2007/10/28
『できるアイツの雑談の技術』 著:秋庭道博
1999 大和出版 190P
。
推奨度
★★★★
2007/10/26
『日本語どっち!?』 著:北原保雄
2006 金の星社 158P
何ということよ、間違えることはないだろうと高を括っていたら、あれやこれや数問間違い……
読んでおいて心の底から良かったと思った一冊。
しかし意味は変わるから実生活で適切に使おうとしたら間違っていると不当に指摘されそうだ。
推奨度
★★★★★
2007/10/24
『東西落語がたり 柳家花緑思いっきり対談』 著:柳家花緑
2003 旬報社 180P
落語をどうにかして変えていきたいという著者の熱い魂を、それぞれの対談相手にぶつけています。
それだけで一読の価値在り。
さらに著者の言葉を受ける側が一流も一流の超一流。
立川談志、三遊亭円楽、三遊亭小遊山、春風亭小朝、桂米朝。
もちろん落語家として一流というだけでなく、受け答えも一流。
素晴らしい対談集です。
推奨度
★★★★★
2007/10/22
『日本語へんてこてん』 著:あんの秀子
2007 ポプラ社 189P
全40の日本語エッセイ。
著者の私論私考全開で最初から最後まで一貫しています。
変に最近の日本語乱れている論に迎合するわけではなく、「いやそれ昔の事例にあるから」と、
むしろ古典的な用法に溯っているという指摘が多く、面白い。
ただ、ネットスラング系にはさっぱり疎い様子。
推奨度
★★★★
2007/10/20
『誤解されない口のきき方』 著:奥脇洋子
2007 国土社 111P
94の会話事例を出して、間違った対応と適切な対応をそれぞれ。
しかも、そのそれぞれにさらに派生して、数パターンの口調が用意されています。
しかし余計なことがあまり書かれていないぶん、余白が多くて読みやすい。
推奨度
★★★★
2007/10/18
『建築家になろう 家が町や都市をつくる』 著:樫野紀元
2007 国土社 111P
やはり、といいますか、ヴィトルヴィウスからこちらずっと、
建築家というのは万能の人でなければならないのだなと強く感じさせられました。
その意味での建築家というのが、どれくらいいるかは分かりませんけれど、
某人のようなアレもいれば、ちゃんとした人は結構多いと思っています。
一応中高生向けということになっていますが、非常に奥深い。
推奨度
★★★★
2007/10/16
『心の哲学入門』 著:金杉武司
2007 勁草書房 220P
久しぶりに哲学の本を読んでホッとしたり。
面白かったです。
心の哲学、と銘を打つと、何だかそれだけで胡散臭さが全開になるのですが、
謎心理学が出てきたりはしません。
徹底的に論理学的、一言で、デイヴィドソン哲学的。
現代アメリカ哲学入門、と言ってしまってもいいかもしれません。
心は一元的・唯物的なものか、二元的なものか、という考察から始まり、
因果問題やらクオリアやら志向性やらと、色々な角度・立場から考察が加えられます。
最終的には、決定的答えは出せないけれど、
一元的なものの方が説得力あるというところに落ち着きます。
哲学上の立場としては、著者は解釈主義を自認しています。
つまりやっぱりデイヴィドソンです。
簡単な論理学の勉強をしたい人にも、哲学のホットな話題を知りたい人にも、
ストレートに心を考察したい人にも、オススメの一冊。
推奨度
★★★★★
2007/10/14
『まずはこの本から! はじめての人の簿記 入門塾』 著:浜田勝義
2005 かんき出版 173P
「一番わかりやすい本を書きました!」というキャッチコピーはダテじゃないです。
簿記って一体何なのかそもそもサッパリ知らなかった私が、
ああ、コレだけのことなのか、と思えたくらいに分かりやすいです。
いや、奥深いものなのです、それも分かりました。
本書はとにもかくにも一にも二にも仕訳。
仕訳が分からなければ簿記は出来ない、仕訳は理屈でなく丸暗記するべし。
格言です。
推奨度
★★★★★
2007/10/12
『編集者になるには』 著:山口雄二
2002 ぺりかん社 167P
何人かの現役編集者にした取材を収録、それから編集の仕事内容、編集の生活実態に近いところと、
内容は結構多岐に渡っています。
まあ、これを見て編集者になりたいと考える人はマゾとしか思えませんが。
思いとどまるには良い一冊なのかもしれません。
逆に、これを読んでも編集者になりたいと思える人は、それが天職なんでしょう。
推奨度
★★★★
2007/10/10
『売れる日本語 売れない日本語 そのちょっとした違い』 著:今井登茂子
2005 河出書房新社 189P
接客用語改造講座、とのこと。
普段、言われて気になることもあれば、別にそれくらいいいんじゃないか、という程度のミスまで、
色々と指摘されています。
敬語の言い間違いから、奇妙奇天烈としか思えない日本語まで。
それのみならず、機械的接客ではなく、より心をこめた一言をどうすればいうことができるか、
という痒いところにまで手を届かせる一冊。
対人折衝ということで、接客以外にも広く応用できるかと。
推奨度
★★★★
2007/10/08
『愉悦の蒐集 ヴンダーカンマーの謎』 著:小宮正安
2007 集英社新書 222P
ヴィジュアル版なので全ページフルカラー。
素晴らしい新書。
ルネサンスから始まり18世紀まで続く博物館の前進ヴンダーカンマー。
15~18世紀ヨーロッパの無尽蔵な好奇心とキリスト教によるその抑制が、
このびっくり箱部屋を見るとクッキリと浮かび上がってきます。
21世紀には知の細分化を見直す動きが盛んになるでしょう。
全知博学、そして驚き大好きなヴンダーカンマーを、
専門書ではなく一般向け新書で読めることはこれ自体ヴンダーで素晴らしい。
推奨度
★★★★★
2007/10/06
『絶対わかる生命化学』 著:斎藤勝裕/下村吉治
2007 講談社サイエンティフィク 184P
門外漢には難しい、しかし面白いです。
見開きで左半分が本文、右半分が図表。
生命化学入門としては推奨度最高は間違いないというくらい。
他の絶対わかるシリーズにも手を出してみようかと思えます。
代謝・情報伝達・疾病・免疫・老化という、後半部分が特に面白い。
推奨度
★★★★
2007/10/04
『もっと早く受けてみたかった 国際政治の授業』 著:蟹瀬誠一
2007 PHP研究所 205P
国際政治入門書ならコレがベスト。
と言い切りたいほどに、インタビュー形式で著者が解説してくれ、読みやすく分かりやすい。
写真・図表が多いのも吉。
単色刷ですが全然気になりません。
国際政治という枠組みの中で国際経済・国際法も一部で言及されます。
推奨度
★★★★
2007/10/02
『最新IT・ネット業界の動向とカラクリがよ~くわかる本』 著:斉藤永幸
2006 秀和システム 183P
ある程度の最低限のところが分かっていないと、
読んでも何を書いているのかさっぱり分からないというのはIT系のお約束。
これからの業界ですがまだまだ全体としては、
というか職場環境としてはニッチだなあという印象が強いです。
推奨度
★★★★