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**第4話「黒子の悪夢と白子の決意」
「ご主人様ー! しろちゃーーん! どこー!?」
闇の中に声が吸い込まれていくが、返事は無い
「ごしゅじんさまぁ…、しろちゃぁん…どこぉ…?」
次第にその足取りは弱々しいものとなり、ついには立ち止まってしまう
「おい、ブラボー! 銃を取れ!」
「ひっ!?」
「今日もよろしく頼むぜ兄弟!」
「鉄くずどもをスクラップ工場に叩き返してやれ!」
「ちょ、ちょっと、ボクは…」
銃を無理矢理押し付けられる黒子
そしてその場はバトルフィールドへと切り替わり
「な、なんで、なんでボクこんなところにいるの?」
混乱を極める黒子、そんな彼女に黒い人影が飛び掛る
「きゃーー!」
殆ど反応できない黒子、しかし、―――ズバシュ!
「危なかったな兄弟」
後からかけられた声に振り向くと ”チャーリー”がフルストゥ・クレインを担いで後ろに立っていた
「ちゃ、チャーリーさん…?」
「…なんてツラしてやがる? さっさと帰るぞ」
そのままきびすを返して去っていくチャーリー
そしてその向こうにはご主人様と白子が…
「ご主人様! 白ちゃん!」
その叫びに微笑み、こちらに手を差し伸ばす二人
黒子の顔にようやく安堵と笑顔が戻るが、横から差し込む強い光…
「え…?」
車が…―――バチン!
「イヤァーーーーー!!」
「黒ちゃん落ち着いて! 大丈夫だよ!」
絶叫を上げて飛び起きた黒子を、白子が抱きしめる
「ああっ! 車が! 車が!」
「黒ちゃん! 大丈夫! 夢だよ!」
「はぁ、はぁ…、し、白ちゃん?」
「そうだよ、大丈夫だよ。黒ちゃん」
「う、うぇぇ…。白ちゃーん…」
嗚咽を漏らす黒子を抱きしめ、慰め続ける白子
交通事故や、地下闘技場での戦闘などの大きな衝撃を立て続けに受けたことは、黒子の心に深い傷を与え
事件以来、黒子は毎晩うなされるようになってしまったのだ
やがて、黒子の嗚咽も収まり、部屋に静寂が戻った
「黒ちゃん…もう大丈夫?」
「うん、ごめんね白ちゃん…。毎晩毎晩…。ベッドにお邪魔しちゃって…」
「ううん、いいのよ黒ちゃん」
黒子が弱々しく微笑み、再び目を閉じる
その様子を白子は痛々しい思いで見つめていた。ここ最近、黒子が安眠できたためしは無い
何度か主人に進言したが、彼にどうにかできる問題でもなかった
「こんなの、どうすればいいのよ…」
自分の無力感をかみ締めながら、白子はただ黒子の髪をなで続けるしか出来なかった
うとうとしつつ、思考の海に沈みこむ白子。ふと、一筋の光明が差した気がした
「あたしも、一度戦場に…?」
まどろみの中ふと浮かんだその考えは、次第に眠りに落ちる彼女の中をぐるぐると回り続けた
[[続く>第5話「白子とご主人様の戦闘準備」]]
**第4話「黒子の悪夢と白子の決意」
「ご主人様ー! しろちゃーーん! どこー!?」
闇の中に声が吸い込まれていくが、返事は無い
「ごしゅじんさまぁ…、しろちゃぁん…どこぉ…?」
次第にその足取りは弱々しいものとなり、ついには立ち止まってしまう
「おい、ブラボー! 銃を取れ!」
「ひっ!?」
「今日もよろしく頼むぜ兄弟!」
「鉄くずどもをスクラップ工場に叩き返してやれ!」
「ちょ、ちょっと、ボクは…」
銃を無理矢理押し付けられる黒子
そしてその場はバトルフィールドへと切り替わり
「な、なんで、なんでボクこんなところにいるの?」
混乱を極める黒子、そんな彼女に黒い人影が飛び掛る
「きゃーー!」
殆ど反応できない黒子、しかし、―――ズバシュ!
「危なかったな兄弟」
後からかけられた声に振り向くと ”チャーリー”がフルストゥ・クレインを担いで後ろに立っていた
「ちゃ、チャーリーさん…?」
「…なんてツラしてやがる? さっさと帰るぞ」
そのままきびすを返して去っていくチャーリー
そしてその向こうにはご主人様と白子が…
「ご主人様! 白ちゃん!」
その叫びに微笑み、こちらに手を差し伸ばす二人
黒子の顔にようやく安堵と笑顔が戻るが、横から差し込む強い光…
「え…?」
車が…―――バチン!
「イヤァーーーーー!!」
「黒ちゃん落ち着いて! 大丈夫だよ!」
絶叫を上げて飛び起きた黒子を、白子が抱きしめる
「ああっ! 車が! 車が!」
「黒ちゃん! 大丈夫! 夢だよ!」
「はぁ、はぁ…、し、白ちゃん?」
「そうだよ、大丈夫だよ。黒ちゃん」
「う、うぇぇ…。白ちゃーん…」
嗚咽を漏らす黒子を抱きしめ、慰め続ける白子
交通事故や、地下闘技場での戦闘などの大きな衝撃を立て続けに受けたことは、黒子の心に深い傷を与え
事件以来、黒子は毎晩うなされるようになってしまったのだ
やがて、黒子の嗚咽も収まり、部屋に静寂が戻った
「黒ちゃん…もう大丈夫?」
「うん、ごめんね白ちゃん…。毎晩毎晩…。ベッドにお邪魔しちゃって…」
「ううん、いいのよ黒ちゃん」
黒子が弱々しく微笑み、再び目を閉じる
その様子を白子は痛々しい思いで見つめていた。ここ最近、黒子が安眠できたためしは無い
何度か主人に進言したが、彼にどうにかできる問題でもなかった
「こんなの、どうすればいいのよ…」
自分の無力感をかみ締めながら、白子はただ黒子の髪をなで続けるしか出来なかった
うとうとしつつ、思考の海に沈みこむ白子。ふと、一筋の光明が差した気がした
「あたしも、一度戦場に…?」
まどろみの中ふと浮かんだその考えは、次第に眠りに落ちる彼女の中をぐるぐると回り続けた
[[続く>第5話「白子とご主人様の戦闘準備」]]
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