「いてっ」
ボーっとしていた頭に先生が投げたチョークが見事に直撃
というかいまどきチョーク投げなんて珍しいね先生
「またか國本ぉ!こんどやったらチョーク入れたバケツ持たせて廊下立たせるぞ!」
チョークが好きですね先生
でも立ちたくなは無いな、授業に集中集中っと…
キーンコーンカーンコーン
「…っと、もう授業終わりか。それじゃあ教科書の18~21ページを読んでおくように、はい挨拶!」
(きりーつ、れーい、ちゃくせーき)
…中学校か小学校だよな、まるで
「へーいやまちー!」
「うぉっと、ぷーさんか、びっくりしたなぁ」
「ふっふっふー、また怒られてやんの」
「しょうがないだろー、考え事してたんだし…それより何か当たってるんだけど」
「人これを『当ててんのよ』という!」
後ろから抱きついて来てる女の子、「藤原 始音(ふじわら しおん)」
幼馴染で家が隣というとてつもなくベタな存在である
そんで抱きつかれてる男子、というか自分、「國本 大和(くにもと やまと)」
何てことは無い普通の学生である
「いや、特に嬉しくもないし重いから退いてくれんかな」
「ちぇーっ、なんだよ修行僧ー。傷つきました、私は深く傷つきました!」
「全く何でこーいうことしたがるのか…わかったよ、帰りにジュースおごってやるから許してくれ」
「メロンソーダで頼む、ちなみにやりたくなるのはああいう感覚だ、参考に見ておけ大和修行僧」
だから修行僧じゃないっての…
で、あの方向にいるのは…
「しぃぃぃちゃぁぁぁん!!一緒に帰ろぉぉぉっ!!」
「だから飛びつくのは止めてって湊ちゃん!あぁもう匂い嗅ぐのも止めてってぇぇぇ」
…
「な、ああいう感覚だ」
「正直分からん」
今飛びついた方が「白鳥 湊(しらとり みなと)」
たまにぷーさんと一緒になってちょっかいを出してくる、別に嫌ではないが
で、飛びつかれた方が「鴎ヶ崎 司織(かもがさき しおり)」
頭脳明晰、知識豊富。成績も良く、学級委員を務める。正直言って自分とは違う世界の人間だ
「なんだよぅつれないなぁ、女子に興味はありませんってか」
「まぁ今のところは…」
「何だやまちー、随分と羨ましい体勢になってるじゃないか」
茶化してきた男は「新城 克也(しんじょう かつや)」
ぷーさんと同じく彼も幼馴染である、家は隣ではないが
「城さんもやる?」
「いや、俺は同年代に興味は無いからいい」
「ちぇー、何だよみんなー」
「で、帰らないのか?」
「いや、帰りたいんだけどぷーさんが邪魔で立てない」
「何だいあたしが重いってのかいこの子はー、まぁ退くけど」
「そんじゃ帰るか、雑誌買いたいからコンビニ寄ってこうぜー」
「あ、そういやメロンソーダ奢ってもらうんだった!」
そういやそんなこと言ってしまったな、財布の中身いくらだっけ…
最終更新:2010年08月01日 15:34