第二十五話 まほうのちからってすげー!


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「ひぃ…っ」
「どうした?抵抗しないのか?」
「く、くっそぉ…覚えてろよ!」

虫の妖怪と思しき少年は鳥居から降り、意識を失った黒服を抱え、こちらに背を向けて飛び立つ


「良い台詞だ、負け犬的だな」
「だ が 無 意 味 だ」

鳥居の上程まで飛び上がった少年めがけ、左腕を伸ばす
しっかりと右足首を掴み、そのままこちらに引き寄せた


「逃げたら逃げたでチルノに俺の場所を言うんだろ?」
「…」

黙ってうなずく少年


「そうなると困るんだよなー…ってわけで、だ」
「虫タイプに炎タイプって大ダメージだよな?」


右手にファイアボルトをキャスト
少年の頭部とほぼ同じ大きさまで成長する、エリンではまずここまで大きくならないだろう


「ま、悪く思わんでくれ。これも生活安寧の為だ」
「わ…わ…」

彼の目は涙をたゆたえ、必死に命乞いをする


「そういうわけだ…ごめんな」

右手を彼に向け思い切り振り下ろす
必死に訴えかけていた少年は、恐怖で目をつぶっていた





「…なーんちゃって」
「…?…!?」

きょろきょろとあたりを見回す少年。


「いやー、俺も中々の演技力かな。こうも見事に引っ掛かってくれるとは」
「…え?」
「だってさ、殺しても仕方ないじゃん。どうせただの仇打ちだろ?」
「た、ただのって…」
「いいのいいの、そーいうの気にしてないから。とりあえずこれに懲りてもう来ないでくれよ、少年」
「は…はい…」
「あー…あとチルノには内緒でな、場所が割れると都合が悪いんだ」
「わ、分かりました」
「うん、分かれば結構。そんじゃ、帰ってよし!」

少年の胸ぐらを掴んでいた左腕を離してやると、近くに転がっていた黒服に少年が近付く


「おい、ルーミア。起きろって」
「うぅ…硬い…苦い…」
「いつまで引きずってるんだ、帰るぞ」
「え、帰るのかー?」
「あぁ、見逃してくれた。チルノには秘密にしておけってさ」
「そーなのかー」

なるほど…説得してたのか


「あの…いきなり襲いかかってすいませんでした!」
「ごめんなさいなのかー」
「あぁ、いいっていいって、こんなのここじゃ日常茶飯事なんだろ?」
「それでもやったことに変わりないですよ…多分チルノちゃんがそちらに仕掛けたんですよね?」
「ま、仲間がやられりゃ仇打ちしたくなるのは当然さね。そっちも事情知らなかったようだし、仕方が無いやね」
「ほんとにすいませんでした…それじゃあボク達はこれで…」
「おう、もうくんなよー」

少年と黒服が後ろを向いて帰っていく
やれやれ、まだ掃除も終わって無いのに無駄に疲れたぞ…


「あ、そういえば一つ伝えたいことが!」

神社を半ば出かけた彼が、こちらを向いていた


「さっき少年って言ってましたけど…ボク、女です!お間違えの無いよう!」
「ないようなのかー」


…女なのか!?
人も妖怪も見かけによらないものだ…
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