日常編06

[09/02/28書き込み]

俺「思ったんだけど、ちゃんとしたとこの面接ならスーツ買わなきゃだよね」
幼「久しぶりにまともなこと言ったな」
俺「多分私服だと浮くよな。聞いておけば良かったかな」
幼「私服で行って引かれることはあってもスーツで行って引かれることはないんじゃん?」
俺「とりあえず、後でネットで面接の受け方みたいなの読んでみるわ。
  服装以外も調べたいし」
幼「それが良いわ」
俺「爪伸びてるとダメとかあるよね」
幼「細かいよね」
俺「まあ爪は今野球選手並に気をつけてるけど」
幼「なんで?」
俺「お前の体を傷付けたくないからだよ」
幼「バカ……」
俺「明日お前大丈夫?」
幼「一人じゃ心細いんでしょ」
俺「スーツの選び方なんてさっぱり分からん」
幼「女の方が分からんわい」
俺「俺よりは絶対まし」
幼「まあそれはそうだな」
俺「な」
幼「ところで、なんで野球選手は爪に気を付けるの?」
俺「遅っ。野球は爪が割れやすいんだよ。だから爪をヤスリで削ったりマニキュア塗ったり大変なんだぞ」
幼「そうなんだ」
俺「ま、俺もパワプロと漫画で知ったんだけどな!」
幼「おいっ!」

 ◇

俺「そもそも野球したことないし」
幼「まったく……」
俺「あ、ヨーダって爪を噛む癖あるじゃん」
幼「ギザギザしてるよね」
俺「あれって、ヤスリが面倒で癖になったんだと思うんだよね。あいつ中学も野球部だったし」
幼「そういえば子供の頃はギザギザじゃなかったもんね」
俺「ま、全然違う原因かもしれないけどな!」
幼「おいっ!」
俺「でもそうっぽくない?
  お前なんで爪噛むのって聞くのも変だし聞いたことないけど」
幼「ぽいよねたしかに」
俺「俺も昔よくかじって食べてたけど結構うまいよな」
幼「いや知らないし」
俺「女の爪の方がうまいって噂あるけど、実際どうなんだろ」
幼「あげないからな」
俺「恋人の爪食べるとかちょっとロマンチックじゃない?
  よくあるじゃん、輸血して『水くさいぜ、俺達はもう血が繋がってるんだぜ』的な」
幼「いやいや、爪は変態っぽいでしょ」
俺「変態っぽいだけなら安心だな」
幼「変態だよ」
俺「変態はまずいな」

 ◇

俺「爪を噛むのって、イライラしてる時に噛んじゃう人は絶望した時に自虐してストレス解消してるってジョジョでやってた」
幼「またジョジョか。ヨーダはどっちなんだろ」
俺「ヨーダはそもそも噛んだ原因が野球かそうでないかでも話が変わってくるだろ」
幼「そうですなあ」
俺「お前は癖ってないの?」
幼「自分ではないと思うけど」
俺「腹が立ったらぬいぐるみをボコボコにするとかそういうのあるとマニア的にポイント高いんだけど」
幼「ないから」
俺「まあなくて七癖って言うから何か見つかるかもしれないな」
幼「お前は?」
俺「俺はたくさんあるよ!」
幼「そうなの?」
俺「まず、やたら物を並べる癖だな」
幼「あー、並べる並べる。あれって癖なの?」
俺「普通はしないってのが癖なんだから癖だろ」
幼「なんで並べるの?」
俺「ぴったりな解説は見つからなかったけど、なんかこういうのっておそらく子供の頃のことが原因らしい。お前のせいだな」
幼「なんでよ」
俺「小さい頃、俺が物を並べるといつもお前がバラバラにしたろ。だから並べれば誰かに構ってもらえるからって心理で並べるんじゃないかな」
幼「なるほど、私にかまってほしくてアピールしてると」
俺「分からないけど、そうかもな」
幼「よしよし、仕方ないからかまってやろう。仕方ないから」
俺「でも、逆にトラウマかもしれんぞ。
  何やっても台無しにされるから頑張るの止めようって感じで空想世界に閉じこもるようになったのかもしれんだろ」
幼「それならそれで、仕方ないからかまってやろう」
俺「同じかよ」
幼「不服かしら?」
俺「不服だなんてとんでもない」

 ◇

俺「俺は鉛筆とか紅白帽のゴムとか噛んでたな」
幼「私も鉛筆は噛んでた」
俺「太い爪楊枝みたいな感触だわな」
幼「太い爪楊枝って言い方だと、役に立たない物作ってみましたって感じでなんか……」
俺「あとトラウマでトイレが洋式でも和式スタイルでしちゃうなあ」
幼「トラウマって何?」
俺「ゴキブリが便器の水の出るとこに隠れてて、座ってたら大事なところにゴキブリがカサカサと……」
幼「いやー、やめてやめて。もう良いわ」
俺「えー危険ですので座布団をお投げにならないようにお願いします。
  大変危険ですので座布団をお投げにならないようにお願いします」
幼「アナウンサーかっての」
俺「座布団と言えばさ」
幼「うん」
俺「あのー……」
幼「ん?」

首をかしげるんじゃねえバカ。緊張するだろ。お前わざとか。

 ◇

俺「あのさ」
幼「座布団に何かこぼしたか?」
俺「昔、お医者さんごっこの時にキスしたじゃん」
幼「座布団超関係ねー!!」
俺「布団つながりで」
幼「布団も関係ないだろ」
俺「布団と診察で、両方横になるつながりで」
幼「遠っ!遠いよ!連想ゲームじゃないんだからさ」
俺「よく喋るなあ」
幼「お前のせいだ」
俺「お医者さんごっこより前にキスしたことある?」
幼「覚えてないぞそんなの」
俺「えっ、約束とかは俺より覚えてるのに?」
幼「うーん……」
俺「俺が帰る時、お前泣いてだだこねたじゃないか」
幼「こねてない!」
俺「『和君帰っちゃやだー!』って」
幼「それ本当の話なの?」
俺「あの時が、俺がお前んちから帰る時に初めて泣いた日だから泣いたのは間違いないぞ。
  俺が帰るの嫌がって泣いたのは絶対初めてだ」
幼「なんで覚えてるの?」
俺「それまで意地悪されてたのに泣かれたらびっくりするからな」
幼「分かった、おもちゃがなくなって残念的な涙だ」
俺「お前、俺を送りに行く前までは急にキスしてきてニヤニヤしてたぞ」
幼「やっぱり嘘だろ」
俺「いやいや」

 ◇

俺「じゃあ最初にキスしたのいつだよ」
幼「ミートソース食べててお前がちゅーして良いかって聞いてしてきたのは初めてじゃないの?」
俺「あれは俺がマッシュルーム好きって言ったらお前のお母さんがじゃあたくさん入れようってことになって、
  お前が自分のマッシュルーム減って怒ってて手っ取り早く怒りを沈めるためにキスしてマッシュルーム口移ししただけでしょ。
  キスしたら機嫌良くなるって学習してるからキスしたわけだからその前に絶対してる」
幼「お前、別にキスしたかったわけじゃないのか」
俺「あ、いや……そういうわけじゃ」
幼「今も『うるさい時は口ふさいどけば良いや』ってキスしてるだけなんだな」
俺「そんなことないよ」
幼「しばらくキス禁止ね」
俺「やだやだ」
幼「おだまり!乙女の純情を弄んで!」
俺「他ならするから」
幼「反省しなさい」
俺「……ふぇ」
幼「いつも以上に泣くの早っ!」
俺「昔付き合ってた人にも……キス禁止ってされたから、ひっく……みおとも別れちゃうのかって不安に……なっちゃう……ぐす。
  他なら……エッチ禁止でもなんでも良いから……キスだけは許して……反省するから……」
幼「分かったから、よしよし」
俺「大人になってからは……毎回気持ちを込めてキスしてるから……」
幼「その時はなんでキス禁止にされたの?」
俺「キスしすぎだからって……」
幼「どんだけキスしたんだよ」
俺「みおも、ちょっとキス多すぎてうっとうしいって思う?」
幼「私はそんなことないけど」
俺「良かった……みおとのキスが一番好き」
幼「お前はピュアなのか変態なのか分からんな」
俺「……ピュアな変態」
幼「どんな変態よ」
俺「よくいる清純派AV女優的な」
幼「知らんわ」
俺「キス……しても良い?」
幼「出来るかどうか、試してみれば?」
俺「……ん」
幼「されちゃった、へへ」
両『大好き』
俺「かぶった」
幼「かぶったね」
俺「でも俺の方がちょっと早かった」
幼「私の方が早かったでしょ」
俺「いや、スタートでは負けてたけど最終的にハナ差で抜いた」
幼「何の話だよ」

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最終更新:2009年03月02日 07:59
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