アルバムを全曲レビューするスレ 06-07

179 名前:名盤さん[sage] 投稿日:2006/12/09(土) 23:08:01 ID:WNWQKnFP
BENEVENTO/RUSSO DUO 『 PLAY PAUSE STOP 』 (2006)

1. Play Pause Stop ★★★☆
重たいドラム音、重たいオルガン音。後ろで重そうなコーラス。ノイズの後晴れやかに旋律が上り詰めていく。初聴で笑ったけどけっこう耳に残ってる。
2. Echo Park ★★★☆
引き続き重たくも旬のポストロック節全開。吹っ切れ方が「僕たち、ポップなんです」感。
3. Soba ★★
ズムズムとリズムがひたすらこもっておきながら、それに対して底抜けな明るさをみせる旋律はなんなんだ…などと考えていたら、いきなり転調して高速になったのにつられて爆笑した。楽しいけどダサい。
4. Best Reason to Buy the Sun ★★★
iTunesのタイトルは[Brtbts]。ライブバンドらしくアルバムの最初からここまで一気にきてるので、この辺は特に盛り上がってる。ドラムが全力すぎ。
5. Powder ★★
アメフト的なツインギターの旋律からHR/HMなノリに移行する。最後は意味深に終わるけど、意味は絶対ない。レビューしてみて初めて気づいたけど、iTunesで取得したタイトルが[Anything]になってて、全然違った。
6. Something for Rockets ★★
M83のような、開放感を求めたシューゲイザー。悪くないんだけど、なんかつまらないというか、なんでこれがやりたかったんだろう。
7. Walking, Running, Viking [Lung Butter] ★★☆
いつの間にか鉄琴系の音も入り、しっかりエモ。あるよね、求められてることと本当にやりたかったことの相違って、と理解することにした。
8. Hate Frame ★★★
音の空白を埋めまくってるドラムと、聴いてるうちに胸毛生えてきそうな抑揚ありすぎのオルガンでむせ返りそうなプログレ空間を演出。4分過ぎからの展開は相当濃くて興奮を誘っている。
9. Memphis ★★☆
最後はブルースなギターとタンバリンの牧歌的な雰囲気。"今、やりたいことの全て"をやったのか。

総評:★★★
マルコベネヴェントとジョールッソのドラム&オルガンデュオが織り成す、稀代の演奏力と異様な甘さを持ったな楽曲とのギャップが楽しい通算2枚目のオリジナルアルバム。プログレからポストロック、シューゲブルースハードロック…と多岐にわたる音楽性を堪能できます。
最終更新:2007年03月10日 02:03