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【明日への代価】

第一章 邂逅

 

「私の名はヴァイオラ・・・」

「それ以上でもそれ以下でもない・・・」

ビーストの女は、他の種族にはどうも好かれないようで。

私に話しかける奴は誰もいない・・・

「ふんっ・・・何とでも言えばいい。私にとって、『仲間』というのは性に会わない。

そう・・・いつも一人で仕事をこなしてきた。」

 

あいかわらず喧騒な、ガイークの酒場で。いつものように一人で飲んでいた時の事だ。

他の奴等は、私の事などまるで、存在していなかったように盛り上がっている。

私には関係ない事だ・・・ガーディアンから与えられた仕事をコンスタントにこなしてその得た報酬で一人飲むのが私の日常で、これからも変わることは無いだろう。

それで満足だった。だが、その日は何かが違っていた。

「よう!景気はどうだい?見たところあんたぁ一人かい?」

そういって私に近づいてきたのは。見るからにくたびれたヒューマンの男だ。

まったく大迷惑は話だ・・・

 「みりゃ分かるだろ?ほかになにが在るんだい!?」

面倒くさそうにわざと言ってみる。正直面倒だ・・・

どうせこいつも、他の奴と同じように。私をばかにしようとしているのだろうな?と

思っていたからだ。

聞いてもいないのにその男はまるで、独り言のように話始めた。

 「実は、良い儲け話があるんだが・・・あと、一人捜していてよぅ。

もし暇なら~・・・あぁいや、悪気は無いのだが。あんたぁ乗ってみねぇか?

な~に、大損はさせないぜ?大損はな・・・」

やれやれ・・・もうここまで来ると、いつもならウザくなっているはずなのに。

私は、思ったこととは違う事を言ってしまった。まったく酔狂は話だ。

今日の私は、どうもどこかがおかしいようだ。別にこいつを信用したわけじゃない。ただ・・・

心のどこかで、一度は他の誰かと組んでみたくなったのかもしれない。まったく酔狂な事だ。

そして・・・ここから、私を変えるすべての物語が始まる事となる。