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アルバム全曲レビューするスレ

39 名前:名盤さん[sage] 投稿日:2007/06/25(月) 21:16:10 ID:h1TYGxXQ
(ry)

eels - electro shock blues (1998)

1. Elizabeth on the Bathroom Floor ★★★
エレキギターを爪弾きながらEの力ないボイス。ノイズやコーラスのエフェクトはすごくチープに出来てる。
自殺志願者的な歌詞も相まって、アルバムの世界観を意識させてる。
2. Going to Your Funeral, Pt. 1 ★★★
暗いながらも、ファルセットの導入部からロックテイストなサビに移るところがやたらかっこいい。
ブレイクで鳥のさえずりが聴こえたり、スライドギターが隙間にキイキイ鳴ってたりで宅録野郎全開。
3. Cancer for the Cure ★★★★
反社会的で鬱屈した病床心理をよく表現できてると思う。ポップな現代音楽的といえばいいのか、
お洒落なロックになってると思う。やられた。
4. My Descent Into Madness ★★★
駄目人間の優しげな哀歌で妙なカタルシスを感じる。初期Eelsはこういうテイストが結構あって色気がある。
アルバムを通して鳴るシンセが、ヒプホプのビートに漂ういやらしさを巧妙に消し去っている。
5. 3 Speed ★★★★
旋律の継ぎ目は自然だしライムもうまいし楽曲はいいしで、マンセーになってしまうけどしょうがない。。
6. Hospital Food ★★★
サックスも加わってトムウェイズ的にジャズる。引き出しがやたらある。
7. Electro-Shock Blues ★★★
"『俺は大丈夫』 そう100回書けと医者が言う 俺は大丈夫 俺は大丈夫 大丈夫じゃねえよ"
単純なピアノのサンプリングにのせて歌うブルース的というかポエトリーリーディング的なメンヘラソング。
8. Efils' God ★★★★
逆回転エフェクトのバイオリンで始まって、ちょっとプリンス的なファルセット。この感じ完全に
デーモンアルバーンも絶対お手本にしたと思う。けだるさがグルーブに溶け込んできて意識が遠くなる感じ。
9. Going to Your Funeral, Pt. 2 ★★
鉄琴やクラリネット、バイオリンなどで構成されるインターミッション

40 名前:名盤さん[] 投稿日:2007/06/25(月) 21:17:27 ID:h1TYGxXQ
10. Last Stop: This Town ★★★★
インストを挟んで何が始まるのかと思えば、アルバムを通じてもこの曲だけ、コマーシャル的に作ったような
異質のキラーチューン。ドンシャリなヒプホプのリズムにDJプレイ、シャウト気味に歌うキャッチーなEボイス。
11. Baby Genius ★★★
綺麗なハンドベルのメロディに、回顧シーンのようにテレビの音が紛れ込んでいたりして
半ば自分を奮い立たせようとして、半ばどうでもよくなっていて、童謡的な旋律が多重奏に発展していく。
12. Climbing to the Moon ★★★
綺麗な綺麗な自殺ソング。知らないでラジオにリクエストしたりして。かけてくれたりして。
自虐的なことを考えるとき、確かに気持ちは少しだけ楽になる。一瞬だけなんだけど。
13. Ant Farm ★★★★
'50的なフォークテイストのある落ち着いた曲で、これがちゃんと聴く前に持ってたイールズのイメージ。
実際にこういうのを聴いてもやっぱりいい。多分曲作りに関しては、全く造作ないんだと思う。
14. Dead of Winter ★★★
後半になるにつれて世界観はアコースティックになり、メッセージは直接的になる。
15. Medication Is Wearing Off ★★★
秒針のピアノ音がなる中でラップ(?)を刻むという、無口な青年がなんか語ってます感がベックに激似。
16. P.S. You Rock My World ★★★
人によっては大げさに思えるかもしれない、ベックでいう「シーチェンジ」的な背景に流れる
バイオリンの多重奏が抑揚を与えている。 "maybe it's time to live"の一言でアルバムは終る。

総評:★★★★★
イールズの2ND。暗いけどこれ5つ星でなくて、あと何につければいいのかわからないと思い。
若くして父親を亡くし、姉を自殺で失い、母は末期癌という境遇から生きる意義を失いかけたという
E自身の、そこから一歩を踏み出そうとする思いは、例え歌詞がわからない状態で聴いたとしても
言語を超越して伝わってくる。細かいサンプリング音の必然性、旋律と旋律を繋ぐ言葉の置き方、
またクライマックスに向かって物語を読み進めるようなアルバム構成、完成度は高い。