いつもいつもご主人様にベッタリと甘えて遊んでもらってるくせに貴女はご主人様に何かしてあげられましたか?ご主人様は仕方なく付き合ってあげているのも分からないのですか?正直に言って、迷惑です」
「ふぅ~ん、アンジェラスだって毎晩アニキにエッチしてもらってるくせに。人の事が言えないじゃんか!それよりルーナ。お前はアニキのパソコンの中身を覗いたり結構迷惑を掛けてるけど…そこんとこどうなんだ?」
「あらあら。あれはダーリンのパソコンがウイルスに犯されていないか確認してるだけですわ。無知で短気なクリナーレお姉さまには言っても分からないと思いますけど。そういえば、パルカはまたダーリンに料理の事で聞いてましたわね。ダーリンは日頃忙しいので話すのやめた方がよくってよ。猿でも分かる料理の本でも読んでなさい」
「そういうルーナだってお兄ちゃんが帰ってくる度にエッチな事を誘うじゃないですか、まったく猿なのはどちらでしょうね。アンジェラスお姉さまこそ、もうお兄ちゃんのために炊事洗濯はしなくて結構です。今度から専属で私がしますから」
殺伐とした会話。
いつ堪忍袋の緒が切れてもオカシクない状況。
そしてお互い睨み合いしながら沈黙が訪れる。
「………」
「………」
「………」
「………」
そんな時だった。
一本のシャーペンがコロコロと机を転がっていた。
シャーペンはそのまま机の端まで転がってゆき…落ちた。
この時、神姫達は全神経に集中し一瞬でも速く動ける体勢をしていた。
そしてシャーペンは…。
カシャン!
プラスチックの音が部屋中に響き渡る。
その音同時に神姫達は。
「「「「殺す!」」」」
#ref(yandere.jpeg)
四人一斉に叫び殺し合いを始めた。
自分以外は全て敵。
オーナーは誰にも渡さない、自分のだけのもの。
敵は、殺す!
「ヤァアアアアーーーー!!!!」
「死ねーーーー!!!!」
「消えなさい!!!!」
「みんな死んじゃええええぇぇぇぇーーーー!!!!」
叫び合い、斬り合い、殴り合い、蹴り合い、撃ち合い。
自分が一番になる為に殺し合う。
そして丁度決着が着いた頃に龍悪が帰ってきた。
龍悪は何も知らずに二階に上がりダルそうな声で『ただいま~』と言いながら部屋のドアを開ける。
そして自分の部屋がボロボロで血が飛び散った部屋に変わっていた事に驚愕するのだった。
★
「アンジェラス…お前はどうしてこんな事を…」
「ご主人様の事を愛してるからこそです」
「そんな!?俺が皆をこんな風にしちまったと言うのかよ!」
「そうです」
もう嫌だ!
なんでこんな事になっちまったんだよ!
俺がいけないのか!?
畜生、畜生、畜生、畜生、畜生!!!!!
「ご主人様…」
「な、なんだよ」
「ご主人様は私を愛してくれていますか?」
「え?」
「もう一度言います。ご主人様は私を愛してくれていますか?」
アンジェラスは俺の顔を覗き込むように言う。
瞳の奥にはどす黒い光が灯っているようにも見えた。
どうしよう。
俺はアンジェラスを受け入れる事が出来るのか?
それとも受け入れず拒絶する事が出来るのか?
「ご主人様?」
「お、俺は!」
[[アンジェラスの愛を受け入れる。]]
[[アンジェラスの愛を拒絶する。]]
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「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
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{if、皆がヤンデレだったら…}
俺は今、目の前の驚愕に腰が抜けてしまっている。
おかげで立ち上がって逃げる事も出来ない。
部屋の中はクリナーレ、ルーナ、パルカの残骸がそこらじゅうに散ばっていた。
そして俺の顔近くに返り血を全身に浴びたアンジェラスがいる。
ポタリポタリ、と滴る血が俺の鎖骨の下部分に落ちていく。
目には光が灯っていない。
そんなヤンデる目で俺を見るな。
だが、俺の願いも叶わずアンジェラスはピトッと俺の右頬を撫でた。
ヒィッと声に出したかったがあまりの恐怖に声が出せない。
「ご主人様がいけないんです。私だけを見てくれなかったから…でも、もう大丈夫だよ。これでご主人様が他の女を見る事はないのだから」
「な、何を言って…?」
「あははは!ご主人様はまだ分からないの?こんなに私がご主人様の事を愛してるのに!!」
アンジェラスの光を失った目で笑いながら俺に詰め寄る。
怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い怖い恐い!!!!!!!!!!
俺の脳全体が危険信号を放つ。
こいつは危険だ、今すぐ離れろと。
だが本能が身体全体に命令していても思うように動かない両手と両足。
畜生、なんでこんな事になっちまったんだ。
多分皆がオカシクなり始めた頃は一週間前ぐらいだったはず。
アンジェラスとパルカはストーカー行為してきて、クリナーレとルーナ何かと俺に抱き着いてきた。
そして仕切りにこう言うのだ。
『大好きです、愛してる』とね。
最初は何かの悪ふざけだと思っていたから俺は軽く流していた。
けどこの行為がエスカレートしていき、俺の身体を求めるかのように淫靡に攻めてくる日も多くなってきたのだ。
そんな空間がイヤだった俺は彼女達の事を拒絶した。
この日から確実にオカシクなり彼女達の目からは光を失い、会話は愚かお互い敵意を剥き出したかのように喧嘩をし始めたのだ。
最初は口喧嘩で済んだが、だんだんと殺伐としてきて一番酷い時なんか違法改造武器でもある俺のペンダントを使って殺し合いをしていた。
俺はすぐさま違法改造武器関係を全て取り上げて地下の部屋にしまったが、彼女達の殺し合いは終わっていなかった。
そしてとうとうこの日が訪れてしまった…。
その日は夜。
月は満月でギラギラに光っていた起こった。
☆
「もう我慢ならない!ご主人様は私のものです!!」
「いいや、アニキはボクのだ!」
「なに戯けた事を言ってるんですか?ダーリンは最初っからアタシのものですわ」
「ウルサイ!お兄ちゃんは私のものという事は確実です!!」
龍悪の部屋で怒鳴りあう神姫達。
全員フル装備で睨みあう。
この時間帯は龍悪がまだ大学に居る時。
だから我が主が居ない時によく喧嘩…いや、殺し合いをするのだ。
何回も殺し合いしてる内にお互いの憎しみが増幅されピークに達していた。
そして一斉に四人の神姫達はこう思った。
今日こそ誰がオーナーの天薙龍悪の相棒として相応しいのか決着をつける日だ、と。
「ねぇ、クリナーレ。いつもいつもご主人様にベッタリと甘えて遊んでもらってるくせに貴女はご主人様に何かしてあげられましたか?ご主人様は仕方なく付き合ってあげているのも分からないのですか?正直に言って、迷惑です」
「ふぅ~ん、アンジェラスだって毎晩アニキにエッチしてもらってるくせに。人の事が言えないじゃんか!それよりルーナ。お前はアニキのパソコンの中身を覗いたり結構迷惑を掛けてるけど…そこんとこどうなんだ?」
「あらあら。あれはダーリンのパソコンがウイルスに犯されていないか確認してるだけですわ。無知で短気なクリナーレお姉さまには言っても分からないと思いますけど。そういえば、パルカはまたダーリンに料理の事で聞いてましたわね。ダーリンは日頃忙しいので話すのやめた方がよくってよ。猿でも分かる料理の本でも読んでなさい」
「そういうルーナだってお兄ちゃんが帰ってくる度にエッチな事を誘うじゃないですか、まったく猿なのはどちらでしょうね。アンジェラスお姉さまこそ、もうお兄ちゃんのために炊事洗濯はしなくて結構です。今度から専属で私がしますから」
殺伐とした会話。
いつ堪忍袋の緒が切れてもオカシクない状況。
そしてお互い睨み合いしながら沈黙が訪れる。
「………」
「………」
「………」
「………」
そんな時だった。
一本のシャーペンがコロコロと机を転がっていた。
シャーペンはそのまま机の端まで転がってゆき…落ちた。
この時、神姫達は全神経に集中し一瞬でも速く動ける体勢をしていた。
そしてシャーペンは…。
カシャン!
プラスチックの音が部屋中に響き渡る。
その音同時に神姫達は。
「「「「殺す!」」」」
#ref(yandere.moto.jpg)
四人一斉に叫び殺し合いを始めた。
自分以外は全て敵。
オーナーは誰にも渡さない、自分のだけのもの。
敵は、殺す!
「ヤァアアアアーーーー!!!!」
「死ねーーーー!!!!」
「消えなさい!!!!」
「みんな死んじゃええええぇぇぇぇーーーー!!!!」
叫び合い、斬り合い、殴り合い、蹴り合い、撃ち合い。
自分が一番になる為に殺し合う。
そして丁度決着が着いた頃に龍悪が帰ってきた。
龍悪は何も知らずに二階に上がりダルそうな声で『ただいま~』と言いながら部屋のドアを開ける。
そして自分の部屋がボロボロで血が飛び散った部屋に変わっていた事に驚愕するのだった。
★
「アンジェラス…お前はどうしてこんな事を…」
「ご主人様の事を愛してるからこそです」
「そんな!?俺が皆をこんな風にしちまったと言うのかよ!」
「そうです」
もう嫌だ!
なんでこんな事になっちまったんだよ!
俺がいけないのか!?
畜生、畜生、畜生、畜生、畜生!!!!!
「ご主人様…」
「な、なんだよ」
「ご主人様は私を愛してくれていますか?」
「え?」
「もう一度言います。ご主人様は私を愛してくれていますか?」
アンジェラスは俺の顔を覗き込むように言う。
瞳の奥にはどす黒い光が灯っているようにも見えた。
どうしよう。
俺はアンジェラスを受け入れる事が出来るのか?
それとも受け入れず拒絶する事が出来るのか?
「ご主人様?」
「お、俺は!」
[[アンジェラスの愛を受け入れる。]]
[[アンジェラスの愛を拒絶する。]]
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「(c) 2006 Konami Digital Entertainment Co., Ltd.当コンテンツの再利用(再転載、再配布など)は禁止しています。」
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