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「クラブハンドサイド・対談&説明」(2007/09/17 (月) 21:17:33) の最新版変更点
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「さて、作戦会議と行こうじゃないか」
お姉ちゃんがそういったのは神姫センターに設けられた・・・楽屋のような部屋だった。
こんなとこ、何のために使うんだろう・・・・あぁ、大会の時に使うのかな?
「って言うかお姉ちゃん。あの人と知り合いなの?」
私は疑問をお姉ちゃんにぶつけてみた。
あの男の人が叫んだ後、二人でなにやら話してたくらいだし。
「ん・・・知り合いと言うかなんと言うか・・・・まぁ奇妙な縁でね。少し前に協力してもらったことがあるのだよ。なぁ二人共」
お姉ちゃんは自分の胸ポケットから机の上に移動した神姫に言う。
ハウちゃんとノワールちゃんは無言でこくこくと肯いた。
「・・・ふぅん。まぁいいけど、知り合いだからって手を抜いちゃダメだからね?」
「それは承知しているさ。・・・ただかなりブランクがあるからなぁ・・・ハウもノワールも、感覚はまだ取り戻せていないみたいだし」
あぁそうだ。お姉ちゃんの神姫は怪我が治ったばかりなんだっけ。
昔はファーストランカーだったのに・・・・今じゃ実力は大分落ちたらしい。
「・・・・サラ、相手は見た感じどう?」
「どうと言われましても。素体状態では如何とも・・・まぁ一筋縄ではいかなさそうでしたが」
机の上で女の子座りをしていたサラが答える。
いつもは上げているバイザーを深く下ろして、既に戦闘状態だ。
今日の装備は・・・例のフロートバイク『ストライクイーグル』にスナイパーライフル、そしてクラブハンドにグレネードランチャーと言う砲台の名に相応しい装備だった。
「・・・・って言うかアンタ、そのバイク使えるわけ? この間もカーブ曲がりきれなくて事故ってたじゃない」
「ハルナ、神姫は学習するのですよ。前回はスピードの出しすぎでした・・・今回はなんと! このバイク移動にしか使用しません!!」
・・・・いや、それが普通じゃないの?
「とりあえず安全運転心がけなさい。事故ったら新しいDVDは無しよ」
「イエスマム」
そういって敬礼するサラ。
・・・・・見た目がミリタリーチックなだけあってよく似合うわ。
「いいかいマイ。今回は絶対に勝つんだよ」
私の隣では八谷がマイと話していた。
「らにゃー! 不肖このマイ! 勝利に向かい全力全身MEブーストで向かいますのだ!!」
・・・・あれ? マイにゃんそんなキャラだったっけ?
「・・・・・ちょっと八谷。マイにゃんどうしたのよ」
「勝ったらコタツ型クレイドルを買ってあげるんだ。前から欲しいっていってたんだけど・・・まさかここまで欲しがってるとは、思ってなくて・・・」
・・・今のマイにゃんは珍しく本気モードだ。
日本刀ぶん回してるし。
「あ、二人共、初戦は私に行かせてもらえないかな」
と、お姉ちゃんが思い出したように言った。
その手には・・・・ストライクイーグルが・・・・・・・・違う。ストライクイーグルはあんな色をしていない。じゃあアレは・・・・?
「お姉ちゃん、それなに?」
「あぁこいつか。こいつはストライクイーグルの姉妹機、『ブラックホーク』だ。スペック上はストライクイーグルをはるかに上回るぞ。・・・・まぁその分扱いが馬鹿馬鹿しいほどに難しいのだが・・・」
お姉ちゃんの手に握られている『ブラックホーク』は、見た目だけなら今私が持っているストライクイーグルと大差ない。
でも唯一決定的に違うのは・・・その名のとおり、『ブラックホーク』は黒かった。
綺麗な白い部分は全て、光沢のある漆黒に塗られている。ストライクイーグルのイメージを、切れ味のいい西洋刀だとしたら・・・こちらは研ぎ澄まされた日本刀だろうか。
「・・・・そう、それで、初戦はお姉ちゃんでいいの?」
「構わんよ。というか是非といいたいね。・・・まえからあいつとは戦ってみたかったんだ。全力じゃないのは少し不満だがね」
お姉ちゃんはそういってにやりと笑う。
とても楽しそうだった。
「じゃぁいいけど。武装はどうなの?」
「問題ないよ。ノワールはノワールストライカーを装備させてるし、ハウはブラックホークに・・・まぁハンドガンとかSMGとかだな。後は手榴弾とか・・・・ナイフもいいな。アンチマテリアルライフルも・・・」
「・・・あの、マスター。僕が持ちきれる量にしてくださいね・・・?」
「マイスター・・・・“あんちまてりあるらいふる”で人撃つ・・・・・条約違反」
お姉ちゃんの暴走に、ハウちゃんとノワールちゃんが小声で反論していた。
・・・・可愛いなぁ・・・うちのサラは可愛さとは無縁だからなぁ・・・。
「可愛くなくてすいませんでしたね」
「なっ!? 何言ってんのよサラ!?」
「甘いですねぇ・・・私のオーバースキルにかかれば読心などお茶の子さいさいなのですよ?」
「アレって個人に対して使用できるの!?」
戦闘前なのにこの子は緊張感とかいうものがないのだろうか。
・・・・無いんだろうなぁ・・・。
「ん・・・そろそろ時間だな。さて、みんな準備はいいかい?」
そういってお姉ちゃんが立ち上がる。
「準備も何も・・・・っていうか作戦も無いじゃないの」
「そこは臨機応変なのですよハルナ」
「こっちはOKだよみや姉」
「準備完了なのだなん!!」
「マスター、OKです」
「・・・・ヤー、マイスター」
みんなの準備が整ったところで、お姉ちゃんは軽く肯くと
「んじゃぁ行こうか。まぁ気楽に楽しもうじゃないかね」
そういって、悪人っぽくにやりと笑った。
*
次回、パルカ対ノワール!
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