※上記の広告は60日以上更新のないWIKIに表示されています。更新することで広告が下部へ移動します。

その手の動く方へ向かう風を
その口元の方へ動く空気の色を滲んだ空が濁した

手の甲にある君の地図は南の方を射したまま 磁石はぐるぐる回る

ピントが合わぬまま色眼鏡を並べ 目の向こう端で夢見る君は
只密やかな寝息とともにある 夜を置いて
上下する胸元の月とともに生きる惑星たちをがりりと噛むと
果実の滴るような生身の生と其処には確かな愛が揺らいでいた。

縦縞のシャツの横に文字を並べ たゆたう時を謡い
寒空に舞う雪虫のはかなげな白と同じ雪を身に纏い
そうすると見えるのは ただ 輪郭のはっきりとした夜だ

さよならの言葉はうまく言えなかった

とりとめのない手が時を告げた

もうすぐ三時。
あたたかい冬が出会うためにあった、自堕落な時に手を振って。



2006/10/27 words=Ree.