第三回 先輩の言葉

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「あぁ、金剛先輩」 「うっす、そこの坊やは新入りかい?」 「ども…」 ドアに立っていた男がこちらに歩み寄ってくる それにしてもでかいな…目の前で見るとさっきより更に大きくなったように感じる 「俺は3年F組 金原 剛(かねはら たけし)だ、よろしくな一年坊主」 目の前に手を差し出される、握手を求められているのか 「1年B組、砂原 始っす…」 こちらから握り返すと、向こうもしっかりと俺の手を握ってきた 思い切り握っているのだろうか、とても手が痛い あまりの力強さに俺は思わず顔を歪める 「お、すまんすまん、痛かったか」 がははは、と豪快に笑いながら俺の頭をポンポンと叩く 一昔前の漫画にいそうな性格だなぁ… 「そうだ、夏紀ちゃんに用事があってきたんだった」 「あら、何ですか?」 とりあえず俺はこの場には邪魔かな、話は終わったって言ってたし …何より茂木がどうなってるかが気になる、この場を立ち去るか 「それじゃ、俺はこの辺で…」 「お、すまんな大した挨拶もできんで」 「いえ、用事なら仕方ないですよ。それじゃあまた」 エレベーターに乗り、生徒会室の扉の前へ出る 幸い、ここは一般生徒の殆どが通らないような場所にあるので誰にも見られることは無かった さて、茂木はどうしてるだろうか… 「砂原ぁぁぁ…」 帰るなり茂木が情けない声を出して出迎えてくれた 「また彼女からか…?」 「そうなんだよ!それがさぁ…」 その後、延々と彼女についての愚痴を長々と聞かされる羽目に 夕食にありつけたのは、話し終わった茂木が満足して飯を作り終わった後であった
「あぁ、金剛先輩」 「うっす、そこの坊やは新入りかい?」 「ども…」 ドアに立っていた男がこちらに歩み寄ってくる それにしてもでかいな…目の前で見るとさっきより更に大きくなったように感じる 「俺は3年F組 金原 剛(かねはら たけし)だ、よろしくな一年坊主」 目の前に手を差し出される、握手を求められているのか 「1年B組、砂原 始っす…」 こちらから握り返すと、向こうもしっかりと俺の手を握ってきた 思い切り握っているのだろうか、とても手が痛い あまりの力強さに俺は思わず顔を歪める 「お、すまんすまん、痛かったか」 がははは、と豪快に笑いながら俺の頭をポンポンと叩く 一昔前の漫画にいそうな性格だなぁ… 「そうだ、夏紀ちゃんに用事があってきたんだった」 「あら、何ですか?」 とりあえず俺はこの場には邪魔かな、話は終わったって言ってたし …何より茂木がどうなってるかが気になる、この場を立ち去るか 「それじゃ、俺はこの辺で…」 「お、すまんな大した挨拶もできんで」 「いえ、用事なら仕方ないですよ。それじゃあまた」 エレベーターに乗り、生徒会室の扉の前へ出る 幸い、ここは一般生徒の殆どが通らないような場所にあるので誰にも見られることは無かった さて、茂木はどうしてるだろうか… 「砂原ぁぁぁ…」 帰るなり茂木が情けない声を出して出迎えてくれた 「また彼女からか…?」 「そうなんだよ!それがさぁ…」 その後、延々と彼女についての愚痴を長々と聞かされる羽目に 夕食にありつけたのは、話し終わった茂木が満足して飯を作り終わった後であった その後、風呂に入って床に就く 色々あって長かった一日がやっと終わる…と思っていたその矢先、枕元に置いていた箱から大音量の着信音が鳴り響く 「!!」 茂木が起きたのではないかと危ぶみながら慌てて箱を手に取る 声を聞くと夏紀先輩のようだ 「先輩!うちの友人が起きたかもしれないです!って言うか夜中にこんな大きい音立てたら隣の部屋に迷惑です!!」 「あら、大丈夫よ?貴方にしか聞こえないように設定されてるから」 あぁ、そうか。と胸をなでおろしかける しかしこんな時間に呼ばれたことにはまだ納得がいっていない 「で、こんな時間に何ですか?」 「夕方貴方に言ったでしょ?夜になったらまた呼ぶって」 「夜って言うよりもう深夜ですよ…」 時計を見ると、長針が真上を向き、短針は丁度15度右へ傾いている 「とりあえず今から旧校舎の屋上に来て、話はそれから。じゃね!」 「え?旧校舎ってもう使われてない筈じゃ…」 こちらの応答むなしく、通信は切れてしまった とりあえず今はおとなしく言われたところに向かうしかないか…

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