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いすのしゃしん。

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究極の手抜き作であり、同時に実車に近づける…写真の使用が一番近道だろう…
現在、多くの方が使用してるであろう技法に、写真を加工したテクスチャというのがあります。
これを利用する利点は多く、例を挙げると…
  1. 面倒なテクスチャをイチから描く手間が省ける
  2. 実写を使用すれば、確実にかつリアルなテクスチャが得られる
  3. 使用用途によっては、ウェザリングの手間が省ける
などがあります。勿論このほかにも多くの利点があります。

逆にデメリットもあり、こちらも同じく例を挙げると…
  1. 描いたものと編集したもので、クオリティに差が発生してしまう
  2. テクスチャ化するにあたって、編集が結構面倒
  3. 委託取材も含み、実車取材が必要となる(=何らかの予算が発生)
です。結局はその利点をいかに生かし、デメリットを潰していくかがポイントとなります。
例えば、写真加工テクスチャは台車・床下周りのみに適用する…などといった割り切った使用をした方が良さそうです。

またひとつの手として、模型を撮影・使用するという方法もあります。
これは実車取材に比べて確実性に劣ったり、編集が更に困難などといった面もありますが、模型を持ってる立場から言うと、
これは使わない手は無い…といった感じです。もちろん「割り切りを割り切った」という使用方法が望ましいですけどね(汗

以上のこと?を踏まえて、写真をテクスチャ化する「私なりの方法」を書きたいと思います。

実車写真を編集する

まず、写真を加工してテクスチャとするには、以下の手順を踏みます。
  1. 写真を撮影する
  2. パソコンへとりこむ
  3. 編集しやすいサイズに調節、傾きの修正をする
  4. 不要な部分を削除する
  5. 色合いやコントラストを調節する
  6. 最終的な圧縮を行う
当然人によりこの中で行う事はさまざまですが、私の例を書いていきます。

209系M車コンプ部分(模型)をテクスチャ化



まず、こちらがベースの写真です。当然ですが、圧縮をかけています。
こちらは諸事情で下の撮影手順を一切踏まずに撮ったものですが…これでも一応使えます。


上の写真より、必要箇所のみを切り出したものです。サイズは若干大きめですけどね。
今回は運良く必要箇所がほぼ平行になっていたので、傾き修正は一切行いませんでしたが、必要に応じて行います。


 ↓  ↓  ↓

次に、本当に必要な箇所だけを切り出すため、(使い慣れたペイントで)このように境界に白い線を引いてしまいます。
そしてPictBearの自動選択機能などを用いれば、簡単に不要箇所が取り除けます。


 ↓  ↓  ↓

コントラストや色調の調節です。今回は無圧縮の低ピクセルで描いたテクスチャと共存させたいため、
思い切りコントラストを下げ、それにあわせて色を暗くしました。
そして周りのホワイトアウトした箇所を黒く塗りつぶしておきます。


そして圧縮と最終調整。今回はサイズを128X32としています。圧縮後、シャープ強フィルタを適応しました。
シャープフィルタは圧縮後に使うとモールドを復元できるので効果的です。今回は先ほど一旦コントラストを弱めて
また強めて…と意味の無い動作をしたように思えますが、モールドをより繊細にし、またプラらしさを消す効果もある…
かもしれません。細かくは知りませんが…要は精神論ですね。

実写の場合にはもうちょっと難しいので、この辺も経験がものを言うポイントとなりそうですね。


そして完成したもの…ですが、なかなか目立ったアングルで撮れませんでした(涙)
上の例ではブラックアウトを行いましたが、実用例では透過処理をし、アルファゼロテストを適応する予定です。


模型写真を編集する



1. 撮影を開始する前に…

模型を資料とするために撮影するのにも、写真自体の質や編集時の容易性を高めるため、マニュアル操作の可能な撮影機材が望ましいです。
また、当然?ですがフィルムカメラよりもデジタルカメラが良いでしょう。
また絞りを最大開放状態にするため、シャッタースピードは遅くなります。そのため三脚も必要となります。
ちゃんとした機材が、良い素材となることは間違いないでしょう。

2. 使用機材

私が撮影する際の使用機材を紹介します。当然全く同じでないと無理というわけではありませんが…

  • カメラ本体…KONICAMINOLTA α7 DIGITAL
  • レ ン ズ…TAMRON XR DiⅡ 18-200mm F3.5-6.3
  •  三 脚 …Athlotc DV-1N

といった感じです。カメラはマニュアル撮影が可能なモデル(一眼レフ、"ネオデジ"等)が必須です。
三脚使用の撮影のため、ライブビュー機能があった方が絶対に便利です。ピントの確実な確認のための鮮明なファインダーも(汗)
レンズは最短焦点距離が~50cm程度のものが良いと思います。
三脚は撮影機材に見合ったものが当然良いです。とはいっても私のはコンデジ向けの貧弱三脚ですが(滝汗)

3.実際に撮影する
撮影サンプル…上記撮影機材で車両(TOMIX「さよなら銀河」セット・EF65-1000)を撮影した場合


まず、噂の貧弱三脚(写真右)です(笑)
普段の使用では当然不満ですが、今回のような使用用途では全く気になりません。軽量・コンパクトで持ち運びにも便利です。
なお左の三脚は、この後撮影時の様子を撮影した際に使用しました。


そして、これにカメラをセットします。


そうして撮影対象車両、それを置くレール、高さ調節の台を置きます。
車両は当然ですが、後者2つは台車の向きを整え、真横から撮るためには必須となります。三脚も当然位置・高さをあわせます。
フラッシュは使用した方が良いです(理由は後述)。またフラッシュの光を遮る場合があるので、レンズフードも使用しません。
フラッシュを使用するため、照明はさほど気にするものではないと思います(WBの設定次第ですが…)。

ここまで来たら、撮影準備OK。
本当はこれでシャッター切ってハイ終了…とすることも出来ますけど、良い資料写真になるはずが無いですよね。
続いてカメラの設定をします。

設定はA(絞り優先)か、M(マニュアル設定)とします。これは絞りを最大まで絞るため。その方が写真の広範囲でピントが合います。
シャッタースピードは絞り優先ならカメラにお任せ、マニュアルなら自己設定をします。良いと思うまでバンバン撮影しましょう。

ズームは50mm辺りを使用します。これは広角で撮影すると写真が歪んでしまうため、それを抑えるためです。
また遠くすぎてもフラッシュが届かないわブレやすい要素が増えるわで良い事が無いです。
ピントはAF(オートフォーカス)に任せちゃうのもいいですが、時にAFも迷ってしまう事もあります。
MF(マニュアルフォーカス)で自己設定するなり、AFでピント調節後、MFにしてピントの固定をする必要があります。

ISOは~200が限度でしょう。それ以上だと画像にノイズが乗ってしまい、汚くなってしまいます。
あと忘れてはいけない事として、セルフタイマー(又はリモコン等)を使用して撮影をするという事。
シャッター押した時に、そのせいでブレるなんて悲しいですからね。

…撮影情報…
撮影モード:絞り優先  絞り値:F32  シャッタースピード:12秒
ISO:100  WB:オート  露出補正:0  フラッシュ:未使用
さて、先ほどフラッシュ使用と書きました。何故かといえば、黒い床下の場合にはモールドが黒く潰れてしまうためです。
そのため、フラッシュを使った方が良いというか必須な訳です。真っ黒だと、後の編集も効かないですからね。

…撮影情報…
撮影モード:絞り優先  絞り値:F32  シャッタースピード:1/60秒(フラッシュ撮影での同調の限界?)
ISO:100  WB:蛍光灯±0  露出補正:+1  フラッシュ:使用(補正値:+1)
これがフラッシュを使用した場合です。モールドもくっきり出てきます。
また、ホワイトバランスも大事な要素となります。今回は蛍光ランプ下でしたので、蛍光灯±0としました。
撮影環境下でいかに自然に写るかを考え、すこしづつ設定を変えながら撮影していく必要があります。

あとは、実写の写真を編集するのと同様に、違和感なく溶け込むように写真を編集していけば良い訳です。

4.オマケ~上記撮影を応用して~
さて今回の撮影でしたが、基本的には模型の撮影と同じことをしただけです。
そのため、背景などを多少変えて、撮影すればちゃんとした模型写真を撮影する事が出来ちゃうんです。

…撮影情報…
撮影モード:マニュアル  絞り値:F29  シャッタースピード:10秒
ISO:100  WB:蛍光灯±0  露出補正:-  フラッシュ:未使用

こんな感じで(^^)
上記の撮影ステージ?に、白いプラ版2枚を置いただけです。あとはアングルを変えて。
模型も資料のためにあるわけではないだろうと思いますし、ちゃんと撮影してあげると良いと思います。


相当脱線してしまいましたね、申し訳ありませんm(_ _)m
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