アルバム全曲レビューするスレ

26 名前:高嶋政伸[ホテル] 投稿日:2007/06/04(月) 22:01:05 ID:wbw6ULey
Jim O'rourke / Eureka

1 Prelude to 110 or 220/Women of the World ★★★★
  「長げーよw」とは思わせない、「いつまでも聴いていたい」と思わせるミニマルで牧歌的な曲です。
  「いつまでも聴いていたい」と思うのは最初の2、3回だけです。あしからず。
2 Ghost Ship in a Storm ★★★
  ヴォーカルのハモーニーと軽やかに飛び跳ねる鍵盤のタッチが溶け合ってポップな曲に仕上がっています。
3 Movie on the Way Down ★★★
  私はちょっとこういうフォークトロニックな感じのものは理解できないのでなんとも言いにくいです。
  インプロ部分は不思議な抱擁力があり、自殺する時のBGMなどに向いてると思います。
4 Through the Night Slowly ★★★★
  わずか5分ほどの曲の間に行なわれる全ての転調が滑らかです。「無理に詰め込んだ感」が感じられない。
5 Please Patronize Our Sponsors ★★★★
  序盤のポップなMPB風のテンポからフェードしてオーケストラ風のどこか勇ましく美しい曲調へ。
  流れは自然なんですけど、前半から後半への必然性が感じ取られないというか、一曲の中で独立した二曲やってませんか?
6 Something Big ★★★★
  女性コーラスのハーモニーとフレンチテイストな柔らかいそよ風のようなメロディが素敵です。

27 名前:高嶋政伸[ホテル] 投稿日:2007/06/04(月) 22:02:43 ID:wbw6ULey
7 Eureka ★★★★
  表題曲っぽいですが、傑出して素晴らしい曲だとは感じませんでした。評判いいみたいなので私の耳がおかしいのでしょう。
  生楽器に電子音を遠慮なく絡ませてるにも関わらず、スノッブな空回り感がなく、必然性すら感じさせます。
  これもこの世に別れを告げるのにうってつけの、灯台から見る夕陽のように感傷的なメロディです。
8 Happy Holiday ★★☆
  0分51秒のところで急に音が大きくなります。気をつけてください。
  何が言いたいのか凡人の僕には分かりません。このアルバムの中では手抜きに思えました。
9 Little Island Walking ★★★
  ギターが上手いですね。ギター触ってるアーティストですから当然です。

総評:★★★★
オルークのポップで遊び心満載のアルバムです。
ちょっと自分には甘すぎるのですが、基準は軽く満たしていると思います(音楽における基準が何なのか知りませんが)。
上にも書きましたが、自らの命を絶つときに聴きたくなるような、メランコリックな優しさと小カオス(ポップなカオス)が感じられます。
ジャケットが狙いすぎな感じがしますが、音とイメージが一致してる感があるので、まあアリだと思います。
最終更新:2007年08月24日 13:33