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「第二十二話『それを私にどうしろと』」(2007/10/26 (金) 10:10:40) の最新版変更点
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「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・お、おはよう」
「・・・・ん、おはよ」
*クラブハンド・フォートブラッグ
*第二十二話
*『それを私にどうしろと』
うじうじすんのはもう止め。
確かにそういった。そういったけど・・・・。
「昨日の今日で何を話せばいいかわからないと」
「・・・・うん」
「全く、男女の仲というのは・・・どこも似たようなものですわね」
そういって遙はから揚げを口に放り込んだ。
うぅ・・・仕方ないじゃない。だって判らないんだもん。
「あはは。ほら、春奈ちゃんはツンデレだからさ。こういうのには弱いのよ」
クラスメイトのリオは笑いながら傍観している。
いや、アンタだって弱いじゃない。このブラコン。
ちなみに、八谷は四時間目が終わるやいなや学食にダッシュしていった。
教室出るときにこっち見てたから・・・多分むこうも気にしてるんじゃないだろうか。
「はぁ・・・いつまでもうじうじと。もういっその事貴女から思いを告げては如何? まだはっきりと口に出してはいないんでしょう?」
・・・・確かにそうだけどさ。
なんというか・・・・
「きっかけがない、と?」
「・・・うん」
どうしたものか。
今までだったら話すきっかけなんて考えたこともなかった。だって自然に話せてたし。
「・・・・もうこうなったら、何かきっかけを見つけるしかないですわね。とはいったものの、二人の共通点となると・・・・近所のお話なんてどうですか?」
「元からしないわよ。そんな井戸端会議みたいなこと」
「だったら何か昔の話とか」
「今の状況で出来ると思う?」
「昨日見た番組・・・」
「ニュースしか見ないわよ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「じゃぁどうしろって言うのよ!!」
「逆ギレ!?」
何か怒こられてしまいましたよ!?
これは私が悪いのか・・・いや多分違うと思うけど。
「もう全滅じゃないですか・・・・打つ手無しとは・・・・」
「・・・あのさ、二人とも」
と、私と遙が絶望に浸っていると今まで黙っていたリオが手を上げた。
二人揃って無言でリオの方を見る。
「共通点だったらさ、武装神姫があるじゃない?」
「・・・・・・・・・・あ」
「・・・・・・・・・・・それですわッ!!」
すっかり忘れてた。
っていうか当たり前すぎて気づかなかったんですけど。
「そうなると・・・・何か神姫の話で呼び出して・・・・」
「どーんといってガッシャンバラバラ」
「何の音ですの!?」
何か二人とも考え込んでるし。
・・・なにか、いやな予感がするのは私だけかしらね。
----
「あ? 七瀬に会いづらい?」
現状を話したところ、親友その一・冬次君は非常に良く判らない顔をしました。
冬次も女顔、というか女にしか見えないから微妙な気分だけど。
「いやだってさ・・・アレだよ? なんてーかさ・・・ほら」
「あーまぁ言いたいことは判るけどよ。・・・・参ったな。どうするよ?」
そういって冬次は隣にいたハラキリ(あだ名・腹部に刺し傷がある)に話題を振る。
・・・・ここでも名前がないんだこの人は。
「いやそれを言われてもだな。宇宙人相手にした方がまだ勝ち目があるだろ」
「それを言うなよ・・・なんか悲しくなってくるじゃねぇか」
そういって三人ともうな垂れる。
学食の中、このテーブルだけが何か暗かった。
「ともかくアレだ。押して押して押しまくれ。今のままじゃ絶対いけないぜ。会いづらいってんなら何か・・・考えて見るか」
そういって考え込む男三人組。
学食のにぎやかな空気がなんとも居心地が悪かった。
「・・・・お前と七瀬の共通点となるとだ、神姫しかないだろう」
ハラキリが重くそういった。
「そりゃそうだが、そっからどうするんだよ」
「・・・果たし状を送りつけてだな。勝ったら自分の話を聞いてもらうとか」
「よしそれで行こう」
「いやいや待ってよ絶対何か間違ってるでしょそれ!?」
この二人に任せてたらダメだ!!
失敗とかそういうの以前に何かダメだ!!
どうしよう・・・・・。
「ちょっと。そこのなんか暗いズッ○ケ三人組」
僕が真剣に悩んでいると、誰かが話しかけてきた。
顔を上げると女生徒がいた・・・誰だっけのこの人。
「ん、どうしたよハルカ」
女生徒の存在に気づいたハラキリが気軽に声をかける。知り合いだったらしい。
「・・・お前、クラスメイトぐらい覚えとけよ」
え、あ、クラスの人だったんだ。
全然気づかなかった。
「・・・・ん、話してもよろしいかしら?」
どうぞ、と視線を送る男三人組。
「まずはこれをどうぞ。・・・これに書いてあることは絶対ですわ。彼女は延期も欠席も認めません。もしもそんなことがあったら・・・・まぁ大変なことになるでしょうね」
そういってハルカさんは一枚の封筒を僕にわたしてきた。
そこには・・・・ちょっと待て、何で『果たし状』って書いてあるんだ。
「三日後の午後三時、ちょうど午前授業の日ですわ。その日に貴方達がよく行く神姫センターで彼女は待ってます。ステージは砂漠、勝負形式は一対一の一本勝負、勝たなければ彼女は・・・男の子なら、こんな試練くらいちょちょいと打ち破って御覧なさいな」
そういうとハルカさんは踵を返してどこかへ行ってしまった。
残されたのは微妙な顔をした男三人組と果たし状だけ。
・・・七瀬。
発想がこいつらと一緒だよ?
[[戻る>http://www19.atwiki.jp/shinkiss_matome/pages/1384.html]]
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・」
「・・・お、おはよう」
「・・・・ん、おはよ」
*クラブハンド・フォートブラッグ
*第二十二話
*『それを私にどうしろと』
うじうじすんのはもう止め。
確かにそういった。そういったけど・・・・。
「昨日の今日で何を話せばいいかわからないと」
「・・・・うん」
「全く、男女の仲というのは・・・どこも似たようなものですわね」
そういって遙はから揚げを口に放り込んだ。
うぅ・・・仕方ないじゃない。だって判らないんだもん。
「あはは。ほら、春奈ちゃんはツンデレだからさ。こういうのには弱いのよ」
クラスメイトのリオは笑いながら傍観している。
いや、アンタだって弱いじゃない。このブラコン。
ちなみに、八谷は四時間目が終わるやいなや学食にダッシュしていった。
教室出るときにこっち見てたから・・・多分むこうも気にしてるんじゃないだろうか。
「はぁ・・・いつまでもうじうじと。もういっその事貴女から思いを告げては如何? まだはっきりと口に出してはいないんでしょう?」
・・・・確かにそうだけどさ。
なんというか・・・・
「きっかけがない、と?」
「・・・うん」
どうしたものか。
今までだったら話すきっかけなんて考えたこともなかった。だって自然に話せてたし。
「・・・・もうこうなったら、何かきっかけを見つけるしかないですわね。とはいったものの、二人の共通点となると・・・・近所のお話なんてどうですか?」
「元からしないわよ。そんな井戸端会議みたいなこと」
「だったら何か昔の話とか」
「今の状況で出来ると思う?」
「昨日見た番組・・・」
「ニュースしか見ないわよ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「じゃぁどうしろって言うのよ!!」
「逆ギレ!?」
何か怒こられてしまいましたよ!?
これは私が悪いのか・・・いや多分違うと思うけど。
「もう全滅じゃないですか・・・・打つ手無しとは・・・・」
「・・・あのさ、二人とも」
と、私と遙が絶望に浸っていると今まで黙っていたリオが手を上げた。
二人揃って無言でリオの方を見る。
「共通点だったらさ、武装神姫があるじゃない?」
「・・・・・・・・・・あ」
「・・・・・・・・・・・それですわッ!!」
すっかり忘れてた。
っていうか当たり前すぎて気づかなかったんですけど。
「そうなると・・・・何か神姫の話で呼び出して・・・・」
「どーんといってガッシャンバラバラ」
「何の音ですの!?」
何か二人とも考え込んでるし。
・・・なにか、いやな予感がするのは私だけかしらね。
----
「あ? 七瀬に会いづらい?」
現状を話したところ、親友その一・冬次君は非常に良く判らない顔をしました。
冬次も女顔、というか女にしか見えないから微妙な気分だけど。
「いやだってさ・・・アレだよ? なんてーかさ・・・ほら」
「あーまぁ言いたいことは判るけどよ。・・・・参ったな。どうするよ?」
そういって冬次は隣にいたハラキリ(あだ名・腹部に刺し傷がある)に話題を振る。
・・・・ここでも名前がないんだこの人は。
「いやそれを言われてもだな。宇宙人相手にした方がまだ勝ち目があるだろ」
「それを言うなよ・・・なんか悲しくなってくるじゃねぇか」
そういって三人ともうな垂れる。
学食の中、このテーブルだけが何か暗かった。
「ともかくアレだ。押して押して押しまくれ。今のままじゃ絶対いけないぜ。会いづらいってんなら何か・・・考えて見るか」
そういって考え込む男三人組。
学食のにぎやかな空気がなんとも居心地が悪かった。
「・・・・お前と七瀬の共通点となるとだ、神姫しかないだろう」
ハラキリが重くそういった。
「そりゃそうだが、そっからどうするんだよ」
「・・・果たし状を送りつけてだな。勝ったら自分の話を聞いてもらうとか」
「よしそれで行こう」
「いやいや待ってよ絶対何か間違ってるでしょそれ!?」
この二人に任せてたらダメだ!!
失敗とかそういうの以前に何かダメだ!!
どうしよう・・・・・。
「ちょっと。そこのなんか暗いズッ○ケ三人組」
僕が真剣に悩んでいると、誰かが話しかけてきた。
顔を上げると女生徒がいた・・・誰だっけのこの人。
「ん、どうしたよハルカ」
女生徒の存在に気づいたハラキリが気軽に声をかける。知り合いだったらしい。
「・・・お前、クラスメイトぐらい覚えとけよ」
え、あ、クラスの人だったんだ。
全然気づかなかった。
「・・・・ん、話してもよろしいかしら?」
どうぞ、と視線を送る男三人組。
「まずはこれをどうぞ。・・・これに書いてあることは絶対ですわ。彼女は延期も欠席も認めません。もしもそんなことがあったら・・・・まぁ大変なことになるでしょうね」
そういってハルカさんは一枚の封筒を僕にわたしてきた。
そこには・・・・ちょっと待て、何で『果たし状』って書いてあるんだ。
「三日後の午後三時、ちょうど午前授業の日ですわ。その日に貴方達がよく行く神姫センターで彼女は待ってます。ステージは砂漠、勝負形式は一対一の一本勝負、勝たなければ彼女は・・・男の子なら、こんな試練くらいちょちょいと打ち破って御覧なさいな」
そういうとハルカさんは踵を返してどこかへ行ってしまった。
残されたのは微妙な顔をした男三人組と果たし状だけ。
・・・七瀬。
発想がこいつらと一緒だよ?
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